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アメリカ映画屈指の名作と評される『ゴッドファーザー』の制作秘話を描いたドラマシリーズ。マフィアの妨害や制作陣の苦労など、『ゴッドファーザー』の撮影中に起きた出来事をもとにしている。実在する『ゴッドファーザー』のプロデューサー・ラディを演じたのは、『トップガン マーヴェリック』に出演したマイルズ・テラー。監督のフランシス・フォード・コッポラ役には、『ファンタスティック・ビースト』シリーズに出演する、ダン・フォグラーが抜擢された。売れない作家のマリオ・プーゾ(パトリック・ギャロ)は、イタリアンマフィアを描いた小説『ゴッドファーザー』を発表する。小説はヒットし、パラマウント映画が映画化権を取得するが、マフィアのボス・ジョー(ジョヴァンニ・リビシ)が『ゴッドファーザー』の映画化を阻止しようとしていた。そんな問題作のプロデューサーに抜擢されたラディ(マイルズ・テラー)は、映画化を実現すべく、数々の障壁を乗り越えていく。
90年代に放送され、海外でも高い評価を受けたSFアニメ『カウボーイビバップ』の実写ドラマ。全編とおして原作をリスペクトした演出がされており、特にオープニングは原作をそのまま実写化している。そんな今作の主演を務めたのは、『search/サーチ』に出演したジョン・チョー。原作のスパイクとは年齢が大きく異なるが、実写版ではより深みのある人物として描かれる。また、日本語吹き替え声優は故人をのぞき、原作そのままのキャスティングが実現している。賞金稼ぎのスパイク(ジョン・チョー)は、相棒のジェット(ムスタファ・シャキール)とともに、今日も犯罪者を追いかけていた。今回のターゲットは、非合法のドラッグ「レッドアイ」を盗み出したアシモフ(ヤン・ウッディン)で、潜伏先の惑星で調査を開始する。スパイクたちは徐々にアシモフに近づいていくが、彼はレッドアイを使用し、身体能力が大幅に向上していた。そんなアシモフは、ライバルの賞金稼ぎ・フェイ(ダニエラ・ピネダ)からも追われていて…。
『アントマン』のスコット・ラング役で有名な、ポール・ラッドが主演を務めたコメディドラマ。謎のスパで、もうひとりの自分を作り出してしまった男のドタバタ劇が描かれる。何ごともうまくいかないマイルズ(ポール・ラッド)は状況を打開すべく、友人に勧められたスパを訪れる。目が覚めたマイルズはハッピーな気分で満ちており、仕事だけでなく、妻・ケイト(アシュリング・ビー)との関係も良好になっていく。しかしこのマイルズは、スパによって作られたクローンだった。オリジナルのマイルズは、生き埋めにされており、数時間後に目を覚ます。なんとか家までたどり着くと、そこには平然と生活しているクローンのマイルズがいた。ふたりは喧嘩になるが、自分たちに起きた状況を知るため、ふたたびスパに戻る。自身がクローンであることを知ったマイルズは、深く傷つく。クローンのマイルズもまた、過去の記憶をすべて持ち合わせた、マイルズそのものだったのだ。一方、オリジナルのマイルズも、ポジティブなクローンのマイルズに嫉妬心を抱いていく。
Netflixの大人気ドラマ『アンブレラ・アカデミー』の第3シーズン。能力者たちが悪と戦っていくスーパーヒーローものだが、史実を基にしたり、兄妹間の関係性を深く描いたりと、複雑なストーリーが展開する。今シーズンからは、「スパロー・アカデミー」なるチームも登場し、より世界観が広がった。前作での戦いを生き残った「アンブレラ・アカデミー」は、ようやく現代に戻ってくる。しかし、その世界では「スパロー・アカデミー」が活躍しており、「アンブレラ・アカデミー」は存在していなかった。さらには、死んだはずのハーグリーブス卿(コルム・フィオール)とベン(ジャスティン・H・ミン)が生きており、アンブレラのメンバーたちはますます混乱する。スパローはアンブレラたちを敵と認定し、攻撃を仕掛け、事態はどんどん悪化してしまうのだった。二度も世界を救ったアンブレラだったが、今回は彼らが別の世界にやってきたことでタイムパラドックスが発生し、世界滅亡の危機を招いてしまう。
バラバラになっていたヒーローチーム「アンブレラ・アカデミー」の活躍を描いたドラマシリーズ第2弾。今回は時空を超えてバラバラになってしまったチームの再結成と、1960年代に起きていた地球滅亡の危機を描いていく。無能力者だったヴァーニャ(エリオット・ペイジ)が能力を覚醒し、地球を滅亡させるほどのパワーを生み出す。地球を守るため5号(エイダン・ギャラガー)の力で、ヴァーニャを含む「アンブレラ・アカデミー」のメンバーたちは過去に移動するのだった。しかし、メンバー全員がバラバラの時代に飛ばされていた。5号は1963年の11月に到着し、この世界が核戦争によって滅びることを知る。ふたたび滅亡の危機に立たされた地球を救うため、5号は過去にさかのぼるが…。一方、1961年に到着したアリソン(エミー・レイヴァー=ランプマン)は公民権運動に参加し、自分の人生を満喫していた。ヴァーニャも記憶を失ってはいたが、スーパーパワーとは無縁の生活を送っていて…。
80年代のアメリカを舞台に、未知なる脅威に立ち向かう子どもたちを描いたドラマシリーズ第3弾。今作では子どもたちが、大人へと成長していく過程が描かれる。また、大型の商業施設がホーキンスに誕生するなど、80年代アメリカのカルチャーも取り入れられた。1985年。大事件が起きたホーキンスに、つかの間の平和が訪れる。ホーキンスにはショッピングモールが建設され、連日大賑わいとなっていた。事件を解決に導いた、マイク(フィン・ヴォルフハルト)とエル(ミリー・ボビー・ブラウン)が付き合うようになり、親代わりのホッパー(デヴィッド・ハーバー)は苛立っていた。一方、久しぶりにホーキンスに帰ってきたダスティン(ゲイテン・マタラッツォ)は、変わってしまった仲間たちに戸惑いを感じる。数々の変化が起きたホーキンスの町に、ふたたび脅威が迫っていた。ダスティンは趣味で自作した無線で、秘密の暗号を受信してしまい、調査に乗り出すのだが…。
ジャン=リュック・ゴダールが手掛けた、ラブコメディ。当時のハリウッドでブームになっていた、ミュージカル映画を意識しており、ゴダールなりの表現でミュージカルを作り上げた傑作である。登場人物が突然歌い出すことはなく、ミュージカル映画が持つ「お約束」を破っていく演出に注目したい。ストリップ劇場のダンサー・アンジェラ(アンナ・カリーナ)は、本屋で働くエミール(ジャン=クロード・ブリアリ)と同棲していた。ある日アンジェラが突然、「すぐに子どもが欲しい」と、エミールに懇願しはじめる。エミールは動揺し、その胸のうちがアンジェラに悟られてしまう。アンジェラは怒り出し、ふたりは大げんかをはじめる。どうしても子どもが欲しいアンジェラが取った手段は、ほかの男の子どもを産むことだった。呆れたエミールは、同じアパートに住むアルフレッド(ジャン=ポール・ベルモンド)を呼び、アンジェラと子どもを作るよう頼みこむのだが…。
映画業界に多大な影響を与えた、ジャン=リュック・ゴダールの初長編作品にして代表作。当時のフランス映画界で起きていた「ヌーヴェル・ヴァーグ」を象徴する作品でもあり、今もなお、多大な影響力を持った傑作である。そんな今作の主演を務めたのは、アクションスターとしても活躍したジャン=ポール・ベルモンド。ヒロインは『悲しみよこんにちは』などに出演した、ジーン・セバーグが演じた。警官を射殺し、逃亡した犯罪者・ミシェル(ジャン=ポール・ベルモンド)は、警察の追跡を逃れてパリにやってくる。かつて関係を持ったアメリカ人女性・パトリシア(ジーン・セバーグ)を頼ったミシェルだったが、彼女はそっけない態度を見せる。パトリシアは記者を夢見ており、ミシェルの相手をしている暇がない。それでも諦めないミシェルは、なんとかパトリシアを口説き落とし、一緒にイタリアへ逃亡する計画を立てるのだった。しかしパトリシアの心は、記者になる夢とミシェルとの間で揺れ動いていく。
『チャイルド・プレイ』シリーズの第4作目。今作からチャッキーの恋人であり、理解者でもあるティファニーが登場する。人形になったティファニーとのラブシーンと、残虐さを増していくチャッキーに注目だ。殺人鬼の魂が宿った人形・チャッキー(ブラッド・ドゥーリフ)は、バラバラに分解され、警察の証拠保管室に安置されていた。そんなチャッキーを人間の女性・ティファニー(ジェニファー・ティリー)が見つけ出す。ティファニーは、チャッキーが人間だったころの恋人だった。ティファニーが唱えた呪文により、バラバラだったチャッキーがついに復活。チャッキーはすぐさまティファニーを殺害し、その魂を人形の中に閉じこめてしまう。ふたりは人間に戻るために必要な「チャッキーの肉体」が眠っている墓地に向かうため、ある計画を立てるのだった。別の場所では、あるカップルが駆け落ちし、故郷を飛び出していた。しかし、その車の中にはチャッキーとティファニーが乗りこんでいて、行く先々で事件が勃発してしまう。
さんずい尺の漫画を原作とした、桜庭ななみ主演の恋愛ドラマ。桜庭演じる建設会社勤務の30代のヒロインと、竹財輝之助演じるイケオジが恋に落ちるさまをユーモラスに綴る。大人同士の、不器用でもどかしい恋愛模様が描かれる。共演は小田井涼平、藤森慎吾。建設会社のアラサーOL・篁千世(桜庭ななみ)と、外資外食チェーンの副社長を務める45歳独身の瀬尾一愛(竹財輝之助)は、ランチを一緒に食べる“ひる友”だった。ある日、突然一愛から好きだと告白された千世は、驚いて逃げるように店を飛び出してしまう。千世は帰りにも偶然一愛と会ったものの無視してしまい、その後、彼はランチに姿を現さなくなる。彼と食事をする時間がかけがえのないものだったことに千世は気づく。出張から帰った一愛と数日ぶりに再会した千世は、彼から食事に誘われる。服を汚してしまったと困り顔で話す彼女に、一愛はワンピースをプレゼントし、高級ホテルのレストランでごちそうする。千世は彼と一緒に過ごす久しぶりの食事の時間を心から楽しむ。一愛は年の離れた自分が千世に告白して困らせたことを謝り、もとのひる友に戻りたいと話す。恋に臆病な千世は思わず、付き合いのお試し期間をもらってもいいかと聞いてしまい…。
決して人を殺さない史上最悪の指名手配犯!?内藤泰弘による漫画『トライガン』シリーズをもとにしたオリジナル新作アニメ。灼熱の惑星を舞台に、史上最悪といわれる指名手配犯のガンマンが、次々と現れる刺客を退けながら、恐るべき計画を進める兄を追う!宇宙開拓民たちがたどり着いた灼熱の惑星・ノーマンズランド。そこは、不毛な大地が広がる過酷な環境に加えて、異形の生物がはびこる弱肉強食の惑星である。人々は失われた技術で作られた生体動力炉「プラント」を頼りに、ぎりぎりの生活を送っていた。ある日、砂漠を走り抜ける1台の車があった。運転していたのは、ベルナルデリ通信社の新人女性記者・メリル・ストライフ(あんどうさくら)。連続プラント強奪事件の真相を追って、中堅記者のロベルト・デニーロ(松田賢二)とともに、手がかりを探していたのである。そんななか、メリルらは砂漠の真ん中で吊るされていたガンマンを救助する。ところがなんとその正体は、「人間台風」と呼ばれる史上最悪の指名手配犯・ヴァッシュ・ザ・スタンピード(松岡禎丞)であった。さっそくヴァッシュを拘束して、独占取材をしようとするメリル。だが彼女の目の前で、ヴァッシュは憲兵に因縁をつけられた街を救ってみせるのだった。いったいヴァッシュとは何者なのか。彼の旅に同行するなかで、メリルは驚くべき真実を知ることになる。
なつやすみ、ぼくは死なない魔法使いたちに出会った…。『FLAGLIA ~なつやすみの物語~』は、2023年1月に放送されたオリジナルテレビアニメ。小説家・高殿円が原作と脚本を務める、アニメとミュージカルによるメディアミックス作品である。アニメ版の制作は『ピアノの森』『組長娘と世話係』などを手掛けたスタジオガイナで、監督は川崎逸朗。中心的なキャラクターを演じる堂珍嘉邦とユナクは、アニメ版の声優とミュージカル版俳優の両方を務めている。海辺の街で暮らす小学3年生のイコ(五十嵐裕美)には、年齢の離れた4人の兄がいた。長男のテツ(阿座上洋平)、次男のカンチ(山下誠一郎)、三男のタギ(石井マーク)、そして四男のメル(大塚剛央)。イコの面倒をしっかりと見てくれているこの4人の兄たちだが、実は彼らは「長い年月を生き続ける魔法使い」だった。そんな彼らの前にあらわれたのは、レン(榎木淳弥)という少年。タギはレンのことをしきりに気にしていた。そんななかレンのおじいさんがいなくなったという。慌てて探し回るタギたちだったが…。
チャッキーの復活を描いた、シリーズ第2作目。前作のラストでドロドロに燃やされ、死亡したかに思えたチャッキーが、ふたたびアンディの命を狙いはじめる。アンディ役は前作から引き続き、アレックス・ビンセントが務め、新キャラクターのカイル役はクリスティーン・エリスが演じた。前作の事件をきっかけに、母親と離れて暮らしていたアンディ(アレックス・ビンセント)は、子どもに恵まれなかったシンプソン夫妻に引き取られる。新しい母親となったジョアン(ジェニー・アガター)はアンディを歓迎し、料理をふるまうのだった。シンプソン家には、すでに養子のカイル(クリスティーン・エリス)がいた。カイルは不良だったが、すぐにアンディと仲よくなる。一方、燃やされて黒こげになったチャッキー(ブラッド・ドゥーリフ)を引き取った会社があった。それは「グッドガイ人形」の生産会社・プレイパルス社で、アンディの事件を隠蔽しようと、チャッキーを復元してしまう。蘇ったチャッキーは作業員を殺害し、アンディを追いはじめる。
