15歳での舞台デビュー以来、数多くの舞台、映画、ドラマで活躍する藤原竜也。その徹底的な役作りと演技から、デビュー作の『身毒丸』から「天才新人現る」と評され、主演・助演として圧倒的な存在感を放ち続けています。ここでは彼の映画での活躍に焦点を絞り、おすすめの出演映画25本を一挙紹介していきます!
- 藤原竜也プロフィール
- 『仮面学園』(2000年)痛烈な銀幕デビュー作!
- 『バトル・ロワイアル』(2000年)皆さんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます
- 『SABU ~さぶ~』(2002年)男ふたり、復讐と友情の物語
- 『バトル・ロワイアルII【鎮魂歌(レクイエム)】』(2003年)それは革命で、社会への反抗期
- 『ムーンライト・ジェリーフィッシュ』(2004年)これぞ現代風の任侠映画!
- 『DEATH NOTE(デスノート)』(2006年)悪魔のノートで新世界の神になる
- 『DEATH NOTE デスノート the Last name』(2006年)天才vs天才の戦い、終劇
- 『カメレオン』(2008年)藤原竜也×ハードボイルド
- 『カイジ 人生逆転ゲーム』(2009年)命より重いカネを手に入れろ!
- 『パレード』(2010年)ルームシェアが隠したい過去を暴く
- 『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』(2010年)“最初”の犯人は誰だ!?
- 『カイジ2 人生奪回ゲーム』(2011年)今度の勝負は4,000円パチンコ!?
- 『おかえり、はやぶさ』(2012年)探査機に夢とロマンを託した研究者たちの物語
- 『I'M FLASH!』(2012年)誰も知らない、新興宗教の世界
- 『藁の楯』(2013年)警察vs全国民、弩クズの犯罪者を命がけで守れ!
- 『サンブンノイチ』(2014年)カネを持ち帰り、分配するまでが銀行強盗です
- 『MONSTERZ モンスターズ』(2014年)人を操る超能力、名もなき“男”の狂気
- 『るろうに剣心 京都大火編』(2014年)復讐の国盗り・志々雄真実の乱!
- 『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014年)剣心vs志々雄、最期の戦い!
- 『探検隊の栄光』(2015年)古き良き、川〇や藤〇探検隊のオマージュ映画!
- 『僕だけがいない街』(2016年)原作と違ったラストに衝撃
- 『22年目の告白 -私が殺人犯です-』(2017年)メディアを翻弄する時効犯罪者
- 『Diner ダイナー』(2019年)そこは奇天烈な殺し屋が集う社交場
- 『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019年)正しき堕落の伝道師・坂口安吾!
- 『カイジ ファイナルゲーム』(2020年)ようこそ、バカにしていた底辺の生活へ!
- 藤原竜也出演おすすめ映画まとめ
藤原竜也プロフィール

藤原竜也はホリプロに所属する日本の俳優です。1982年5月15日生まれ。
15歳(1997年)の時、池袋の街角でホリプロの社員にスカウトされて舞台『身毒丸』のオーディションに応募。スカウトのイチ押しと、何色にも染まっていない無垢さを演出家の蜷川幸雄が気に入り、見事主役に抜擢されました。その公演では「天才新人現る」と業界に大きな衝撃を与え、以来、舞台・映画・ドラマと数多くの役で活躍しています。
役者として周りからは、自身の役に対してストイックな人物だと言われています。一方で空港で道に迷って舞台挨拶に遅れてしまったり、パソコンやスマホなどの電子機器にめっぽう弱いなど、私生活は天然なところがあることでも知られています。
『仮面学園』(2000年)痛烈な銀幕デビュー作!

【あらすじ】
『仮面学園』は、とある高校で起こった殺人事件に直面した青年・堂島暁(藤原竜也)と学園の生徒たちの活躍を描いた学園サスペンス映画です。
登校拒否をしていた生徒・段田(中村光宏)が、仮面をつけて登校したことで始まった「仮面ブーム」。仮面の下で全くの別人を演じるこの遊びの中で、段田の不審死を皮切りに、次々と殺人事件の連鎖が起こっていきます。
真相を求める学園の生徒たちは仮面の作成者・堂島暁に出会い、事態は混迷の一途をたどっていくのです。
『仮面学園』の見どころ① 仮面によって失われていくアイデンティティ
「仮面」を付けることによって今の自分を捨てて、なりたい自分や、隠していた本性を表す生徒たち。現実が匿名に隠されたことで、事件の真相も仮面に隠されていってしまいます。
『仮面学園』の見どころ② 妖艶という言葉が似合う堂島暁の存在
本作で藤原竜也が演じる堂島暁は、仮面に魅せられた異常者として描かれています。当時はまだあどけなさが残る藤原さんの演技により、危うくも美しい“妖艶”な存在として映えています。
『仮面学園』の見どころ③ 堂島に翻弄される生徒たちと観客
そんな堂島、そして段田を変えてしまった仮面との出会いに、思春期の少年少女たちは翻弄されていきます。銀幕初出演ながらも存在感を誇る演技に、見ている方も絆されてしまいそうです。
『バトル・ロワイアル』(2000年)皆さんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます

