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余命を宣告されたふたりの男が、海を目指して波乱万丈の旅に出るロードムービー。世界中で親しまれている映画作品で、2009年には日本においても長瀬智也主演によりリメイク版が制作された。タイトルどおり死を描いた作品ではあるが、陰鬱な空気はほとんどなく、生命力にあふれた作品に仕上がっている。ほぼ同時に余命宣告を受けたマーチン(ティル・シュヴァイガー)とルディ(ヤン・ヨーゼフ・リーファース)は、医者に隠れて酒を飲む。酔ったふたりは病院を抜け出し、死ぬ前に海へ行くことを思いつくのだった。一方、ギャングのアブドゥル(モーリッツ・ブライプトロイ)が、組織の金を積んだ車で子どもをはねてしまう。アブドゥルは近くの病院に子どもを運びこむが、そこにはちょうど病院を抜け出していたマーチンとルディの姿があった。アブドゥルの車を盗み、海へと向かうマーチンとルディは、遊ぶ金を求めて強盗をくり返す。ふたりはギャングと警察の両方から追われる身となるが、人生最後の日々を最大限に楽しんでいく。
『xxxHOLiC』は2006年4月から10月にかけて放送された、オカルトファンタジーアニメ。対価と引き換えにどんな願いも叶えるというミセを舞台に、さまざまな非日常現象が描かれている。原作はCLAMPの漫画であり、「週刊ヤングマガジン」や「別冊少年マガジン」に連載されていた。アニメ版の制作はProduction I.Gで、監督は『おおきく振りかぶって』『ガールズ&パンツァー』などを手掛けた水島努。オープニングテーマはスガシカオが担当した。私立十字学園の男子高校生・四月一日君尋(福山潤)は、アヤカシを引き寄せる体質を持ち、日々憂鬱に感じていた。そんなある日、とある建物に自然と足が向いてしまい、そこで壱原侑子(大原さやか)という女性と出会う。侑子は強力な魔力を持つ女性で、四月一日が「アヤカシが見えたり憑かれたりする体質を治したい」と願うよう差し向け、その対価として四月一日にバイトとして働くよう命じる。はじめは乗り気でなかった四月一日だが、結局侑子の思うがままに操られ、助手のマルダシ(こじまかずこ)やモロダシ(望月久代)にからかわれながら、そのミセで日々不思議な出来事に巻き込まれていく…。
映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」シリーズの第23作品目で、「マーベル・コミック」原作の『スパイダーマン』の実写映画化としては第7作目。『スパイダーマン:ホームカミング』の続編にあたる作品でもある。アメリカのスーパーヒーロー映画で、アメリカでは2019年7月、日本では2019年6月に公開された。監督はジョン・ワッツ。舞台はヨーロッパ。ピーター・パーカー(トム・ホランド)が通う高校では、夏休みに旅行へ出かけることになった。ピーターは旅行中、大好きなMJ(ゼンデイヤ)に告白をしようと計画をする。しかし旅行の途中、謎の生命体“エレメンタルズ”が街を襲う!そのとき、謎の人物“ミステリオ(ジェイク・ギレンホール)”が現れ、敵を見事に撃破する。それだけでなく、夏休みを絶賛満喫中のピーターの前にニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)まで現れる。「アベンジャーズ」の中核だったトニー・スタークことアイアンマンは命を落し、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースは引退した。中核が不在となったアベンジャーズ。新生アベンジャーズとしてスカウトされたピーター。果たして少年は、“親愛なる隣人”から本物のヒーローへ成長できるのか?
秋元康による完全オリジナルドラマ! 謎の男によって集められた8人の多重債務者たち。彼らの予測不可能なデスゲームがはじまる!謎の男を演じるのは武田鉄矢。8人のワケあり男女には、伊野尾慧、マキタスポーツ、迫田孝也、平田敦子、小林涼子、長谷川百々花、杉本哲太、観月ありさの豪華キャストが勢ぞろいしている。休業中のホテルに集められた年齢も職業もバラバラな男女8人。彼らの共通点は、多くの借金を抱えていることから自殺を試みたということ。そして彼らはみな、自殺する直前のところで謎の男・二宮(武田鉄矢)に声をかけられ、一命をとりとめたのだった。そうして二宮の指示に従い集まった8人は、二宮が“ミスターX”という謎の会長の代理であることを知らされる。そして、ミスターXは彼らに「もう一度生きるチャンスを与えたい」といっているというのだ。しかし、その生きるチャンスというのは命を懸けたデスゲームであった!クジ引きによって脱落者を決め、生き残った者がその脱落者の保険金を受け取ることができるという完全に運頼みなデスゲーム。そんなゲームの説明を聞き戸惑う8人であったが、結局ゲームに参加するためのサインをしてしまい…。
『ディセンダント』は数々のディズニー・キャラクターが登場する、ミュージカル映画である。プリンセスをはじめ、ヴィランズも登場する大規模なクロスオーバー映画となった。そのため登場するキャラクターの作品を観ておくと、より深く楽しめる作品といえる。ディズニーの英雄たちが住むオラドン合衆国。ディズニー映画の主人公たちは、オラドン合衆国で幸せな生活を送っていたが、ヴィランズは合衆国から離れたロスト島に幽閉されていた。ある日、ビースト(ダン・ペイン)の息子で、次期国王のベン(ミッチェル・ホープ)は、ロスト島の子どもたちをオラドン合衆国へ招待することを決める。一方、ロスト島に住むマレフィセント(クリスティン・チェノウェス)は、この機会に乗じて、娘のマル(ダヴ・キャメロン)に魔法の杖を奪うよう命令するのだった。マルはジェイ(ブーブー・スチュワート)やカルロス(キャメロン・ボイス)らとともにオラドン合衆国へ向かい、母のために魔法の杖を持って帰ろうとするのだが…。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの第2作目。前作では過去に戻るストーリーが展開したが、今作では2015年の未来へと旅立つストーリーが語られる。また、時空連続体やタイムパラドックスなど、タイムトラベルに関する複雑な設定も盛りこまれた。無事、1985年に戻ってきたマーティ(マイケル・J・フォックス)は、未来からやってきたドク(クリストファー・ロイド)に、悲惨な話を聞かされる。2015年の未来で、マーティの息子・マクフライJr.(マイケル・J・フォックス)が、投獄されてしまったのだ。一家の危機を未然に防ぐため、マーティはふたたびデロリアンに乗り込み、2015年へと向かう。マクフライJr.に変装し、未来を変えたマーティは、帰還前に過去の試合結果が掲載された「スポーツ年鑑」を手にしてしまう。ドクの助言により、マーティは年鑑を廃棄するが、デロリアンの存在を知った未来のビフ(トーマス・F・ウィルソン)があらわれて…。
ロバート・ゼメキスが監督を務めた、タイムトラベル映画の金字塔。日本でも知名度が高く、SF作品の中で頻繁に引用されるほど、影響力のある作品である。主演は当時テレビドラマで活躍していたマイケル・J・フォックスが務め、クリストファー・ロイドが自身を代表する役となるドクを演じた。高校生のマーティ(マイケル・J・フォックス)は、恋人のジェニファー(クローディア・ウェルズ)と旅行に行く計画を立てていた。しかし、父のジョージ(クリスピン・グローヴァー)から借りるはずだった車が大破してしまい、途方に暮れる。その日の夜、親友のドク(クリストファー・ロイド)から連絡が入り、マーティはビデオカメラを持って駐車場へと移動する。そこにはタイムマシンに改造された、デロリアンの姿があった。マーティは世紀の実験を撮影しはじめるが、そこにリビアの過激派がやってくる。ドクに向けて銃を撃った過激派は、そのままマーティを狙うが、銃が弾詰まりを起こす。その一瞬の隙をついてデロリアンに乗り込んだマーティは、そのまま1955年11月5日にタイムスリップしてしまう。
松本零士による「戦場まんがシリーズ」と呼ばれる短編コミック群の中から、『成層圏気流』『音速雷撃隊』『鉄の竜騎兵』の3作品をアニメ化。ドイツ軍、日本軍、米軍など多角的な視点から、戦争に翻弄される人間の姿や運命の無常感を描く。1944年8月。エアハルト・フォン・ラインダース大尉(堀内賢雄)はドイツ空軍の優秀な戦闘機パイロットだった。夜間の哨戒飛行中に敵機に襲撃されるも自機を捨ててパラシュートで脱出し、「戦わずに逃げた卑怯者」という汚名を着せられる。戦闘機の特性を生かせていない作戦だったとぼやくラインダースに、上官(有本欽隆)は“ある積荷”の乗った航空機をロケット実験場まで護送するという任務を与える。積荷とともに機に乗るのは恩師・バフスタイン教授(福田信昭)と、その娘で助手、しかもラインダースの昔の恋人だったメルヘンナー(篠原恵美)。ラインダースはメルヘンナーに、積荷の正体が核弾頭であることを知らされる。メルヘンナーもバフスタイン教授も、核弾頭がロケット実験場まで到達しないことを願っているのだという。核弾頭の開発に協力することは、人道に反する悪魔的行為だと考えるラインダース。一方で護送は任務である。二律背反の状況のなか、ラインダースの乗る戦闘機は、メルヘンナーと核弾頭を乗せた航空機とともに、空へと飛び立つのだった。
いわくつきの保険調査に乗り出すのは、3つの顔を持つ男!『YAWARA!』などを手がけた浦沢直樹らによる同名の原作コミックスを、1998年にアニメ化。日本の大学で非常勤講師として教鞭をとる考古学者・平賀=キートン・太一(井上倫宏)は、頻繁に休講する。実はその間に、保険調査員「オプ」として、ロイズ保険組合から依頼されて被保険者の死の真相を探っているのだ。さらに彼は、イギリス陸軍特殊空挺部隊、通称SASでサバイバル技術の教官をしていた過去も持っている。その際、訓練生から「マスター」と呼ばれていた。気弱そうな見た目とは裏腹に、考古学、東西の世界情勢、サバイバルや戦闘など、さまざまな知識と技術を持つ男なのである。ある日キートンのもとに、ロイズ保険組合の利用者・ダニエル・オコンネル(辻親八)から調査依頼が届く。先週、ギリシャ出身の元傭兵が転落死。しかし、保険金の受取人は彼の愛人ソフィア(篠原恵美)でなく、アテネのオックス美術商会になっていたのだ。キートンはその真相を解明するため、ギリシャの片田舎へと向かうのだった…。
残業ゼロ! 定時で帰る! がモットーのニューヒロインが誕生。現代日本の「定時で帰る」という働き方を体現し、新時代に生きるワーキングガール東山結衣が主人公。原作は朱野帰子による小説。働くとは? 仕事とは? そして本当の幸せとは? 現代に働くすべての人を応援する心温まるワーキングドラマ。WEB制作会社「ネットヒーローズ」に勤める東山結衣(吉高由里子)は、仕事ができる女性で、効率のいい仕事ぶりで残業ゼロを目標に努力してきた。生産性の高い仕事をし、定時で退社して中華料理店でビールを飲みながら恋人との時間も大切にする。そして、いずれ結婚もしたいと考える結衣。ただ、無茶な要求を出す福永清次(ユースケ・サンタマリア)が部長に就任したことにより定時退社への壁ができてしまう。結衣の周囲にはワーカホリックの元婚約者・種田晃太郎(向井理)や、結衣が教育係を務める新人の来栖泰斗(泉澤祐希)。仕事大好き人間の三谷佳菜子(シシド・カフカ)や、双子を育てるワーママで、先輩の賤ケ岳八重(内田有紀)もいる。問題が続々勃発する会社で、結衣は奮闘する…。
今作は北条司が手掛けた漫画『シティーハンター』を原作とした、アクションコメディである。フランスが制作した作品だが、原作やアニメが持つ独特なテイストを踏襲しており、冴羽獠や海坊主のキャラクターが忠実に再現されている。そんな今作のメガホンを取ったのは、原作の大ファンでもあるフィリップ・ラショー。今作ではみずから主演を務めており、コミカルな演技で映画を盛り上げた。女好きの「シティーハンター」であるニッキー(フィリップ・ラショー)は、「キューピッドの香水」の護衛を任される。「キューピッドの香水」はその名のとおり、肌につけて他人に嗅がせると、相手を一瞬で魅了することができる一撃必殺の香水だった。しかし、依頼を受けた直後に香水が盗まれてしまい、ニッキーは相棒のローラ(エロディ・フォンタン)とともに行方を追っていく。簡単に思われたミッションだったが、ニッキーの想像を超える事態に発展していき…。
今作は地味な高校生ふたりが、高校生活最後のパーティーに参加しようと奮闘するコメディ映画である。下ネタやドラッグネタも満載だが、女性たちの友情を描いたシスターフッド映画として楽しめる作品だ。主演を務めたのは、ビーニー・フェルドスタインとケイトリン・デヴァーのふたり。監督は女優のオリヴィア・ワイルドが務めており、今作が長編監督デビュー作となった。バカなこともやらず、勉強に高校生活を捧げたモリー(ビーニー・フェルドスタイン)は、これから楽しい人生が待っているのだと思いこんでいた。しかし、モリーが見下していた同級生たちは、名門校への進学を決めており、勉強ばかりだった高校生活に疑問を感じるようになる。モリーは失った高校生活を取り戻すべく、親友のエイミー(ケイトリン・デヴァー)とパーティーに参加することを決める。意気揚々とパーティー会場に向かうモリーたちだったが、なぜかドラッグ好きが集まる船上パーティーにたどり着いてしまう。
ジャングルで遭難した経験を持つ、ヨッシー・ギンズバーグの実体験を映画化したサバイバル映画。方向がわからなくなるジャングルの恐ろしさや、孤独のあまり幻覚を見てしまう精神状態など、遭難の恐怖がこと細かに描かれている点が特徴である。主演は『ハリー・ポッター』で主演を務めた、ダニエル・ラドクリフ。今作ではジャングルで遭難し、極限状態に追いこまれていくヨッシーを熱演している。ボリビアを旅していたヨッシー(ダニエル・ラドクリフ)は、現地で出会ったカール(トーマス・クレッチマン)に誘われ、仲間たちとジャングルの奥地に住む先住民の村へと向かう。最初こそ順調にジャングルを進んでいくが、3日目には全員が疲弊していた。その後、仲間割れが発生。ヨッシーは友人のケヴィン(アレックス・ラッセル)と船で村へ向かうことになるが、途中で船が転覆してしまう。陸に流れ着いたヨッシーは、ケヴィンと合流することができず、ジャングルでひとりぼっちになってしまい…。