高橋留美子による大人気漫画を原作としたアニメシリーズ第4期。グラマーでかわいいやきもち焼きの宇宙人ヒロイン・ラムと、浮気症の諸星あたるの恋模様がコミカルに描かれる。ラムの従弟のテンちゃん、あたるの幼なじみのしのぶ、クラスメイトの面堂ら人気キャラが楽しい大騒動を繰り広げる。冬の寒い時期。諸星あたる(古川登志夫)とラム(平野文)は昨日ケンカをしていた。5時に待ち合わせたのに間違えて4時に行ったあたるは、ラムが1時間遅刻したと思い込み怒って帰ってしまったのだ。体育の剣道で打たれて気を失ったあたる。目を覚まし、体育館で見た美少女が夢に出てきたことを思い出したあたるは、昨日ラムと待ち合わせた噴水へ向かった。少女に再会したあたるは話しかけるが、彼女はなにもいわずに走り去ってしまう。その後、雪が降り始め、明日行きたいとこがあるからまたここで会おうという彼女の声が聞こえてくる。ラムはあたるを心配して部屋で待っていたが、彼はそんなことはおかまいなしに明日のデートを前に舞い上がる。その様子を窓の外から先ほどの少女が見ていた。翌日、大雪のなかであたるは少女と噴水の前で会う。歩き始めた彼女は、カイロを取りに戻ろうとするあたるに、これから冬の国へ行くからもう二度と戻れないことを話す。彼女は冬の妖精だったのだ…。
鬼のツノを持つセクシーでキュートな宇宙人のラムと、女好きな地球人のあたるとのハチャメチャラブコメ第3弾。原作は高橋留美子による人気漫画。新キャラクターも加わり、さらにパワーアップしたドタバタ劇が繰り広げられる。ラム役の平野文、あたる役の古川登志夫らメインキャストたちが揃って続投する。正月にこたつに入っていた諸星あたる(古川登志夫)、ラム(平野文)、テンちゃん(杉山佳寿子)は、それぞれのお年玉を数えながら考えを巡らせていた。ラムとテンちゃんに自分への感謝の気持ちを金で返せというあたる。ラムはこのお年玉でふたりだけの楽しいお正月を過ごしたいと話す。金を渡すのを拒否したテンちゃんとあたるがケンカしていると、錯乱坊(永井一郎)がやって来る。錯乱坊はあたるにレストランの食事をごちそうしてもらうのと引き換えに、テンちゃんを寝かしつける役目を引き受け、昔話を始める。それはこんな物語だった。じいさんはテンちゃんにそっくりなすずめに糊を煮るようにいい、自分は遊びにいってしまう。糊を全部食べてしまったすずめの舌を、じいさんははさみでちょん切ってしまう。そこに、ばあさんが川から小さな桃を拾って帰って来る。ふたりは桃から生まれたテンちゃんそっくりな子どもに一寸桃太と名付け、大切に育てる。やがて、成長した一寸桃太は鬼退治のために都へ向かうが…。
鬼の姿をしたグラマラスな宇宙人美少女のラムと浮気男の諸星あたるの繰り広げる、大人気ラブコメアニメ第2シーズン。強烈な個性派キャラが多数登場し、ドタバタ劇を盛り上げる。アニメオリジナルのエピソードも含まれる。平野文、古川登志夫、永井一郎、神谷明ら人気声優が続投する。ラム(平野文)、諸星あたる(古川登志夫)、三宅しのぶ(島津冴子)、面堂終太郎(神谷明)、テンちゃん(杉山佳寿子)の一行は僻地にハイキングに来ていた。道中、あたるたちは錯乱坊(永井一郎)にそっくりな地蔵を見つけて驚く。あたるたちの後に現れたテレビクルーは、地蔵に細工をして恐怖映像を撮ろうともくろむ。誰もいない道の真ん中で弁当を広げたあたるたちの前に錯乱坊が現れる。ここは彼の修行の場だった。この地にくわしい錯乱坊は、化石が出るという情報をあたるたちに与える。興味津々のラムはさっそく化石を発見し、電動カッターで大量の化石を掘り出す。あたるはそれらの化石を組み立てて、鳥の形に仕上げる。面白がったラムが、動かしてみようといって銃を打ち込むと、その化石はまるで鳥のように動き始める。一同は驚いて腰を抜かすが、テンちゃんだけは喜んでその合体化石鳥の背中に飛び乗り…。
高橋留美子原作の大ヒットラブコメ漫画をアニメ化。珍しいほどの凶相の持ち主・諸星あたると、ツノの生えたキュートな宇宙人・ラムの地球存亡をかけた鬼ごっこで物語がスタートする。大ヒット作となり、長期に渡ってシリーズ化された。ラムを平野文、あたるを古川登志夫が演じる。きれいな女性に見惚れながらふらふら歩いていた諸星あたる(古川登志夫)。すると、飛んで来た草野球の球が顔面にヒットして倒れてしまう。そこに現れた錯乱坊(永井一郎)は、あたるの顔にとてつもなく悪い相が出ているといって驚くが、あたるは取り合おうとしない。錯乱坊の心配どおり、突然怪しい車があたるの前に現れ、彼を乗せて自宅へと向かう。家では幼なじみの三宅しのぶ(島津冴子)と父(緒方賢一)、母(佐久間なつみ)、そして巨大な鬼の姿をしたインベーダー(沢りつお)が待っていた。あたるは地球の存亡をかけた命がけの勝負をせねばならなくなったことを告げられる。あたるの相手はインベーダーの娘の美少女・ラム(平野文)だった。彼女と鬼ごっこをして10日以内に頭のツノを掴めたら勝ちだといわれたあたるは、グラマーでかわいいラムをきっと抱きしめてみせるといってはりきる。しかし、身軽に空を飛べるラムを捕まえるのは至難の技だった。なかなか勝てそうもないあたるに、しのぶはもし勝ったら結婚してあげるといって励ますが…。
宇宙からやってきたプレデターとの戦いを描いた、シリーズ最新作。今作は1700年代を舞台にしており、第1作目よりも前に起きていた、プレデターとの遭遇が語られる。また、アメリカ先住民・コマンチ族の少女を主人公に抜擢しており、過去作とは異なる持ち味の作品となった。コマンチ族では、男が森で狩りをおこない、女が家を守っていた。そんななかナル(アンバー・ミッドサンダー)だけは、男たちに混じって狩りの腕を磨いていく。しかし、男社会のコマンチ族にナルを認める者はおらず、ライオンを狩ることにも失敗してしまう。落ちこむナルだったが、男たちが気づいていない「ある生物」の存在を察知する。その生物は地球外からやってきたプレデターで、生粋のハンターだった。部族の危機を感じ取ったナルは、たったひとりでプレデターを追う。一方、戦いを好むプレデターは、高度なテクノロジーが搭載された武器で、強い生き物を次々と倒していく。対するナルは、ハンターの知識を総動員して、プレデターを追いつめるのだが…。
〈火〉を狩る者たちの運命は――。2023年1月放送開始のWOWOWオリジナルアニメ。最終戦争後の世界を舞台に、ひとりの少女と少年の運命が交錯するなかで、世界の秘密が明かされていく! 原作は日向理恵子による同名小説シリーズ。かつて人類は火を自在に操っていた。だが、最終戦争のときに開発された生物兵器「人体発火病原体」により、人々の身体は改変されてしまう。その結果、そばで火が使われただけで、身体の内部から発火するようになっていた。もはや天然の火が扱えない人々にとって、唯一使うことができるのは、異形の獣「炎魔」の体液でともす火だけ。そのため、炎魔の体液を集める「火狩り」たちによって、人々の生活は支えられていた。ある日、薬を探してひとりで森に入った少女・灯子(久野美咲)は、炎魔に襲われるが、ひとりの火狩りに助けられる。だが、その火狩りは灯子をかばって死んでしまう。火狩りが残した遺品と飼い犬のかなたを引き受けた灯子は、それを遺族に返すために、生まれ育った村を出て、首都を目指すことにする。その一方、首都に暮らす少年・煌四(石毛翔弥)は、唯一の肉親である病弱な妹の緋名子(山口愛)をひとり抱えていた。そんなとき、大富豪の燠火家から、居候にならないかと誘われる。やがて灯子と煌四のふたりの運命が交錯するなかで、世界の秘密が明らかになっていく。
またしても復活したチャッキーの活躍を描いた、シリーズ第3弾。ストーリーは前作から8年後であり、成長した姿のアンディが登場する。3作品続いてきたチャッキーとアンディの戦いに終止符が打たれ、シリーズの区切りとなる作品である。チャッキー(ブラッド・ドゥーリフ)との戦いを経験し、16歳に成長したアンディ(ジャスティン・ホーリン)は、陸軍学校へ入学する。しかし彼の心の中には、いまだにチャッキーに対するトラウマが残っていた。アンディは周囲の生徒たちになじみ、順風満帆な学生生活を送っていくかに思われたが…。ちょうどそのころ、チャッキーの事件により、苦境に立たされていたプレイパルス社は、グッドガイ人形の再販を発表する。工場で次々と生産されていくグッドガイ人形だったが、プラスティックの中に、かつて死亡したチャッキーの血液が混じっていた。新しいボディを手に入れ、復活したチャッキーは、成長したアンディの居場所を突き止めてしまう。
映画作品やテレビシリーズも含めた、『リロ&スティッチ』シリーズの完結作。ハワイの各地に散らばった試作品たちを集め終えたリロの新たな冒険と、「オハナ」たちとの別れが描かれた。今作は試作品集めを描いた、『リロ&スティッチ ザ・シリーズ』の続編となっているため、過去作を予習してから鑑賞する必要がある。試作品が入ったカプセルが散らばり、混乱が発生。しかし、リロ(ダヴェイ・チェイス)とスティッチ(クリス・サンダース)の活躍により、試作品が全員集められる。その功績が称えられ、スティッチやジャンバ(デビッド・オグデン・スティアーズ)、プリークリー(ケヴィン・マクドナルド)は宇宙へと帰ることになる。一緒に暮らしてきた「オハナ」がいなくなり、悲しみに暮れるリロだったが、宇宙では大変な事件が起きていた。ジャンバが新たに開発していた試作品が、ハムスターヴィール博士(ジェフ・ベネット)に奪われてしまう。最強最悪の試作品・リロイ(クリス・サンダース)を味方につけたハムスターヴィールは、ハワイを襲撃するのだった。
ディズニーの大ヒット作『リロ&スティッチ』の続編。今作はスティッチ以外の試作品が登場せず、テレビシリーズのストーリーとも関わらない作品である。そのため、第1作目と同じように、リロとスティッチの関係性にフォーカスされている。宇宙からやってきたスティッチ(クリス・サンダース)は、心優しい女の子・リロ(ダコタ・ファニング)とともに、カウアイ島で暮らしはじめる。悪の科学者・ジャンバ(デビッド・オグデン・スティアーズ)に開発されたスティッチだったが、カウアイ島での生活を続けるうちに、次第に「いい子」になっていく。ある日、スティッチは恐ろしい夢を見る。それは、「いい子」になった自分を見失い、リロに襲いかかってしまう夢だった。恐怖で目が覚めたスティッチは、自身の身体に異変が起きはじめていることを知る。リロはフラダンスコンテストに向けて、練習をはじめるが、スティッチの調子はますます悪くなっていく。その原因は、分子エネルギーを補給していないことで起きる、エラーであり…。
侵略の手から地球を守るのは、レッド・データ・アニマルの遺伝子を打ち込まれた正義の少女たち!『東京ミュウミュウ』は、2002年4月から2003年3月にかけて放送されたテレビアニメ。原作・吉田玲子、作画・征海美亜の漫画版は、2000年から2003年まで「なかよし」に連載されていた。アニメ版の制作はぴえろで、シリーズ構成は『テニスの王子様』『ギャラリーフェイク』などを手掛けた十川誠志。『美少女戦士セーラームーン』シリーズの流れを汲んだ戦闘美少女ものとなっている。中学1年の桃宮いちご(中島沙樹)は、ついに憧れの青山雅也(緒方恵美)をデートに誘うことに成功した。雅也が環境問題に興味があることを事前にリサーチしていたいちごは、雅也を「レッドデータアニマル展」へ誘ったのである。ところが、その展示会場でふいに地震が発生するハプニング。その直後、いちごは謎の光に包まれたかと思うと、イリオモテヤマネコが自分の体内に入る感覚を覚えた。そしていちごが目を覚ますと、巨大なネズミがあらわれて雅也を襲い出した。なんとか雅也を助けたいと思ったいちごは、ネコのような姿に変身。ミュミュウとして、敢然とネズミ怪物に立ち向かっていった…!
故郷・宮崎に舞い戻ったOLは、予測不能な父親の言動に日々振り回されっぱなし!『ひまわりっ~宮崎レジェンド~』は、2020年6月にテレビ宮崎開局50周年作品として放送されたテレビドラマ。原作は東村アキコの漫画『ひまわりっ 〜健一レジェンド〜』であり、宮崎県を舞台に大学卒業後の作者の姿を「ほぼ実話」として描いたギャグ・ストーリー。作中では数々の宮崎県あるあるが紹介され、温水洋一、永野、蛯原友里など宮崎県出身の芸能人なども本人役で出演している。金沢の美大を卒業した林アキコ(平祐奈)は、故郷・宮崎県に舞い戻り、父親・林健一(高橋克典)が勤務する会社へとコネ入社した。先輩社員一同から歓迎されるアキコだったが、父親の健一が空気を読まない突拍子もない話ばかりして恥ずかしい限りの状況。さらに、会社仲間と飲んでいると「人前で焼酎を頼むとは何ごとか!」と急に怒り出したり、初任給でケーキを買ってこいといわれて買っていったら、当の健一が会社帰りにケーキをたっぷり食べていたりとまったくの支離滅裂。そんな健一に振り回されっぱなしのアキコが、今日も宮崎あるあるとともに波乱万丈の一日を送る…!
