1991年東京生まれ東京育ち。芸人ジャガモンドのツッコミを担当。
2019年は年間136本の新作映画を鑑賞し、実際に映画館へ足を運びながら旧作も年間100本以上の作品を鑑賞した。
3つの映画YouTubeチャンネル「おまけの夜」、「シネマンション」、「しゃべんじゃーず」にレギュラー出演するほか、芸人としても活躍中。
斉藤自身が執筆している映画レビューサイト「読んだら必ず観たくなる映画レビュー」を運営し、映画の魅力を発信している。YouTubeチャンネル「シネマンション」では映画チンピラジャガモンド斉藤という名前で出演している。
【映画大好き芸人 ジャガモンド斉藤】が選ぶ、おすすめのサスペンス映画10作品一覧
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1
あらすじ
「殺人の追憶」のポン・ジュノ監督作。息子を全力で守ろうとする母の極限の愛に泣く! 社会の闇と人間の業を描き続けるポン・ジュノ監督が、善悪を超えた母親の無償の愛と暴走をスリリングに演出。30分に及ぶ衝撃のラストは見る者の心を激しく揺さぶる! 田舎町で女子高生が無残な姿で発見される悲惨な殺人事件が発生。子供のように純粋な心を持つ青年ドジュンが逮捕されるが、息子の無実を信じて疑わない母親は、刑事どころか弁護士にも話を聞き入れてもらえず、自ら真犯人を見つけ出そうとひとり走り出す。
- 作品おすすめ度
- 4.8
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2
あらすじ
デビュー作にして韓国内外で注目されたナ・ホンジン監督によるクライムサスペンス 犯人と元刑事の攻防を、練り込まれた脚本とパワフルかつスピーディな展開でスリリングに演出。狂気と狂気がぶつかり合う凄味は、息苦しくなるほどリアル。 元刑事のジュンホが経営するデリヘルの女たちが相次いで失踪した。怒り心頭のジュンホが捜索を開始すると、ある共通の電話番号に行き当たる。そして、たった今出掛けて行った女もその電話番号の先だった。怪しい男に遭遇したジュンホはその男を追い…。
- 作品おすすめ度
- 4.7
ジャガモンド斉藤のコメント
「元刑事の風俗元締めおじさんVSサイコキラー」 あらすじ紹介はこの一行で済んでしまいます。 ひたすらおじさんがおじさんを追いかける映画なのですが、驚くのは物語の序盤で○○○○○○○○○○○事です。 この映画、そこから先が全く読めません。 フンドシ姿の國村隼さんが大暴れする怪作『コクソン』を撮ったナ・ホンジン監督の出世作でもあり、絶対的不条理に翻弄される胸糞映画でもあります。 真犯人と被害者の居場所を知らされている僕ら観客は監督の手の上で転がされ、イライラするし叫びたくなります。 この精神的イジメを心地よく感じる人は映画変態決定です!
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3
あらすじ
スティーブン・キングの小説に基づいた作品。自分のファン、アニー・ウィルクスに命を助けられた有名ロマンス小説家のポール・シェルダンだが、彼はそれを恨むこととなる。自分のお気に入りの登場人物のミザリーが最新作の中で殺されることを知ったアニーは、ポールに彼女の復活を迫る。まさに命がけで作品を執筆しなければならないポールだが…。
- 作品おすすめ度
- 4.5
ジャガモンド斉藤のコメント
大人気小説『ミザリー』の新作を書き上げた作者ポールは雪山で自動車事故に遭ってしまう。 そんな彼を助け家で看病してくれたのは『ミザリー』シリーズの大ファンであるアニーだった。 助けてくれたお礼に新作を読ませてもらえたアニーだったが「結末が納得いかない!書き直せ!」とあんなに優しかった態度が急変。ポールを監禁し始める。 地獄の女編集長アニーを演じるキャシー・ベイツの母性も感じさせつつ「ああ…これは逃げられないな」と絶望させられる身体の太さが最高に怖いです。 原作はスティーブン・キング。結末がクソだ!と叩かれるのが悩みであるキングの中で1番ストレートに自分が抱える恐怖を描いた作品ではないでしょうか。
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4
あらすじ
