大人気俳優ジョニー・デップは、これまでにハサミ人間や海賊など個性的な役柄を演じてきました。カメレオン俳優の代名詞とも言える彼の魅力を、作品を通して紹介します。
ジョニー・デップがティム・バートンと初めてタッグを組んだ『シザーハンズ』
出典:amazonジョニー・デップの出演作品の中でも今なお根強い人気を誇るのが、後に数々の名作でコンビを組むことになったティム・バートン監督と初めてタッグを組んだ『シザーハンズ』です。
映画では両手がハサミのままこの世界に取り残された人造人間のエドワードと美しい人間の少女・キムとの恋愛模様が描かれます。
主人公エドワードの両手のハサミは最初は危険なものにしか見えませんでした。
しかし、女性たちの髪の毛を華麗にアレンジしたり、芸術的な氷の彫刻を生み出すなど、エドワードの欠点だったハサミが彼の個性に変わってゆくところが面白いです。
また、人造人間のエドワードを演じるということもあり、ジョニー・デップも無機質な表情でこのキャラクターを演じています。
しかし、キムに出会い、愛を知るようになると彼の内面に変化が生まれますが、両手がハサミのためにエドワードはキムを抱きしめることができません。
愛を知ったことでエドワードの心に大きな葛藤が生まれますが、ジョニー・デップは彼の苦しみを真に迫る表情が素晴らしいです。
そして、雪や氷を象徴的に使ったティム・バートンらしい幻想的な映像が魅惑的です。
史上最低の映画監督と言われた奇才を演じた『エド・ウッド』
出典:amazon史上最低の映画監督とも評される実在の映画監督のエドワード・D・ウッド・Jrの人生を、彼のファンでもあったティム・バートンがジョニー・デップと組んで映画化したのが『エド・ウッド』です。
エド・ウッドが作る映画はバカバカしくて、到底観客からお金をとって公開する映画作品としての最低基準すら満たしていないものばかりです。
周囲の人間からはバカにもされるエド・ウッドですが、作品の出来はともかく映画への情熱では誰にも負けません。
奇人とも言えるエド・ウッドの言動は理解できないところもありますが、彼の映画への一途な愛をストレートに表現しているところがこの作品を愛すべきものにしています。
そんなエド・ウッドを演じるジョニー・デップですが、時に過剰なぐらいの演技でエド・ウッドの狂気的な情熱を表現します。
ジョニー・デップの演技は誰からも評価されないエド・ウッドの悲哀を表現しつつ、クスッと笑える滑稽味があるところが印象的です。
また、ドラキュラ役で有名なベラ・ルゴシや、『市民ケーン』の監督・主演で知られるオーソン・ウェルズが劇中のキャラクターとして登場するのも映画ファンには楽しいところです。
特にエド・ウッドが憧れのオーソン・ウェルズに出会う場面では、実際のオーソン・ウェルズにそっくりな俳優が登場するところは映画ファンにはたまらない演出だったりします。
巨匠ジム・ジャームッシュとコンビを組んだ『デッドマン』
出典:amazonジム・ジャームッシュ監督がジョニー・デップを主演に抜擢したロードムービー『デッドマン』です。
19世紀の西部、主人公の会計士ウィリアム・ブレイクは仕事を求めて行く当てもなく放浪しているとトラブルに巻き込まれて人を殺してしまいます。
この事件でウィリアムの体にも銃弾を撃ち込まれて、重傷を負いますが、ノーボディを名乗るネイティヴ・アメリカンによって命を助けられます。
物語はウィリアムの逃亡生活を描いていくのですが、最初は丸メガネで頼りなかったウィリアムが、次第に凄腕のガンマンに変わってゆくところが面白いです。
環境が一人の人間を変貌させるのですが、この作品のジョニー・デップは凛々しく、銃口を向ける時の表情は凄みもあります。
エキセントリックというよりも端正なジョニー・デップを見たい人にオススメの作品です。
また、主人公の名前がイギリスの詩人ウィリアム・ブレイクと同じこともあって、この詩人の詩が劇中で印象的に引用されていたりもします。
そして、モノクロームの美しい映像と劇中で使用されるニール・ヤングの音楽も素晴らしく芸術的な魅力のある作品になっています。
当たり役となったジャック・スパロウ『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ
出典:amazonディズニーのアトラクション「カリブの海賊」をモチーフにしたシリーズの一作目となったのが『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』です。
それまでは芸術性の高い作品をより好んで出演していたジョニー・デップですが、この大ヒット作の主人公を演じて世界的にも人気者になります。
海賊というと勇ましいイメージがありますが、ジャック・スパロウはトリックスター(いたずら者)的な性格を持つキャラクターです。
このトリッキーなジャックの言動がトラブルを招くとともに物語を動かすエネルギーになるところが楽しいです。
ジャック・スパロウはいつも女から平手打ちされるなど、ジョニー・デップはユーモアたっぷりにこのキャラクターを演じています。
ちなみに、ジョニー・デップがジャック・スパロウを演じるにあたってローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズをモデルにしたエピソードは有名です。
そうした縁もあってキース・リチャーズはこのシリーズでジャック・スパロウの父親の海賊ティーグ船長役で登場してジョニー・デップと共演しています。
ジョニー・デップが復讐の鬼と化す『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
出典:amazonスティーブン・ソンドハイムのミュージカルをティム・バートン監督がジョニー・デップ主演に迎えて映画化したのが『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』です。
映画は、陰謀によって妻子を奪われ、無実の罪で流刑にされてしまった理髪師ベンジャミン・バーカーの復讐を描きます。
名前をスウィーニー・トッドに変え、復讐の鬼となった主人公を演じるジョニー・デップの演技も凄みがあります。
特にギラギラした眼差しのベンジャミンの表情は恐ろしげで迫力があります。
また、ミュージカルということもありジョニー・デップが歌唱力もあるところを見せてくれるのも見所です。
作品は、流血シーンがあったり、パイの調理シーンがグロテスクだったりするなど全体的にスプラッターホラー的なムードが充満しています。
このあたりのおどろおどろしい演出には賛否が巻き起こりましたが、復讐の鬼になったスウィーニー・トッドは強烈なインパクトを見る者に残します。
参考元
- ・参照リンク:ジョニー・デップ - 映画.com
- ・参照リンク:Johnny Depp - IMDb
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