【あらすじ】
『バトル・ロワイアル』は、少年犯罪への恐怖から制定された「BR法」により、殺し合いをすることになった城岩学園中学3年B組を描くサバイバルホラー映画です。
生徒たちはそれぞれ最低限のサバイバル道具と、ランダムな凶器が与えられ、最後の1人になるまで戦うことを強制されます。しかし、七原秋也(藤原竜也)を中心とした仲間たちは、全員で島を脱出する方法を求めて奔走します。
しかしクラスの想いは決してひとつではなく、合法的に人殺しができる状況を楽しむ生徒が現れはじめ…。
『バトル・ロワイアル』の見どころ① 大人の都合に翻弄される少年たちの運命
BR法は、子供の非行に恐れを抱いた大人たちが恐怖支配のために生み出した法律です。大人の都合の押し付けに辟易する少年たちの想いが、後の『バトル・ロワイアルII』へと繋がっていくのです。
『バトル・ロワイアル』の見どころ② 藤原竜也、「叫び」の原典!
藤原竜也の名演技として名高いのが、何といっても「叫び」です。無人島で、生きるために友人との殺し合いを強いられる子供たち。極限の状態から放たれる魂の叫びは、まさしく彼の原典と言えるでしょう。
『バトル・ロワイアル』の見どころ③ 大人代表・サイコ教師役ビートたけしの怪演
本作で真っ先に注目を浴びたのが、生徒たちに殺し合いを命じる担任・キタノを演じるビートたけし(北野武)です。善人じみた立ち振る舞いから、子供を家畜か何かのように扱う言動は、脳裏にこびりつくほどです。
『SABU ~さぶ~』(2002年)男ふたり、復讐と友情の物語

【あらすじ】
『SABU ~さぶ~』は、江戸の下町を舞台に冤罪をかけられた栄二(藤原竜也)と、さぶ(妻夫木聡)の友情を描いた時代劇映画です。
盗人の罪をなすりつけられ、全てを失った栄二。すっかり人間不信、そして真犯人への復讐心に捕らわれてしまった彼は、親友だったさぶと再会します。
捕り物帳じみたミステリー要素の中で、本作は男ふたりの友情が描かれています。パッケージが現代風なので間違ってしまう人も多いのですが、本編は髷結い頭で下町を駆け回る、純粋な時代劇ですよ。
『SABU ~さぶ~』の見どころ① 栄二に注がれるさぶの無償の愛
罪人のレッテルを張られてしまった栄二のため、さぶは自分の立場を顧みずに手を尽くします。罪人は一生を罪人として生きる当時の風俗の中で、それに与することは自らも罪人と呼ばれても仕方のない行為なのです。
『SABU ~さぶ~』の見どころ② 一方で運命に抗う栄二の覚悟
お人よし過ぎるさぶの存在の一方で、運命に抗うために足掻く栄二。疑心暗鬼で、復讐だけに命を捧げていきます。自ら悪い方へとのめり込もうとしてしまうその姿に、思わずハラハラしてしまいます。
『SABU ~さぶ~』の見どころ③ 事件の真相
時代ミステリーとして、最後には栄二が無実の罪を着せられた事件の真相が明かされます。犯人を知った時、栄二は何を想い、その後の人生をどう歩むのか。それがこの作品の行きつく先なのです。
『バトル・ロワイアルII【鎮魂歌(レクイエム)】』(2003年)それは革命で、社会への反抗期

【あらすじ】
『バトル・ロワイアル2 鎮魂歌』は、テロ組織「WILDSEVEN」のリーダーとなった七原秋也(藤原竜也)の国家への反逆を描くクライムアクション映画です。
『バトル・ロワイアル』から3年。「BR法」と、それを制定したオトナたちへの復讐心に燃える秋也は、歴代の生存者を集めたテロ組織を立ち上げました。
一方でオトナたちは「BRII」を制定。テロリストvs選ばれた中学生の総力戦を行わせ、「BR法」の威厳を存続させつつテロリストの掃討を目指します。
新たな戦場で、新たな仲間と共に、生き残りをかけたチーム戦が始まります。
『バトル・ロワイアルII』の見どころ① 原作なし、完全オリジナルストーリー!
前作『バトル・ロワイアル』は、高見広春の小説を原作にしていました。しかし、本作は映画版『バトル・ロワイアル』から続く完全新作です。小説や漫画版のファンでも知らない未知の物語が繰り広げられます!
『バトル・ロワイアルII』の見どころ② 死線を越えて成長した秋也
前作の死線を乗り越えて、心身共に著しい成長を遂げた秋也。友人たちに悲惨な運命を敷いた「BR法」と大人たちに激しい憎悪を抱いていますが、仲間たちに対しては前作同様にお人よしな面も垣間見えるのが特徴です。
『バトル・ロワイアルII』の見どころ③ 本作の主人公・青井拓馬の葛藤
本作は「BRII」で選ばれた中学生側の主人公として青井拓馬(忍成修吾)の物語が描かれています。はじめは生きるために秋也と戦いますが、何のために生きようとするのかという葛藤を経て想いに同調していきます。
『ムーンライト・ジェリーフィッシュ』(2004年)これぞ現代風の任侠映画!

【あらすじ】
『ムーンライト・ジェリーフィッシュ』は、難病の弟・ミチオ(木村了)のため暴力団員として生活する寺沢セイジ(藤原竜也)の兄弟愛を描いた現代任侠映画です。
ヤクザの組員として頭角を現すセイジは、ある日、看護師の南谷佳子(岡本綾)と出会います。セイジは明るく前向きな彼女にどんどん惹かれていく一方で、彼女と共にリハビリに励む弟の姿を見て、ヤクザとして生きる自分の姿に疑問を持ち始めます。
そんな中、敵対組織との抗争に巻き込まれたミチオが、人質として連れ去られてしまい…。
『ムーンライト・ジェリーフィッシュ』の見どころ① ヤクザとカタギに揺れるセイジ
生活のためにヤクザとして生きて来たセイジですが、カタギの世界で前向きに生きる佳子や、ミチオの将来を前に、今の生活に迷いが生じます。しかしヤクザとして生きてきたツケが、彼に考える暇を与えません。
『ムーンライト・ジェリーフィッシュ』の見どころ② 現代任侠映画という作風
本作は家族愛やラブストーリーを軸にしながらも、あくまで任侠映画としてのスタンスを取っています。暴力的ながらも芯があり、一方で理不尽な死と隣り合わせの世界が、“生きること”をより際立たせていきます。
『ムーンライト・ジェリーフィッシュ』の見どころ③ 助演・木村了の熱演
本作と切っても切り離せないのがミチオの存在です。知的障害者にして難病持ち。しかし少年のように純粋無垢な「弟」を、木村了が熱演します。
『DEATH NOTE(デスノート)』(2006年)悪魔のノートで新世界の神になる