『犬神家の一族』は、1976年10月に公開された日本のミステリー映画。原作は横溝正史の推理小説であり、石坂浩二が主演を務める「金田一耕助シリーズ」の第1作となる。一時代を築いた角川映画ブームの立役者的な作品でもあり、数々の賞を受賞している。監督は『ビルマの竪琴』の市川崑。大野雄二作曲の主題曲「愛のバラード」のメロディ、そしてその曲に乗せて流れるタイポグラフィ的なスタッフクレジットなどは、作品の象徴として多くのファンの記憶に残っている。舞台は那須湖畔の屋敷。大財閥・犬神製薬の主人である犬神佐兵衛(三國連太郎)が莫大な財産を残して死去した。そして、遺産相続に関して遺言状が発表されることとなり、犬神の一族全員が集結。ところが、読み上げられた遺言状は、仮住まいの身である野々宮珠世(島田陽子)にその全権が委ねられたような内容であった。激しく憤る犬神一族の面々。一方、東京から金田一耕助(石坂浩二)という探偵が那須湖畔へ足を踏み入れるが、犬神家では次々と殺人事件が勃発していった…。
- 作品おすすめ度
- 4.5
ジャガモンド斉藤のコメント
この映画は厳密にはミステリーなのですが、このシリーズを是非とも観ていただきたく紹介します! 「ご臨終でございます」という一言から始まる文字のみのシンプルかつセンス爆発のオープニングで観客の心は完全に掴まれてしまいます。 石坂浩二演じる金田一はもちろんのこと加藤武、三木のり平、大滝秀治など脇を固める役者陣のユーモアが素晴らしく、犬神家がみんな嫌なヤツなのも潔い。まだ当時、馴染みのないはずのシンクロナイズドスイミング的逆立ち殺人などトラウマを残す殺害方法も最悪!(良い意味で)などなど魅力を挙げたらキリがありません! ミステリー小説の大ファンであり、そのジャンルを熟知している市川崑監督の工夫が凝縮された至極の1本です。
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5
あらすじ
「フラガール」の李相日監督が、芥川賞作家・吉田修一の同名ミステリーを映画化! 宮崎あおい、妻夫木聡、綾野剛の迫真の演技が見る者に重くのし掛かる。リアリティーのある社会事象に落とし込み、人間の欲や愛、猜疑心、エゴ、そして怒りをえぐり出す。 八王子の閑静な住宅地で、惨殺された夫婦の遺体が見つかる。しかし、犯人逮捕に結びつく有力な情報が得られないまま、事件から1年が経ってしまう。千葉、東京、沖縄で、それぞれ素性の知れない謎の青年が現れ、周囲に疑念を抱かせるようになる。
- 作品おすすめ度
- 4.4
ジャガモンド斉藤のコメント
未だ犯人の捕まらない一家惨殺事件から数年が経った頃に東京、千葉、沖縄それぞれに素性の知れない謎の男が現れる。 彼らは指名手配の似顔絵と瓜二つ。彼らの中に犯人がいるのか? 宮崎あおいさんの「お父ちゃんのおにぎりが食べたい」という何気ない台詞からもう愛おしすぎて涙腺がきついです。 普通、この手の映画を観ると推理しながら真相が解き明かされる事を望むものですが、 本作は3人とその周囲の交流を見ているうちに「この中に犯人がいるわけない!」と全員を信じたい気持ちに取り憑かれてしまい、それでもやってくる結末に胸が痛みます。 信じる事で失ってしまう何かと、疑う事で失ってしまう何かを描いた傑作です。
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6
あらすじ
名匠・黒沢清が放つ衝撃のサスペンス!引越し先で新たな隣人となった男の正体は… 日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の小説を、「CURE」などの黒沢清が映画化。西島秀俊、香川照之ら実力派が集結し、緊迫感に満ちた芝居を繰り広げる。 刑事を辞めて大学で犯罪心理学を教える高倉は、妻と共に郊外の一軒家で新たな生活を始めたところ、元同僚の刑事から6年前の一家失踪事件の分析を依頼される。分析に苦戦を強いられる中、高倉と妻は、隣に住む西野という男の不可解な言動に翻弄され…。
- 作品おすすめ度
- 4.2
ジャガモンド斉藤のコメント
「隣に住んでいる人ちょっと変だな〜」という誰にでもありそうな疑問をきっかけに最悪の展開へと転がっていく家族系スリラー。 なんと言っても香川照之さん演じる謎のお父さんの歩き方や喋り方がとにかく怖い! ひと目で「あ。この人やばい」と本能が察するレベルなのですが、そんなお父さんに我が家が少しずつ侵食されていく描写はイヤ〜な気分にさせられます。 メガホンを取ったのは日本のホラーを進化させてきた黒沢清監督。 この方の映画は美術がいつも怖くて、本作でも扉とその向こうが異常に恐ろしい。 竹内結子さんの「知ってしまった恐怖の叫び」は鳥肌立つ名スクリームシーンです!