『市民ケーン』はオーソン・ウェルズが監督を務めた、アメリカ映画史に残る大傑作である。新聞王・ケーンの人生を追っていく作品で、画期的な撮影手法や演出が使われた。後年に制作された多くの映画に影響を与えており、『市民ケーン』の舞台裏を描いた作品も存在する。新聞王・ケーン(オーソン・ウェルズ)が、「バラのつぼみ」という言葉を残し、この世を去った。ケーンの死後、彼の人生を追っていく映画の制作が進んでいたが、プロデューサーのロールストン(フィリップ・ヴァン・ツァント)は映画の内容に不満を感じていた。ロールストンはケーンの最後の言葉である「バラのつぼみ」に意味があると考え、部下のトンプソン(ウィリアム・アランド)に取材を命じる。ケーンの友人たちに会っていき、彼の私生活に踏みこんでいくトンプソンだったが、「バラのつぼみ」の謎はいっこうに解けない。しかし、華やかな生活を送っているように見えたケーンが、実は孤独な男だったことが判明。トンプソンが取材を続けるうちに、ケーンの素顔が次々と明らかになっていく。
中国の春秋戦国時代を舞台に、秦の始皇帝の母である李皓鑭(り・こうらん)の激動の人生を描く中国時代劇。2020年NHK・BSプレミアムにて放送された。『瓔珞~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』のヒットメーカー・ユージョンのプロデュースのもと、ウー・ジンイエン、ニエ・ユエンら人気キャストが再集結。秦王役を演じるマオ・ズージュンにも注目だ。春秋戦国時代の趙の国の都、邯鄲(かんたん)。名家の美しい娘・李皓鑭(ウー・ジンイエン)は、望まぬ縁談を断るために、恋人の趙の蛟王子(ホン・ヤオ)への文を妹・岫玉(リー・チュンアイ)に託す。しかし、王子との約束の場所にきたのは腹黒い継母の高敏(ワン・リン)だった。川に投げ捨てられた李皓鑭はすんでのところで助けられたものの、実の母を殺されてしまう。高敏によって身を売りに出された皓鑭。顔に傷のある彼女を高く買ったのは、野心ある秦国の大商人・呂不韋(ニエ・ユエン)だった。買われないよう皓鑭が傷のあるふりをしていたのを見抜いた彼は、只者ではないと気づいて素性を調べる。身の上を知った呂不韋から「李皓鑭」と本名を呼ばれて驚く皓鑭。彼女は願いが叶うならどんな条件でも吞むといって呂不韋と協力関係を結ぶ。ある日、呂不韋の店を裏切り者の妹と蛟王子が訪れる。助けを求めた皓鑭は王子に罵倒され、失意の内に入水しようとするが…。
H・P・ラヴクラフトの小説『宇宙からの色』を映画化したSFホラー。ラヴクラフトの作風を踏襲した作品になっており、比較的低予算で作られた映画ではあるものの、芸術面でも高く評価されている。そんな今作の主演を務めたのは、『ナショナル・トレジャー』シリーズに出演したニコラス・ケイジ。今作ではその個性的な演技力が爆発しており、代表作のひとつに数えられることになった。共演にはジョエリー・リチャードソンやブレンダン・マイヤーなどが名を連ねる。田舎暮らしをしているネイサン(ニコラス・ケイジ)は、病気になった妻・テレサ(ジョエリー・リチャードソン)や子どもたちと、平穏な生活を送っていた。そんなある日、ネイサンの家の前に、隕石が落下する。その日以降、ネイサンの周囲では奇妙なで出来事が頻発し、家族が危険にさらされてしまう。隕石の影響からか、ネイサンの経営する農園の景色は様変わりしてしまい、見たこともない生命体が闊歩するようになっていく…。
1964年に公開されたコメディ映画『ピンクの豹』からはじまる、一連のシリーズをリメイクした作品。主人公のクルーゾー警部役にはオリジナル版のピーター・セラーズに代わり、『サボテン・ブラザース』に出演したスティーブ・マーティンが起用された。また、フランスを代表する俳優であるジャン・レノや、世界的なミュージシャンであるビヨンセ・ノウルズなど、豪華キャストの共演が実現している。サッカーの国際試合にて、フランスは中国に勝利する。しかし、フランス代表の監督だったイヴ(ジェイソン・ステイサム)が何者かに殺害され、身に着けていたダイヤの指輪・ピンクパンサーが盗まれてしまう。事件の捜査することになったのは、ドジで有名なジャック・クルーゾー警部(スティーブ・マーティン)だった。この大抜擢には裏があったが、自分が利用されているとは夢にも思わないクルーゾーは、部下のポントン(ジャン・レノ)とともに事件を追っていく。
クリストファー・リーブがクラーク・ケントを演じた、『スーパーマン』シリーズ第1作目。スーパーマンの誕生を描いたオリジンとなっており、クラーク・ケントがスーパーマンとして活躍していくまでを描く。大衆向けのエンターテインメント映画ながらも、大物俳優のマーロン・ブランドが、スーパーマンの父・ジョー=エル役で出演。登場するシーンは少ないが、主役級のあつかいを受けている。地球とは異なる文明が発展している、惑星・クリプトン。この星は滅亡の危機に瀕しており、ジョー=エル(マーロン・ブランド)が滅亡を止めようとするも、政府の上層部に居座る人間たちが対策を練ることはなかった。クリプトンの滅亡を悟ったジョーは、息子のカル=エルを星から脱出させる。クリプトンは滅んでしまうが、カル=エルは地球にたどり着き、地球人として生きていく。クラーク・ケント(クリストファー・リーブ)と名付けられ、大人へと成長したカル=エルは圧倒的なパワーを使い、正体を隠して悪と戦っていくのだった。
『ロリータ』などで知られる、スタンリー・キューブリック監督が手掛けたブラックコメディ映画。公開当時の世界情勢がそのまま反映された作品で、核戦争の恐怖や政府の現実感のなさが描かれている。今作ではコメディアンのピーター・セラーズが、ストレンジラブ博士を含む3役を演じており、アドリブによるコミカルな演技を披露した。世界が東西に分離された冷戦時代。アメリカとソ連が緊張状態にある中で、アメリカ空軍の司令官・リッパー将軍(スターリング・ヘイドン)が、突如としてソ連に核攻撃を命じてしまう。極限の緊張状態の中、リッパーは完全におかしくなってしまい、基地から出てこなくなった。一方、核攻撃命令が発令されたことを知ったアメリカ政府は、ナチスの下で働いていたストレンジラブ博士(ピーター・セラーズ)らを招集。対策を練りはじめ、ソ連大使・サデスキー(ピーター・ブル)の力を借り、ソ連首相に爆撃機が向かっていることを報告するが…。
今作はキャロル・リードが手掛けた、ミステリー映画の傑作だ。日本では1950年代に公開されたモノクロ映画だが、現代でも通用する映像美と、先の展開が予想できないストーリー、誰もが知るテーマ曲など多くの魅力を持った作品である。主演を務めたのは、『市民ケーン』などに出演したジョセフ・コットン。タイトルにもなっている第三の男・ハリー役には、当時監督としても活躍していたオーソン・ウェルズが演じた。アメリカ人のホリー(ジョセフ・コットン)は、親友のハリー(オーソン・ウェルズ)に会うため、オーストリアにやってくる。しかし、すでにハリーは事故で死亡しており、葬儀がおこなわれていた。ホリーは葬儀の中で、ハリーが薬物の売人だったことを聞かされる。親友の素顔を信じられなかったホリーだったが、ハリーの身辺を調べていくと、さまざまな犯罪の証拠が浮かび上がってしまう。絶望したホリーは、アメリカに帰ろうとするが、死んだはずのハリーを目撃して…。
今作はひとつのホテルに集まった男女を描いた、ドラマ映画である。批評家にも大絶賛された作品で、第5回のアカデミー賞で作品賞を獲得している。今作の影響力は絶大で、同様の構成を用いた映画は「グランド・ホテル形式」と呼ばれるようになった。大都会・ベルリン。高級ホテルの「グランド・ホテル」には、今日も大勢の人が集まっている。バレエ団に所属するグルシンスカヤ(グレタ・ガルボ)は、自身の人気が下火になっているのを感じ、ベルリン公演への意欲が喪失していた。会社を経営するプレイジンク(ウォーレス・ビアリー)は、合併の話を進めるため、ベルリンを訪れている。しかし、「グランド・ホテル」にはプレイジンクの元部下である、クリンゲライン(ライオネル・バリモア)も宿泊していた。彼は人生最後の楽しみとして、「グランド・ホテル」での滞在を楽しんでいたが、盗みをたくらむフォン・ガイゲルン男爵(ジョン・バリモア)と親しくなってしまう。男爵はグルシンスカヤの持つ宝石を盗もうと考えるのだが…。
防振りメイプルの快進撃が再び始まる!テレビアニメ『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』シリーズの第2期。VRMMOのファンタジー世界を舞台に、防御力に極振りした主人公の少女と個性的な仲間たちが、ストレスフリーな大冒険を繰り広げる!壮大なファンタジー世界を自由に楽しめる人気VRMMO『NewWorld Online』。そこに突如現れた大型新人プレイヤー・メイプル(本渡楓)は、親友のサリー(野口瑠璃子)とともに、ギルド【楓の木】を結成。仲間を増やしながら、破竹の勢いで活躍を続けていた。季節はクリスマス。これに合わせて、ゲーム内では新たに四層が解放される。メイプル率いる【楓の木】もほかのギルドと同様に、さっそく四層に向かう。初めて到着した四層は、なんと常夜の和風フィールド。風情のある日本家屋が建ち並ぶ場所だった。これまでにない広大なフィールドであるため、メイプルたちはさっそく手分けして探索を始める。モンスターと戦ったり、レアアイテムを入手したり、フィールドの謎を解いたり…。【楓の木】のメンバーはそれぞれ思い思いに冒険を楽しむ。そうして迎えた新規イベントは、クリスマス限定仕様という粋な計らい。ところがそのイベントでも、またもやメイプルが無双の活躍を繰り広げるため、運営は頭を抱えることになる。メイプルたちの快進撃はまだまだ続くのだった。
少年時代にタイムトラベルし、現在の状況を変えようとする男の苦悩を描いたSFサスペンス映画。張り巡らされた伏線と、カオス理論のひとつである「バタフライ効果」を取り入れたストーリーに注目したい。7歳の少年・エヴァン(ローガン・ラーマン)は、記憶喪失の症状に悩んでいた。残酷な絵を描いていたり、不自然な行動を取るエヴァンを見て、周囲の人間たちも不審に思うようになる。エヴァンは精神科医から日記を書くよう勧められ、日々の出来事をノートに綴るようになった。それから数年後。大人になったエヴァン(アシュトン・カッチャー)は、記憶喪失の症状も治り、平穏な人生を送っていた。しかし、過去に書いた日記を読み返すと、その日にタイムトラベルできることに気がつく。タイムトラベルの力を手にしたエヴァンは、幼なじみのケイリー(エイミー・スマート)を救うため、奔走する。何度も過去を書き換えるエヴァンだったが、現在に戻ると思いもよらない状況になっていて…。
狙ったターゲットは逃がさない男2人の殺し屋バディが、なんと子育てに悪戦苦闘!?『Buddy Daddies』は、2023年1月から放送開始となったオリジナル・テレビアニメ。ストーリー原案は『東京24区』を手掛けたニトロプラスの下倉バイオ。制作は『ウマ娘 プリティーダービー』『パリピ孔明』などで著名なP.A.WORKS。オープニングテーマはYOASOBIのAyaseが、エンディングテーマはDURDNが務めている。一流の殺し屋バディ、来栖一騎(豊永利行)と諏訪零(内山昂輝)は、クリスマスの日にとある殺しの依頼を受けていた。入念な計画を立てて現場へ潜入する2人。そこへ「パパを探している」という海坂ミリ(木野日菜)という4歳の少女が迷い込み、一騎とともに暗殺の現場へいくハメとなってしまう。予定が大きく狂った一騎と零だったが、そこはプロ。一時は危険な状況に陥ったミリをも救出し、無事に任務は完了。そして、成り行きで自分をパパだといってしまった一騎はミリを引き取ることになってしまい…。
ひとりの貧しい少女が、悪魔との出会いによってその人生を変えていく…。『ノケモノたちの夜』は、2023年1月から放送開始となったテレビアニメ。原作は星野真の漫画であり、2019年から2021年まで「週刊少年サンデー」で連載されていた。アニメ版の制作は葦プロダクションで、監督は『火ノ丸相撲』『NOBLESSE -ノブレス-』などを手掛けた山本靖貴。シリーズ構成は『京都寺町三条のホームズ』の山下憲一。オープニングテーマは、作中でも主人公の少女を演じる声優・竹達彩奈が務めている。舞台は19世紀末のロンドン。神父に拾われ、毎日物乞いをして生活をしているウィステリア(竹達彩奈)には、ひとつの楽しみがあった。それは、毎夜あらわれる悪魔・マルバス(小西克幸)との対話だった。生まれつき「悪魔が見える目」を持ったウィステリアは、ある日出会った悪魔・マルバスの話を聞くことが唯一の楽しみだったのだ。一方、不死の身体を持ったマルバスもまた、ウィステリアと会うことを密かに楽しみにしていた。そんなある日、ウィステリアが地主貴族に売られることになり…。
今作は1950年代に『遊星よりの物体X』のタイトルで映画化された小説『影が行く』を再映画化した作品である。『ハロウィン』シリーズを手掛けたジョン・カーペンターがメガホンを取り、『ニューヨーク1997』でもタッグを組んだ、カート・ラッセルが主演を務めた。1982年。南極大陸で働いているアメリカ観測隊は、犬を追うノルウェー観測隊の姿を目撃する。ノルウェー観測隊はなぜか犬を殺そうとしていたが、誤って乗っていたヘリコプターが墜落。生き残った隊員は正気とは思えない形相で銃を乱射し、アメリカ観測隊の隊長・ギャリー(ドナルド・モファット)に射殺される。アメリカ観測隊は追われていた犬を基地で保護し、原因を探るためノルウェー観測隊の基地へと向かう。しかし、ノルウェーの基地は荒れ果てており、いくつもの死体が融合した、奇妙な物体が鎮座していた。一方、アメリカ観測隊に保護された犬は、突如不気味な生き物に変身し、ほかの犬を襲いはじめる。隊員たちは犬を焼き殺すが、それは事件のはじまりに過ぎなかった。
最強の力を持ったダークヒーロー・ブラックアダムの活躍を描いた、スーパーヒーロー映画。ブラックアダムはスーパーマンやバットマンとは異なり、正義のために力を使わず、破壊の限りを尽くす異色のヒーローである。ヴィランともいえる立ち位置のキャラクターだが、ドウェイン・ジョンソンの演技もあり、愛嬌のあるヒーローに仕上がっている。奴隷のテス・アダムは、魔術師たちから力を授かり、暴君を倒すことに成功する。しかし、テス・アダムは能力を暴走させたため、魔術師たちに封印されてしまうのだった。それから5,000年後。大学教授のアドリアナ(サラ・シャヒ)により、テス・アダムは最強の破壊神・ブラックアダム(ドウェイン・ジョンソン)として復活する。ブラックアダムはさっそく国を脅かす武装集団を殺害していき、民衆の支持を得るのだった。しかし、アメリカからやってきたヒーローチーム「JSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)」の攻撃を受けてしまい…。