【あらすじ】
『DEATH NOTE(デスノート)』は、名前を書くだけで人を殺せる「デスノート」を拾った夜神月/キラ(藤原竜也)と、その正体を追う探偵L(松山ケンイチ)の戦いを描いたサスペンス映画です。
デスノートの力で犯罪者を私刑にし、新世界の神・キラになることを望む月。そのためには強敵Lを出し抜き、その本名を手に入れ、デスノートで処断しなければなりません。
しかし、一方のLも囮の替え玉を用意することで、キラの持つデスノートの力を感知します。
互いに相手の顔も名前も知らない中で、雲を掴むような心理戦が幕を開けます。
『デスノート』の見どころ① 月とLの手に汗握る心理戦
犯罪者逮捕のためなら法的にグレーな捜査も辞さないL。一方で、卓越した頭脳でLの捜査を掻い潜り続ける月。どっちが勝つか分からない一進一退の攻防に、手に汗を握りっぱなしです。
『デスノート』の見どころ② 正義感溢れる青年が力に溺れていく狂気
月は警察官の家に生まれたということもあり、初めは正義感溢れる好青年でした。しかしデスノートの力に魅入られるように、次第に傲慢で独善的な存在に変貌していきます。その狂気じみた変わりようは必見です。
『デスノート』の見どころ③ 月を信じたい家族愛
Lの捜査でキラ容疑をかけられる月。捜査チームに属する父・総一郎(鹿賀丈史)は、息子の無実を証明するために力を尽くします。結果として裏切られることになっても、その想いに偽りはありません。
『DEATH NOTE デスノート the Last name』(2006年)天才vs天才の戦い、終劇

【あらすじ】
『DEATH NOTE』は、名前を書くだけで人を殺せる「デスノート」を拾った夜神月/キラ(藤原竜也)と、その正体を追う探偵L(松山ケンイチ)の戦いを描いたサスペンス映画です。
Lの本名を知るため、コネを利用して自ら捜査チームに潜入する月。それは正体を知られるリスクを伴う諸刃の剣でした。
一方で、世間では月が認知していないキラ事件が勃発します。犯人は熱狂的なキラ信者であり2冊目のデスノート所持者・弥海砂(戸田恵梨香)。さらに混迷するキラ事件の中で、決着の時が迫ります。
『デスノート the Last name』の見どころ① 月とLの因縁、決着!
シリーズ完結編である本作では、月とLの堂々の決着が描かれます。新世界の神である月、その逮捕に命を捧げる覚悟のL。どちらが勝利するのか、最後の最後まで目が離せません。
『デスノート the Last name』の見どころ② 弥海砂と2冊目のノート
本作から登場する第2のキラ・弥海砂と2冊目のデスノート。月は彼女を真のキラに仕立てつつ、手駒として利用し始めます。月とLの勝敗の行方は、彼女とノートが握ります。
『デスノート the Last name』の見どころ③ デスノートの特殊能力・死神の目
本作ではデスノートの特殊能力「死神の目」が登場します。所有者の寿命と引き換えに、相手の名前を知ることができる力。偽名で捜査に臨むLに一手でチェックをかける、一発逆転の切り札です。
『カメレオン』(2008年)藤原竜也×ハードボイルド

【あらすじ】
『カメレオン』は、とある事件の目撃をきっかけに命を狙われるようになった詐欺師・野田伍郎(藤原竜也)の戦いを描いたサスペンス映画です。
いくつもの顔を持ち、カメレオンと呼ばれる詐欺師・野田。彼はその特技を生かして、それほど実入りの無い安い詐欺で、仲間たちと細々生きていました。
ある日、政府要人の拉致事件を目撃した彼は、何者かに命を狙われるようになってしまいます。仲間や知り合った人々が次々と敵の手に掛かる中で、カメレオンの復讐が幕を開けます。
『カメレオン』の見どころ① 藤原竜也、ハードボイルドへの挑戦
熱のこもった感情的な演技が特徴的な藤原竜也ですが、本作は静かに燃えるハードボイルドなキャラに挑戦しています。
『カメレオン』の見どころ② ノースタントのアクションシーン
カーチェイスや肉弾戦など、アクションシーン目白押しな作品ですが、なんとそのすべてがノースタント。鬱屈とした新宿の光景と相まって、任侠映画のような味わいも楽しめます。
『カメレオン』の見どころ③ もとは松田優作のために書かれた、時代を超えた作品
本作はもともと『カメレオン座の男』というタイトルで、松田優作主演で映像化される予定でした。現代版に設定のリメイクは行われていますが、現代に蘇る70年代のいぶし銀が味わえますよ。
『カイジ 人生逆転ゲーム』(2009年)命より重いカネを手に入れろ!