悪運だらけの気弱女子を、お節介な妖怪たちが救い出す…!『妖怪シェアハウス』は、2020年8月から9月にかけて放送されたテレビドラマ。現代の神社内に幽霊や妖怪たちがルームシェアして暮らしているという設定で、そこに迷い込んだ主人公が災難に遭い続けながらも成長していく物語。主演は、『トクサツガガガ』や『美食探偵 明智五郎』でヒロインを務めた小芝風花。主題歌はmiwaが担当し、怪談や妖怪話になぞらえた明るいホームコメディとなっている。目黒澪(小芝風花)は、結婚の約束をしていた男・奥園健太郎(柾木玲弥)にさんざん貢がされ、仕事も失い、挙句ボロ切れのように捨てられた。そして、荒波八幡神社でいき倒れてしまったところを四谷伊和(松本まりか)に助けられる。澪が介抱されたところは、伊和のほか、酒井涼(毎熊克哉)、沼田飛世(大倉孝二)、和良部詩子(池谷のぶえ)が一緒に住むシェアハウスだったが、実はこの4人、お岩さん、酒呑童子、ぬらりひょん、座敷童子といった妖怪の類いだったのだ。しかしお節介で気のいい妖怪たちは、澪の身の上を心から案じ、元カレへの復讐に手を貸そうとしていく…。
アヤカシが見える少年が迷い込んだのは、怪しいミセの奇妙な女主人だった…。『CLAMPドラマ ホリック〜xxxHOLiC〜』は、2013年2月から4月にかけて放送されたテレビドラマ。原作はCLAMPの漫画であり、テレビドラマ版のほか、テレビアニメ、アニメ映画、実写映画、舞台劇などにもメディア展開されている。主題歌はテレビアニメ版同様、スガシカオが担当。内容は基本的に原作に則しているが、登場人物の関係性など一部にドラマ・オリジナルの設定も盛り込まれている。高校生・四月一日君尋(染谷将太)は、子どものころから人には見えないもの、いわゆるアヤカシが見える目を持っていた。そんな四月一日が、ある日不思議な屋敷に吸い寄せられ、マル(川島鈴遥)とモロ(畠山紬)という少女たちに半ば無理やり奥の部屋まで連れ込まれる。そこにいたのは壱原侑子(杏)という神秘的な女性。彼女はこのミセの主人であり、「人の願い」を叶える代わりに「同等の対価」を求める商売をしていた。同時に屋敷に吸い寄せられた宍戸美也(佐藤めぐみ)という女性が「小指が痛い」と申し出ると、侑子はひとつの指輪を与えた。気になった四月一日は、その後美也の様子を窺っていくが…。
2016年に韓国SBSで放送され、大ヒットしたドラマ『浪漫ドクター キム・サブ』のシリーズ第2弾として、2020年に放送されたドラマ。主人公のキム・サブを始め、舞台となるトルダム病院のスタッフなど、主要キャストの多くが続投しており、前作のファンを喜ばせた。今作では、キム・サブのもとで働きながら成長していく2人の若手医師として、新たにアン・ヒョソプとイ・ソンギョンが登場している。コサン大学病院では、外科のパク教授(キム・ジュホン)による腹腔鏡手術のライブ公開をひと目見ようと、多くの医師や関係者たちが集まっていた。通常なら開腹手術によって腫瘍を摘出していたところ、お腹を切開せず、腹腔鏡下ですべておこなうという画期的な方法だ。胸部外科フェロー2年目のウンジェ(イ・ソンギョン)も熱心にメモを取りながら、会場で手術を見守っていた。手術は順調に進むかと思われた矢先、患者の血圧が急に下がり始め、またたく間に危険な状態に陥ってしまった。パク教授のこわばった表情に観客たちがどよめく中、ウンジェは後ろに座っていた男性に、紙とペンを貸してほしいと頼まれる。男性はその紙に「緊張性気胸」と記し、大至急手術室に伝えてほしいといったのだ。すぐさま手術室に走ったウンジェは、そのメモによって患者の命が救われたことを知るのだった…。
2020年に韓国SBSで放送されたドラマ。韓国の人気WEBマンガが原作となっている。主人公を演じたのはチ・チャンウク。その圧倒的なビジュアルで海外にも多くのファンを持つスター俳優が、純朴でお人好し、ちょっとマヌケな青年を好演し、新たな一面を見せている。ヒロインを演じたのは『トンイ』や『太陽を抱く月』などの名作歴史ドラマで、天才子役として話題をさらってきたキム・ユジョン。今作ではアクションにも初挑戦し、これまでに見たことのないコミカルさとはじけた演技で視聴者の視線を釘付けにした。お人好しの青年・デヒョン(チ・チャンウク)は花束を片手に、恋人との待ち合わせ場所に急いでいた。しかし途中で、下水溝にはまってしまった子猫を放っておけず、子猫の救出を手伝ってしまったデヒョンは、服や手に汚泥をつけたまま、恋人のもとへ…。下水のにおいをプンプン漂わせながら現れたデヒョンを見た彼女はすっかり呆れ、デヒョンからのプレゼントも突き返し、立ち去ってしまった。そのころ不良女子高生のセッピョル(キム・ユジョン)は、因縁をつけてきた女子高生集団を相手に、ひと暴れしていた。鮮やかなまわし蹴りで次々と相手を倒したセッピョルが、仲間と路地裏でタバコをふかそうとしていると、そこに泥酔したデヒョンがやってきた。超イケメンのデヒョンに思わず心がときめいてしまったセッピョルは…。
映画ドラえもんのシリーズ第41作。1985年の『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』のリメイク作品。スネ夫(関智一)の家の庭でドラえもん(水田わさび)、ジャイアン(木村昴)、出木杉(萩野志保子)とともにSF映画撮影をしていたのび太(大原めぐみ)。偶然見つけた小さな宇宙ロケットから出てきたのは、なんと手のひらサイズの宇宙人だった!パピ(朴璐美)と名乗るその少年は、ピリカ星の少年大統領だった。反乱軍ピシアのギルモア将軍(香川照之)やドラコルル長官(諏訪部順一)に追われているのだという。内戦のさなか、姉のピイナ(松岡茉優)らに無理やりロケットに載せられてピリカ星を脱出し、地球に不時着したのだ。パピを追って地球にやってきたドラコルル長官の宇宙戦艦に、スネ夫の特撮セットが破壊される。パピに合わせスモールライトで小さくなり、反撃に出ていったのび太たち。しかしその間にしずか(かかずゆみ)が誘拐され、スモールライトも奪われてしまった!パピの愛犬・ロコロコ(梶裕貴)も合流し、一行はピシアへの攻撃をしかけはじめる!
宮部みゆきが9年間かけて執筆した大ベストセラー小説を初の映画化! 前篇で起きた事件の真相に迫る完結編。主演は今作でデビューを果たした藤野涼子。ほかにも板垣瑞生、石井杏奈、富田望生、清水尋也などが出演している。中学校の屋上から転落死した柏木卓也(望月歩)の死の真相を知るために、学校内裁判の開廷を思いついた藤野涼子(藤野涼子)と神原和彦(板垣瑞生)らは、必死の働きかけによりなんとか教師や生徒たちを説得。裁判が開廷されることが決まる。しかし、肝心の被告人である大出俊次(清水尋也)が一度は裁判に出るといったものの、のちに出廷しないといいだし、裁判の開廷が次第に危ぶまれていく。しかし、大出の弁護人を申し出た神原や神原の助手・野田健一(前田航基)の努力により、大出の心が動いていく。一方、検事側の藤野涼子は、告発状を送った張本人である三宅樹里(石井杏奈)に証人として裁判に出廷するよう自宅まで頼みにいくが、樹里の母親・未来(永作博美)が樹里の出廷を阻み…。裁判で明らかにされる真実とは!?
宮部みゆきによる大ベストセラー小説を映画化! 監督は『八日目の蝉』などの成島出。主演は今作で映画初出演を果たした藤野涼子。ほかにも板垣瑞生、前田航基、黒木華などが出演している。1990年。異例の大雪を記録したクリスマスの日の朝。当番でほかの生徒たちより早く登校した藤野涼子(藤野涼子)と野田健一(前田航基)は、同じクラスの柏木卓也(望月歩)が転落死し、雪の中に埋もれているのを発見する。警察は状況から自殺と判断するが、のちに柏木は同じ学年の大出俊次(清水尋也)らによって殺されたと告発する手紙が涼子と校長のもとに届く。警察はその告発状は嘘の可能性が高いため、カウンセリングという名目のもと、それとなく告発状の送り主を突き止めることにする。しかし、テレビ局に涼子や柏木らの担任・森内恵美子(黒木華)が破り捨てたと思われる告発状が送りつけられ、マスコミはそれを取り上げ騒ぎが大きくなる。しかし、森内は告発状を受け取っていないと主張し…。
『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』は、Netflixで独占配信されたサスペンスドラマ。第46回国際エミー賞で最優秀ドラマ・シリーズを受賞したスペインドラマ『ペーパー・ハウス』を韓国版としてリメイクした作品だ。2022年6月24日に全世界同時配信が開始された。キャストは、主人公で語り手のトーキョー役に『BURNING』のチョン・ジョンソ、教授役に『オールド・ボーイ』のユ・ジテ、ベルリン役には『イカゲーム』のパク・ヘスなど、韓国トップ俳優たちが名を連ねる。2025年、朝鮮半島の再統一を目指し自由な行き来が可能になった韓国と北朝鮮。北朝鮮で軍人出身のリ・ホンダン(チョン・ジョンソ)も期待を胸に韓国へ向かうも、トラブルに巻き込まれ連続強盗殺人犯として指名手配の身となってしまう。そんなホンダンの前に自らを“教授(ユ・ジテ)”と名乗る謎の男が現れる。教授はホンダンに、造幣局を占拠し4兆ウォンを奪うという驚くべき計画を持ちかける…。教授の元に集められたワケありの8人組強盗団は、前代未聞の強盗計画を成功させることができるのだろうか。
『そしてサラは殺された』は、2021年から2022年に配信されたメキシコのサスペンスドラマ。妹殺しの罪を着せられ刑務所に投獄された男が刑期を終え、真犯人を追い詰めるべく奔走する姿を描く。最終シーズンとなるシーズン3は、2022年5月18日よりNetflixで独占配信されている。主人公のアレックス役には、『ナルコス』シリーズにも出演するマノロ・カルドナが起用されている。サラ(ヒメナ・ラマドリッド)の墓を訪れたアレックス(マノロ・カルドナ)。棺が空であることを確かめ、サラがパラシュート事故で死んではおらず、今もどこかで生きていると確信する。サラが事故に遭った日、「パラシュートの紐を切ったのは自分」だと告白したマリフェル(リッツィ)。火事で重体となって病院に入院したマリフェルは「ニカンドロとアラニス」という謎の人物の名前を口にし、アレックスはこのふたりのゆくえを追うことにするが…!?一方、刑務所にいるチェマは日々ひどい虐待に憔悴しきっていた。ロドルフォ(アレハンドロ・ノーネス)はそんな弟を救おうとアレックスに協力を求める。
2022年に韓国tvNで放送されたオムニバス形式のドラマ。イ・ビョンホン、ハン・ジミン、チャ・スンウォン、シン・ミナ、キム・ウビンを始め、日本でも大人気の俳優陣が集結し、さまざまなストーリーをつむぎ出している。舞台となった済州島の美しい風景の中で描かれるさまざまな人間模様に、共感し、癒され、涙すること間違いなしだ。OSTには、BTSのジミンや、少女時代のTAEYEON、10cm、Davichiなど、多彩なアーティストたちが参加しており、それぞれの歌声がストーリーの雰囲気をより一層盛り上げている。エスエス銀行の支店長を務めていたチェ・ハンス(チャ・スンウォン)は、済州島のプルン支店への異動が決まった。娘のゴルフ留学に付き添い、一緒にアメリカに渡った妻との別居生活も、もう7年になろうとしている。娘のレッスン費のために、有り金をすべてはたけば8,000万ウォン用意できるというハンスに、電話の向こうで疲れ切った様子の妻は、少なくともあと4億ウォンは必要だといった。娘のゴルフのために借金を重ね、家まで売ってしまったハンスに妻は、もうあきらめようと訴える。それでもハンスは娘を一流のゴルフ選手にする夢をあきらめることはできなかった。借金を重ねてきた友人からも愛想をつかされ、20年ぶりに生まれ故郷の済州島へ戻ったハンスは、島で久しぶりにウニ(イ・ジョンウン)と再会するのだが…。
『人狼ゲーム』は同名の対人ゲームをモチーフとして、2013年に公開されたサスペンスホラー映画。同名小説を原作としており、何者かに拉致された若い男女が、自分たちのなかに潜む人狼役を探していく作品。対人ゲームとは異なり、実際に人が死んでいくため、生死をかけて必死に争う登場人物たちの葛藤と駆け引きが魅力となっている。人狼ゲームは、バラエティ番組や対人イベント、ネットゲームなどマルチな分野で多くの人々に楽しまれている。また原作小説はコミカライズ版も合わせて、累計発行部数は150万部を超える大人気作品だ。仁科愛梨(桜庭ななみ)は、9人の若い男女とともにどこかの知らない場所で目が覚める。そこは携帯も圏外で助けも呼べなかった。すると部屋のテレビから謎の人物から指令が届き、疑わしき人を処刑する人狼ゲームがはじまる。愛梨の親友であった猪瀬尚子(梶原ひかり)は、嘘だと考え部屋から逃げようとする。しかし、部屋から出ると突然首から出血して死んでしまった。これにより愛梨らは、このゲームが本当のデスゲームだと理解する。こうして残り9人のなかから、人狼役の人間を探し出して殺す人狼ゲームがはじまったのだった。
『DEATH NOTE』は2006年10月から2007年6月にかけて放送されたサスペンスアニメで、殺人ノートを巡る頭脳戦を描く物語。原作・大場つぐみ、作画・小畑健による漫画作品は「週刊少年ジャンプ」で2003年12月から2006年5月まで連載され、連載終了の年にアニメ化された。映画化や実写ドラマ化もされている。制作はマッドハウスで、監督は『進撃の巨人』『甲鉄城のカバネリ』の荒木哲郎。シリーズ構成は、数多くのアニメや特撮作品を手掛けた井上敏樹が務めている。文武両道の秀才高校生・夜神月(宮野真守)は、ある日校庭で1冊のノートを拾う。それは死神・リューク(中村獅童)が落とした「名前を書いた人間を死なせることができる」デスノート。毎日を退屈に過ごしていた月が、半信半疑でそのノートに悪人の名前を書き込むと、ノートのルールどおりに死が実行された。そして月は、「犯罪者のいない新世界をつくる」という自らの正義の名のもとに、デスノートのルールを検証しながら確実に犯罪者たちを葬っていく。その事件はやがて社会現象となり、世間は謎の死刑執行者を「キラ」と呼びはじめ、その存在を神と崇める者も増えはじめた。警察は当然ながらキラを大量殺人犯として検挙対象にするが、手掛かりは掴めぬまま。そこへ、L(山口勝平)と名乗る名探偵がキラの調査に乗り出し、徐々に真相に近づいていき…!
愛する人が父の仇に…!? 生きるために戦う美しい姫の冒険活劇!「花とゆめ」にて連載中の、草凪みずほによる少女漫画を原作としたアニメ。王宮ファンタジーと冒険要素のバランスが絶妙な作品だ。古代アジアを舞台とした今作は、長年想いを寄せていた従兄に国王である父親を殺され、国を追われたヨナ姫の物語。何不自由なく育ったヨナだが、長い髪を切り捨て、戦う覚悟を決める!緋色のくせのある髪と恋くらいしか悩みのないヨナ(斎藤千和)は、王国で大切に育てられた王女。そんなヨナは16歳の誕生日に、長年想いを寄せている従兄のスウォン(小林裕介)からコンプレックスだった髪をほめられ、美しいかんざしをもらう。その夜、彼とのことを反対していた父・イル(赤城進)を説得しようと部屋に向かったヨナは、スウォンが父親を殺害している現場を目撃! ヨナも命を狙われる身となってしまう…。目の前で起きたことを受け入れられず、混乱しているヨナを救ったのは、幼なじみで専属護衛のハク(前野智昭)だったのだ。命からがら逃げのびたヨナだが、あまりの現実に絶望し、歩くことすらままならない。ハクはそんなヨナを守り通すと決意し、故郷に身を寄せる。しかし、そんなヨナとハクにさらなる試練が訪れ!? 果たしてヨナは、この逆境を乗り越えることができるのか…。
澤井啓夫の漫画を原作とするギャグアニメ。2005年に放送が終了した作品ではあるが、現在でも「伝説のアニメ」として語られるほど、当時の子どもたちに強烈な印象を残した。鼻毛を駆使して戦う鼻毛真拳や、個性が強すぎるキャラクターなど、ギャグアニメとしてのレベルも高い。テレビアニメ版では、主人公ボボボーボ・ボーボボの声優を、子安武人が務めている。また、小野坂昌也や野中藍などの人気声優も出演した。全人類を丸刈りにするため、毛狩り隊を結成したマルガリータ帝国。人々は毛狩り隊の恐怖におびえ、平和な日常が脅かされていた。そんななか、鼻毛真拳を使って毛狩り隊と戦っていた、ボボボーボ・ボーボボ(子安武人)は、謎の少女・ビュティ(野中藍)と出会う。ふたりは各地を旅し、現地で猛威をふるう毛狩り隊や、その幹部と戦っていく。旅の一行にはハジケのために生きる首領パッチ(小野坂昌也)や、オナラ真拳を使うヘッポコ丸(進藤尚美)も加わり、さらに激しい戦いが繰り広げられるのだった。
最高視聴率17.9%を記録し、急きょ話数が延長されるほどの人気を得た作品。2018年に韓国で放送。架空の大韓帝国を舞台に繰り広げられる、野望と陰謀が渦巻くサスペンス。脚本は、ドラマ『私はチャン・ボリ!』や『復讐のカルテット』、『いとしのクム・サウォル』など、刺激的なストーリー展開で知られる作品を描き続けてきたキム・スノクが手がけている。一般人から皇后となったヒロイン・サニーを演じたのは、『運命のように君を愛してる』や『君を憶えてる』などのヒットドラマでヒロインを演じてきた女優・チャン・ナラである。2018年、大韓帝国は121年目を迎えていた。売れないミュージカル女優のオ・サニー(チャン・ナラ)は、毎年開かれている大韓帝国皇帝とのランチ会に応募し、見事当選。高校生のころからずっと憧れの存在だった皇帝イ・ヒョク(シン・ソンロク)と一緒にランチを食べられるという、夢のようなチャンスにサニーの気持ちは舞い上がっていた。ランチ会当日、サニーが夢見心地で食事をしていると、突然ランチ会参加者のひとりが皇帝ヒョクに向かって銃を向けた。7年前に弟を殺されたと叫ぶ男は、皇帝ヒョクの命を狙うテロリストだったのだ。とっさに皇帝ヒョクをかばったサニーだったが、その拍子にランチ会場のとなりの池に落ちてしまう。気が動転し、溺れてしまったサニーに救いの手を差し伸べたのは…。
バブル経済末期に東京中央銀行に入行し、融資課に勤める半沢直樹が銀行内外で起こる数々の理不尽な事件や不正に真っ向から立ち向かい、「やられたらやり返す! 倍返しだ!!」の決めセリフとともに解決に向けて奔走していくストーリー。回を追うごとに視聴率が伸び、最終話では驚異の42.2%という数字を打ち出した。直木賞受賞作家・池井戸潤の人気小説『オレたちバブル入行組』と『オレたち花のバブル組』をベースにしている。前半の第1章では、融資失敗の責任を上司に押し付けられてしまった半沢が、融資額5億円をすべて取り返すための戦いを描く。後半の第2章では、120億円もの巨額の損失を出してしまった融資先の会社を、担当の半沢が再建させるために奮闘していく。半沢(堺雅人)の前に立ちはだかる数々の試練、そして手強い敵。たとえ、その敵がどんな大物であったとしても、ひるまずに自分の信念を貫き通す半沢。それは銀行員として当然の正しい行いをするために…。半沢はバンカーとして生き残ることができるのか!?