アカデミー賞作品賞にもノミネートされたヒーロー映画『ブラックパンサー』の続編。前作で主演を務めていた、チャドウィック・ボーズマンが亡くなったため、主役不在のまま物語が進行する。ティ・チャラ亡き後のワカンダが舞台となり、遺された者たちが、どう国を守っていくかが描かれた。ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)の死から1年後。ワカンダの民たちは、ティ・チャラの母・ラモンダ(アンジェラ・バセット)の手腕により、平穏な時間を過ごしていた。しかし、海底王国の王・ネイモア(テノッチ・ウエルタ)に、王女のシュリ(レティーシャ・ライト)と発明家の少女・リリ(ドミニク・ソーン)が誘拐されてしまう。ラモンダは娘を救うため、ワカンダを離れていたスパイ・ナキア(ルピタ・ニョンゴ)に協力を仰ぐ。一方、海底王国・タロカンでは、シュリとネイモアによる話し合いがおこなわれていた。ネイモアは地上世界を征服するべく、ワカンダと手を組もうと画策する。そんなとき、武装したナキアが救出にあらわれ、タロカンの民を殺してしまう。シュリたちは脱出に成功するが、怒り狂ったネイモアは、復讐のためワカンダへ向かうのだった。
湊かなえ原作のミステリ小説『母性』の映画化作品。母と娘のふたつの視点から物語が進行し、思いこみや嘘により、証言のズレが生じていく。どちらの話が真実か、どこに嘘が混じっているのかなど、考察する余地のある作品である。母親(大地真央)に愛されて育ってきたルミ子(戸田恵梨香)は、絵画をとおして知り合った田所(三浦誠己)と結婚する。すぐに女の子が生まれ、ルミ子の生活は充実していくが、そのそばには大好きな母の姿があった。しかし、そんなルミ子に不幸が訪れる。田所と住んでいた一軒家が火事になり、巻きこまれた母が亡くなってしまったのだ。支えてくれた母がいなくなり、ルミ子は義母(高畑淳子)の信頼を得ようとする。それから数年後。高校生に成長したルミ子の娘・清佳(永野芽郁)は、家に居場所がなくなってしまう。田所家の絶対権力者は義母であり、母のルミ子は奴隷のように働かされていた。清佳は母を救うべく、義母に立ち向かおうとするのだが…。
1930年代に起きた事件をモチーフにしたスリラー映画。実話が基になっているが、一部フィクションも含まれている。メガホンを取ったのはアカデミー賞常連監督のデヴィッド・O・ラッセル。日本で監督作が公開されるのは、2015年公開の『ジョイ』以来となる。今作はオールスターキャストが実現した作品としても知られている。主演のクリスチャン・ベールやマーゴット・ロビーをはじめ、ロバート・デ・ニーロ、マイケル・シャノンなど、豪華俳優たちが勢ぞろいした。戦争から帰還した兵士たちを治療する医師・バート(クリスチャン・ベール)は、亡くなった元上官の遺体を解剖することになる。自然死とのことだったが、解剖の結果、元上官は毒殺されていたことが判明する。依頼主のリズ(テイラー・スウィフト)に報告しようとするも、なぜか彼女はバートと会うことを拒否し、その直後に殺されてしまうのだった。この事件により、大きな陰謀に巻きこまれたバートは、悲惨な運命を迎えることになり…。
亡くなった父と交信し、最悪の未来を回避していくSF映画。音声のみがタイムトラベルするストーリーで、SF展開よりも、父と息子の関係性にフォーカスされた作品である。さまざまな伏線が回収されていく怒涛のラストは必見だ。主演を務めたのは、『エデンより彼方に』に出演したデニス・クエイドと『シン・レッド・ライン』でブレイクしたジム・カヴィーゼルのふたり。また、『真実の行方』で高い評価を受けた、グレゴリー・ホブリットが監督を務めている。刑事のジョン(ジム・カヴィーゼル)は、クローゼットに眠っていた無線機を見つけ出す。この無線機は、30年前に火事で亡くなった父・フランク(デニス・クエイド)が使用していたものだった。ジョンは懐かしさから無線機を起動し、ひとりの男と交信することに成功する。しかし、相手は亡くなる直前の父だった。奇妙な現象に驚くジョンだったが、火事で死ぬことを父に話し、命を救う。ジョンの忠告により過去が変化したことで、現在の世界も少しずつ変わっていくのだった。
『トイ・ストーリー』シリーズなどで知られるピクサーが手掛けた、3Dアニメーション映画。飲食店では嫌われる傾向のあるネズミを主人公に、駆け出し料理人とネズミたちとの交流を描いていく。非常に高く評価されたアニメ映画としても有名で、アカデミー賞をはじめとする数々の賞に輝いている。今作の舞台となったフランスのディズニーランドでは、アトラクション化もされるなど、世界中で愛されている作品だ。美食家のネズミ・レミー(パットン・オズワルト)は、シェフになることが夢だった。しかし、当然ながらネズミは嫌われ者で、特にレストランでは見つかったら殺されてしまうほど嫌われている。そんななかレミーは、若手料理人のリングイニ(ルー・ロマーノ)と出会う。髪の毛を引っ張ることで、リングイニの身体を自由に動かせることを知ったレミーは、帽子の中に隠れながら厨房に潜入。一流シェフを目指していたリングイニと利害が一致し、ふたりは協力して批評家をもうならせる料理を作っていく。
お笑いコンビ・シソンヌじろうの、コントで演じ続けてきたキャラクター・川嶋佳子を主人公にした作品。原作は、川嶋佳子が日記を書いていたならばという発想のもとで書かれた、同名の小説である。特に大きな出来事が起きるわけではなく、40代独身女性の普通の日常が描かれており、女性ならばどこかしら共感できる要素が詰まった作品だ。メガホンを取ったのは、不器用だけども憎めない女性を描くことに定評がある大九明子監督。主人公の川嶋佳子を松雪泰子が演じ、その脇を黒木華と清水尋也がしっかりと固めている。また役名はないものの、古舘寛治や前野朋哉などそのほかのキャストたちにも注目だ。40代の派遣OLの川嶋佳子(松雪泰子)は、日々の出来事や感じたことを日記に記している。ささやかな日常を誰に流されることなく、ふんわりと生きる佳子。彼女はそんな日々の生活を、ときには哀愁を感じながらも大切にしていたのだが、ある日職場の後輩・若林ちゃん(黒木華)から、ふた回り年下の岡本くん(清水尋也)を紹介される。彼との出会いによって、佳子の日常が変わっていく。
貸す奴も借りる奴も、闇金の犬。金をめぐって醜い欲望や暴力をむき出しにする、人間たちの姿を描く。主演は、『海賊戦隊ゴーカイジャー』シリーズや『ホットロード』など話題作に多数出演し、近年ではフジテレビ系ドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』で志村けん役を熱演した、山田裕貴。共演に、ヤクザ系映画に出演多数の高岡蒼佑、日本を牽引する演技派俳優・津田寛治など。若くして組長にのし上がったヤクザ・安藤忠臣(山田裕貴)は、部下が別の組のヤクザに標的にされたため、仕方なくヤクザから足を洗うこととなる。すると、闇金業者・小中高志(高岡蒼佑)から、ヤクザとして借りていた金を取り立てられてしまう。顧客から鮮やかに金を巻き上げる小中の手腕を見た安藤。ヤクザの看板も金もないため、自分も闇金業者になって挽回しようと決意する。小中から借りた金を元手にサラリーマンやアイドルオタクを相手取り、利益をむしり取ろうとするも、一筋縄ではいかない。金に人生を翻弄されるか、その前に目の前の人間から金を奪うか。金を前にした人間の残酷な生き様を、生々しく描き出す。
バレエダンサーになる夢を一途に追う少年を描く、感動のヒューマンドラマ。スティーヴン・ダルドリー監督の長編映画デビュー作にして、世界中で数多くの映画賞を受賞し、ミュージカル化もされた人気作。主演のジェイミー・ベルは大勢の応募者のなかからオーディションで見事役を勝ち取った。共演はジュリー・ウォルターズ、ゲイリー・ルイスほか。イギリス北東部の炭鉱町。母を亡くした少年・ビリー(ジェイミー・ベル)は父のジャッキー(ゲイリー・ルイス)と兄のトニー(ジェミー・ドレイヴン)、高齢の祖母(ジーン・ヘイウッド)と暮らしていた。ボクシング教室に通っていたビリーは、ある日ジムの片隅で練習を始めたバレエ教室に心奪われる。ウィルキンソン先生(ジュリー・ウォルターズ)は彼にトウシューズを履かせ、少女たちに混じって練習させる。その後、ビリーはボクシングをさぼってバレエ教室に通い始める。バレエの魅力にとりつかれ、誰より練習してどんどんうまくなっていく彼をウィルキンソン先生は熱心に指導する。しかしある日、バレエ教室に通っていることがジャッキーにバレてしまう。男がバレエなどするなといって猛反対する父に、ビリーは反発する。ビリーの優れた才能を認めたウィルキンソン先生はロイヤル・バレエ学校を受けることをすすめ、無料で個人レッスンを引き受けるが…。
吉田修一による青春小説『横道世之介』を実写映画化! ブルーリボン賞作品賞やTAMA映画賞最優秀作品賞を受賞するなど、高い評価を得た作品。空気の読めないお人好し・横道世之介の心温まる物語。主演は高良健吾。ほかにも吉高由里子、池松壮亮、綾野剛などが出演している。1987年。長崎の田舎から大学入学のために上京した横道世之介(高良健吾)は、少し抜けたところがあるお人好しな18歳。入学式の日、世之介は席が隣だったおしゃべりな男・倉持一平(池松壮亮)と友達になる。そして、ひょんなことから知り合った同じ学部の阿久津唯(朝倉あき)と倉持とともに、世之介はサンバサークルに加入することに。サンバサークルの合宿で、世之介は倉持と恋バナに花を咲かせるなどし、サークルにバイトと、大学生らしい生活を送るのであった。そんなある日、世之介は同郷の友人・小沢(柄本佑)と待ち合わせをしていたカフェで、ひとりでお茶をしていた綺麗な女性・片瀬千春(伊藤歩)に一目惚れをする。そして、自分に見惚れる世之介に気づいた千春は、世之介にある頼みごとをし…。
1930年代イギリスの名門校を舞台に、同性愛や共産主義に引き寄せられていくエリートたちの姿を描く名作青春ドラマ。1984年カンヌ国際映画祭で芸術貢献賞を受賞。実在のスパイだったガイ・バージェスをモデルとしている。主演はルパート・エヴェレット、コリン・ファース。1983年モスクワ。元スパイの老人・ガイ・ベネット(ルパート・エヴェレット)は、訪ねてきたジャーナリスト女性(ベッツィー・ブラントリー)にパブリックスクール時代の話を始める。当時ガイは共産主義に傾倒するトミー・ジャド(コリン・ファース)らと規律の厳しい寮生活を送っていた。彼はミサで出会った別の寮生の美青年・ジェームズ・ハーコート(ケイリー・エルウィズ)に一目惚れする。ある日、同性愛の現場を目撃された学生が自殺する事件が起こり、寮の代表であるバークレイ(マイケル・ジェン)は責任を感じる。長年の苦労の末にやっと自治会代表の座を目前にしていたガイは、母の再婚相手から学校をやめて社会勉強をする方がいいといわれて憤る。ハーコートとふたりきりで食事したガイはその夜、寮の外壁をよじ登って自室へと戻る。部屋に入るのを手伝ってくれたジャドに、ガイは自分の真剣な恋とフランス大使になる夢を語るのだった。そんななか、自分を敵視しているファウラー(トリスタン・オリヴァー)が次期寮長になるという話を聞いたガイは…。
作画・梅涼、原作・宮口ジュンによる漫画を実写ドラマ化。今作がドラマ初主演となる鶴嶋乃愛が、男をおとすことに生きがいを感じる妖艶なヒロイン・立花ノアを演じる。ノアに翻弄される既婚者の直也役でダブル主演を務めるのは村井良大。共演は宇垣美里、内藤秀一郎、佐藤友祐。証券会社に勤める相澤直也(村井良大)は、優秀で周囲から信頼されていた。部下の平野恭介(内藤秀一郎)は、美人の新入社員・立花ノア(鶴嶋乃愛)を気に入るが、直也は彼女に興味を持たなかった。仕事帰りに居酒屋で飲みながら、浮気話を自慢する既婚者の平野にあきれる直也。浮気は暇なやつがするものだと直也がいったそのとき、平野に呼ばれたノアが店にやってくる。帰り際、ノアは平野から、直也の妻がどんな女性なのかを聞き出す。直也の妻・夏菜(宇垣美里)は、別支店で働くキャリアウーマンだった。新入社員の大村(マーシュ彩)と小山(染野有来)の教育に頭を悩ませ、仕事に疲れ果てていた夏菜は、ベッドで抱きしめる直也の腕を振り払って寝てしまう。その後、新人ながら大口取引をまとめたノアの実力に、直也は驚かされる。ノアは次第に直也との距離を縮めていき…。
人気ミステリードラマ『REAL⇔FAKE』の第3期にあたる完結編。荒牧慶彦、植田圭輔、佐藤流司、松村龍之介、和田雅成らおなじみのキャストが、ユニット「Stellar CROWNS」のメンバーを演じる。蒼井翔太、染谷俊之が共演。クイーンレコードの朱音社長(蒼井翔太)は、所属するユニット「Stellar CROWNS」の解散疑惑を書いたネット記事を見つめていた。一方、「Stellar CROWNS」のメンバーたちは慰安旅行に向かっていた。山奥の洋館で彼らがバーベキューをする様子を、ファンクラブ用に撮影する映像ディレクターの守屋(染谷俊之)。メンバーたちは仕事がらみの旅行だと知ってがっかりしながらも、仲間同士で過ごす時間を楽しんでいた。洋館の若いオーナー・菅原(小西詠斗)は、山間部で携帯はつながりにくいことを話す。そんななか、携帯に届いたメッセージを見た牧野凪沙(荒牧慶彦)の表情が曇る。凪沙の様子に気づいたリーダーの征行(和田雅成)は心配するが、凪沙は答えずにはぐらかす。貸し切りだったはずの洋館に、突然現れた多田圭一(谷口賢志)。旅行に同行していた卯野絋希(猪野広樹)が彼につかみかかる。しかし、多田は圭一を相手にせずに予約していたといいはり、従業員用の部屋に泊めてもらうこととなる。その晩、メンバーたちは肝試しを始めるが、思わぬ事件が起こり…。
日本を代表するホラー漫画家・伊藤潤二が手掛けた20タイトルを映像化した、1話完結のアニメシリーズ。Netflixのオリジナルアニメ。「怪奇ひきずり兄弟 降霊会」や「富江・写真」など、身の毛もよだつような不気味なエピソードがラインナップされている。キャストには朴璐美や平川大輔などベテラン声優をはじめ、嶺内ともみや花守ゆみりなどの若手声優も起用された。1話ごとに異なる声優が出演しているため、アニメファンにとっても必見の作品だ。両親を亡くした引摺一也(櫻井孝宏)は、同居する兄弟たちに見送られながら、仕事先へ向かう。しかし、彼は仕事などしておらず、出勤するフリをしては、毎日のように公園で時間をつぶしていた。そんなある日、一也は公園で写真を撮っている女性・サチヨと出会い、一目惚れする。心霊現象に興味を持つサチヨを、家でおこなわれる降霊会に招待する一也だったが、弟の四五郎(飯島肇)のついた嘘に騙されてしまい…。