【あらすじ】
『カイジ 人生逆転ゲーム』は、連帯保証人として多額の借金を負った伊藤開司(藤原竜也)が、命がけの一攫千金ゲームに挑む賭博映画です。
夢無し金なし希望無しの底辺クズの代表ことカイジ。そんな彼が借金返済のために挑むのは、一攫千金のチャンスとなるギャンブルクルーズでした。
そこで行われるのは一風変わった創作ギャンブル。同じくクズの参加者に早速騙されたカイジは、後の無い底辺参加者と共に、一発逆転の大博打に打って出ます。
『カイジ 人生逆転ゲーム』の見どころ① 清々しいクズ・カイジの生々しさ
本作で藤原竜也が演じるのは、まさに社会の底辺の主人公。何となく東京に出てバイト生活。趣味はシケた博打で、不幸があればすぐに他人や社会のせいに。生々しいほどの「底辺像」が違和感なく演じられています。
『カイジ 人生逆転ゲーム』の見どころ② 魅力的な創作ゲームの数々
ゲームが進むたびに使える手が少なくなっていく「限定ジャンケン」や、恐怖の「鉄骨渡り」、究極の心理戦「Eカード」。決して頭がいいわけではないカイジがいかにして相手を出し抜くのかが、何より見ものです。
『カイジ 人生逆転ゲーム』の見どころ③ 敵役・香川照之の熱演にも注目!
本作でライバルとなる利根川幸雄を演じるのは香川照之です。藤原竜也に負けない熱のこもった演技と、裏社会の重役らしい迫力。決戦の「Eカード」の駆け引きは必見です!
『パレード』(2010年)ルームシェアが隠したい過去を暴く

【あらすじ】
『パレード』は、社会人のルームシェアをしている5人の男女の関係を描いたサスペンス映画です。
伊原直輝(藤原竜也)たち4人が住むルームシェア物件に、新たにやって来た小窪サトル(林遣都)。男娼である彼を中心に、次第にぎくしゃくし始めるシェアメンバー。
程よい距離感を保ってきた彼らでしたが、否応なしに仲間の過去に足を踏み入れることになっていきます。
それは、巷で話題になっている連続女性暴行事件の真相に迫る重要な変化だったのです。
『パレード』の見どころ① 5人全てが裏の顔を持つ仮面生活
一緒に住んでいても、本心は隠し続けていた入居者たち。全員が主人公であり、全員が観客にすら隠した闇を持つ。変則的な群像劇と、次第に明かされていく本性が本作の大きな魅力です。
『パレード』の見どころ② 最後の最後のどんでん返し
少しずつ明かされていく登場人物たちの闇…。それ重ねていった末に、それまでの価値観をひっくり返す大きなどんでん返しが待っています。最後まで一瞬たりとも気を抜けません。
『パレード』の見どころ③ 視点を変えることで何度でも楽しめる
本作を象徴する演技のひとつに視線があります。自分から見た自分、周りから見た自分。一度目で真相を知った後に、それぞれの視点で2週、3週と違った物語を楽しめる作品です。
『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』(2010年)“最初”の犯人は誰だ!?

【あらすじ】
『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』は、心理実験として死の共同生活を送ることになった被験者たちを描くサスペンス映画です。
多額の報酬に釣られて心理実験の被験者となった結城理久彦(藤原竜也)ら、10人の被験者たち。その内容は、7日間に誰かを殺害する、殺される、またはその事件を解決すると報酬が増額するというデスゲームでした。
7日間を過ごすだけでも1,000万円を超える報酬が出る破格の実験であり、参加者たちは増額なんて気にせずに基本給だけを受け取ろう、と紳士協定を結びます。
しかしある朝、1人が遺体で発見されてしまったことで、疑心暗鬼の輪が被験者たちに広がります。
『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』の見どころ① 事件が事件を生む負の連鎖
作中では、最初の事件をきっかけに被験者たちが疑心暗鬼になってしまい、自己防衛のために次々と殺人事件が起こってしまいます。生きるために人を殺す。『SAW』のような緊張感が画面を支配します。
『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』の見どころ② “最初”の加害者は誰だ?
本作最大の謎は、最初の事件を起こした加害者=犯人は誰か、ということです。この真実が明らかになったとき、もはや取り返しのつかないどん底へ来てしまったことを悟り、登場人物も観客も絶望するのです。
『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』の見どころ③ お人よし過ぎる主人公・結城
本作で藤原竜也が演じる結城は、お人よしで、人を疑うことができず、美人にコロっと騙されるような人物として描かれています。彼の「信じる力」が事件解決にどう影響していくのかが見ものです。
『カイジ2 人生奪回ゲーム』(2011年)今度の勝負は4,000円パチンコ!?

【あらすじ】
『カイジ2 人生奪回ゲーム』は、仲間と自分の借金帳消しのため、1玉4,000円のパチンコ「沼」に挑む伊藤カイジ(藤原竜也)と仲間たちの活躍を描いた賭博映画です。
つまらない借金で、再び帝愛の地下労働施設送りになったカイジ。不公平なギャンブルで至福を肥やしていた大槻(松尾スズキ)から大金を奪い取り、それを元手に逆転のギャンブルを求めます。
そんなカイジが目を付けたのは、当たれば10億円のモンスターパチンコ「沼」。それは帝愛の時期幹部候補・一条聖也(伊勢谷友介)との因縁の始まりでした。
『カイジ2 人生奪回ゲーム』の見どころ① やっぱりクズの代表・カイジ!
クズ代表ことカイジですが、今回も負けず劣らず酷い有り様です。しかし命がけのギャンブルを生き残った手前、ここ一番の度胸は人並み以上。どんなに泣き言を溢しても、最後はしっかり決めるのが彼の魅力です。
『カイジ2 人生奪回ゲーム』の見どころ② 前作の出会いが運命を変える
本作には、前作の仲間だった石田光司(光石研)の娘・裕美(吉高由里子)や、カイジに敗れた利根川幸雄(香川照之)がキーパーソンとして登場します。人を信じることで戦ってきたカイジの想いは報われるのでしょうか。
『カイジ2 人生奪回ゲーム』の見どころ③ パチンコなのに面白い!?
本作のメインゲームはパチンコです。普通なら何が楽しいのかと言うところですが、絶対に出ない「沼」を攻略するために、カイジたちは様々な策と細工を巡らせます。その瀬戸際の攻防戦が、勝敗の鍵を握るのです。
『おかえり、はやぶさ』(2012年)探査機に夢とロマンを託した研究者たちの物語