女神とともに、召喚師の人生を歩む!中国のウェブコミックをもとにしたテレビアニメ作品。ごく平凡な男子高校生が、封印されていた女神を覚醒させたことをきっかけに、召喚師の世界に足を踏み入れることになる。16歳のアジェ(岡本信彦)は、ごく平凡な男子高校生。恋愛にも成績にも興味はなく、ただ平穏な日常を過ごすことだけを考えていた。誇れることといえば、特技の料理くらい。レシピにきっちりしたがって、自分のためだけに腕を振るうのだった。ある日、アジェがキッチンで絶品ラーメンを作っていたところ、何もない空間から、ドラ(種﨑敦美)と名乗る女性が突然現れる。そして、アジェが食べるはずだったラーメンを横取りして平らげてしまう。ドラの正体は、なんと太古の時代に生まれた召喚霊の女神。アジェは気がつかないうちに、ラーメンを供物にして、ドラを召喚してしまっていたのである。アジェを気に入ったドラは、自らと魂の契約を結ぶように、アジェに迫る。だが、面倒なことに巻き込まれたくないアジェは、ドラから逃げ続ける。ドラがしつこく契約を迫るのには理由があった。契約を結べなかった召喚霊は、その身が亡びるまでさまよい続けるのである。それを知ったアジェは、ついにドラと契約を結ぶ。そして、ドラから世界の本質と召喚師の存在を教えられる。こうして、アジェはドラに導かれて、召喚師として生きることになるのだった…。
韓国で2019年に放送された連続ドラマ。大ヒットドラマ『星から来たあなた』や『皇后の品格』などで狂気じみた悪役を演じ、その鋭い表情が印象的なシン・ソンロクが、ラブコメディに初挑戦した作品。また、ヒロインをCMモデル出身のコ・ウォニと、ヒットドラマ『美女の誕生』で整形前のヒロインを演じて一躍有名になったハ・ジェスクが、2人1役で演じている。若いころの姿から変わり果て、人生のどん底にいた主婦を演じたハ・ジェスクは、今作でKBS演技大賞・助演女優賞に輝いた。モデルとして華やかな世界で活躍したいという夢をあきらめ、家族のために生きてきたジェヒ(ハ・ジェスク)だったが、夫が浮気していることを知ってしまい、絶望のどん底にいた。離婚届にサインし、夫を殺したいほど憎みつつも、仕方なくひとりで自殺を図ろうしていたところに、玄関のチャイムが鳴った。待っていたのは届け物を運んできたおじいさん(イ・ホジェ)。もう必要ないと素っ気なく断り、ジェヒがあらためて自殺を図ろうとしていると、先ほどのおじいさんが今度はベランダに現れた。驚くジェヒに“極楽宅配”の制服を着たおじいさんは、「天命が尽きるまで強く耐え抜きなさい、生きていれば奇跡が訪れる」と意味深に語り、小包を渡した。ジェヒ宛のその小包の中には、香水がひとつ入っており、ジェヒがその香水をためしに少しつけてみると…。
腐敗したスーパーヒーローたちとの戦いを描いた、アクションドラマ。シーズン2となる今作でもゴア描写は健在で、大人でも目を背けたくなるほど、ハチャメチャな展開が用意されている。今作では雷を操るスーパーヒーロー・ストームフロントが初登場。セブンの一員となり、ホームランダーとも対等の関係になっていく。前作で生き残ったセブンのメンバーたちも再登場し、ふたたび「ザ・ボーイズ」との戦いをくり広げた。スーパーヒーローチーム「セブン」は、その活躍から世間に注目されていたが、当のヒーローたちは人を人とも思わない悪人だった。そんなセブンに対抗するため、能力を持たない一般人のチーム「ザ・ボーイズ」が組織され、日々スーパーヒーローと戦っていた。ザ・ボーイズの活躍でメンバーが欠けたセブンに、新たなヒーロー・ストームフロント(アヤ・キャッシュ)が加入する。彼女は民衆の心をつかみ、人気を獲得していくが、セブンのリーダーであるホームランダー(アントニー・スター)は対抗心をあらわにしていく。
大ヒットヒーロードラマの第3弾。今作では、すでに過去の人となっていたベテランヒーローのソルジャー・ボーイが登場し、ホームランダーにまつわる秘密も明らかになる。シリーズ史上最大の問題エピソードである、「ヒーローガズム」も含まれており、物語はこれまでにないほど過激になっていく。一時期は人気が低迷していたホームランダー(アントニー・スター)が完全復活を遂げ、恐怖によりヴォートを制圧する。そんなホームランダーを敵視するブッチャー(カール・アーバン)は、メイヴ(ドミニク・マケリゴット)から即効性のある「V24」を手渡され、スーパーパワーを手にするのだった。ブッチャーは、かつて最強とうたわれていたソルジャー・ボーイ(ジェンセン・アクレス)を殺した武器に目をつけ、ロシアに潜入。囚われていたソルジャー・ボーイを救い出すのだが…。一方、ホームランダーは影響力を高めるため、ザ・ボーイズに味方するスターライト(エリン・モリアーティ)を脅しはじめる。そんななか、ソルジャー・ボーイがアメリカに上陸し、自身を裏切った、かつての仲間たちへの復讐を開始する。
夢と幸せ、別物だけどどっちもほしい。2005年に大ヒットした映画『NANA』の続編。前作から一部キャストの変更はあるものの、同じ大谷健太郎監督による世界観が楽しめる。ロックバンド「BLACK STONES」通称ブラストのボーカルである大崎ナナ(中島美嘉)と、ブラストのライバルバンドである「TRAPNEST」通称トラネスのファンで仕事探し中の小松奈々(市川由衣)。ナナは気が強く頑固、奈々は愛嬌があるが周囲に流されがち、と性格は正反対であるものの、運命的に出会い、部屋を一緒に借りて共同生活を送っている。ある日奈々は、ナナの彼氏でトラネスのギターであるレン(姜暢雄)を通して、大ファンであるトラネスのメンバー・タクミ(玉山鉄二)から連絡をもらい、一夜をともに過ごす。しかしブラストのメンバー・ノブ(成宮寛貴)が奈々に恋心を寄せており、次第に三角関係に発展していく。一方でナナはブラストのメジャーデビューのために忙しく活動。奈々とナナはお互いのためを思って行動するも、すれ違いは大きくなっていくばかりだった。そんななか、奈々の妊娠が発覚して…。夢と幸せが別物だと気づきはじめる、20歳の女の子たち。すれ違いながらも支え合う、ふたりのNANAの絆を描いた作品。
園子温監督による『自殺サークル』の続編映画。2006年公開。主人公の女子高生を演じるのは吹石一恵。謎多き女を演じるつぐみの怪演や、まだあどけない魅力あふれる吉高由里子の演技に注目だ。東海地方に住む高校生の紀子(吹石一恵)。彼女は地元ののどかなニュースしか掲載しない新聞記者をしている父・徹三(光石研)との関係に、かすかな違和感を覚えていた。しかしそんな紀子も父の影響を少なからず受け、学校の広報部に入っている。紀子は学校のパソコンから入った「廃墟ドットコム」という掲示板サイトで、ミツコというハンドルネームで同年代の女の子たちと交流していた。地元を出て東京の大学に行きたいと思っていたが、父には反対される。ところがその話し合いの場で突如として停電が起こる。その機に乗じて紀子は家出し、東京に向かったのだった。東京で紀子は、「廃墟ドットコム」で知り合った、ハンドルネーム「上野駅54」さんに会ってみることに。名前をクミコ(つぐみ)というその女性は、父母や弟とともにミツコを連れて“おばあちゃんち”に向かうが、何かがおかしい。クミコはなぜミツコを保護してくれるのか?紀子の妹・ユカ(吉高由里子)も、姉を追って失踪。さらに数カ月後、女子高生54人が集団で飛び込み自殺する事件が発生。クミコの真意とは? 徹三は娘ふたりを見つけ出せるのか?
見渡す限りに広がる、ロシアのひまわり畑。その下には、敵国兵士たちが埋まっている…。戦争に切り裂かれた男女の悲恋を、カンヌ国際映画祭パルムドールやアカデミー賞外国語映画賞などを獲得したヴィットリオ・デ・シーカ監督が描く。1970年の公開当時、イタリア映画としては日本で異例のヒットを記録した。ヘンリー・マンシーニの音楽も大きな魅力だ。第二次世界大戦中のイタリア。洋裁で生計を立てる気丈なジョバンナ(ソフィア・ローレン)は、陽気な電気屋のアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)と結婚する。12日間の結婚休暇を味わい、空爆に遭ってもなお、愛を確かめあうふたり。アントニオを徴兵させないために、ジョバンナは狂言芝居まで打つ。しかしそれが裏目に出て、アントニオはシベリア戦線に送られることに。ジョバンナは夫の帰りを心待ちにしていた。しかし終戦後、シベリア戦線から戻ってきた兵士の中に、アントニオはいなかった。仲間の兵士によれば、雪と寒さで生き地獄のようなシベリア戦線に耐えきれなかったアントニオを、しかたなく見捨ててきたのだという。それでも夫はまだ生きていると直感的に信じるジョバンナは、単身ロシアに乗り込み、アントニオを探し出すと決意するのだった。
『岬の兄妹』で長編映画デビューを果たした片山慎三監督の、商業映画デビュー作! 主演はさまざまな作品で特徴的な役柄を演じてきた個性派俳優の佐藤二朗。ほかにも『湯を沸かすほどの熱い愛』で第31回高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞した伊東蒼や、『渇き。』などの清水尋也が出演している。大阪の下町に暮らす中学生の原田楓(伊東蒼)は、母を亡くし、少しだらしない父・原田智(佐藤二朗)となんの変哲もないふたり暮らしをしていた。そんなある日、智は楓に「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」といいだす。楓はそんな父にあきれ、智の話に取り合わなかった。しかし翌朝、智はなにも告げずに忽然と姿を消してしまう。ケータイの電源も切られており、連絡の取れない父のことを心配する楓は、ひとりで智を探し始める。そして、父が働いていたことのある日雇い現場の情報を手に入れた楓は、早速その現場へ向かうのだった。しかし、その現場で原田智と呼ばれていた人物は父の智とはまったくの別人で、楓は肩を落とす。ところが、町で指名手配犯の張り紙を見た楓は、その犯人が現場で原田智として働いていた人物だと確信し…。
2019年より韓国KBSで放送された連続ドラマ。10年前にある事件が起きた。今作ではその事件に関わる2つの家族の葛藤や、絆を深めていく過程が細やかに描かれており、観るものをひきつける作品だ。ドラマ『明日も晴れ』で、逆境をはねのけて明るく生きるヒロインを好演したソル・イナが、今作では大きな悩みを抱えたヒロインの心情を丁寧に表現している。また、大ヒットドラマ『100日の郎君様』の刺客役で広く知られるようになったキム・ジェヨンの新たな一面にも注目したい。2009年夏のある夜明け、チョンア(ソル・イナ)は目を覚まし、今日が彼女にとって重大な“決行の日”であることを確認する。無職の父・ヨンウン(パク・ヨンギュ)の代わりに家計を支えるため、母・ヨンエ(キム・ミスク)がひとりでチキン店を切り盛りしているキム家。チョンアはひとりで店の調理場にいくと、朝の仕込みを黙々と始めた。朝早く起きて、ジムに通うことが日課であるチョンアの姉・ソラ(チョ・ユニ)は、そんなチョンアに高校3年生が勉強もせずに…と小言をいった。ソラは、財閥の嫁になるという夢を叶えるため、わざわざ自宅から遠く離れた高級住宅街のジムまで行っているのだ。ヨナは、チョンアも夢や目標を決めて頑張るよう励ますのだが、チョンアは、現世では将来の夢は何もないと、意味ありげに答えるだけだった。
韓国KBSテレビで2021年に放送された連続ドラマ。主人公を演じたのは、その気品あふれる美しさで80年代から数多くのドラマで活躍してきたチェ・ミョンギル。自分の夢を叶えるために家族を捨ててしまった母親役を、迫力たっぷりに演じている。そんな彼女に復讐を誓う娘を演じるのは、『偽りのフィアンセ~運命と怒り~』での悪女役が高く評価されたソ・イヒョン。愛憎渦巻く復讐劇の名作ともいわれているドラマ『カッコウの巣』の脚本家によるストーリーにも大きな期待が集まった。1999年夏、夫と小さな靴屋を営み、靴のデザインも手がけているヒギョン(チェ・ミョンギル)は、デパートの靴売り場できれいな赤いハイヒールを見かける。その靴に一目惚れをしてしまったヒギョンが試着をしていると、会社社長・ヒョクサン(ソヌ・ジェドク)に出会った。ヒョクサンは、靴のデザインを自分の会社に提供してくれたことへのお礼だと、その赤いハイヒールをヒギョンにプレゼントするのだが、ヒギョンは複雑な表情を見せる…。実はヒョクサンは、結婚まで約束をしたヒギョンのかつての恋人であり、お金のためにヒギョンを裏切った男でもあったのだ。お互い別々の家庭を持った今、ヒョクサンのことを忘れ、大切な自分の家庭のことを考えようとするヒギョンだったが、ヒョクサンの優しい言葉が頭から離れないのだった。
第二次世界大戦末期のドイツに実在した脱走兵の行動を、『RED/レッド』のロベルト・シュヴェンケ監督が映画化。1945年4月。ドイツでは脱走兵が相次ぎ、略奪が横行するなど、秩序が失われつつあった。ヴィリー・ヘロルト(マックス・フーバッヒャー)も若い脱走兵のひとりだったが、何とか逃げ延び、偶然見つけた無人の車両の中から、ナチス大尉の軍服を発見し、袖を通す。そこに「部隊からはぐれた」という真面目な兵士フライターク(ミラン・ペシェル)が現れ、へロルトは本物の大尉と勘違いされる。それをきっかけに、へロルトは身分を偽り、次第に残虐な“独裁者”になっていくのだった。へロルトは農村の食堂で「総統から指示された後方任務」と偽り、出会った無頼者たちを架空の「へロルト親衛隊」として組織。借り物の軍服と借り物の権力、そして巧妙な話術で、遭遇した下級兵士たちや軍車両を次々と部下にしていく…。敗色濃厚、混乱の広まるドイツ軍を、身の丈に合わない軍服を着てのし上がっていく、実在の大噓つき。鏡映しに現代人をも批判する、狂気の戦争サスペンス!