解雇された暗黒兵士が、なんと敵側である人間世界でセカンドライフを送る…!?『解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ』は、2023年1月から放送開始となったテレビアニメ。原作は岡沢六十四のライトノベルであり、2018年から小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されている。アニメ版の制作は『ひとりじめマイヒーロー』『異世界チート魔術師』などを手掛けたエンカレッジフィルムズで、監督は追崎史敏。エンディングテーマは、作中にも声優として出演している鬼頭明里が務めている。魔族ながら魔法が使えないダリエル(杉田智和)は、四天王補佐として働いていたが、新たな四天王となったバシュバーザ(阿部敦)によって解雇されてしまう。絶望して森のなかを何日も彷徨ったダリエルは、人間族の少女・マリーカ(藤田茜)がモンスターに襲われているところに出くわす。咄嗟にマリーカが持っていたナイフでモンスターを退治し、マリーカを救ったダリエルは、御礼にとラクス村へと招かれる。しかし、魔族と人間族は敵同士。何とか魔族だとバレないよう取りつくろっていくダリエルだが…。
原作・三田たたみ、作画・アップクロスによるWeb漫画を、馬場ふみか主演で実写ドラマ化。夫のDVやモラハラに苦しめられてきたヒロインが、夫に復讐するさまをスリリングに描く。冷酷なモラハラ夫を野村周平が演じる。出演は渡辺いっけい、宮崎美子ほか。結婚して1年目の奥田茜(馬場ふみか)は、夫の大輔(野村周平)からのひどいモラハラに苦しめられていた。時間をかけて作った朝食に見向きもせず、不愛想なまま出社する夫を見送る茜。テレビでは優秀な広告マンである大輔が、「全日広告賞 初の受賞なるか」というニュースが流れていた。義母の美千子(宮崎美子)からは孫を急かされ、追い詰められる茜。子どもができれば大輔も変わってくれるのではないかという期待から、茜自身も新たな命が授かることを願っていた。しかし、その夜酔って帰宅した大輔からクズ呼ばわりされ、茜の心は傷つく。茜の会社時代の後輩・西野早苗(岡本夏美)は、大輔が会社で宇佐美(新田さちか)という女性とウワサになっていることを茜に話す。そんななか、自分が妊娠していることを知って喜ぶ茜。出張中の夫が戻る結婚記念日に報告しようと、豪華な料理を作って帰宅を待っていたが、彼が帰ったのは深夜だった。彼の体から香水の匂いがすることに茜は気づき…。
若手実力派・広瀬すず主演の青春ラブストーリー。「恋愛の神様」と呼ばれるヒットメーカー・北川悦吏子が脚本を務める。広瀬演じる九州の田舎町で育った純粋な女性と、永瀬廉演じる都会の音楽家志望の青年が、心通わせていくさまを美しく描き出す。共演は松本若菜、田辺桃子、伊原六花、遠藤憲一、夏木マリ。2022年春。福岡の街を歩いていた浅葱空豆(広瀬すず)と海野音(永瀬廉)は横断歩道でぶつかり、イヤホンを落としてしまう。拾ってから歩き出したふたりは、互いのイヤホンが入れ替わってしまったことに気づき、慌てて駆け寄る。偶然にもヨルシカの同じ曲を聴いていた彼らは、驚いてから笑い合う。空豆は元気よく九州弁で喋りながら、男性と並んで去っていった。運命の出会いを期待した音は、少しがっかりする。2023年冬。東京。コンポーザー志望の音が噴水近くのベンチで曲作りをしていると、夜行バスに揺られて来た空豆が突然走り寄り、噴水で顔を洗い始める。音が落としそうになったスマホを受けとめた空豆は、代わりに自分がびしょ濡れになってしまう。音は服を弁償すると申し出るが、彼女は気にしないといって去っていった。空豆は幼なじみで婚約者の矢野翔太(櫻井海音)に会うために、東京に来ていた。優秀な翔太は大学卒業後に上京し、起業に成功していた。喫茶店で会った彼に、明るく話しかける空豆だったが…。
死んだはずの親父が、息子の日常に当たり前のように現れる!? 2023年1月にテレビ朝日系列で土曜ナイトドラマとしてスタートした、一風変わった心温まるファンタジー作品だ。ドラマ『僕の生きる道』や『知ってるワイフ』などの話題作を数多く手がけてきた、橋部敦子によるオリジナル脚本である。舞台での共演をきっかけに、ぜひドラマでも共演したい、と熱望した実力派俳優・高橋一生とベテラン俳優・橋爪功の想いがついに叶い、親子役での登場となった。コロナ禍で花火大会がことごとく中止となってしまった夏、「望月煙火店」を営む花火師・望月航(橋爪功)と息子・星太郎(高橋一生)は暇な時間を持て余していた。ある朝、朝食を作っていた星太郎は、暇だとぼやく航からある提案を聞かされる。それは、個人客向けの打ち上げ花火を始めたらどうか、というものだった。いざ始めるとなれば、客との打ち合わせ、消防や役所への申請など、新たにやらなければならないことが山積みであり、とても自分にはできない、と星太郎はきっぱり否定した。しかし「あなたのためだけの花火、打ち上げます」というキャッチコピーまで考え、航はやる気満々なのだ。そんなやりとりの後、ふたりは作業場へ手入れに向かった。少し遅れて到着した星太郎は、苦しそうに胸を押さえ、床に倒れている航の姿を見つけてしまう…。
ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じた、一連のシリーズの第1作目。原作の『カジノ・ロワイヤル』は、今作で3度目の映像化となる。ベテランスパイとして描かれることが多かったジェームズ・ボンドだが、今作では007に昇格して初めての任務が描かれた。そんな今作でジェームズ・ボンドを苦しめる悪役、ル・シッフル役を演じているのは、デンマーク出身のマッツ・ミケルセン。また、今作のボンドガールは後にティム・バートン作品の常連になる、エヴァ・グリーンが演じている。暗殺任務の成果が認められ、「00」に昇格したジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、旅客機の爆破をたくらむル・シッフル(マッツ・ミケルセン)を追っていた。なんとか爆破を阻止したボンドだったが、その直後に上司のM(ジュディ・デンチ)から、カジノへの潜入を命令される。カジノには爆破計画の失敗による資金不足を補うため、勝負に出ていたル・シッフルの姿があった。
今作は落ち目のバンドマンが教師になりすまし、名門校で音楽の授業をはじめてしまう、ミュージカルコメディ映画である。数多くのコメディ映画で活躍してきたジャック・ブラックを主演に迎え、今作の脚本も兼任したマイク・ホワイトや、『イン&アウト』でブレイクしたジョーン・キューザックが出演している。売れないバンドマンのデューイ(ジャック・ブラック)は、音楽への情熱はあるものの、周囲に迷惑をかけてばかりいた。客席にダイブしても受け止められず、空気の読めないパフォーマンスは失敗ばかり。ついにはバンドをクビになり、無職になってしまう。ある日、同居人のネッド(マイク・ホワイト)に教師の仕事の依頼が入ってくる。金がないデューイはネッドになりすまし、名門学校へ潜入。教師としての仕事をはじめるのだった。適当に過ごしていたデューイだったが、堅苦しい校風に嫌気がさしてくる。ついにはロックの授業を勝手にはじめてしまい、クラスでバンド活動をはじめるのだが…。
世界全体で異常気象が発生し、氷河期が到来した地球を描いたパニック映画。地球温暖化が異常気象の原因になっているなど、現実の環境問題を基にしたストーリーが展開する。ローランド・エメリッヒ監督らしい、迫力満点の映像に注目したい。気象学者のジャック(デニス・クエイド)は、地球温暖化が深刻化していることに気がつき、このままでは氷河期がやってきてしまうと警鐘を鳴らす。しかし、副大統領(ケネス・ウェルシュ)や有力者たちはジャックの意見を取り合わなかった。それから数日後。日本で巨大な雹が降りはじめ、ロサンゼルスは巨大な竜巻に見舞われていた。世界中で相次いでいる異常気象を目にして、専門家たちも事態の深刻さに気がつきはじめる。一方、コンテストに参加するため、ニューヨークを訪れていたジャックの息子・サム(ジェイク・ギレンホール)は、高潮に襲われ、避難を余儀なくされてしまう。ジャックはサムを助けるため、ニューヨークへと向かうのだが…。
1980年代のアメリカで大ヒットを記録した、青春ドラマ。ダンサー志望の少女と、二枚目社長の恋を描いていく。ストーリー部分はもちろん、ダンスシーンが特に高く評価されており、主題歌の「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」は、その年のオスカーを獲得した。今作の主演を務めたのは、後に『Lの世界』に出演したジェニファー・ビールス。今作では型に囚われない、自由な女性を演じている。また相手役のニックには、マイケル・ヌーリーが抜擢された。溶接工をしている少女・アレックス(ジェニファー・ビールス)は、ダンサーになる日を夢見ていた。ある日の夜アレックスは、自身が働く製鉄所の社長・ニック(マイケル・ヌーリー)と出会う。最初こそニックの印象は最悪だったが、次第に親しくなっていく。そんななかアレックスは、ついにダンサーのオーディションを受ける決意を固める。しかし、オーディションに参加していたのは、全員レッスンを受けたプロ級のダンサーたちで、素人同然のアレックスは自信をなくしてしまう。
2023年1月、フジテレビ系列で放送スタート。原作は「週刊ヤングジャンプ」に連載されている福田秀の大人気漫画。挫折したり、立ち止まっている人々の可能性を見出し、新たにスタートアップ(起業)させる、という希望に満ちたストーリーだ。主人公・大陽を演じるのは、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』で破天荒な男を熱演し、大きな話題を呼んだ竜星涼。エネルギッシュなイメージの彼が役柄にピッタリマッチしており、思わず惹きつけられる。仲間とクラブで飲んでいた三星大陽(竜星涼)は、ホステスに「みその銀行・次長」と書かれた名刺をちらつかせながら飲んでいる中年男・林田(小手伸也)と出会う。大陽の仲間・虎魂(吉野北人)を批判したことで口論となってしまったふたりの仲裁に入った大陽は、林田の名刺が偽物だと見抜いてしまう。メガバンク「みその銀行」の融資部門次長だった林田は、仕事で大きなミスをしてしまい、保険会社の部長職に左遷させられていた。過去の栄光にすがり、部下に説教ばかりしている林田は、同僚たちからも嫌われ、孤独だったのだ…。素性を暴かれた林田は慌ててクラブを逃げ出すが、大陽は林田をしつこく追いかけた。なぜ自分に付きまとうのか、と問う林田に大陽は「林田さん、スタートアップしよう!」と笑顔で呼びかけるのだが…。
よしながふみ原作の傑作漫画を、森下佳子の脚本で実写ドラマ化。男子だけが奇病に罹り死んでいく江戸の世界を舞台に、3人の女将軍たちの愛と人生を描き出す。徳川吉宗を冨永愛、家光を堀田真由、綱吉を仲里依紗が演じる。それぞれの相手役を務める中島裕翔、福士蒼汰、山本耕史のほか、斉藤由貴、貫地谷しほり、片岡愛之助ら豪華キャストが出演する。江戸時代。若い男だけが罹る奇病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」によって多くの男たちが命を落とし、女たちによって社会は支えられていた。将軍職も女性が務めるのが当たり前の世のなかとなっていた。貧しい旗本の息子である水野祐之進(中島裕翔)は、身分違いの幼なじみ・信(白石聖)への思いを断ち切るために、大奥に上がることを決意する。大奥で見聞きしたことは、決して口外してはならないという証文に血判を押した水野。さっそく新人いじめの洗礼を受けるが、負けじと相手を打ちのめす。そんななか、病弱だった7代将軍・家継が死去し、吉宗(冨永愛)が新たな将軍となって大奥は活気づく。大奥総取締の藤波(片岡愛之助)により、水野は突然御中臈に取り立てられる。質素倹約を掲げる吉宗が初めて大奥に渡る。きらびやかに着飾った男たちのなかで、ただひとり黒一色の裃をつけた水野を気に入った吉宗は、彼を夜伽の相手に選ぶが…。
ヘロイン中毒者たちを描いた小説『トレインスポッティング』の映画化作品。後に『スター・ウォーズ』シリーズに出演し、ハリウッドスターの仲間入りを果たす、ユアン・マクレガーの出世作でもある。ドラッグ中毒を克服し、普通の生活を送ろうとする、レントンのキャラクターに注目だ。ヘロイン中毒のレントン(ユアン・マクレガー)は、仲間のシック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)やスパッド(ユエン・ブレムナー)たちと毎日のように遊んでいた。そんなある日、レントンたちは中毒から脱却しようと、別のことに注意を向けはじめる。レントンは女性経験の少なさに気がつき、パブで女性に声をかけるが、フラれた腹いせにふたたびヘロインに手を出してしまう。仲間たちも同じように、ヘロインをやめることができなかった。ついにレントンは逮捕され、ヘロインを断つため、家に軟禁されることに。どうにか中毒を克服し、普通の生活を送るようになったレントンだったが、仲間たちは今でも薬から抜け出すことができず…。
今作はドラッグの恐ろしさを痛々しく描いたドラマ映画である。ドラッグに溺れていく4人の人生を描き出していき、誰も幸せにならない、最悪な結末が話題を呼んだ。主演は『ファイト・クラブ』に出演したジャレッド・レトが務め、ヘロイン中毒の若者を熱演した。毎日テレビを見ては、ドラッグ中毒の息子・ハリー(ジャレッド・レト)と喧嘩する日々を送っていたサラ(エレン・バースティン)は、テレビ番組の企画に参加することになる。大好きな番組に出られるとあって、サラはおめかしをするが、太りきった身体に似合う洋服はなかった。一方、息子のハリーは、ろくに仕事もせず仲間のタイロン(マーロン・ウェイアンズ)とヘロインにのめりこみ、ついにはドラッグの売買をはじめる。商売は順調に進んでいくが、マフィアや警察とのトラブルに巻きこまれ、窮地に陥ってしまう。そのころサラは、ダイエット薬を使うようになり、日に日にやせ細っていく。ハリーはダイエット薬がドラッグだと気がつくが、サラはすでに中毒状態になっていて…。