【あらすじ】
『おかえり、はやぶさ』は、2010年に奇跡の生還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」を取り巻く人々を描いた映画です。
打ち上げプロジェクトに若手エンジニアとして参加した大橋健人(藤原竜也)。彼の父・伊佐夫(三浦友和)は、先に打ち上げが行われ・失敗した火星探査機「のぞみ」の責任者でした。
世間の関心がすっかり「はやぶさ」に向く中で、伊佐夫は家族にも心を閉ざし、健人との仲も険悪になってしまいます。
そんな中で「はやぶさ」に通信途絶という大きな危機が訪れるのでした。
『おかえり、はやぶさ』の見どころ① 宇宙開発全体を俯瞰した「はやぶさ」映画
奇跡的な帰還からすっかりブームとなった「はやぶさ」。中でも本作は「のぞみ」を軸に、宇宙開発・研究全体から見た「はやぶさ」という、広い視点でのドラマが展開されていくのが特徴です!
『おかえり、はやぶさ』の見どころ② 宇宙ロマンを追う、父と子の物語
すっかりプライドを失ってしまった伊佐夫と、一躍注目の的となったプロジェクトに属する健人。研究者として、家族として、ぎくしゃくしながらも歩み寄る親子の関係に注目です。
『おかえり、はやぶさ』の見どころ③ 喧嘩をしても想いはひとつ
本作の特徴として、はやぶさチームはトラブルのたびに何かと熱い議論――もとい大げんかを繰り広げます。雨降って地固まるを地で行くチームの姿に、あくまで想いはひとつである絆が感じられます。
『I'M FLASH!』(2012年)誰も知らない、新興宗教の世界

【あらすじ】
『I'M FLASH!』は、自らの教団の殺し屋から逃げ惑う教祖・吉野ルイ(藤原竜也)の逃亡劇を描いたサスペンス映画です。
自らが起こした事故をきっかけに命の価値を知り、教祖としての活動をやめようと願い出るルイ。家族の助けを借りて3人のボディーガードを雇い、南の島で隔離された生活を始めます。
一方、それを良く思わない教団側はルイのボディーガードへ護衛対象の暗殺を命じます。世間から遠く離れた絶海の孤島で、命の価値を問う逃亡劇が始まります。
『I'M FLASH!』の見どころ① 新興宗教の在り方を問うアンダーグラウンドな作品
日本では何かと悪役や危険なものとして扱われる新興宗教。本作の団体もその例に漏れませんが、その中でも「誰かの幸せために存在する」という宗教の本質を問うような問題に直面していきます。
『I'M FLASH!』の見どころ② “藤原竜也”を殺した豊田監督の演技指導
本作で監督の豊田利晃は、藤原竜也の持ついつもの存在感を押し殺すことに力を入れたそうです。教団の元教祖として、静かに己の中の死生観や、自らの存在意義に葛藤する様子が新たな魅力として現れています。
『I'M FLASH!』の見どころ③ 松田龍平が演じる寡黙な殺し屋
本作の敵役となるのが新野風(松田龍平)です。その一見無垢そうな表情の奥に潜む鋭い眼光。セリフ数もそう多くない中で、ある意味でルイ以上に存在感を放つ「殺し屋」を演じています。
『藁の楯』(2013年)警察vs全国民、弩クズの犯罪者を命がけで守れ!

【あらすじ】
『藁の楯』は、10億円の懸賞金がかけられた少女暴行犯・清丸国秀(藤原竜也)と、その身柄護送の任についた警視庁のSPたちの葛藤を描くサスペンス映画です。
少女暴行殺害の罪で逮捕された国秀。被害者の祖父である蜷川隆興(山崎努)は、全国広告で国秀の殺害に10億の懸賞金をかけました。
一方、銘苅一基(大沢たかお)ら警視庁の護送チームは、彼を法の裁きにかけるため、拘留先の福岡から東京までの護送を行うことに…。
しかしその行く手に、10億円に目がくらんだ日本全国民が立ちはだかります。
『藁の楯』の見どころ① 藤原竜也、クズ演技の真骨頂
『カイジ』をはじめとしたクズ役に定評がある藤原竜也ですが、この国秀役で新たな境地へと達します。守らなきゃいけないのに、守りたくない! そう思わせる弩級のクズっぷりに、腰を抜かさないよう注意してください。
『藁の楯』の見どころ② 警察と民衆、正義の曖昧化
犯罪者の人権のために、国秀を命がけで守る銘苅たち。しかし先述のクズっぷりに、民衆の殺意の方が正しいのではないかと、葛藤に苛まれます。正義とは何か、その線引きが曖昧になっていく気持ち悪さは独特です。
『藁の楯』の見どころ③ 裏切者は誰だ? 疑心が生む新たな疑心
経済界の大物である隆興の圧倒的な権力で、徐々に裏切者の存在も明らかに…。正義が揺らぐ中で仲間も信じることができない。疑心につぐ疑心が銘苅の迷いを加速させます。
『サンブンノイチ』(2014年)カネを持ち帰り、分配するまでが銀行強盗です