『ゴジラ』シリーズ3作目にして、アメリカの特撮映画の代表的なキャラクターである、キングコングとの共演が実現した作品。これまでの『ゴジラ』シリーズと同じく、人間の愚かさを主軸にしながらも、日米を代表する怪獣の対決に焦点が当てられている。テレビが最先端の娯楽として社会に浸透し、数々のテレビ番組が制作されていた時代。パシフィック製薬に勤める多湖(有島一郎)は、自社が提供する番組の視聴率が低迷していることに悩まされていた。そんなとき南太平洋の孤島・ファロ島で、魔神が目覚めたとのニュースが舞いこんでくる。多湖は番組で魔神を取り上げるため、すぐさまカメラマンの桜井(高島忠夫)と古江(藤木悠)を現地に送りこむ。現地人と交流し、魔神が実在する証拠をつかんでいく桜井たちは、ついに眠りから覚めたキングコングと対峙する。一方、前回の日本上陸以降、姿をくらましていたゴジラが海中で復活。本能のまま、日本へとやってくる。ファロ島にて、キングコングを捕獲した桜井は、眠らせたまま日本へと持ち帰ろうとするが…。
ドキュメンタリー制作に関わってきたテレビディレクターの信友直子が、老いとともに暮らす父母を丹念に追う。フジテレビ『Mr.サンデー』の特集企画として始まり、今作はその完全版である。2018年公開。2016年。東京でテレビディレクターとして夢を追う生活を送る「私」(信友直子)の気がかりは、広島県呉市に住む、87歳の母(信友文子)と95歳の父(信友良則)だった。ふたりはゆったりと助け合って暮らしているが、母は物忘れが激しく、父はしっかりしているもののかなり耳が遠い。そんななか、母がアルツハイマー型認知症と診断された。父は、母の服薬をサポートするというが、母は30分前に薬を飲んだことさえ忘れていく。さらに母は、掃除も洗濯も、好きだった料理でさえ、だんだんとできなくなっていく。父は家事を始め、95歳にして初めてリンゴをむいてみるのだった。以前、45歳で乳がんを発症させた「私」を献身的に支えてくれ、元気づけてくれていた母。大学進学の夢を戦争で諦めざるを得ず、娘にはやりたいことをやってほしいと願う父。「私」の目を通して、ふたりの奮闘を描く。
招待客500人。仮面の下の犯人を暴けるか?東野圭吾による、同名の原作ミステリー小説の実写化。2021年9月公開。鈴木雅之監督、主演の木村拓哉、長澤まさみら主要キャスト陣は前作『マスカレード・ホテル』から続投。今作から沢村一樹、勝村政信、木村佳乃、麻生久美子ら演技派俳優を起用し、ミステリーのリアリティとホテルの華やかさが共存した不思議な映像体験を作り上げる。新田浩介(木村拓哉)は捜査一課の刑事。以前フロントクラークに扮し、超一流ホテルであるホテル・コルテシア東京に潜入捜査をおこない、山岸尚美(長澤まさみ)からホテルマンとしての心構えを伝授されていた。ある年の12月、匿名の情報提供があり、練馬区のアパートで妊婦が感電死させられているのが見つかった。さらに捜査本部にFAXが届き、犯人はコルテシア東京で大晦日におこなわれるカウントダウン仮面舞踏会に現れると判明。新田はもう一度、コルテシア東京への潜入捜査にあたる。ホテルに来た客は、すべて客という仮面をかぶっているのだという。山岸らホテルマンは、客の仮面を守ることができるのか? 新田ら警察は、仮面に隠れた犯人の素顔を見抜くことができるのか?
家族と自分、小さな町と外の世界。危うい緊張関係は、ゆっくりと青年を苦しめていく。ピーター・ヘッジズの小説を、ジョニー・デップの主演で映画化。日本では1994年に公開。知的障害を持つ弟役を演じたレオナルド・ディカプリオは、今作でアカデミー賞にノミネートされた。ギルバート・グレイプ(ジョニー・デップ)は、さびれた小さな町に住むグレイプ家の次男。父親は早くに亡くなり、長男は独り立ちしたため、知的障害をもつ弟のアーニー(レオナルド・ディカプリオ)や、過食症で肥満のために身動きがとれない母親(ダーレン・ケイツ)を含めた家族の、実質的な大黒柱である。父親の残したぼろ家を修理し、食料品店で家族の食費のために働き、多動の弟からは目が離せない。もともと面倒見のよいギルバートは、精神的にも肉体的にも、家や小さな町に縛り付けられた生活を送っていた。そんなある日、トレーラーで放浪の旅をする若い女性・ベッキー(ジュリエット・ルイス)が、車の故障のため、ギルバートの町に滞在することに。彼女と親しくなり、アーニーともども交流を続ける数日間のうちに、ギルバートは自分の将来や、やりたいことについて考えはじめる。家族を守ってやりたいという気持ちと、新しい場所やものに出会いたいという気持ちの間で、ギルバートは葛藤し…。
ドクター・スース原作の名作絵本を、『アポロ13』のロン・ハワード監督が実写化したファンタジーコメディ。主演を『トゥルーマン・ショー』のジム・キャリーが務める。全身緑色のひねくれ者・グリンチが、クリスマスを盗もうとするさまをコミカルに描く。共演はテイラー・モンセン、クリスティーン・バランスキー。フーヴィルにクリスマスがやってきた。町は喜びに包まれるが、北の山に住むひねくれ者のグリンチ(ジム・キャリー)だけはクリスマスが大嫌い。彼は山を下りてきて、クリスマスを盗み出そうと企む。郵便物をいたずらするグリンチを見つけた少女・シンディ(テイラー・モンセン)は、驚いて悲鳴をあげる。プレゼントの山に落ちてプレスされそうになったシンディを、グリンチは嫌々ながら助け出す。父にグリンチとのことを話すのをためらうシンディ。もしかしたらグリンチはいい人なのかもしれないと、彼女は考える。グリンチが嫌われるようになった理由を知りたいシンディは、いろいろな人たちに話を聞きにいく。グリンチはあるクリスマスの晩に、ほかの赤ちゃんたちに混じってゆりかごに乗って現れた。彼も幼いころはクリスマスが好きだったのだが…。
実写と3Dアニメーションを融合させた、2007年日本公開のファンタジー映画。『レオン』の名匠リュック・ベッソン監督が、自身原作の児童文学を映像化した作品。主演を務めるのは映画『チャーリーとチョコレート工場』のフレディ・ハイモア。アニメのミニモイたちの声を、マドンナ、ロバート・デ・ニーロ、デヴィッド・ボウイら超豪華キャストが担当している。好奇心旺盛な10歳の少年・アーサー(フレディ・ハイモア)は、祖母(ミア・ファロー)と犬のアルフレッドと暮らしていた。多忙な両親はめったに家に帰らず、アーサーは自分の誕生日を祖母とふたりきりで祝う。冒険家だったアーサーの祖父(ロナルド・クロフォード)は失踪中で、祖母も寂しさを抱えていた。アーサーが眠る前、祖母はベッドで夫の書いた物語を読み聞かせる。地下に住む小さなミニモイ族にアーサーは興味を抱く。ある日、借金のために家を立ち退かねばならなくなったことを知ったアーサーは、祖父が庭に埋めた宝のルビーを探し出すことを決心する。秘密の暗号を読み解いたアーサーは、地図を頼りに先住民の力を借りてミニモイの国へと向かう。秘術によって小さなミニモイ族に姿を変えたアーサーは、王の息子のベタメッシュ(ジミー・ファロン)に連れられ、一族の王(ロバート・デ・ニーロ)とセレニア王女(マドンナ)に会いにいくが…。
世界中で大ヒットしたアニメ『鬼滅の刃』のシリーズ最新作。今作は「遊郭編」のラスト2話と、2023年4月より放送の「刀鍛冶の里編」の第1話が、1本の映画にまとめられている。また、上弦の鬼3体の声優が明らかとなった。上弦の陸・妓夫太郎(逢坂良太)との戦いに勝利した炭治郎(花江夏樹)は、刃こぼれした日輪刀を修理するため、刀鍛冶の里へと向かう。秘匿された場所である刀鍛冶の里は、日輪刀を作る職人たちが住んでおり、温泉が湧く療養の地としても知られていた。炭治郎は柱のひとりである甘露寺蜜璃(花澤香菜)と出会い、里に眠るとされる「武器」の存在を教えてもらう。刀ができあがるまでに武器を探そうとする炭治郎だったが、霞柱・時透無一郎(河西健吾)と出会ってしまい…。一方、鬼の本拠地である無限城には、上弦の鬼たちが集められていた。上弦の伍・玉壺(鳥海浩輔)は無惨(関俊彦)に気に入られるため、刀鍛冶の里の情報を明かそうとするが…。
ダメな星じゃないってことを証明する!中国で制作されたショートアニメの日本語吹替版。無意味な仕事を日々続けていたスターが、とある事件を解決したことをきっかけに、自分の存在意義を探し求めて奮闘するようになるファンタジーコメディ。アニメーション制作は、広州九五年動画有限公司。星型の体でてくてく歩き回るスター(杉田智和)。その仕事は、気絶した人のところに駆けつけて、その上をくるくると走り回ること。これって無意味な仕事ではないかと、日ごろから思わずにはいられなかった。テレビで紹介されるスーパースターを見ながら、自分はなんて無力なんだと嘆く毎日を送っていた。その日もいつものように呼び出しを受け、気絶した人のもとに向かうスター。だが、なんと呼び出された現場は、地下鉄の線路の上。ひとりの作業員が気絶して線路上に倒れていて、電車にひかれる寸前の状態だった。このままでは作業員が死んでしまう! そう思ったスターは、呼び出されたときに見た光景をたよりに、なんとか現場を特定しようとする。いざ現場にたどり着いたスターは、結局自分の勘違いだったことを知ることになる。だが、それとは別に思わぬ形で感謝される。それでスターはうれしくなるのだった。もしかして自分だって頑張れば、人の役に立てるスーパースターになれるかもしれない。こうして、スターの奮闘が始まることになる。
中沢啓治が自身の被爆体験を描いた自伝的漫画をアニメ映画化。広島で被爆した主人公の少年・ゲンが、家族を亡くしながらもたくましく生き抜く姿を描く。戦争の悲惨さとともに、深い人間愛が映し出された名作。出演は宮崎一成、島村佳江。太平洋戦争に突入した日本。連夜空襲警報が鳴り響く広島で、少年・ゲン(宮崎一成)は父の大吉(井上孝雄)、母の君江(島村佳江)、姉の英子(中野聖子)、弟の進次(甲田将樹)らと仲よく暮らしていた。お腹に子どものいる母は、自分の分のさつまいもを腹を空かせた息子たちにあげようとするが、英子は弟たちを諫めて母に食べさせる。母親のお腹に耳を当て、少年たちは子どもが生まれる日を心待ちにしていた。ある日栄養失調で倒れた母のために、ゲンと進次は鯉を持ち帰る。母は泣きながら食べ、元気を取り戻していった。大吉は戦争反対を口にし、命の大切さを子どもたちに教える。そんななか、原爆が広島に投下された。真っ白な光をあびた町は一瞬にして崩れ落ちる。爆風に吹き飛ばされたゲンが目を覚ますと、言葉を失う惨状が目の前に広がっていた。火が燃え盛る自宅に駆けつけると、父と姉と弟が柱の下敷きになっていた。母と力を合わせて助け出そうとするが、重たい柱はびくともしなかった。瀕死の父から、母とお腹の子を守るように頼まれたゲンは、母を連れて必死で逃げるが…。
タイの大ヒットBLドラマ『2gether』のスピンオフ作品。前作から1年後を舞台に、タインとサラワットの主人公カップルが、さまざまな試練を乗り越えていくさまが描かれる。大人気キャストのウィンことメータウィン・オーパッイアムカジョーンと、ブライトことワチラウィット・チワアリーが主演を務めるほか、おなじみのキャラクターたちが登場する。ゲイの同級生からの誘いを断るために、サラワット(ワチラウィット・チワアリー)に彼氏のふりをしてほしいと頼んだタイン(メータウィン・オーパッイアムカジョーン)。恋に落ちたふたりが付き合い始めてから、1年が過ぎた。彼らはときどきケンカをしながらも、一緒に仲よく暮らしていた。大学2年生になり、サラワットは先輩から指名されて軽音部の部長となる。彼はタインを部長補佐に選び、一緒にSNSで新入生勧誘をおこなった。しかしSNS上では、ギター演奏のテストに不合格だったタインが部長補佐になることへの批判の声が上がる。サラワットのファンから嫉妬されるタインを見て、友人たちはカップルで一緒に仕事をしない方がいいと助言する。軽音部員らもまた、タインを冷ややかな目で見ていた。タインは彼らに向かって、1週間ギターを練習してテストを受け直すと宣言するが…。
日本統治下時代の台湾代表として甲子園に出場した、嘉義農林学校野球部の実話を実写映画化。鬼監督の指導のもと成長を遂げた弱小校が、旋風を巻き起こすさまを熱く描く感動作。永瀬正敏が主人公の監督・近藤役を熱演するほか、坂井真紀、大沢たかお、台湾人俳優のツァオ・ヨウニンらが出演する。1931年。日本統治下にあった台湾から、嘉農こと嘉義農林学校が甲子園に出場する。その2年前。弱小だった嘉農の野球部に近藤兵太郎(永瀬正敏)が監督として現れ、彼らを甲子園に連れていくと宣言する。近藤は名門・松山商業を全国に導いた名将だった。近藤の猛特訓についていく部員たち。萎縮していた松山商業の生徒たちとは違い、負けても明るく仲間同士を支え合う生徒たちの姿に、近藤の心は揺さぶられる。足の速い台湾先住民、打撃力のある漢人、守備に長けた日本人が混在する嘉農野球部を、近藤は理想的なチームだと考えており、鍛え上げれば甲子園にいけると本気で思っていた。部員たちもその熱い思いにこたえ、真剣に勝利を求めるようになっていく。その後、どんどん強くなっていった嘉農は、台湾大会で快進撃を続け…。
今作は1950年代のロンドンを舞台に、謎の多い殺人事件を追っていくふたりの刑事を描いたミステリー映画だ。アガサ・クリスティの作品から多大な影響を受けた、本格ミステリーであると同時に、コメディ要素も多く含まれている。事件を追う刑事役には、『ジョジョ・ラビット』に出演したサム・ロックウェルと、オスカー常連のシアーシャ・ローナンが起用された。また、ハリス・ディキンソンやエイドリアン・ブロディなど、ベテラン俳優たちもわき役として出演している。アガサ・クリスティが手掛けた『ねずみとり』を上演している、ウエスト・エンドの劇場で殺人事件が起こる。被害者は『ねずみとり』の映画版で監督を務める予定だったレオ(エイドリアン・ブロディ)であり、容疑者は演劇の出演者やスタッフたちだった。事件の捜査を任されたストッパード(サム・ロックウェル)と、ストーカー(シアーシャ・ローナン)は、容疑者たちへの聞きこみをはじめる。しかし、事件にはふたりの予想を超えた真実が隠されていた…。