愛する家族を傷つけられてしまった主人公が、強大な権力を持つ相手に立ち向かい、“罠”に陥れていく姿を描いたリベンジエンターテインメントドラマ。ドラマ『銭の戦争』『嘘の戦争』に続く“戦争シリーズ”の第3弾であり、主人公を演じるのは草彅剛である。2023年1月にカンテレ・フジテレビ系列で放送スタートした。“戦争シリーズ”の2作品や、『チーム・バチスタ』シリーズなどで知られる後藤法子が脚本を担当している。内閣府特命担当大臣に就任した犬飼孝介(本田博太郎)の秘書を、20年にわたって務めてきた鷲津亨(草彅剛)。面倒なことはすべて秘書に丸投げする犬塚のもとで、身を粉にして働き続けている。妻・可南子(井川遥)とひとり息子・泰生(白鳥晴都)と過ごす大切な時間でさえも、急な仕事が入れば容赦なく削られてきた。今回も泰生が楽しみにしていた週末キャンプの約束をキャンセルしなければならず、鷲津は家族に申し訳ない気持ちを引きずりながら仕事に向かう。その日は犬飼が主催する大臣就任後の初パーティーとあって、鷲津たちは会場準備などに大忙しだった。上司であり、政策秘書の虻川勝次(田口浩正)のパワハラまがいの嫌味に耐えながらも着実に仕事をこなす鷲津のもとに、可南子から電話が入る。「泰生が意識不明で病院に運ばれた」と震える可南子の声を聞き、すぐにでも駆けつけたい鷲津だったが…。
原作・とらふぐ、作画・江口心による人気漫画を、お笑いタレントの丸山礼主演で連続ドラマ化。自らをサバサバ系だと称し、やりたい放題の主人公・網浜奈美が巻き起こす騒動をコミカルに描く。網浜と同僚たちとの掛け合いが爆笑をさらう楽しい一作。トリンドル玲奈、栗山千明、犬飼貴丈ら豪華キャストが出演する。会社のトイレでチーフの悪口をいっていた安藤晴香(若月佑美)たち。「ワタシってサバサバしてるから」が口癖だが実はネチッこい性格の網浜奈美(丸山礼)は、自分はパワハラなんかされたことはないと豪語して安藤たちを叱る。トイレを出た網浜はすぐにチーフに駆け寄り、すぐいじける女の相手は大変だと声をかける。安藤は、今夜の合コンにドタキャンが出たため人数合わせに困っていた。その合コンには、営業部のエース・山城達也(犬飼貴丈)も出席予定だった。安藤が新人の本田麻衣(トリンドル玲奈)をダメ元で誘うと、麻衣は快く了解する。店の前で偶然網浜に会ってしまった安藤たち。網浜は合コンに無理やり飛び入り参加し、遅れてやってきた麻衣をあざといといって攻撃する。麻衣がカシスオレンジを頼むと、そんな甘い飲み物なんか自分は飲めないといって騒ぐが、天然の麻衣は網浜の血糖値が高いと勘違いして心配する。網浜はムッとするが、一同は思わず噴き出し…。
手塚治虫文化賞新生賞を受賞した谷口菜津子による漫画を、蓮佛美沙子とトリンドル玲奈のダブル主演で実写ドラマ化。家事が苦手な恋愛体質のキャリアウーマン・あいこと、他人に恋愛感情を抱かないアロマンティックで家事が得意なともこの同居生活を、温かなタッチで描く。おいしい食事をとおして、ジェンダーロールや女性の生きづらさの問題に向き合う一作。仕事も恋も順調だった内装デザイナーの太田あいこ(蓮佛美沙子)。しかし、結婚後も苦手な家事はしないと婚約者に話すと、強く非難されてしまう。一方、スランプ気味の絵本作家の浅野ともこ(トリンドル玲奈)は家事が得意で、特に達成感の味わえる料理が大好きだった。高校の同級生の結婚式で久しぶりに再会したあいことともこは、帰り道で互いの本音を話して心を通わせる。その後、今度はスーパーでばったり出会ったふたり。婚約破棄されたばかりのあいこは、大声で泣きながらともこに抱き着く。ともこは自宅にあいこを招き、8時間煮込んだ豚肉料理をごちそうする。おいしい食事に感動し、まるで魔法のようだとともこを誉めるあいこ。ともこは、自分が他人に恋愛感情を抱かないアロマンティックであることを告白する。キッチンが狭いといって嘆くともこを、あいこは広い自分の家で一緒に暮らさないかと誘う。こうしてふたりの同居生活はスタートするが…。
恋愛ドラマのカリスマ・大石静が脚本を務める大人の恋物語。主演は吉高由里子。懸命に日々を生きる孤独な産婦人科医のヒロイン・鈴と、彼女の10歳年下で、耳が聞こえない遺品整理士・一星とのピュアな恋が繊細に描かれる。共演は光石研、水野美紀、千葉雄大、ディーン・フジオカ。「マロニエ産婦人科医院」で働く35歳の雪宮鈴(吉高由里子)は、命と向き合う厳しい現実の息抜きとしてソロキャンプに出かける。寒いなか、星空を見つめていた鈴は、若く美しい青年・柊一星(北村匠海)と出会う。しつこく自分の写真を撮り続ける彼に怒る鈴。しかし、一星はなにもいわずに鈴の酒を勝手に飲み始める。そうかと思うと、鈴に自分のマフラーをかけてやるなど、不思議なやさしさで彼女を包み込むのだった。静かななかで写真を撮られることに慣れ始めた鈴に、彼はそっとキスをする。鈴が目を覚ますと、朝になっていた。酔いで昨夜の記憶がない鈴に向かって、青年は手話で語りかけてから帰っていく。帰宅後、手話の意味を調べた鈴は、彼が「お前のゲロ、全部片づけた、バ~カ」といっていたことを知り、自己嫌悪に陥る。いつもの忙しい毎日の生活に戻った鈴のもとに、東京の病院から電話がかかってきて…。
Xboxで発売され、FPSブームを作り上げた名作ゲーム『Halo』を実写化した作品。時系列は原作の第1作目よりも前となっており、伝説的なゲームキャラクター・マスターチーフが原作さながらのアクションを披露した。今作でマスターチーフを演じているのは、『アメリカン・ゴッズ』などに出演したパブロ・シュレイバー。劇中では顔が隠されているシーンも多いが、たしかな存在感を放っている。また、ナターシャ・マケルホーンやイェリン・ハなどが出演した。宇宙時代の幕が開けた26世紀。スパルタンたちと敵対していた反乱軍の基地に、人類を狙うコヴナントが襲来。反乱軍のメンバーたちは必死で抵抗するが、コヴナントの力には敵わず、全滅を余儀なくされる。そんなとき、マスターチーフ(パブロ・シュレイバー)があらわれ、コヴナントたちを蹴散らしてしまう。マスターチーフは、唯一の生き残りだったクワン(イェリン・ハ)を保護し、本部へ戻ろうとするのだが、封じこめられていた過去がフラッシュバックして…。
原作・あいざわあつこ、漫画・ツキシロギンによる恋愛ミステリー漫画を、山下リオ主演でドラマ化。刺激的なダブル不倫をとおして、現代の男と女が抱える問題を浮き彫りにする。共演は泉澤祐希、紺野彩夏、佐伯大地。笹野香織(山下リオ)と拓也(泉澤祐希)の夫婦は仲よく暮らしていたが、性生活はなかった。不妊治療中の排卵日でさえも、夜の営みは途絶えたまま。香織はいら立ちを隠しながら、アパレルのリーダー職としていつもどおり仕事をこなしていた。ある日香織は親友の井澤由紀(向里祐香)から、拓也が裏アカで不倫を匂わせていることを教えられる。由紀には人違いだといってとおしたものの、香織はそれが拓也のアカウントだとわかってしまう。夫を失いたくない香織は、アカウントの履歴から不倫相手の三島睦美(紺野彩夏)と、その夫で大学准教授の恭介(佐伯大地)を特定する。恭介に会いにいき、ふたりを別れさせるよう協力してほしいと訴える香織。妻と離婚するという恭介の返事を聞いた香織は、フリーになってしまったら夫が睦美を選ぶのではないかと怯えて必死で止める。すると、恭介は思いもよらない条件を持ち出し…。
櫻井翔主演のオリジナルクライムサスペンス。鬼の面をつけた武装集団に占拠された病院を舞台に、櫻井演じる休職中の熱血刑事・武蔵が事件解決のために奔走する。武蔵の妻役を比嘉愛未が演じる。共演は白洲迅、渡部篤郎、ソニン。1年前。立てこもり現場のガリンスタンドに乗り込んだ捜査一課の熱血刑事・武蔵三郎(櫻井翔)は、人質を救出しようとして意図せず犯人を死なせてしまう。心に傷を負った武蔵は休職し、心臓外科医の妻・裕子(比嘉愛未)とひとり娘のえみり(吉田帆乃華)とも別居することとなった。現在は妻が勤める界星堂病院の心療内科で治療を受けている。武蔵の診察日、県知事の長門道江(筒井真理子)が病院の視察に訪れており、地下駐車場には情報提供者と会う約束をした人気動画配信者の因幡由衣(明日海りお)が来ていた。裕子は心臓手術の最中だった。診察を終えた武蔵は院内から妻に連絡しようとしたが、電波は圏外になっていた。その後、トイレで妙な電子音に気づいて用具置き場のドアを開けた武蔵は、爆弾を発見する。彼が慌てて逃げた直後に爆発が起こる。鬼の面をつけた武装集団が銃で威嚇しながら病院に乗り込み、出入り口もすべて塞がれ、病院は占拠されてしまう。通報を受けた神奈川県警本部長の備前武(渡部篤郎)は、SIS管理官の和泉さくら(ソニン)に指揮を任せ、緊急捜査本部を立ち上げるが…。
数々のヒット作を生み出してきたコミック誌「Kiss」にて連載中の話題作『ハマる男に蹴りたい女』が、藤ヶ谷太輔主演でドラマ化! 新進気鋭の若手女優・関水渚と“オトナの一つ屋根の下ラブ”を繰り広げる。ほかにも京本大我、久保田紗友、西田尚美らが出演している。大手飲料メーカーに勤務する設楽紘一(藤ヶ谷太輔)は、商品企画部のエースとして誰もが羨むエリートコースを歩んでいた。ところがある日、強気な性格が上司の反感を買い、事実上のリストラを告げられてしまう。そこで、クビになる前に自ら会社を辞めた紘一だったが、さらに紘一を待ち受けていたのは妻からの離婚届だった。仕事もプライベートもどん底に落とされた紘一は、再就職を目指すもなかなかうまくいかない。そんなとき、幼なじみの佐久間ナオ(西田尚美)からある仕事の紹介をされる。それは、女ばかりが住む下宿・銀星荘の管理人であった。いままでの自分のキャリアを考え、下宿の管理人は向いていないと考える紘一であったが、このままではいけないという思いから管理人の仕事を引き受けることにし…。
『To LOVEる-とらぶる-』シリーズ原作者が贈る、あやかしラブコメディ!矢吹健太朗による漫画『あやかしトライアングル』をもとにしたテレビアニメ作品。妖退治を生業とする忍者の末裔と幼なじみの少女、そして猫の妖の三者をめぐって、次々とハプニングが巻き起こる! 原作漫画は、集英社のウェブ漫画配信アプリ「少年ジャンプ+」で配信。普通の人間には見えない不思議な存在、妖(あやかし)。そのなかには、人間の憎悪を取り込み、人々に害をなすようになった者たちもいた。妖退治を生業とする忍「祓忍」の名門・風巻家の跡取りである風巻祭里(千葉翔也/富田美憂)は、そんな悪しき妖たちに対処してきた。ある日、祭里は幼なじみの花奏すず(市ノ瀬加那)を狙う猫の妖シロガネ(玄田哲章)に気づく。さっそく捕まえて退治しようとするものの、その現場をすずに見つかってしまう。そうしてすずにいわれるままに、シロガネを見逃すことになる。ところが、シロガネはその見た目に反して、普通の妖ではなかった。なんと数多の妖術を扱い、妖たちの頂点に君臨し続ける妖の王だったのである。ついに正体を現したシロガネは、すずに襲いかかろうとする。だが、そこに祭里が駆けつけ、シロガネの妖力を巻物に封印することを試みる。しかし、かろうじて封印をまぬがれたシロガネの妖術によって、なんと祭里は女体化してしまうのだった…。
絶望の底でよみがえる妖精の追憶――。テレビアニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ』の第2クール。ダンジョン深層に転落した冒険者の少年とエルフの少女が、凶悪なモンスターと戦いながら、地上を目指して決死の脱出を試みる! 原作ライトノベルはGA文庫から刊行中。殺人の嫌疑がかけられたエルフの少女・リュー・リオン(早見沙織)を見つけるため、ダンジョン下層を捜索するベル・クラネル(松岡禎丞)たち。仲間とはぐれつつもリューを見つけたベルだったが、破壊者との戦いの末、リューとともにダンジョン深層へと転落してしまう。なんとか一命を取りとめたベルだったが、全身傷だらけで瀕死の状態。凶悪なモンスターの鳴き声が聞こえるなか、絶望しそうになる。しかし、前に進まないことには、脱出することはできない。意識を失ったリューを抱えて、ベルは地上を目指すことにする。その一方、下層に残されたリリルカ・アーデ(内田真礼)たちは、出現するはずのない階層主を前にしていた。一時退却して態勢を立て直そうとするが、階層の出口がふさがれてしまう。まるでダンジョンが意志をもっているかのようである。勇気を奮い立たせて階層主と戦う決意を固めたリリルカたちは、連携を取りながら階層主に猛攻撃をしかけるのだった。はたして彼らはダンジョンから生還できるのか。過去の追憶が交錯するなか、物語が進んでいく。
熱くてかわいい柔道ガールズストーリーが、ここにスタート!『もういっぽん!』は、2023年1月から放送開始となったテレビアニメ。原作は村岡ユウの漫画であり、2018年から「週刊少年チャンピオン」で連載されている。掲載誌が少年漫画誌であるように、女子高校生を中心とした物語だが内容は「王道少年漫画」の作風である。アニメ版の制作はBAKKEN RECORDで、シリーズ構成は『ウルトラマンR/B』『ウルトラマンデッカー』などを手掛けた皐月彩が務めている。青葉中学校柔道部の園田未知(伊藤彩沙)は、この日の中学最後の試合を、人生最後の試合と決めていた。「高校へ進学したら部活などやらず、彼氏を作り、いっぱい遊ぶ!」と決めていたのだ。そんな最後の試合で、未知は相手校の氷浦永遠(三浦千幸)に無様な失神負けを食らう。その後、青葉西高校へ進学した未知は、小学校からの友人・南雲安奈(稗田寧々)に剣道部へ入るよう誘われて部室へ連れていかれる。そこにいたのは、中学最後の試合で未知を負かした氷浦永遠で…。
5人の殺し屋たちが繰り広げる、ダークアクション史劇がここにスタート!『REVENGER』は、2023年1月から放送開始となったオリジナル・テレビアニメ。制作は亜細亜堂で、ストーリー原案とシリーズ構成、そして脚本は『魔法少女まどか☆マギカ』や『PSYCHO-PASS』などの大作を生み出したニトロプラスの虚淵玄。監督は『終末のイゼッタ』『怪物事変』などを手掛けた藤森雅也が務めている。剣の達人・繰馬雷蔵(笠間淳)は、信頼していた者たちに騙され、事もあろうに許嫁の父親を殺してしまう。さらには自身の身をも狙われてしまうが、謎の人物に助けられ、目を覚ますとそこは「よろず利便事引受け」の拠点だった。碓水幽烟(梅原裕一郎)という男に真実を知らされ幽烟に真実を知らされ、雷蔵を騙した者たちが彼らの敵でもあるとわかり、雷蔵は彼らに協力することに。暗殺計画を練り、それを実行しようと出かける碓水幽烟の一行。そして、雷蔵の復讐の炎もまた激しく燃え続けていた…。
伝説のアイドルユニットが立ち上げた、夢と絆を紡ぐアイドルプロジェクト!『UniteUp!』は、2023年1月から放送開始となったテレビアニメ。ソニー・ミュージックグループが手掛ける多次元音楽プロジェクトであり、今作はそのテレビアニメ版となる。2021年11月からスタートしている公式YouTubeチャンネルには、すでに数多くの楽曲がアップロードされている。アニメ版の制作はCloverWorksで、監督は牛嶋新一郎。挿入歌には、ロックバンドのFLOWも参加している。銭湯のひとり息子・清瀬明良(戸谷菊之介)は、幼いころから「ヒーローになりたい」と願っている男子高校生。しかし、ずっと打ち込んでいた野球から離れてからというもの、何に対しても本気になれない自分がいた。そんなとき、友人が勝手に動画アップしていた明良の歌声に伝説のアイドル・Anelaが反応し、スカウトのメールが送られてくる。おそるおそるsMiLeaプロダクションへ赴いた明良だったが、Anelaのふたり、大月凛(斉藤壮馬)と辻堂真音(中島ヨシキ)から自分の歌声を褒められ、心を動かされはじめる…。