【あらすじ】
『サンブンノイチ』は、銀行強盗の成果の取り分で揉める男達の心理戦を描くサスペンス映画です。
金が必要になり、銀行強盗を行った清原修造(藤原竜也)ら、3人のキャバクラ「ハニーバニー」の関係者たち。目の前の大金に目がくらんだ彼らは、少しでも取り分を増やすため策をめぐらし始めます。
しかし、それに感づいた彼ら以外の協力者も取り分を主張しはじめ、さらには大金の匂いを嗅ぎつけた裏社会の魔女・渋柿多見子(池畑慎之介)も現れて…。
『サンブンノイチ』の見どころ① 品川ヒロシ監督の流れるようなノンストップムービー
本作の監督を務めるのはお笑いコンビ「品川庄司」の品川ヒロシ。漫才のごとく流れるような登場人物たちの掛け合いやシーン展開には、一種の心地よさすら感じてしまいます。
『サンブンノイチ』の見どころ② クズたちのしょーもない足の引っ張り合い
本作最大の魅力と言っても良いのがこれ。どうしようもないクズたちが、本当にしょーもない足の引っ張り合いに右往左往します。ハラハラしつつも思わず笑ってしまう、品川作品独特の空気は本作も健在です!
『サンブンノイチ』の見どころ③ 強烈過ぎる個性・渋柿多見子
本作を象徴するような個性派キャラが渋柿多見子です。齢70を超える裏社会の女王にして、ドMのレズビアン、家族思い。主演たちも食ってしまいそうなほどの強烈なキャラクターは、一見の価値ありです!
『MONSTERZ モンスターズ』(2014年)人を操る超能力、名もなき“男”の狂気

【あらすじ】
『MONSTERZ モンスターズ』は、視界に入った人を意のままに操る超能力を持った“男”(藤原竜也)と、その力が効かない田中終一(山田孝之)の戦いを描いたサスペンス映画です。
力のせいで人間社会に馴染めず、ひっそりと生きて来た男。ある日、力が効かない終一と出会ったことで、自らの生活が脅かされる恐怖に苛まれます。
力を駆使し、終一を殺そうとする男。それに抗いながら、自分自身も能力者であることに気づいていく終一。
その出会いが、社会に潜む2人の「怪物たち」を浮かび上がらせます。
『MONSTERZ モンスターズ』の見どころ① 超豪華制作陣!
本作はとにもかくにも出演者、スタッフともに豪華! 藤原竜也と山田孝之のダブル主演に、ヒロインに石原さとみを起用。監督は『リング』の中田秀夫が務め、現代ファンタジーの中にぞくりとくる恐怖も見ものです。
『MONSTERZ モンスターズ』の見どころ② 街中が敵になる独りぼっちの恐怖
男の力で、街中の人々が次々と終一の命を狙うハンターへと変わっていきます。やがて終一の心を折るために集団自殺を強いていくなど、怪物っぷりもエスカレートしていき…。
『MONSTERZ モンスターズ』の見どころ③ 2人の出会いさえ違うなら…
力を持つせいで隠れて生きて来た男と、前向きに生きて来た終一。すべてがこじれた後に出会ったせいで拗れた2人の関係ですが、もしも、もっと早く出会えていれば…。そう思わざるを得ない切なさも魅力ですね。
『るろうに剣心 京都大火編』(2014年)復讐の国盗り・志々雄真実の乱!

【あらすじ】
『るろうに剣心 京都大火編』は、同志に裏切られた元維新志士・志々雄真実(藤原竜也)の乱に巻き込まれていく、緋村剣心(佐藤健)の戦いを描いた時代映画です。
明治維新最強の人斬りと言われた剣心。かつての宿敵・斎藤一(江口洋介)から志々雄の反乱を聞かされた彼は、自らの過去の過ちに想いを重ねて、志々雄の蛮行を止めようと京都へ向かいます。
京都で元御庭番の面々の協力を得る剣心でしたが、対面した志々雄との戦いの中で、魂とも呼べる逆刃刀を折られてしまい…。
『るろうに剣心 京都大火編』の見どころ① さらに磨きが掛かった剣戟アクション
ワイヤーアクションを用いたスピード感あふれる剣戟が話題を呼んだ実写『るろうに剣心』。その続編である本作は、アクションシーンにも更なる磨きが掛かっています!
『るろうに剣心 京都大火編』の見どころ② 藤原竜也、絶対悪への挑戦
志々雄真実は辛い過去こそあれ、その結果、絶対悪とも言える怪物へ変貌を遂げています。その迫力の演技は、全身包帯だらけのスーツと相まって、初見では藤原竜也とは気づかない人もいたとか…?
『るろうに剣心 京都大火編』の見どころ③ 志々雄を通して過去の自分と対面する剣心
志々雄の今は、剣心にとっては「あったかもしれない自分の未来の姿」でした。志々雄や彼の起こす事件を通して、自分の中にある人斬りとしての本性と向き合っていくのです。
『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014年)剣心vs志々雄、最期の戦い!

【あらすじ】
『るろうに剣心 伝説の最期編』は、いよいよ国盗りに動き出した志々雄真実(藤原竜也)と、緋村剣心(佐藤健)との決着を描いた時代映画です。
京都での騒乱は、志々雄が仕掛けたブラフでした。その間に国盗りの準備を整えた志々雄は、本丸である東京へと進軍します。
一方の剣心は、手に入れた「逆刃刀・真打」を手に、飛天御剣流の師である比古清十郎(福山雅治)のもとを訪れます。それは強大な敵・志々雄を倒すために、奥義の習得を目指すものでした。
『るろうに剣心 伝説の最期編』の見どころ① 剣心と志々雄の激闘、決着!
志々雄編の後編となる本作では、なにより剣心と志々雄の決戦が大きな見どころです。再びの乱世を望む志々雄と、新しい世に生きようともがく剣心。譲れない思いが刃に乗ってぶつかり合います。
『るろうに剣心 伝説の最期編』の見どころ② 飛天御剣流の奥義解禁!
原作漫画でも見どころとなった剣心の剣術「飛天御剣流」、その奥義が本作で解禁となります。その名も「天翔龍閃」。相変わらずの剣戟アクションで再現された奥義の全容は、本編でお確かめください。
『るろうに剣心 伝説の最期編』の見どころ③ ラストサムライ・志々雄
作中では反乱の首謀者として日本の敵、絶対悪である志々雄。しかし復讐に燃える彼の本質は、1人の侍としてあり続けるその心にこそあります。侍が廃れていく中で、侍としてあり続ける一本気が魅力なのです。
『探検隊の栄光』(2015年)古き良き、川〇や藤〇探検隊のオマージュ映画!