スティーヴン・スピルバーグの出世作になったパニック映画『ジョーズ』の続編。前作から3年後のアミティを舞台に、ふたたびやってきた人喰いザメとの戦いを描いていく。前作で監督を務めたスピルバーグは続投しておらず、『燃える昆虫軍団』を手掛けたジュノー・シュウォークが監督に抜擢された。避暑地として賑わう港町・アミティで、海水浴客がサメに襲われる事件が発生。しかし、警察署長のブロディ(ロイ・シャイダー)らの活躍により、サメは退治され、アミティの海に平和が戻ってくる。それから3年後。沈没船を調査していたダイバーが行方不明になる事件が起こる。ブロディはダイバーたちが遺した写真から、人喰いザメの仕業だと確信し、ボーン市長(マーレイ・ハミルトン)に伝えるが、取り合ってもらえない。そんな中、ブロディの息子・マイク(マーク・グルーナー)が小型のヨットで海に出てしまう。ブロディは息子を守るため、ふたたびサメと戦っていくことになる。
押井守監督の代表作『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』の要素が盛りこまれた、青春映画。『ビューティフル・ドリーマー』の一部シーンを忠実に実写化しているが、同作の原作である『うる星やつら』の要素はほぼ残っていない。主演を務めたのは、映画監督としても活躍する女優・小川紗良。今作では劇中作『夢みる人』の監督役を演じた。そのほかにも、映研のOB役として斎藤工、映画出演を狙うコスプレイヤー役で、伊織もえが出演している。映画研究会に所属するサラ(小川紗良)は、部室に眠る脚本の夢を見る。次の日、サラは過去の部員が残した脚本『夢みる人』と、未完成のフィルムを見つけ出し、続きを作ろうと部員たちに提案した。しかしOBのタクミ(斎藤工)は、『夢みる人』が「映画化できない、いわくつきの脚本」だと語りだす。サラは監督を名乗り出て、映画制作をはじめるが、撮影は困難を極める。撮影資金を調達するつもりだった、クラウドファンディングが失敗し、キャストも集まらない。『夢みる人』は今回もお蔵入りになってしまうのか…。
元宝塚歌劇団トップスターの紫吹淳が連続ドラマ初主演を務めるヒューマンドラマ。ふたりの子どもを育てるシングルマザーのバーテンダーが、華麗にシェイカーを振りながら客の悩みに耳を傾ける。共演はモロ師岡、中村米吉、百瀬拓実。内藤剛志、奥菜恵ら豪華ゲストにも注目だ。星野あかり(紫吹淳)は原田敏之(モロ師岡)がオーナーを務める銀座のバー「BAR1511」のママさんバーテンダー。見習いの坂井幸樹(中村米吉)、バイトの新川千広(百瀬拓実)とともに、毎夜温かく客を迎えている。ある晩、伝説のホテルマン・東堂克生(内藤剛志)が、伝説のバーテンダーと呼ばれるあかりに会うために店を訪れる。彼は、あかりが昔ダンサーを目指していたことや、夫と死別後、ふたりの子どもを育てるシングルマザーであることまで知っていた。東堂は30年間一度も会ったことのない娘と、今からここで会う約束をしていると話す。別れた恋人が自分の子を身ごもっていたこと知らないまま生きてきた彼は、娘本人から連絡をもらい、初めてその事実を知ったのだった。娘となにを話そうか悩む東堂に、あかりは華麗に舞いながら一杯のカクテルを作ってごちそうする。それはダイキリだった。その「カクテル言葉」を聞いた東堂は、元気づけられ…。
日向きょう原作の漫画を久間田琳加主演でドラマ化。ヒロインのあかりと元カレとその弟との、ドキドキの三角関係を描く青春ラブストーリー。共演は山中柔太朗、塩野瑛久。昔から漫画みたいな恋に憧れていた立花あかり(久間田琳加)。高校時代に夢かなって彼氏ができたが、その後別れてしまう。それからは現実に目を背け、漫画にさらに夢中になっていった。待ちに待っていた漫画の発売日。周囲に気を遣い過ぎる性格のあかりは、友だちからのカラオケの誘いを断ることができなかった。本屋の閉店時間ばかりが気になるなか、後輩の駒井(若林時英)が友人の成瀬和泉(山中柔太朗)を連れて遅れて加わる。余計に帰りづらくなったあかりは、退屈そうにしていた和泉に声をかけるが冷たくあしらわれる。結局深夜近くまで付き合ってしまったあかり。帰り際に彼女と話した和泉は、あかりが周りに気を遣う性格だと気づく。あかりはそんな和泉に、漫画を買いにいきたかった気持ちをつい打ち明ける。彼はすぐにスマホを取り出し、なにかを調べ始めるのだった。後日、コンビニで偶然和泉と再会したあかり。楽しく会話するうちに彼への特別な思いに気づいた彼女は、勇気を出して和泉を映画に誘う。和泉が元カレの大和(塩野瑛久)の弟であることに、あかりはまだ気づいておらず…。
日本の歴史を変えた、誰もが知っている有名な人物のひとりである徳川家康。これまで幾度となく歴史作品の主人公になってきた徳川家康を新たな視点から描いた作品であり、2023年1月にNHK大河ドラマとして放送スタートした。タイトルのとおり「どうする?」という選択に常に悩まされ続ける、とても人間味あふれる家康に親近感を覚える。そんな家康を、大河ドラマ初主演となる松本潤が実に表情豊かに演じており、その姿に心惹かれる。松平次郎三郎元信(松本潤)は1556年、駿河の駿府城で今川義元(野村萬斎)の人質として、肩身の狭い暮らしをしていた。その日は義元の嫡男・今川氏真(溝端淳平)との剣術の手合わせをする予定があるのだが、気乗りのしない次郎三郎は城の中でひとり、自作の人形で遊んでいた。しかし家臣の石川数正(松重豊)に見つかってしまい、無理矢理連れ出された次郎三郎は、氏真に終始やられっぱなし…。家臣たちの冷たい視線から逃れるように次郎三郎は森の中の秘密の場所にいき、ひとりで人形遊びをしながらそっと心を癒すのだった。しかしあるとき、その人形遊びを関口氏純(渡部篤郎)の娘・瀬名(有村架純)に見つかってしまった。慌てて口止めをしようとする次郎三郎に、瀬名はある条件を出してきた…。
シリーズ屈指のエピソード「大精霊編」がついにアニメ化!テレビアニメ『魔王学院の不適合者』シリーズの第2期。現代によみがえった暴虐の魔王が、二千年前の悲劇を終わらせるため、神話の戦いに決着をつける! 原作ライトノベルはシリーズ累計発行部数220万部を突破した人気作。神さえも滅ぼす力を手にした暴虐の魔王、アノス・ヴォルディゴード(梅原裕一郎)。かつて神話の時代に、種族間の戦いを終わらせるため、自らの命を代償に、千年にわたって種族を隔てる壁を築き上げた。これで世界は平和になるはずであった。それから二千年が過ぎた現代。転生後に魔王学院に入学したアノスは、何者かによって歴史が書き換えられていることに気づく。その陰謀を解き明かすなかで、アノスは数々の活躍をなしとげ、仲間を増やしていた。ある日、魔王学院に新任教師として、二千年前にアノスと同盟を結んでいた熾死王エールドメード・ディティジョン(小山力也)がやってくる。ところが、彼の身体はなんと世界の秩序をつかさどる天父神ノウスガリア(内田夕夜)に乗っ取られていた。教壇に立った彼は、アノスが世界の秩序を崩壊させる存在だと語る。そして、アノスを滅ぼすであろう「神の子」が学院内にいると宣言する。さっそく神の子を探し出そうとするアノスたち。だが、次々と現れた二千年前の魔族たちによって、アノスの仲間たちは襲撃されてしまうのだった…。
ニジガクメンバー13人がキュートに活躍!?『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』のスピンオフ4コマ漫画『にじよん』をもとにしたショートアニメ作品。虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に所属する13人の女子高生たちが、ゆるくてかわいい日常を送る! 原作コミックスは、KADOKAWAから刊行されている。東京・お台場にある虹ヶ咲学園は、自由な校風と多彩な専攻で有名な人気校。その学校に設立されたスクールアイドル同好会では、13人の個性豊かな女子高生たちが、互いに高め合いながら、スクールアイドルの活動を続けてきた。ある日、同好会メンバーたちが部室で休憩していたところ、サポート担当の高咲侑(矢野妃菜喜)がビデオカメラを片手にやってくる。校外のファンに向けて、メンバーたちの日常を伝えるために記録するのが目的だという。さっそくビデオカメラの録画を開始した侑は、お菓子を食べてリラックスしているメンバーたちの様子を撮影していく。だが、メンバーたちから大事なものを映していないと指摘される。それは、いつも陰から全力で同好会をサポートしている侑自身のことであった。やがて話題はずれていき、侑が一番だと思っているメンバーは誰なのかという話題になる。みんなが大好きな侑は、答えに困ってしまうのだった。こんなふうに、ニジガクメンバー13人のゆるくてかわいい日常が繰り広げられていく。
ゆるくてかわいいエジプト神たちが帰ってきた!?テレビアニメ『とーとつにエジプト神』シリーズの第2期。エジプト神話をモチーフにした、SNSで話題のキャラクターたちが、自由気ままな日常を繰り広げる。原作はyuka。ナレーションは中村倫也。ここはエジプト神話に出てくる神々の世界。太陽神ラー(津田健次郎)のもと、アヌビス(下野紘)、トト(梶裕貴)、バステト(小林ゆう)をはじめとする神々が、自由気ままに暮らしていた。審判の神アヌビスと知恵の神トトの仕事は、冥界に行く魂の重さを測ること。今日もシーソーを使って、せっせと魂たちの重さを測っていた。ところが今日のアヌビスは、なんだかげっそりしている。その原因は、ささいなことでトトとけんかしたこと。それでもやもやしてミイラ作りに没頭していたため、まともに食事をとっていなかったのである。それでもまじめなアヌビスは、無理をして仕事を続けようとする。見かねたトトは、アヌビスに催眠術をかけて休ませようとする。だが、なぜかアヌビスだけでなく、トトも催眠術にかかって眠ってしまう。それを見ていたメジェド(緑川光)は、ふたりの代わりに魂の重さを測る仕事をこなすことにする。一方、ぐっすり眠ったふたりは、すっきりした気持ちで仲直りするのだった。こんなふうに、今日もエジプト神たちのフリーダムな日常が描かれていく。
《帝国の英雄》をめぐる、もうひとつの物語――。日本ファルコム発売のゲームソフト『英雄伝説 閃の軌跡』シリーズをモチーフにしたテレビアニメ作品。軍事大国エレボニア帝国に偵察任務にやってきたオリジナルヒロインの視点から、《帝国の英雄》をめぐるストーリーが描かれる。アニメーション制作は、タツノコプロが手がけた。ゼムリア大陸北西部にあるノーザンブリア自治州。かつてその地で活躍した英雄ヴラドの孫娘・ラヴィアン・ウィンスレット(小市眞琴)は、大陸最大の猟兵団《北の猟兵》に志願し、任務をこなしていた。抜群の戦闘能力をもつラヴィアンは、《北の猟兵》入団後まもなく本隊に配属された期待の新人。だがその一方、他人をあてにしない性格から、単独行動を繰り返す問題児でもあった。任務中であっても、必要ならば命令違反もいとわず行動するため、たびたび注意を受けていた。そんななか、軍事大国エレボニア帝国がクロスベル自治州を併合したというニュースが飛び込んでくる。次の標的はノーザンブリア自治州だとささやかれるようになる。これを受けて、ラヴィアンを含めた4名の小隊に、エレボニア帝国に潜入する任務が命じられる。その目標は、《帝国の英雄》と呼ばれる正体不明の機甲兵に関する情報を収集することであった。こうしてラヴィアンの視点から、《帝国の英雄》をめぐるストーリーが新たに紡がれることになる。
スライムたちとの異世界スローライフが帰ってきた!テレビアニメ『神達に拾われた男』シリーズの第2期。転生した異世界で、スライムを駆使してクリーニング店を営む少年が、新たな出会いを通じて、活躍の場を広げていく! 原作の同名ライトノベルは、ホビージャパンから刊行中。神々の加護を受けて、異世界に少年の姿で転生したリョウマ(田所あずさ)。独自に進めていたスライム研究を応用して、衣服についたどんな汚れも落とす方法を開発した。それをもとに、ギムルの街にクリーニング店「バンブーフォレスト」を開店。初日から評判は上々で、リョウマは忙しいながらも充実した日々を送っていた。ある日、バンブーフォレストに出勤したリョウマは、経営管理をしている従業員のカルラ(久保田梨沙)から、2号店を出す予定はないかと聞かれる。気づけば、バンブーフォレストはすでに経営が安定し、2号店を考えるだけの余裕が出てきていた。それまで2号店のことをまったく考えていなかったリョウマは、いったんは時期尚早だと判断する。だが、商業ギルドからも別の街に2号店を出す話を持ちかけられる。そこで、リョウマはついにはじまりの街であるギムルを離れて、2号店の出店に向けて動き出す。こうして、新たに出会ったサイオンジ商会会頭のピオロ(鈴村健一)やその娘のミヤビ(巽悠衣子)らの助けも借りながら、活躍の場を広げていくのだった。
「マンガワン」にて連載中の八海つむによる人気作品『ひともんちゃくなら喜んで!』が実写ドラマ化!犬飼貴丈演じるブラック企業の社長と、矢作穂香演じるお人好しな人事コンサルタントがブラック企業の大改革に乗り出す! ほかにも、北野日奈子、綱啓永、ケンドーコバヤシなどが出演している。人事コンサルタント派遣会社「オフホワイト」で働く人見まもる(矢作穂香)は、“天使すぎるコンサルタント”と呼ばれ、会社の広告塔としての仕事をこなす毎日を過ごしていた。しかし、実際のまもるは会社のPRではなく、現場で人事コンサルタントとしての経験を積みたいと思っていたのだった。そんな自分に嫌気が差していたある日。無性にお酒を飲みたくなったまもるは、バーでひとりお酒を楽しんでいた。すると、見知らぬイケメン男性から声をかけられ、そのまま意気投合。お酒がすすんだまもるは翌朝、昨夜のイケメンの隣で目を覚ます。パニックになるまもるをよそに、そのイケメンはまもるとのツーショットを撮影。それをだしに、まもるにあるお願いがあるといいだす。実はそのイケメンはアパレル会社の社長・佐京紫織(犬飼貴丈)という人物で、社員の離職率が高いことに悩み、コンサルを依頼しようとまもるに近づいたようであり…。
ミステリアスな52枚のカードを巡る、壮絶な回収戦がここにスタート!『HIGH CARD』は、2023年1月から放送開始となったテレビアニメ。トムス・エンタテインメント、KADOKAWA、サミーなどが手掛けるメディアミックスプロジェクトであり、小説版、漫画版に続き、今作のアニメ版が制作された。監督は和田純一で、シリーズ構成は黒栁尚己。オープニング主題歌は、ロックバンド・FIVE NEW OLDが担当している。金髪の青年・フィン・オールドマン(佐藤元)は、街でスリをしては、その盗品を売りさばいて生活している。しかしその裏で、昔世話になった破綻しかけの孤児院を救うために、何としても大金を稼ぎたいと思っていた。そんなフィンが向かったのはカジノ。はじめこそ勝ちまくっていたフィンだったが、とある強運の中年男にコテンパンにされてしまう。そして、運営側の人間にその中年男とともに連れていかれた一室で、フィンは「あるカード」の魔力を目の当たりにし…!