付喪神に大事な人を奪われた少年は、同じ付喪神たちのもとで何を見出すのか…?『もののがたり』は2023年1月から放送開始となったテレビアニメ。原作はオニグンソウの漫画であり、2014年に「ミラクルジャンプ」で連載が開始され、その後「ウルトラジャンプ」に移籍している。アニメ版の制作は『セスタス -The Roman Fighter-』『BIRDIE WING -Golf Girls' Story-』などを手掛けたBN Picturesで、監督は木村隆一。オープニングテーマは、女性5人組ボーカルユニットのARCANA PROJECTが担当している。幼いころに兄と姉を付喪神に殺された岐兵馬(大塚剛央)は、付喪神を常世へ還す生業である「塞眼」の役目を担いながらも、付喪神を憎み続けている。そんな状況を打開するために、兵馬は人間と付喪神が共存している長月家へ居候して修行することとなった。しかし案の定、長月家に着いた途端、兵馬はこの家に住む付喪神のひとり・薙(小林親弘)と戦闘になった。そこへ長月家の当主である長月ぼたん(高田憂希)から、帰宅すると連絡が入る。付喪神一同は慌てふためき…。
剣も魔法も使えないサイトウ。しかし彼には「彼の代わりなどいない」という仲間がいた…。『便利屋斎藤さん、異世界に行く』は、2023年1月から放送開始となったテレビアニメ。原作は一智和智の漫画であり、2018年から「ComicWalker」などで連載されている。アニメ版の制作は『プラオレ!〜PRIDE OF ORANGE〜』『転生したら剣でした』などを手掛けたC2Cで、監督は窪岡俊之。シリーズ構成は『見える子ちゃん』『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』などを手掛けた猪原健太が務めている。異世界のサイトウ(木村良平)は充実していた。元の世界では便利屋で働いていたが、「値下げしろ」と無茶をいう顧客に出くわしてしまうことも。異世界に召喚されたサイトウは、重戦士のラエルザ(ファイルーズあい)、魔術師のモーロック(チョー)、神聖魔術師のラファンパン(東山奈央)のパーティーに入り、盗賊として冒険する生活へと変わったのだ。元の世界の知識と技能を活かし、サイトウは仲間とともに充実した日々を過ごしていく…。
とんでもない固有スキルが、異世界でとんでもない効果を発揮する…!『とんでもスキルで異世界放浪メシ』は、2023年1月から放送開始となったテレビアニメ。原作は江口連のライトノベルであり、2016年から小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されている。アニメ版の制作は『ユーリ!!! on ICE』『ゾンビランドサガ』などを手掛けたMAPPAで、シリーズ構成は横手美智子。主人公・ムコーダ役の声優である内田雄馬が、エンディングテーマも担当している。突如としてレイセヘル王国へと召喚されたムコーダこと向田剛志(内田雄馬)は、同時に召喚された3人とは異なり、戦闘系のスキルを一切持ち合わせていなかった。ムコーダに与えられたスキルは「ネットスーパー」であり、ただの巻き込まれ召喚とみなされ、幾ばくかの金貨を与えられた状態で城から追い出されてしまう。しかし、この「ネットスーパー」というスキルは元の世界から買い物ができるという優れものだった。ムコーダは戦争による混乱を察知し、このスキルを利用して国外脱出を試みていき…。
今作は2015年にパリ行きの高速鉄道内で発生した銃乱射事件と、犯人を取り押さえたアメリカ軍人の活躍を描いた伝記映画である。映画では事件を解決に導いた3人のアメリカ人が本人役で出演し、事件に巻きこまれた一部の被害者たちも出演している。そんな今作の監督を務めたのは、大ベテランのクリント・イーストウッド。今作では演技未経験の俳優たちが主演を務めているが、当事者たちにしか出せない臨場感を演出している。2015年。パリ行きの高速鉄道に乗っていたイスラム過激派のアイユーブ(レイ・コラサーニ)が、突如銃を発砲。自動小銃を取り出し、乗客を人質にとる。一方、久しぶりに再会したアンソニー、アレク、スペンサーの3人は、ヨーロッパ旅行を楽しんでいた。3人は高速鉄道に乗りこみ、くつろいでいたところ、アイユーブによる銃乱射事件が発生。アメリカ軍に所属していたアレクとスペンサーは、乗客たちを救うため、丸腰でアイユーブに立ち向かっていく。
『おかえりモネ』の安達奈緒子が脚本を務める、切な過ぎる恋愛ファンタジードラマ。『花燃ゆ』の井上真央演じるヒロインと、佐藤健演じる幽霊となった恋人、松山ケンイチ演じる霊感のある刑事が、奇跡を起こすために奮闘する。共演はシム・ウンギョン、平岩紙、春風亭昇太、荒川良々、板倉俊之。美容師の相馬悠依(井上真央)の33歳の誕生日だった2022年1月13日。シェフの鳥野直木(佐藤健)は手作りのハンバーグとプリンで祝う。ふたりは一時期同じ里親のもとで育った幼なじみで、1年前に偶然20年ぶりの再会を果たしていた。緊張していた直木が作ったプリンは失敗作で、しょっぱかった。ひとしきり笑った後、ふたりは互いに思いを告白し合い、恋人となる。翌年2023年の1月13日。突然直木の行方がわからなくなる。捜索願を出しに警察を訪れた悠依は、刑事の魚住譲(松山ケンイチ)と出会い、直木の写真を見せた。その後、譲は街中で直木を偶然見つける。霊の見える家系に生まれた譲は、直木が幽霊になっていることに気づく。やっと話せる相手を見つけた直木は、必死で譲に助けを求めるが、譲は怖気づいて逃げ出す。霊感の強い姉の叶恵(平岩紙)から、直木を助けてあげるようにいわれた譲。困りながらも、直木を連れて悠依のマンションを訪れるが…。
Lyrical Lilyが主催する地域活性化イベントに、なんと6ユニットが総出演!『D4DJ All Mix』は、2023年1月から放送開始となったテレビアニメ。ブシロードが手掛けるメディアミックス・プロジェクト「D4DJ」のアニメ作品。今作では、それまでの作品では描かれていなかったLyrical Lilyが中心のストーリーとなっている。お嬢様学校で有名な有栖川学院。その高等部1年生である桜田美夢(反田葉月)、春日春奈(進藤あまね)、白鳥胡桃(深川瑠華)、竹下みいこ(渡瀬結月)は、みんなを笑顔にする奉仕活動の一環としてLyrical LilyというDJユニット活動をおこなっている。そんな彼女たちが、商工会からの要請で「1年をと通しての地域活性化イベント」を手掛けることになった。そこで彼女たちが思いついたこと、それはHappy Around!、Peaky P-key、Photon Maiden、Merm4id、そして燐舞曲も含めたオールスターDJライブだった…!
「進化の実」がもたらした新たな使命は、なんと学園の救世主となること…!?『真・進化の実〜知らないうちに勝ち組人生〜』は、2023年1月から放送開始となったテレビアニメ。原作は美紅のライトノベルであり、2014年から小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されている。今作は2021年10月から12月まで放送されていた第1期の続編となっており、第1期同様アニメーション制作はHOTLINEが担当した。オープニングテーマは、バイリンガルシンガーのナノが務めている。ブサイクでデブといった最悪の要素を兼ね備えた柊誠一(下野紘)は学校で常にイジメに遭っていたが、「神」によって異世界の森へと召喚された。そして、そこで手に入れた「進化の実」の効力によってイケメンとなり、さらにハイステータスの戦士へと変貌。さらにはサリア(花澤香菜)、アルトリア(井上麻里奈)、エリス(西尾夕香)、ルルネ(西本りみ)、オリガ(久保ユリカ)といった美女を配下にしてさまざまな冒険をしてきたが、次なる舞台はなんと学校! ここで誠一は教師となり、問題児ばかりのクラスを立て直すという使命を与えられるが…。
バンパイアハンターと超絶ザコ吸血鬼の凸凹コンビ、再び…!『吸血鬼すぐ死ぬ2』は、2023年1月から放送開始となったテレビアニメ。原作は盆ノ木至の漫画であり、2015年から「週刊少年チャンピオン」に連載されている。今作は2021年10月から12月まで放送されていたアニメ版第1期の続編で、制作は第1期同様マッドハウス。監督も神志那弘志が続投し、第1期の世界観がそのまま引き継がれている。主役のドラルクを演じる声優の福山潤がオープニングテーマを担当。バンパイアハンターのロナルド(古川慎)と吸血鬼のドラルク(福山潤)。ふたりは依然コンビを組み続けていたが、この日はプレイ中のゲームのコンセントをロナルドに抜かれたことにドラルクが激怒。事務所を出ていくが、いつものように腹が減ったら何事もなかったかのように帰ってきた。しかし、とある理由で事務所へ戻れなくなってしまったドラルクは、宿泊先を求めて退治人ギルドを訪れ…。
「雪海」が広がる異世界で出会った少年と王女が、滅びかけた世界を変えていく…。『大雪海のカイナ』は、2023年1月から放送開始となったテレビアニメ。原作・弐瓶勉、作画・武本糸会の漫画版は、2022年から「月刊少年シリウス」で連載されている。アニメ版の制作は『シドニアの騎士』を輩出したポリゴン・ピクチュアズで、今作は同社の設立40周年記念作品ともなっている。シリーズ構成は『アレクサンダー戦記』『錆喰いビスコ』などを手掛けた村井さだゆき。オープニングテーマはヨルシカが担当している。舞台は果てしない大雪海に覆われた世界。そこに屹立する「軌道樹」という場所で、少年・カイナ(細谷佳正)は数人の老人たちとともに暮らしていた。その大雪海の世界には、もはや彼らだけしか生息していないといわれているが、カイナはどこかにまだ生存者がいると信じ、日々狩りに勤しむ。そんなある日、巨大な穴から籠を吊るした浮遊虫があらわれ、カイナはそこに人影を見出す。それは、賢者を求めて天膜を目指してきたアトランドの王女・リリハ(高橋李依)であった…。
生まれ変わって武を極めたいと願った英雄王が転生すると、なんとその姿は女性だった…!『英雄王、武を極めるため転生す 〜そして、世界最強の見習い騎士♀〜』は、2023年1月から放送開始となったテレビアニメ。原作はハヤケンのライトノベルであり、2019年から小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されている。アニメ版の制作はスタジオコメットで、監督は葛谷直行。シリーズ構成は『EDENS ZERO』『虫かぶり姫』などを手掛けた広田光毅が務めている。国のため、国民のためにとその身を費やし、英雄王までになったイングリス(麦人)が、ついにその生涯を閉じようとしていた。死を前にしてイングリスは、「生まれ変われるならば、己の武を極めることに生涯を捧げてみたい」と願う。すると、女神アリスティアがその願いを受け入れ、彼は騎士団長の娘であるイングリス・ユークス(鬼頭明里)として生まれ変わった。女性として生まれ変わったことに驚いたイングリスだったが、「武を極める」という思いを胸に秘めて新たな人生を歩みはじめる…。
謎の実験と襲いかかる巨獣たち。果たしてその奥にある秘密とは…?『アルスの巨獣』は、2023年1月から放送開始となったオリジナルテレビアニメ。企画はDMM.comと『天地創造デザイン部』『ドールズフロントライン』などを手掛けた旭プロダクションであり、監督はオグロアキラ。シリーズ構成は、ラノベ作家で『彼方のアストラ』『アクダマドライブ』などの構成も手掛けた海法紀光が務めている。インパクトのあるオープニングテーマは、ロックバンド・PENGUIN RESEARCHが担当。舞台は謎の巨獣と、その巨獣を狩って暮らす人間たちが住む世界。「実験体」と呼ばれる少女・クウミ(羊宮妃那)は、捕らわれていた帝国の要塞から脱出して海に飛び込み、やがて港町へと漂着する。一方、町では巨獣狩りをする戦士たちを募集していたが、そこには「死に損ないのジイロ」(森川智之)の姿があった。そんななか町のなかに退治不可能と思われる巨獣が出現し、同時にクウミの身体にも異変が! それを察知したジイロがクウミのもとへ駆けつけ、ある儀式を施すと…。
ほっこりした気分になれる、ゆるゆる癒しの生活ストーリー。『僕の姉ちゃん』は、2022年7月から9月にかけて放送されたテレビドラマ。原作は益田ミリの漫画であり、「an・an」で連載。素朴な社会人1年生の弟に、姉が鋭いツッコミを入れていく毎日をハートフルに描いている。テレビドラマ版でも、そのゆったりとした世界観が見事に再現されており、どこかノスタルジックな空気感も漂う。主題歌はハンバート ハンバート、そしてOKAMOTO'Sが担当している。社会人1年生の白井順平(杉野遥亮)は、姉のちはる(黒木華)とふたり暮らし。互いに仕事を終えて帰宅してくると、自分の夕食は自分で用意するというルール。そこでふたりは、仕事や趣味の話、そして恋や人生に関することなどを毎日ぶっちゃけトークしていた。ちはるの本音はいつも辛辣のようでいて的を射てもいるので、順平も素直に聴き入っている。そんな順平は、「女の子がふと見せる素の部分が良いんだよね」とこぼす。しかし、ちはるは例によって辛口の分析を試みていき…。
パンケーキのようなアラフォーふんわり上司に、アラサーイケメン部下が急接近…!?『オールドファッションカップケーキ』は、2022年8月より放送されたテレビドラマ。原作は佐岸左岸の漫画であり、男性同士のオフィスラブを描いたBLストーリー。アラフォー上司を演じるのは『仮面ライダーキバ』と『仮面ライダービルド』でキーになるキャラを演じた武田航平。そして、相手役のアラサー部下はミュージカル『テニスの王子様 2ndシーズン』の海堂薫役が話題となった木村達成が演じている。アラフォー上司の野末(武田航平)は、やわらかい物腰ながら仕事はテキパキとこなす理想の上司。ただ、野末本人に出世欲はまったくなく、平穏無事な毎日を自ら選んで生きていた。そんな野末の部下・外川(木村達成)は、ある日「アンチエイジング」と称して野末を誘い出し、一緒にパフェを食べたり写真を撮ったりと、プライベートの時間をともに過ごすようになっていった。野末に密かな思いを宿す外川。果たして外川の思いは通じるのか…!?