【あらすじ】
『探検隊の栄光』は、幻の三ッ首大蛇・ヤーガを探すバラエティ番組取材陣の奮闘を描く冒険風映画です。
冒険バラエティの主演に選ばれた俳優・杉崎正雄(藤原竜也)は、熱血キャラに固定されてしまった芸風の打開に意気込んでいました。
しかし、企画も良く分からないまま現地で聞かされた撮影の実態は、幻の大蛇を探すというヤラセ番組でした。
適当すぎるプロデューサー・井坂(ユースケ・サンタマリア)の思いつきに振り回されながら、現地に潜伏していた反政府ゲリラを巻き込んで、全力で架空の冒険をでっちあげます。
『探検隊の栄光』の見どころ① 大爆笑のモキュメンタリー風コメディ!
本作は、架空の番組を作成するスタッフたちの奮闘を描いた作品です。撮影を何とか面白くしようと、あの手この手で困難を演出。大ヒットを記録した『カメラを止めるな!』にも通じる爆笑ギャグです!
『探検隊の栄光』の見どころ② 芸風に苦悩する杉崎の役者魂
今回の藤原竜也の役回りは、熱血キャラ(のレッテルを張られてしまった)の俳優です。根は真面目で、プロデューサーの無茶振りにも全霊で応じる姿は、「落ち目」の一点を除いて藤原竜也そのものにも感じますね。
『探検隊の栄光』の見どころ③ くだらなさこそ作品の真骨頂!
古き良き川〇浩や藤〇弘探検隊を彷彿とさせる本作は、何よりも「くだらなさ」を全力で楽しむものです。豪華すぎる俳優陣も、卓越した演技だからこその「くだらない」空気の演出に全力が注がれているのです!
『僕だけがいない街』(2016年)原作と違ったラストに衝撃

【あらすじ】
『僕だけがいない街』は、タイムリープの力を持った青年・藤沼悟(藤原竜也)が、身の回りの惨劇を回避するために奮闘するサスペンス映画です。
藤沼は、身の回りで悪いことが起こると自動的に時間を遡るタイムリープ「再上映」の力を持っていました。そんな彼が直面したトリガー・連続誘拐殺人事件。
被害者である雛月加代(鈴木梨央)と、加害者として無実の罪で死刑になる白鳥潤(林遣都)を救うことが、再上映脱却のカギでした。
2つの条件を満たすため、藤沼は事件の真犯人を探して奔走します。
『僕だけがいない街』の見どころ① 藤原竜也の良さが凝縮!
本作の藤沼には、理不尽に立ち向かい、誰かのためにその身を捧げて苦悩する熱血さという、藤原竜也の良さが凝縮したようなキャラが詰まっています。
『僕だけがいない街』の見どころ② どんどん問題が悪化していく負のスパイラル
再上映のループを脱するには、兎にも角にも目の前の惨劇を直接的に回避していく必要があります。しかし、その度に惨劇の原因となる深みにズブズブとはまり込んでいくのです。
『僕だけがいない街』の見どころ③ 原作とは違う衝撃のラスト
製作中にまだ原作が完結していないということもあり、本作は制作陣によるオリジナルのラストが用意されています。それは悲劇的でもありますが、もうひとつの『僕街』として認識されています。
『22年目の告白 -私が殺人犯です-』(2017年)メディアを翻弄する時効犯罪者

【あらすじ】
『22年目の告白 -私が殺人犯です-』は、凶悪連続殺人の時効成立直後、自らが犯人だと名乗り出てメディアパフォーマンスを始めた曾根崎雅人(藤原竜也)と、事件の担当刑事・牧村航(伊藤英明)の攻防を描くサスペンスドラマです。
自ら殺人犯と名乗り、時効が成立したことを良いことに警察や被害者家族への挑発とも言えるパフォーマンスを続ける曾根崎。
時効を許してしまった担当刑事・牧村は自責の念に震えますが、彼の真意を紐解くうちに事件の新たな真実へと近づいていきます。
『22年目の告白 -私が殺人犯です-』の見どころ① クズ、再び
もはやお家芸となりつつあるクズ演技が、今回も見事に発揮されています。カメラの前で時効成立を豪語し、メディアを引き連れて遺族に土下座をして回る。どこか美しさすらある姿は、思わず見とれてしまうかも…?
『22年目の告白 -私が殺人犯です-』の見どころ② 冷静と情熱の間で揺れる牧村
一方の牧村は、曾根崎を野放しにするしかない状況に歯がゆい想いをしています。しかしあくまで刑事として、冷静に事件と向き合う心も忘れたわけではありません。そのバランスがラストの逆転に繋がるのです。
『22年目の告白 -私が殺人犯です-』の見どころ③ 時効というシステムが持つ問題
本作のメインテーマは何といっても「時効」です。時効が成立した時点で、警察は犯人を追う側から一転、世間のバッシングから守る側に回らなければなりません。その葛藤が全編を通してのキモとなっています。
『Diner ダイナー』(2019年)そこは奇天烈な殺し屋が集う社交場