原秀則による漫画を、眞島秀和主演でドラマ化した大人のラブストーリー。40代独身男の主人公が20年前に恋していた女性の娘と出会い、心揺れ動くさまを切なく描く。矢田亜希子演じる元同級生との関係の変化にも注目だ。出演は中田青渚、杉本哲太、手塚理美。デザイナーの筒見拓郎(眞島秀和)は40代の独身男。日々自分がおじさん化してきていることを、実感するようになっていた。社長の木ノ下(杉本哲太)からは若手に仕事を譲るように頼まれ、行きつけのバーのマスター(嶋田久作)からは、仕事ばかりしているといつの間にかおじいさんになってしまうと注意される。ひとり寂しい自宅に戻った拓郎のもとに、20年前に愛した女性・谷村安奈からSNSで友達申請の通知が送られてくる。返事を長く保留にしたまま、バーで飲みながら悩む拓郎。店にやってきた高校時代の同級生・森田絵里(矢田亜希子)は、様子のおかしい拓郎から強引に話を聞き出す。帰宅した拓郎は、初めて安奈に出会った日のことを思い出しながら、とうとう「許可」のメッセージを送った。するとすぐに返信がきて、ふたりは土曜に会うこととなる。約束の場所に現れたのは、安奈とそっくりな顔をした女子高生だった。彼女は安奈の娘のくるみ(中田青渚)だと名乗り…。
江戸川乱歩の誕生秘話を、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の制作チームが濱田岳主演で描く探偵活劇。本物の探偵と出会った小説家志望の青年が、江戸川乱歩として世に出るまでが綴られる。草刈正雄、石橋静河、岸部一徳、市川実日子ら豪華キャストが出演。ピス健と呼ばれる怪盗が、画商・廻戸庄兵衛(原田龍二)を娘・早苗(杏花)の目の前で殺害する事件が発生。人々は名探偵・白井三郎の登場を待ち望んでいた。小説家志望の平井太郎(濱田岳)と居候の郷田初之助(泉澤祐希)は、事件についての記事を読みふける。屑拾いの仕事中に老人(草刈正雄)から話しかけられた太郎は、小説家であることをバカにされたように感じて反発する。その後、新聞社に持ち込んだ原稿を却下された太郎は、代わりに白井三郎を取材してくるようにいわれてしまう。文通相手の隆子(石橋静河)からも小説への批判的な手紙が届き、彼はさらに落ち込むのだった。屋台そば屋で働く太郎のもとに、以前出会った老人が訪れる。老人の披露した見事な推理に驚く太郎。その後、そばを食べ始めた老人の顔を見て、太郎は彼が白井三郎だと気づく。しかし、老人はそれを認めようとせず、太郎の小説を楽しみにしているといい残して去っていき…。
沖田臥竜のクライムサスペンス小説を、映画『新聞記者』の名匠・藤井道人監督が桐谷健太を主演に迎えてドラマ化。元ヤクザの情報屋と四流記者が、謎の連続殺人事件を追う姿をスリリングに描く。桐谷にとっては連続ドラマ単独初主演作となる。共演はGENERATIONSの佐野玲於、北香那、淵上泰史、MEGUMI、石橋蓮司、森田剛。雑誌記者の三島寛治(佐野玲於)は、編集長の長澤あすか(MEGUMI)から「インフォーマ」と呼ばれるカリスマ情報屋を尼崎に迎えにいくよう命じられる。三島を待っていたのは、元2代目西宮会の若頭補佐で、入れ墨だらけのガラの悪い男・木原慶次郎(桐谷健太)だった。一方都内では、ある男(宮川一朗太)が高額な報酬と引き換えに、謎の男(森田剛)に裏取引を持ちかけていた。三島は木原とともに歌舞伎町のキャバクラを訪れる。なじみのホステスのナナ(北香那)に、三島を「ポンコツくん」と紹介する木原。ナナから「2代目ポンコツくん、死んじゃダメだよ」といわれた三島はうろたえながらその意味を聞こうとするが、そのとき木原のスマホが鳴る。木原は表情を変え、三島を連れて恐ろしい殺人現場へと向かうが…。
King & Princeの岸優太が連続ドラマ単独初主演を飾る、ハートフルドラマ。無気力な主人公・炬太郎と、元飼い犬だと名乗る謎の若者との同居生活が描かれる。愛する心を取り戻した炬太郎が、成長していくさまに注目だ。愛犬の生まれ変わりの青年役を、美 少年/ジャニーズJr.の浮所飛貴が演じる。Boys be/関西ジャニーズJr.の伊藤篤志、桜田ひより、おいでやす小田が出演。幼いころに愛犬・てんを亡くした雪井炬太郎(岸優太)は、14年を経て大人になり、無職のまま自堕落に暮らしていた。元カノの澪央(桜田ひより)や管理人の柿田(おいでやす小田)から、その無気力な生活態度をいつも叱られているが、炬太郎は一向に変わろうとしない。ある日、炬太郎は自宅を間借りさせる相手の面接をすることになった。現れた若者・木ノ宮天(浮所飛貴)が家賃を多く払うというのを聞いて、炬太郎は契約を交わす。その後驚いたことに、木ノ宮は自分が炬太郎の飼い犬・てんであることを告げる。初めは相手にしなかった炬太郎だったが、てんにしか知り得ない昔のことをいい当てる木ノ宮を、やがて信じるようになっていき…。
自ら発達障害を抱えている児童精神科医が、心のケアを必要とする子どもたちと、その家族の悩みに向き合っていく姿を描いたドラマ。2023年1月、テレビ朝日系列で放送スタートした。韓国出身で日本の漫画文化の影響を受け、日本の大学で漫画を学んだ作家・ヨンチャンと、竹村優作によって描かれた同名漫画を原作としている。舞台となるクリニックの院長・佐山を演じるのは“ミュージカル界のプリンス”の異名を持ち、その魅力的な歌声とたたずまいでファンを魅了している山崎育三郎である。大学病院の小児科で研修医をしている遠野志保(松本穂香)は忘れ物が多く、身支度にも時間がかかり、今朝も大遅刻をしてしまった。教授に呼び出された志保はついに、「お前に医者は無理だ」といい渡されてしまう。度重なる遅刻やミスに加え、今回、志保は患者の命にかかわる重大な投薬ミスをしてしまったのだ。大きなショックを受け、彷徨うように列車に乗った志保は、郊外にある心療内科「さやま・こどもクリニック」の前まで来ていた。そこには志保が幼いころによく来ていた心療内科「りえ・こども診療所」があったはず…。いつも温かい笑顔で見守ってくれた、大好きな佐山りえ先生(風吹ジュン)に会いたい。恐る恐る志保が中に入ると、そこにはクリスマス会を楽しむ子どもたちの姿があった。するとサンタの衣装に身を包んだ院長・佐山卓(山崎育三郎)が現れて…。
ご近所トラブルを描き、大ヒットしたコメディ映画の続編。前作で憎み合っていたマックとテディが共闘し、引っ越してきた迷惑女子大生たちと戦っていく。新たにクロエ・グレース・モレッツがキャストに加わり、パーティー三昧の女子大生を演じた。監督は前作に引き続き、ニコラス・ストーラーが務めている。ようやく生活が落ち着き、ふたり目の子どもを身ごもったマック(セス・ローゲン)とケリー(ローズ・バーン)の夫婦は、家を売ろうとしていた。一方、大学生になったシェルビー(クロエ・グレース・モレッツ)はまじめなパーティーにしびれを切らし、仲間たちと女子だけのクラブを結成する。シェルビーたちはパーティー会場にする家を手に入れようと、テディ(ザック・エフロン)と接触。無事に家を借りたシェルビーは、仲間たちとパーティーをはじめるが、隣に住むマックはふたたび騒音に悩まされるのだった。しかし、年齢と性別による壁が埋められなくなったテディが、シェルビーのグループを追い出されてしまう。テディはシェルビーに復讐しようと、かつての敵・マックと手を組むのだった。
新居に越してきた家族と、パーティー好き大学生の戦いを描いたコメディ映画。ご近所トラブルをハードに描いた作品で、あの手この手で隣人を追い出そうとする、強烈な嫌がらせが笑いに繋がっている。主演はコメディアンのセス・ローゲン。今作ではエアバッグで吹っ飛ばされてばかりの、うだつの上がらない父親を演じた。ローゲンと敵対する凶悪な大学生役には、『ハイスクール・ミュージカル』に出演した、ザック・エフロンが起用されている。子どもが生まれ、静かな住宅街に越してきたマック(セス・ローゲン)は、妻のケリー(ローズ・バーン)との生活を満喫していた。ある日、隣の家に大学生のグループがやってくる。挨拶に行ったマックは、リーダー格の大学生・テディ(ザック・エフロン)と話し、静かにするよう注意する。しかし、テディはマックの忠告を聞かず、大勢の仲間たちを呼び寄せてパーティーをはじめてしまう。あまりの騒音に耐えられなくなり、マックは警察に通報するが、そのことがテディにバレてしまい…。
諦めなければ、未来は変わる。韓国で多数の賞を受賞した原作ドラマを、坂口健太郎が主演を務め、日本版としてリメイク。共演は北村一輝、吉瀬美智子など。今作はその続編として、『探偵はBARにいる』や『臨場 劇場版』などで知られる橋本一監督が映画化している。2021年4月公開。2021年に警視庁長期未解決事件捜査班に所属する捜査員・三枝健人(坂口健太郎)と、2009年に城南警察署に所属する熱血刑事・大山剛志(北村一輝)。1台のバッテリー切れの無線機によって、時空を超えてつながったふたりが、タッグを組んで未解決事件の捜査を進めていく。しかし2010年、大山は射殺される運命にある。三枝は、新人時代大山に指導を受けていた桜井美咲(吉瀬美智子)とともに、現代で大山と再会するため、大山を射殺した犯人を突き止めるべく奔走する。三枝のいる2021年、内閣情報調査室次長・三谷宗久(杉本哲太)が交通事故を装い、毒ガスによって殺害された。殺害に使われたのは、2001年に西新宿テロ事件で使われた毒ガス「ヘロン」だった。一方で大山のいる2009年、政務官が相次いで交通事故死していた。警察は事故としていたが、大山は事件性を疑い、捜査を開始する。一連の事件の関連とは? 三枝と桜井は、大山と無事に再会することはできるのか?