手塚治虫原作の同名名作漫画を妻夫木聡、柴咲コウ主演で実写映画化。2007年公開。架空の異世界を舞台に、妻夫木演じる百鬼丸が柴咲演じるどろろとともに、体を取り返すために魔物を倒していく姿をアクション満載で描く。共演には中井貴一、原田芳雄、原田美枝子、永山瑛太ら超豪華キャストが顔を揃える。戦乱の中で天下を狙う醍醐景光(中井貴一)は、魔物に我が子の体の48か所を与える代わりに野望を叶えてもらう契約をする。それから20年後。景光の息子・百鬼丸(妻夫木聡)は酒場にいた。ステージ上の踊り子が魔物だと気づいた彼は切りかかる。魔物は巨大グモに姿を変え、百鬼丸に襲いかかった。しかし彼の傷はすぐに元どおりに戻っていく。一方どろろ(柴咲コウ)は、魔物を退治する百鬼丸を目撃する。その後、転がっていた彼の腕がもとに戻り、斬り落とされたはずの足がふたたび生えてくるのを見てしまう。その後、どろろは琵琶法師から百鬼丸の身の上を教えてもらう。体が不完全だった百鬼丸を拾い、新しく体を与えたのは寿海という医師だった。やがて魔物が現れ始めた中、寿海は琵琶法師(中村嘉津雄)から受け取った妖刀を少年の左腕に埋め込み…。
テレビドラマ『闇金ウシジマくん』の映画版第3弾。今作ではネットビジネスに傾倒する若者たちと、彼らに金を貸す丑嶋との攻防が描かれた。過去作以上にタイムリーな話題をあつかっており、ネットビジネスや多額の金がかかるセミナーの危険性が、ストーリーに盛りこまれている。今作限定のオリジナルキャラクターには、本郷奏多や乃木坂46の白石麻衣などの若手俳優が起用された。どちらも苦労を重ねる役を演じており、山田孝之や綾野剛といった、ベテランキャストたちとの共演も見逃せない。派遣労働を続けていた沢村(本郷奏多)は、いつも将来への不安を抱えていた。沢村は労働では稼げない大金を手にするため、天生翔(浜野謙太)の主催する、高額なネットビジネスのセミナーを受けに行く。しかし、セミナーで教わったとおりにブログをスタートさせても、思うようには稼げなかった。セミナーの代金として丑嶋(山田孝之)から金を借りていた沢村は、マルチ商法まがいのビジネスで金を稼ぎ、借金を返済しようとするのだが…。
ペーパー弁護士とセレブ弁護士が、最強バディとなって悩める女性を助けていく!『女はそれを許さない』は、2014年10月から12月にかけて放送されたテレビドラマ。初の弁護士役となる深田恭子と6年ぶりの民放ドラマ出演となる寺島しのぶのダブル主演で、女性が抱える訴訟問題をスペシャルな切り口で解決していく物語。エンディングテーマはいきものがかりが担当しており、このドラマ版のほか、渡宮真利子書き下ろしによる小説版も幻冬舎文庫から発売されている。弁護士だった父親を目指して弁護士資格を取った岩崎麗(深田恭子)は、法廷で依頼者を傷つけてしまったことがトラウマとなり、事務所を辞めてバイト生活に明け暮れていた。一方、少々グレーな手を使ってでもひたすら勝ち続ける敏腕弁護士・海老沢凛香(寺島しのぶ)は、あるとき思わぬ嫌疑をかけられて弁護士会を追われてしまう。弁護士会復帰を目指す凛香は、ひょんなことから知り合った麗と組むことを思いつき、旧知の仲である弁護士・忠守藤次郎(上川隆也)の事務所を訪れる。こうして、まるで正反対の性格と志を持つふたりが、バディとなって悩める女性たちの訴訟問題に立ち向かっていく…!
『アリス』『品位のある彼女』のキム・ヒソンが、自殺を阻止する死神をファンタジックに熱演。明るく素直な好青年チェ・ジュヌン(ロウン)は就活生。ひとつも合格をもらえず思い悩む日々を過ごしていたある夜、自殺しかけた男性を助けようとして一緒に川に転落してしまう。同じく男の自殺を止めようとその場に来ていたク・リョン(キム・ヒソン)に救助されたものの、肉体は植物状態に。意識だけが肉体から飛び出したジュヌンはリョンと再会し、彼女の働く「走馬灯葬儀社」へ。その会長であるオク・ファン(キム・ヘスク)と、「走馬灯で6か月間働くかわりに、すぐに意識を戻してもらう」という契約を結ぶ。就職したいという願いが思わぬ形でかなったジュヌン。しかし就職先の「走馬灯葬儀社」とは、なんと死神たちが働く会社。死亡すべき人間を確実に死亡させ、天国と地獄に送り込むことを稼業としている、死後の世界を牛耳る巨大企業だったのだ!リョンや同僚のイム・リュング(ユン・ジオン)は、危機管理チームとして、韓国の自殺率を改善し、天国の人口密度を下げることが使命だった。彼らの使う、時間を止める・他者の記憶に入り込むなどの「超能力」に驚きつつも、ジュヌンは契約社員として働きはじめ…。
門脇麦主演の音楽エンターテインメントドラマ。元天才ヴァイオリニストが、田中圭演じる変人マエストロとともに、ポンコツオーケストラを立て直していくさまをユーモラスに描く。共演は永山絢斗、恒松祐里、生瀬勝久、坂東龍汰。西さいたま市役所に勤める谷岡初音(門脇麦)は、神童と呼ばれた元天才ヴァイオリニストだったが、10年前に突如演奏活動をやめていた。新たにオープンするシンフォニーホールのポスター配りで公民館を訪れた彼女は、地元のオーケストラ「玉響」こと「児玉交響楽団」の親子向けコンサート会場をのぞく。しかし、あまりのひどい演奏にあきれた指揮者は、途中で曲を止めて立ち去ってしまった。事務局長の小野田隼(岡部たかし)は慌てて終演を告げる。自宅のヴァイオリン教室でレッスン中だった初音に、妹の奏奈(恒松祐里)は興奮しながら、世界的ヴァイオリニスト・三島彰一郎(永山絢斗)が5年ぶりに帰国することを伝える。ドイツで活躍していたマエストロの常葉朝陽(田中圭)は、父である市長・常葉修介(生瀬勝久)から強引に玉響の指揮者を任される。やる気のないポンコツオーケストラに手を焼く朝陽。団員たちは怒ってばかりの朝陽に当惑する。実力者の初音が市役所にいることを知った朝陽は、彼女に玉響のコンサートマスターになってほしいと頼むが…。
テレビ朝日系列で2016年に放送された連続ドラマ。ビジネスに関する法務を扱う“企業法務”の世界を舞台としつつも、幅広い視聴者にわかりやすいストーリー展開が魅力だ。脚本は、福山雅治主演『ガリレオ』シリーズや、2010年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』などの話題作を多数手がけてきた福田靖が担当している。主人公の敏腕弁護士は、数々の映画やドラマで活躍し続けている実力派俳優・竹野内豊が演じた。同僚かつ元妻であり、有能な弁護士を演じた松雪泰子とのテンポのよいかけ合いも見所だ。「神宮寺法律事務所」のパートナー弁護士・咲坂健人(竹野内豊)は、スマートな仕事ぶりでさまざまな案件を解決してきたエース的存在。事務所の代表・神宮寺一彦(國村隼)はそんな咲坂に、新しく入社してきた新人弁護士・熱海優作(賀来賢人)の教育係を任せた。経験豊富で即戦力になるアソシエイトが欲しかった、と不満をもらしつつ、咲坂は優作とともにデザイン会社社長・重国夕子(鈴木杏樹)の相談を受ける。夕子の会社が手がけたデザインをめぐり、著作権侵害で大手広告会社から多額の賠償金を請求されてしまったというのだ。夕子たちが圧倒的に不利な状況にあると読んだ咲坂は逃げ腰になるが、相手側の法務担当が神宮寺の強力なライバルであると知り、夕子の依頼を引き受けることに決めた。さっそく熱海を連れ、相手側に乗り込む咲坂だったが…。
1999年にフジテレビ系列で放送された連続ドラマ。『あすなろ白書』『愛していると言ってくれ』『ロングバケーション』など、90年代を代表する名作ドラマを数多く手がけてきた脚本家・北川悦吏子のオリジナル作品。主演は大ブームを巻き起こしたドラマ『GTO』で熱血教師を演じ、一躍人気俳優となった反町隆史と、大ヒットドラマ『ショムニ』のヒロインを演じた江角マキコである。人気バンド・the brilliant greenが書き下ろした主題歌「そのスピードで」も印象的な楽曲だ。1998年の大晦日、夏樹(江角マキコ)は冬美(石田ゆり子)、春子(西田尚美)とともに、女3人で北海道のホテルに来ていた。深夜、冬美たちは屋外のカウントダウンイベントへ出かけ、ひとり部屋に残って優雅な年越しの入浴を楽しんだ夏樹は、部屋ですませた食事の皿を廊下に出そうとドアを開けた。すると、向かいの部屋の前に置かれた豪華なお膳が目に留まる。それは予約が間に合わず、夏樹たちがあきらめたお膳…。夏樹が思わず身を乗り出したその瞬間、オートロックのドアが閉まり、風呂上がりの下着姿のまま夏樹は部屋の外に締め出されてしまったのだ。困り果て、廊下をうろついていた夏樹は、ちょうど隣の部屋から出てきたバスローブ姿の男・宗一郎(反町隆史)と鉢合わせてしまう。宗一郎は困っている夏樹を自分の部屋に入れてあげようとするのだが…。
2014年、日本国内で大きな話題となった音楽界におけるゴーストライター事件。その翌年である2015年にフジテレビ系列で放送され、文学界におけるゴーストライターと、彼女に執筆させている小説家との関係を描いた今作は、多くの人々の関心を集めた。長いスランプに陥り、新しい作品を思うように書けなくなってしまった小説家を中谷美紀が好演している。天才と賞賛されてきた小説家の苦悩を、セリフだけでなく、仕草や表情などで繊細に表現しており、ゴーストライター役を演じた水川あさみとの関係からも目が離せない。小説家になる夢をどうしてもあきらめきれない川原由樹(水川あさみ)は、長野から上京し、1年間という期限を決めて執筆した作品をさまざまな賞に応募していた。しかし、なかなか結果を出せず、最後のチャンスとなった駿峰社の新人賞にも落選してしまった由樹は、夢をあきらめ、婚約者・尾崎(小柳友)の待つ長野に戻ることに…。最後に一度だけ、自分の作品をプロに読んでもらい、意見を聞かせてもらいたいと思った由樹は、原稿を持って駿峰社を訪れた。アポもなく、門前払いされそうになった由樹だったが、そのただならぬ熱意を感じた編集者の小田(三浦翔平)が、思わず由樹に声をかけた。人気小説家・遠野リサ(中谷美紀)の担当を任されている小田は、ちょうど遠野の新しいアシスタント探しに苦戦している最中だったのだ…。
テレビ番組『ザ・クイズショウ』の司会者が、ゲストの秘密を暴き追い詰めていく姿を描くサイコサスペンス。番組MCを務める主人公の神山を櫻井翔が演じる。共演は横山裕、松浦亜弥、真矢ミキ。殺風景な白一色の部屋でうなされて目覚めた神山悟(櫻井翔)。人気クイズ番組『ザ・クイズショウ』のMCである彼を、ディレクターの本間俊雄(横山裕)が迎えにくる。一方、落ち目のミュージシャンの安藤康介(哀川翔)は、案内人(篠井英介)から『ザ・クイズショウ』のゲスト解答者に招待される。生放送となってから初めての本番を迎える『ザ・クイズショウ』を前に、プロデューサーの冴島涼子(真矢ミキ)、アシスタントディレクターの高杉玲奈(松浦亜弥)、照明技師の松坂源五郎(泉谷しげる)らスタッフは緊張感に包まれていた。やがて番組が華やかにスタート。神山がゲストの安藤に、全問正解すると1千万円を獲得でき、最後はドリームチャンスに挑むことができるというルールを説明する。安藤の夢は、ビヨンセとマドンナをバックコーラスに迎えて世界ツアーをおこなうことだった。安藤は順調にクイズに解答していくが、3問目を終えたところから神山が毒のある言葉を口にし始める。4問目でまったく知らない問題が出されるのを見て動揺するスタッフたち。本間だけは動じず、答えを知る神山に合わせろと指示するが…。
謎の不動産屋に声をかけられ高級マンションでルームシェアすることになった9人が、マンションの所有権を獲得するための謎のゲーム「KING」に巻き込まれていくコメディドラマ。主演は水嶋ヒロと鈴木杏。井川遥、ミッキー・カーチス、渡部篤郎ら実力派が出演する。青山で医院を経営する派手な見た目の婦人科医・響京子(井川遥)は、深夜営業の不動産屋で広い豪華な部屋をリクエストする。対応した伊集院竹(斉木しげる)は特別にといってリッチな部屋を紹介するが、それはルームシェアの物件だった。初めは渋っていた京子だったが、5万円で借りられると聞いて契約する。フリーターのもりじこと森次郎(水嶋ヒロ)は、京子と同じ不動産屋の前で伊集院松(ミッキー・カーチス)から声をかけられる。自分の名前をなぜか知っていた伊集院に驚くもりじ。伊集院は、もりじにはこれから金持ちになる素質があるから先行投資するといってルームシェアの豪邸を勧める。家賃2万円と聞いたもりじは即決。その後もりじは、バイト先のバーでさっそく富豪の女性に気に入られる。銀行窓口をしている浅田朝子(鈴木杏)は、休日に友人らとカフェで過ごしていた。友人が去った後に現れた伊集院松から、朝子はルームシェアを持ちかけられる。部屋に越してきた3人は、カリスマスタイリストのマジマックスこと真島洋平(渡部篤郎)が同居人だと知って大興奮するが…。