【あらすじ】
『Diner ダイナー』は、殺し屋たちの集うダイナーに身売りされたオオバカナコ(玉城ティナ)の奮闘を描くサスペンス映画です。
お金が必要になり危ない仕事に手をだしたカナコ。仕事中にトラブルに巻き込まれた彼女は、命と引き換えにボンベロ(藤原竜也)が仕切るダイナーに身売りされてしまいます。
そこは危険な殺し屋たちが集う闇の社交場。殺し屋が殺し屋を殺す無法地帯。ウェイトレスとして働き始めたカナコは、料理の力で彼らに立ち向かいます。
『Diner ダイナー』の見どころ① 蜷川実花の描く極彩色の世界
本作は『さくらん』『ヘルタースケルター』に続く蜷川実花監督の第3作目です。その極彩色――特に鮮烈な赤の表現は、本作では「血」の表現として生命力たっぷりに描かれています。
『Diner ダイナー』の見どころ② 妖艶の青年、藤原竜也の原典
ダイナーの店主・ボンベロは、怪しく、妖しく、危うく、そして美しい人物です。それは『仮面学園』で演じた堂島を彷彿とさせるような、原典のキャラクターかもしれません。
『Diner ダイナー』の見どころ③ 奇天烈な殺し屋たちのカーニバル
ダイナーを訪れる殺し屋たちも、ボンベロに負けず劣らず奇天烈でピーキーなキャラクターをしています。奇人変人の見本市――もとい、窪田正孝をはじめとした名優たちの怪演をお楽しみください。
『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019年)正しき堕落の伝道師・坂口安吾!

【あらすじ】
『人間失格 太宰治と3人の女たち』は、名著「人間失格」の誕生に関わった太宰治(小栗旬)を取り巻く女たちとの関係を描いた、歴史映画です。
日本史に名を残す文豪・太宰治。その自伝的名著「人間失格」の裏には津島美知子(宮沢りえ)、太田静子(沢尻エリカ)、山崎富栄(二階堂ふみ)という3人の女たちとの出会いがありました。
彼女たちとの日々が生んだ数々の名著たちを追いながら、自らを「失格」と評する太宰の生涯が色鮮やかに描かれます。
『人間失格 太宰治と3人の女たち』の見どころ① 蜷川実花と小栗旬、そして藤原竜也
本作は『Diner ダイナー』を手掛けた蜷川実花監督の第4作目。主演の小栗旬、助演の藤原竜也は、共に父・蜷川幸雄に才能を見出された同志でもあります。時代を越えた縁が、作品を支えているのかもしれません。
『人間失格 太宰治と3人の女たち』の見どころ② 太宰と女たちの生々しい愛情
太宰と女たちとの物語は、それぞれ『ヴィヨンの妻』、『斜陽』、そして『人間失格』という名著の礎になっています。そんな彼女たちとの生々しい愛情表現には、思わずドキドキしてしまいます。
『人間失格 太宰治と3人の女たち』の見どころ③ 太宰と坂口安吾の友情
本作で藤原竜也が演じる坂口安吾は『堕落論』で有名な太宰治の友人です。盟友として、酒飲み友達として、「人として堕ちる」ことを説くシーンは、思わず息を呑むほどの迫力があります。
『カイジ ファイナルゲーム』(2020年)ようこそ、バカにしていた底辺の生活へ!

【あらすじ】
『カイジ ファイナルゲーム』は、格差社会が極化して国民が「搾取する側」と「される側」に別れた世界で、逆転のギャンブルに臨む伊藤開司(藤原竜也)の活躍を描いた賭博映画です。
前作から時が流れて、日雇いでその日暮らしをしていたカイジ。そんな彼の元に、地下から脱出して「搾取する側」へと大成した大槻(松尾スズキ)から、とあるギャンブルへの参加を打診されます。
「バベルの塔」と呼ばれる神出鬼没のギャンブルが、カイジを新たな逆転の戦いへと誘うのです。
『カイジ ファイナルゲーム』の見どころ① お待たせしましたクズの皆様!
満を持して公開となった『カイジ』シリーズ3作目。すっかり底辺生活が身についたカイジのもとに、再び舞い込んだ一攫千金のギャンブル。クズの英雄の新たな戦いが始まるのです。
『カイジ ファイナルゲーム』の見どころ② 原作者監修の新作ゲームの数々
脚本と登場ゲームのすべては、原作者・福本伸行の完全オリジナルです。「バベルの塔」「最後の審判」「ドリームジャンプ」「ゴールドジャンケン」。タロットカードを模した命がけのゲームの数々に手に汗を握ります。
『カイジ ファイナルゲーム』の見どころ③ 最後の最後までお人よしで憎めないカイジ
カイジの人を信じる力とお人よしっぷりは今回も健在です。しかし、今回は前回以上にその力が勝負の行方を左右します。頭脳でも度胸でもなく、信じることを知るカイジならでわの戦い方と決着が待っています!
藤原竜也出演おすすめ映画まとめ

ミレニアムの産声と共に、銀幕に颯爽と現れた天才・藤原竜也。
デビューから数々の主演を務め、助演としても圧倒的な存在感で作品を支える姿は、まさしく新時代スターと呼ぶにふさわしいでしょう。
ネットではその役歴が生涯年表のようにまとめられるなど、男女問わず絶大な人気を得ていることが伺えます。
新作『太陽は動かない』の公開を控えてまだまだ飛躍するその姿から目が離せません!
当社は、本記事に起因して利用者に生じたあらゆる行動・損害について一切の責任を負うものではありません。 本記事を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者本人の責任において行っていただきますようお願いいたします。
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