視力を95%も失ってしまった青年が障害を隠し、ホテルマンとして成功するまでを描いたヒューマンドラマ。今作は障害を隠して15年間ホテルで働いていた、サリヤ・カハヴァッテの半生がモデルになっている。一流ホテルで働くことを夢見ているサリヤ(コスティア・ウルマン)は将来を見据えて、レストランで研修を受けていた。しかし、先天性の病気が原因で、視力の95%を失ってしまう。普通の高校に通うことも難しくなってしまうが、親の反対を押し切り、いつもどおり学校へ向かうのだった。サリヤは抜群の記憶力と優れた聴力を使って、成績を落とさず高校を卒業する。このままホテルマンの道に進めるかと思われたが、視力障害を持つサリヤを雇ってくれるホテルはなかった。それでも夢を諦められないサリヤは、目が見えないことを明かさず、面接へと向かう。握手に気がつかなかったり、目を合わせられなかったりと、さまざまなトラブルが起きるも、見事面接に合格するのだった。
20世紀を代表するミュージカルスターである、ジュディ・ガーランドの出世作。『オズの魔法使い』を原作にした映画の中でも、特に知名度が高い作品である。今作でガーランドが歌った「虹の彼方に」は映画の枠を超え、世界中で愛される楽曲になった。カンザスに住んでいる少女・ドロシー(ジュディ・ガーランド)は、巨大な竜巻に巻きこまれ、家とともに空高く飛ばされてしまう。ドロシーと家がたどり着いたのは、カンザスとは似ても似つかない魔法の王国・オズだった。突然の出来事に驚くドロシーだったが、オズの住民や魔女のグリンダ(ビリー・バーク)は、彼女を英雄として歓迎する。東の悪い魔女が、落ちてきたドロシーの家の下敷きになって死亡したのだ。しかし、東の魔女の妹である西の悪い魔女(マーガレット・ハミルトン)がやってきて、ドロシーに復讐しようとする。ドロシーはカンザスに戻るため、帰る方法を知るオズの大魔法使い(フランク・モーガン)に会いに行こうとするが…。
子どもが数人しかいない過疎化が進んでいる農村を舞台に、少女の恋と日常を描いていくドラマ映画。大きな事件はほとんど起こらず、起伏の少ない作品だが、ずっと観ていたくなる魅力にあふれている。主演を務めたのは、『ケータイ刑事』シリーズに出演していた夏帆。今作では石見弁を駆使し、堂々とした演技を披露している。また、東京からやってきた転校生役には、岡田将生が起用された。中学2年生のそよ(夏帆)が通う学校には、小学生もあわせて6人しか生徒がいない。年齢関係なく仲がいい生徒たちは、毎日一緒に過ごし、兄弟姉妹のような関係にあった。そんなそよの学校に、転校生の大沢(岡田将生)がやってくる。大沢は東京から引っ越してきたが、すぐに生徒たちと仲よくなり、一緒に遊ぶようになった。そんな大沢に対し、そよは密かな恋心を抱くようになっていく。ある日、そよは大沢が着ていたジャケットをもらう代わりに、「チュー」を許してしまうのだった。
世界各国の映画祭で数々の賞を受賞した、近年の日本映画を代表する名作。死者が次の世界に旅立つ手助けをする、納棺師の仕事が描かれており、日本人が持つ死生観や宗教的な側面などが作品の中に反映されている。チェロ奏者の大悟(本木雅弘)は、参加していたオーケストラが解散してしまい、途方に暮れていた。大悟は妻の美香(広末涼子)のためにも音楽の道を諦め、故郷の山形県へ帰ることを決める。ある日、再就職先を探していた大悟の目に、「経験不問」で「高収入」を銘打ったNKエージェントなる会社名が飛び込んでくる。仕事内容をよく確認しないまま、事務所へと向かう大悟だったが、NKエージェントは死者の旅立ちを手助けする、つまりは納棺をおこなう会社だった。死体を見たこともない大悟は戸惑うが、好待遇に惹かれ、仕事を引き受けてしまう。社長の佐々木(山﨑努)に振り回されながらも、徐々に仕事を覚えていった大悟は、納棺の仕事に誇りを持つようになっていく。
誰もが知る『ピノッキオの冒険』の物語をギレルモ・デル・トロが再構築したアニメ映画。ダークファンタジーを得意とするデル・トロらしく、ディズニーアニメ版よりもシリアスで、ダークな作風となっている。第一次世界大戦が勃発したイタリア。ゼペット(デヴィッド・ブラッドリー)は、戦争と縁のない田舎町で平穏な生活を送っていた。そんなある日、息子のカルロ(グレゴリー・マン)が突如落ちてきた爆弾の爆発に巻き込まれ、死亡してしまう。カルロの死により、ゼペットは自堕落な日々を過ごすことになる。それから20年後。いまだにカルロの死を受け入れることができないゼペットは、酒の勢いで松の木を切り倒し、息子に似せた人形を作りだす。その日の夜、悲しむゼペットを見かねた木の精霊(ティルダ・スウィントン)が、人形に命を与え、「ピノッキオ」と名付けるのだった。しかし、ピノッキオ(グレゴリー・マン)は予想以上に手がつけられない子どもで、ゼペットを困らせてしまう。
生まれ変わったらブスになりたい。明るくて面白くて、誰からも愛されるステキなブスに…。そんな願望を抱く超ド級美人のヒロインを中心に、東京下町の人情味あふれる人々の温かな絆や想いが、コミカルかつハートフルに描かれた作品。2012年よりフジテレビ系列で放送。主演は菜々緒。原作は東村アキコによる同名漫画。脚本を手がけたのは、ヤングシナリオ大賞を受賞し、松本潤主演ドラマ『ラッキーセブン』などの脚本で知られる野木亜紀子である。東京美術大学教授・青山仁(風間トオル)が開いている絵画教室でデッサンモデルをしている紺野泉(菜々緒)は、心の底からブサイクな女性になりたいと願っていた。並外れたスタイルと美貌を持つ超美人の泉だが、自分に出会った男性たちの人生を壊してしまうという罪深さにずっと悩まされてきたのだ。これまで絵画教室のバイトをしてきた男子学生たちも皆、ひと目で泉に惚れこみ、告白して断られ、ストーカーと化して逮捕され、退学し、廃人となって行方知れず…。そんなケースばかりだった。就活のために面接を受けにいっても、男性の面接官に当たってしまえば即刻気に入られて合格し、付きまとわれる日々が始まってしまう。泉はまともに就職することもできず、細々と絵画教室でモデルをするしかなかった。そんなある日、教室に新たな男子美大生のバイト・赤松啓介(中丸雄一)がやって来るのだが…。
1997年にフジテレビ系列の“月9”ドラマとして放送され、平均視聴率が20%を超えた人気ドラマ。主題歌は、のちに結婚式の定番曲ともなった安室奈美恵の大ヒット曲「CAN YOU CELEBRATE?」である。留学先で妻子ある男性の子を身ごもったまま、理由あってひとりで帰国したヒロインを和久井映見が演じている。そんなヒロインのために偽の婚約者役を引き受けた青年を演じたのは反町隆史。頑固者だが娘の幸せを誰よりも願う父を演じたのは武田鉄矢であり、父と娘の何気ないやりとりひとつひとつに大きな愛を感じずにはいられない。ジュエリーデザイナーになるという夢をあきらめられず、和美(和久井映見)は父・光(武田鉄矢)に内緒で仕事を辞めてしまった。母が亡くなってから、ずっと男手ひとつで和美と弟・卓(北原雅樹)を育ててきた光は、会社を辞め、さらにアメリカ留学までしたいという和美の話に猛反対。必死で父を説得し、なんとかアメリカへ旅立つことができた和美だが、現実はなかなか厳しかった。思うように成果を出せない日々を過ごす中、和美は偶然出会ったジュエリーデザイナー・東城(岩城滉一)と恋に落ちる。しかし、やがて妊娠したことを知った和美に突き付けられたのは、東城に妻と子どもがいるという事実だった…。そんな矢先、和美のもとに「父、危篤」の知らせが届いてしまう…。
金のためなら何でもするズラ。極度な貧困家庭に育ち、貧しさゆえの不幸に見舞われ続けた青年が、金を稼ぐことだけを生きがいに、したたかに生きる姿を描いたドラマ。2009年1月に日本テレビ系列で放送スタートし、主人公・風太郎を演じた松山ケンイチの、怪演ともいうべき気迫あふれる演技に目を奪われる。ジョージ秋山の漫画を原作とする、骨太でダークなストーリー展開が大きな話題となった。脚本はNHK連続テレビ小説『ちゅらさん』で知られる岡田惠和が手がけている。これまでいくつもの工場を渡り歩きながら、その日その日を生きている派遣社員・蒲郡風太郎(松山ケンイチ)は今、合板工場で働いている。現場監督の目を気にしながら、いつ契約を切られてしまうのかと、恐れながら働く同僚たちの中で、風太郎はただ淡々と仕事をこなし続けていた。そんなある日、同僚の寺田(田口トモロヲ)がミスをしてしまい、運悪く現場監督に見つかってしまった。その場で即日クビを宣告されてしまった寺田は、昼休みに同僚たちに弱音を吐く。生活に困っている寺田は、少しでいいから金を貸して欲しいと頼むが、誰も金を貸す余裕などない…。すると同僚のひとりが、1日中誰とも話さず昼休みもひとりで過ごしている風太郎を指し、あいつは大金をため込んでいるはずだとウワサし始めた。思いつめた寺田はその日の夕方、風太郎のことを密かに尾行するのだが…。
篠原知宏による同名漫画を久保田紗友、萩原利久主演でドラマ化。巨大マンションを舞台に、幼なじみの高校生5人の危険で複雑な恋がスリリングに描かれる。共演は神尾楓珠、岡本夏美、望月歩、筧美和子。巨大な分譲マンションに住む桜井美羽(久保田紗友)、辻内基秋(萩原利久)、真田利津(神尾楓珠)、高鳥あおい(岡本夏美)、庄司悟(望月歩)の5人は一緒に育った幼なじみで、同じ高校に通っていた。美羽は隣の部屋に住む基秋に思いを寄せており、あおいと悟は付き合っていた。仲のよい4人の姿を、利津だけはひとり離れたところから冷めた目で見ていた。ある日美羽は、バスケ部の人気者の先輩(宇佐卓真)から告白される。あおいは美羽の前でそのことを基秋に話し、もし美羽に彼氏ができたらどうするかと聞く。基秋は盛大に祝うと答えて、美羽を失望させるのだった。あおいは美羽と親しくする一方で、モテる美羽への嫉妬心を募らせていた。そんなあおいをやさしくなだめる悟。傍を通りかかった利津に、あおいは悟がバスケの試合に勝ったことを報告する。しかし、利津は彼らの関係をなれ合いだといって嘲笑う。基秋へ熱い思いを伝える勇気を出せない美羽は、悩んだ末にバスケ部の先輩と付き合ってみることにしたが…。
永瀬正敏主演のコミカルでハードボイルドな探偵ドラマ。2002年放送。映画監督・林海象によるシリーズ作品で、映画3作が公開された後にテレビドラマ化された。各エピソードごとに異なる監督・脚本家が担当しており、それぞれが持つ独特の味わいを楽しめる。中島美嘉、市川実和子、村上淳、阿部サダヲ、井川遥、当時永瀬の妻だった小泉今日子ら豪華キャストが出演。濱マイク(永瀬正敏)は死んだ金魚を埋める場所を探して、コンクリートばかりの都会を彷徨っていた。ようやくビルの隙間に土を見つけて掘り始めたマイクは、ミイラ化した死体を見つける。死体は3年前に自殺した銀行員のものだった。その後マイクのもとに、「ぼくを31日までに探してくれたら同封のお金を差し上げます 狭山悟」と書かれた手紙と現金数十万円が届く。自動車屋の丈治(村上淳)に修理してもらった愛車を取りに行き、修理代を催促されたマイクは、大金を丈治に見せて驚かせる。マイクは妹の茜(中島美嘉)に借金を返し、みるく(市川実和子)に小遣いをやり、みんなに焼肉を驕って、狭山から受け取った金をどんどん使ってしまう。狭山を見つけ出すリミットまで残り5日間だった。マイクが封筒に書かれていた狭山の住所を訪ねると…。
TBSと動画配信サービスParaviが共同制作した人気ドラマシリーズの第2弾。藤原竜也演じる金ではない新たな価値を見つけようとするアキバと、香川照之演じる金への欲望を追求し続けるファンド会社社長の越中との、熱い駆け引きが描かれる。共演は杉野遥亮、武田玲奈。手を組んで中央テレビの買収を仕掛けた実業家のアキバ(藤原竜也)と、ファンド会社代表の越中(香川照之)は、マスコミのカメラに追われていた。アキバは人材派遣会社社長のコウシロウ(杉野遥亮)に、インサイダー取引になるので絶対中央テレビの株を買わないようにと釘を刺す。中央テレビの株価が上がって喜ぶ越中に、アキバは冷静に一時的なものだと話す。アキバは越中の海中カジノ計画には反対し、金儲けのために環境を破壊することは許さないとはっきり告げる。ふたりは行方のわからないエイリ(武田玲奈)を気にかけていた。そのころ、当のエイリは女優にならないかとスカウトされていた。歩いていた彼女を芸能事務所社長の桜島(モロ師岡)が見つけ、2階のベランダから飛び降りて呼び止めたのだ。彼の熱意を信じたエイリは、一緒に夢を追うことを決心する。中央テレビの上層部は株価を上げて買収を防ぐために、連続ドラマをヒットさせるよう社内に通達するが…。
直木賞作家・天童荒太の同名小説を大石静が脚本化したサスペンスドラマ。児童虐待やDVなどの家族問題に鋭く切り込む衝撃作。主演は松雪泰子。伊藤淳史、財前直見、遠藤憲一ら実力派が出演する。児童ケアセンターの児童心理司・氷崎游子(松雪泰子)は、認知症の父・清太郎(井上真樹夫)とパチンコ好きの民子(浅田美代子)の世話に苦労しながら、日々を過ごしていた。一方、高校の美術教師の巣藤浚介(伊藤淳史)は、結婚願望の強い恋人の国語教師・清岡美歩(山口紗弥加)に振り回されていた。彼は怪しげな少年・麻生達也(富永愛弥)が、薪割り用の斧を通販で買うところを目撃する。無理心中事件の現場を訪れた警視庁捜査一課の馬見原光毅刑事(遠藤憲一)は、ふたつの匂いに気づく。ひとつは甘い匂いで、もうひとつは以前の無理心中事件で嗅いだのと同じ匂いだった。彼は心中ではなく殺人事件だと推測する。游子は酒乱の駒田幸一(岡田浩暉)から虐待を受けている娘の玲子(信太真妃)を助けにいくが、警官も玲子も游子を疎ましがる。警察署にクレームをいいにいった游子を、友人の山賀葉子(財前直見)が迎えにいく。馬見原はすれ違った游子から、心中現場と同じ匂いがすることに気づく。そんなある日、巣藤は教え子・芳沢亜衣(中村ゆりか)へのレイプ容疑で警察に連行される。彼にはまったく身に覚えがなく…。
熾烈な戦いの末に政界のドンを辞任に追いやった秘書たちは、今日もラーメン萬で平和な日々をかみしめていた。そんな彼女たちのもとに新たな依頼が舞い込む。今度のターゲットは信州一帯を支配する「九十九ファミリー」。表の顔は経済を潤してくれる地元の名家だが、実はその裏の顔は国家と繋がり私腹を肥やすためには手段を厭わない極悪一家だった…。過去最大の悪人を懲らしめるため、雪深き地に向かった七人。しかしそこで彼女たちを待ち受けていたのは、絶体絶命…史上最高難易度の任務と、決して知られてはいけないある秘密だった!
【イントロダクション】 「ガリレオ」シリーズ最高傑作、誕生!! 福山雅治演じる、変人だけど天才的頭脳を持つ物理学者・湯川学が、不可解な未解決事件を科学的検証と推理で見事に解決していく、大人気・痛快ミステリーシリーズ。 映画第3弾となる今作では、柴咲コウ演じる、湯川のバディ的存在の刑事・内海薫と、北村一輝演じる、湯川の親友で内海の先輩刑事・草薙俊平が9年ぶりに再集結!「ガリレオ」の醍醐味ともいえる、3人の絶妙なやりとりがスクリーンに帰ってきます! 原作はベストセラー作家・東野圭吾によるガリレオシリーズ第9弾「沈黙のパレード」。多数の登場人物すべてに繊細な人間模様が描かれ、その絡みあう群像劇と二転三転する展開に一気に引き込まれる極上エンターテインメント。『容疑者xの献身』『真夏の方程式』に続き、福田靖が脚本、西谷弘が監督を務める。競演キャスト陣にも、椎名桔平、檀れい、吉田羊、飯尾和樹、戸田菜穂、田口浩正、酒向芳、村上淳、岡山天音、川床明日香、出口夏希と超豪華なメンバーが集結。 そして、主題歌は9年の時を経て再結成となる福山雅治と柴咲コウによるユニット≪KOH+≫が担当。福山雅治が書き下ろした主題歌「ヒトツボシ」は、物語に深く寄り添った、切なくも、愛にあふれた楽曲に仕上がり、柴咲の優しく力強い歌声が、心に響きます。 前2作を凌ぐ怒涛の展開と心揺さぶる人間ドラマに、シリーズ最高傑作の呼び声高い本作。どうぞ、ご期待ください。 【ストーリー】 天才物理学者・湯川学の元に、警視庁捜査一課の刑事・内海薫が相談に訪れる。行方不明になっていた女子学生が、数年後に遺体となって発見された。内海によると容疑者は、湯川の親友でもある先輩刑事・草薙俊平がかつて担当した少女殺害事件で、完全黙秘をつらぬき、無罪となった男・蓮沼寛一。蓮沼は今回も同様に完全黙秘を遂行し、証拠不十分で釈放され、女子学生の住んでいた町に戻って来た。町全体を覆う憎悪の空気…。 そして、夏祭りのパレード当日、事件が起こる。蓮沼が殺された。 女子学生を愛していた、家族、仲間、恋人…全員に動機があると同時に、全員にアリバイがあった。そして、全員が沈黙する。 湯川、内海、草薙にまたもふりかかる、超難問...!果たして、湯川は【沈黙】に隠された【真実】を解き明かせるのか...!? 今秋、新たなる「ガリレオ」ミステリーが幕を開ける!このミステリー、実に面白い。
今作は最悪の形で離婚した元夫婦が、娘の結婚を食い止めるため奮闘する、ラブコメディ作品である。主演はジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツのふたりが務めており、『マネーモンスター』以来の共演となった。デヴィッド(ジョージ・クルーニー)は20年前に離婚した、元妻のジョージア(ジュリア・ロバーツ)と再会する。ふたりの仲は最悪で、会うたびに周囲も呆れるほどの喧嘩をしていた。今回は娘のリリー(ケイトリン・デヴァー)の卒業式だったため、大きな喧嘩もなく、それぞれの生活に戻っていく。それから数日後。卒業旅行でバリ島を訪れていたリリーから、結婚するとの連絡が入る。リリーの結婚相手はバリ島に住む青年・グデ(マキシム・ブティエ)だった。あまりにも早い結婚に、デヴィッドとジョージアは大慌て。絶対に結婚を阻止すると心に誓い、ふたりはバリ島へと向かうのだった。休戦協定を結び、協力して結婚の邪魔をしはじめるふたりだったが、グデとリリーの仲は想像以上に進展していて…。
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