ミュージシャンのヴィンセント・ギャロが、主演・監督を務めたラブストーリー。出所したばかりの粗暴な男と、誘拐された少女の絆を描いていく。今作はギャロの初監督作品であり、比較的低予算で制作された映画だが、公開から20年以上経った今でもカルト的な人気を誇っている。罪を犯し、5年間服役していたビリー(ヴィンセント・ギャロ)は、久しぶりに故郷のバッファローへ帰ろうとしていた。しかし、バッファローに住む両親には服役していた事実を話しておらず、「婚約者がいる」と噓をついてしまう。ビリーは目についた少女・レイラ(クリスティーナ・リッチ)を誘拐し、婚約者として両親に紹介することを思いつく。レイラは嫌々ながらもビリーと行動をともにするが、彼の両親は息子にいっさい関心がなかった。4人の間に気まずい空気が流れる中、ビリーの孤独を察知したレイラは、徐々に彼の内面に惹かれはじめる。互いに寄り添いあうようになったふたりだったが、ビリーにはバッファローに戻ってきた本当の目的があり…。
ボードレールに心酔する男子中学生が紡ぐ、禁断の青年白書――。押見修造による漫画『惡の華』をもとにしたテレビアニメ作品。ボードレールに心酔する男子中学生が、クラスの女子の体操着を盗んでしまったことから、思春期特有の感情が渦巻く日々を送ることになる。日本のテレビアニメとしては史上初めて全編ロトスコープにより制作した。原作漫画は、講談社コミックスから全11巻刊行されている。中学2年生の春日高男(植田慎一郎)は、ボードレールに心酔する文学少年。文学こそ至高だと信じ、いつも教室でひとりボードレール『惡の華』を読んでは、だれにも理解されない自分に陶酔していた。ある日の放課後、春日はだれもいない教室で、クラスのマドンナである佐伯奈々子(日笠陽子)の体操着袋が落ちていることに気づく。そこでつい魔が差して、彼女の体操着を家に持ち帰ってしまう。翌朝、佐伯の体操着が盗まれたことがクラスで大問題になる。こっそり返しておこうと思っていた春日は、後に引けなくなるのだった。そんななか、後ろの席の仲村佐和(伊瀬茉莉也)から、春日が盗んだ現場を見ていたと告げられる。そして、仲村からとある契約を持ちかけられることになる。それは、仲村が春日の秘密を守る代わりに、春日は仲村に大切なものを奪われるという契約だった。こうして春日の日常はしだいに崩れていく…。
今作はディズニー・チャンネルなどで放送されていた、同名アニメシリーズの数年後を描いたコメディ映画である。人間とアニメキャラクターが共存している世界を舞台に、チップとデールの活躍が描かれる。また、今作にはさまざなゲストキャラクターが登場した。ディズニーが権利を持つキャラクターはもちろんのこと、ライバル会社のキャラクターも出演しており、お祭り映画としても楽しめる。大成功をおさめたアニメシリーズが終了し、チップ(ジョン・ムレイニー)は相棒だったデール(アンディ・サムバーグ)と喧嘩をしてしまう。それから数年後。チップは俳優業を引退し、保険会社で働いていた。一方、デールはかつての栄光を取り戻すべく、SNSを使ってファンに呼びかけをおこなう。そんなとき、番組で共演していたモンタリー・ジャック(エリック・バナ)が何者かに誘拐されてしまう。数年ぶりに再会したチップとデールは、モンタリーの居場所をつかむべく、裏社会に足を踏み入れるのだが…。
裁判官がロースクールの教員として派遣され、教師や学生とぶつかり合いながら成長する姿を描く青春ドラマ。北川景子がフジ月9枠で初主演を務める。共演は山田裕貴、及川光博、南沙良、高橋文哉。人との関わりを大切にするがゆえに、効率が悪いことを指摘されてきた東京地方裁判所の裁判官・柊木雫(北川景子)。彼女は突然、青南ロースクールの派遣教員となるよう命じられる。教務主任の里崎(小堺一機)に連れられ、生徒の前に立つ柊木。彼女が裁判官だと知った生徒たちはどよめく。名前を呼びながら期末テストを返却する非効率的な柊木に、学生の照井雪乃(南沙良)は反発。真中信太郎(高橋文哉)も、司法試験に関する問題だけにしぼって欲しいと要求する。学院長の守宮(及川光博)から、エース教員の藍井仁(山田裕貴)の優秀さを聞かされた柊木。自主ゼミ・藍井塾には成績上位10名だけが入れることになっており、司法試験に合格できたのはそのなかの学生3人だけだった。学生たちは藍井塾に入れることをなにより願っていた。歓迎会と称して柊木と藍井だけを呼び出した守宮は、ふたりで実務演習を受け持ってほしいと話す。互いの指導方針をめぐりいい争いになった彼らに、守宮は学院長命令だといって初回に模擬裁判をおこなうよう伝え…。
2017年に発売され、国内外で高く評価されたアクションゲーム『NieR:Automata』をもとにしたテレビアニメ。原作の世界観やアクションをそのままアニメ化しており、CGアニメーションをふんだんに使った作風となっている。アニメーション制作を手掛けるのは、『かぐや様は告らせたい』シリーズなどを世に送り出してきたA-1 Pictures。ゲームクリエイターのヨコオタロウも制作に関わっており、いくつものエンディングが用意されていた原作のストーリーを1本のアニメとしてまとめあげた。はるか未来の世界。地球から人類はいなくなり、機械生命体が闊歩するようになっていた。人類が作り出したアンドロイド・2B(石川由依)は、超大型兵器を破壊するため、地球へと降り立つ。しかし、予想外の攻撃に、苦戦を強いられてしまう。そんな2Bを支援するべく、スキャナータイプのアンドロイド・9S(花江夏樹)が、ターゲットにハッキングを仕掛けようとするが…。
存在感がまったくない高校生男子と、クラスメイトの美少女・久保さんの恋模様を描いていくラブコメアニメ。背景と化してしまうキャラクター、通称「モブ」に焦点を当てた作品である。そのため、主人公の白石は近年のアニメではめずらしく、無個性なキャラクターとして演出されている。そんな白石を演じるのは、『鬼滅の刃』などに出演した河西健吾。今作では影の薄い白石を、繊細な演技で表現している。また、ヒロインの渚咲役には、大人気声優の花澤香菜が抜擢された。高校生の白石(河西健吾)は、クラスの誰にも気づかれないほど存在感のない生徒だった。友達を作ろうにも、そもそも登校していることすら気づかれず、先生にも認識してもらえない。そんな日常を送っていたため、白石は充実した学生生活を諦めてしまう。しかし、隣の席に座る久保渚咲(花澤香菜)だけは、白石を認識し、頻繁に話しかけていた。そんな渚咲のおかげで、白石の学校生活は少しずつ充実したものになっていく。
今作は旅客機内で起こるバイオテロを描いたパニック映画である。『ベイビー・ブローカー』に出演したソン・ガンホが事件解決のため奔走する刑事役、ハリウッドでも活躍するイ・ビョンホンがテロに巻きこまれる元パイロット役で出演した。元パイロットのジェヒョク(イ・ビョンホン)は、娘のスミン(キム・ボミン)とハワイ行の便に搭乗する。飛行機は無事に離陸したが、テロリストのリュ・ジンソク(イム・シワン)が隠し持っていたウイルスをばらまいてしまう。高い致死率と感染力を持ったウイルスは猛威をふるい、機内の乗客のほとんどが感染するのだった。一方、地上では、ジンソクが起こしたテロを解決するため、ベテラン刑事のク・イノ(ソン・ガンホ)が動きはじめていた。イノはウイルスの出どころを調べていくうちに、想像以上の事態になっていることを知る。政府側は国土交通大臣・スッキ(チョン・ドヨン)を派遣し、一時的にハワイに着陸させる計画を提案するが、アメリカ側は未知のウイルスを乗せた飛行機の着陸を拒否し…。
異世界で命をかけたデスゲームに巻きこまれていく若者たちを描いた、Netflixオリジナルドラマ。渋谷の街をまるごと再現した巨大なセットや、頭脳を使ってデスゲームを攻略していくストーリーが評価され、アジアを中心に高い視聴率を記録している。シーズン2となる今作では、おなじみのキャストに加え、活動の拠点を海外に移している山下智久や、『全裸監督』に出演した恒松祐里が新たに参加した。数々のデスゲームを攻略してきたアリス(山﨑賢人)とウサギ(土屋太鳳)は、仲間のチシヤ(村上虹郎)とともに、スクランブル交差点で「NEXT STAGE」の開始を待っていた。ほかの参加者たちも渋谷に集まってくるが、突如遠距離から銃が乱射される。逃げまどう人々の中、アリスとウサギはアン(三吉彩花)と合流し、車で狙撃手から離れようとする。しかし、狙撃手から逃げるには、別のゲームにエントリーするしか方法がなかった。アリスはまたしてもデスゲームに挑むことになるが…。
2021年まで連載されていた漫画『ガンニバル』を原作とする、サイコスリラー。日本の限界集落に赴任してきた警察官を主人公に、村に伝わる不気味な習慣や、人喰い一族との対立が描かれていく。そんな今作の主演を務めたのは、『浅草キッド』でビートたけし役を演じ、話題を呼んだ柳楽優弥。今作では家族を守るため、村の秘密を暴いていく警察官を演じた。警察官の阿川大悟(柳楽優弥)は、妻の有希(吉岡里帆)や娘のましろ(志水心音)と、山間にある村・供花村に越してくる。大悟は村でただひとりの駐在として、村人たちと関係を深めていこうとするが、不可解な事件が多発してしまう。熊に殺された死体、正体不明の「指」、村に残る謎の風習、なにかを隠している村人たち…。さらには、村で絶対的な権力を持っている「後藤家」の人々が、人間を喰っているとの情報が入ってくる。大悟は村人たちを信じられなくなっていき、疑心暗鬼に陥ってしまう。
幾度も映像化されてきた有吉佐和子の人気小説『不信のとき』を原作に、米倉涼子主演でドラマ化。妻と愛人を持つ勝手な男たちに、妻や愛人が鉄槌を下すさまを描く異色の恋愛ドラマ。共演は松下由樹、石黒賢、杉田かおる、石田純一、小泉孝太郎。ある日主婦の浅井道子(米倉涼子)は、夫の義雄(石黒賢)の愛人・大澤千鶴子(高岡早紀)に呼び出される。千鶴子は道子に義雄とは別れてあげるといった後、義雄が妻をもう女としては見れないといっていたことを教える。一方、銀座の女・野上マチ子(松下由樹)は、お腹の子もろとも男に捨てられて傷ついていた。それから3年がたち、道子は美容にいそしみながら夫の世話を焼くようになり、マチ子は高級クラブのママとなっていた。そんななか道子の向かいの家に、妹夫婦の家を預かることになったという独身の沖中和子(杉田かおる)が越してくる。取引先の社長・小柳新吾(石田純一)に連れられてマチ子のクラブを訪れた義雄。間もなく、急用ができたといって小柳は席を立ち、街角で路上ライブする若い愛人・伊藤マユミ(福田沙紀)のもとへと向かう。面倒な客からマチ子を守るために閉店まで付き合った義雄は、自宅が近いマチ子とタクシーで帰ることになった。しかし、マチ子が缶コーヒーをこぼして義雄のスーツを汚してしまう。すぐに落としたほうがいいといって、マチ子は彼を自宅に誘い…。
ロクでなし魔術講師の破天荒な授業が始まる――。ライトノベル『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』をもとにしたテレビアニメ作品。魔術学院に赴任してきたロクでなし非常勤講師が、生徒たちを守るために型破りの活躍を繰り広げていく! 原作ライトノベルは、富士見ファンタジア文庫から刊行中。高度な魔術が発達した魔導大国「アルザーノ帝国」。その南部には、魔術師の名門校「アルザーノ帝国魔術学院」があった。最高峰の魔術が学べるこの学院は、400年にわたって、優秀な魔術師たちを育成してきた。ある日、そんな学院にグレン=レーダス(斉藤壮馬)という青年が非常勤講師として赴任してくる。ところが、グレンは初回から授業に遅刻。しかも「自習」と宣言して、教壇で堂々と居眠りを始めようとする。生徒たちの抗議で無理やり授業をさせてみるものの、板書が汚く、説明も要領を得ない。まったくやる気が感じられないロクでなし講師だったのである。あまりにもだらしない態度に激怒した優等生のシスティーナ=フィーベル(藤田茜)は、グレンめがけて手袋を投げつける。それは魔術決闘を申し込む合図だった。システィーナの友人であるルミア=ティンジェル(宮本侑芽)は、彼女に今すぐ撤回するように説得する。だが、その間にグレンが手袋を拾い上げてしまう。こうして、教師と生徒の決闘という前代未聞の事態が起こるのだった…。
『犬神家の一族』は、1976年10月に公開された日本のミステリー映画。原作は横溝正史の推理小説であり、石坂浩二が主演を務める「金田一耕助シリーズ」の第1作となる。一時代を築いた角川映画ブームの立役者的な作品でもあり、数々の賞を受賞している。監督は『ビルマの竪琴』の市川崑。大野雄二作曲の主題曲「愛のバラード」のメロディ、そしてその曲に乗せて流れるタイポグラフィ的なスタッフクレジットなどは、作品の象徴として多くのファンの記憶に残っている。舞台は那須湖畔の屋敷。大財閥・犬神製薬の主人である犬神佐兵衛(三國連太郎)が莫大な財産を残して死去した。そして、遺産相続に関して遺言状が発表されることとなり、犬神の一族全員が集結。ところが、読み上げられた遺言状は、仮住まいの身である野々宮珠世(島田陽子)にその全権が委ねられたような内容であった。激しく憤る犬神一族の面々。一方、東京から金田一耕助(石坂浩二)という探偵が那須湖畔へ足を踏み入れるが、犬神家では次々と殺人事件が勃発していった…。
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