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7
あらすじ
黒澤明が誘拐犯と捜査陣の息詰まる対決を描いた社会派サスペンス映画の金字塔 誘拐事件の過程から身代金奪取、そして犯人逮捕まで、緊張感みなぎる重厚な人間ドラマが全編を貫く。公開後、映画の手口を真似た誘拐事件が多発し、社会問題となった。 ナショナル・シューズの重役・権藤金吾の元に、「子供をさらった」と言う男からの電話が入った。ところが、誘拐されたのは権藤の息子ではなく、運転手の息子だった。誘拐犯から3,000万円を要求された権藤は、逡巡しつつも取引に応じるが…。
- 作品おすすめ度
- 4.1
ジャガモンド斉藤のコメント
ある日、製靴会社の常務を狙った誘拐事件が発生。犯人は身代金を要求するが… 冒頭の屋内のみで展開される【静】の緊迫感から、特急こだまの【動】へと移るスリリングな展開に首根っこ掴まれていると、「あれ?もう?」とズッコケたくなる中盤。しかし、あなどるなかれ。 悪は絶対許さない!と卑劣なまでに徹底的に犯人を追い込む黒澤明節に僕ら観客はちょっぴり引きます。 『踊る大捜査線』にも引用された煙突場面、犯人逮捕場面の不思議な切なさ、伝説となった特急こだまシーン、その撮影のために家の二階を壊させたという完璧主義の黒澤監督が山崎努さんの熱演によって急遽、変更した映画のエンディングなど、名シーンの数々をご堪能ください。
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8
あらすじ
米ミス゛ーリ州の田舎町。アルコール依存症のク゛ルーフ゜セラヒ゜ーに通うサラは、消し去ることの出来ない過去とともにこの街に移り住んて゛きた。彼女は恋人か゛殺人鬼て゛あることを知り、自ら通報したのた゛。その結果、FBI証人保護フ゜ロク゛ラムを受け過去の自分をすへ゛て捨てた。しかしそれて゛も、サラは男のことを忘れることか゛出来ないて゛いた...。そのころサラの元恋人て゛あるキ゛ャリックは、看守を殺し刑務所を脱獄した。猟奇的かつ残虐な連続殺人て゛投獄された男は、その本能を抑えることは出来なかった。背後に更なる死体を積み重ね、かつて愛した女のもとへと向かっていた―。 Rating R15+ (C) 2011 AHWTD LLC. ALL RIGHTS RESERVED
- 作品おすすめ度
- 4
ジャガモンド斉藤のコメント
元カレが殺人犯だった!というトラウマを背負いながらも主人公サラは素敵な優男と出会って新しい恋にまっしぐら。 そんなある日、元カレのギャレットが刑務所の移送中に逃亡!殺人を繰り返しながらサラの元へと向かう…。 あんたなんか嫌い!今、もう新しい彼とイイ感じなんだから!邪魔しないで!と追い返したくもなりますが、そうはいきません。 彼にはとある目的があるからです…。 とっても静かな映画ですが、ラストでじんわりと感動が胸に残る傑作です。 監督は『サプライズ』『ザ・ゲスト』など「あなたの身近な人が殺人犯だったら?」というテーマを手掛けたら右に出るものがいない名手アダム・ヴィンガード!
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9
- 作品おすすめ度
- 3.9
ジャガモンド斉藤のコメント
インチキ霊媒師のブランチは恋人のジョージが調べた情報を元に依頼主の悩みを解決するビジネスをしていたが、 ひょんな事から身代金誘拐を繰り返す犯罪夫婦と意図せず対峙する事になってしまう。 サスペンスの父であるヒッチコックと言えば、『サイコ』『めまい』など名作を挙げたらキリがありませんが、遺作である本作『ファミリープロット』には余裕と品があってチャーミング!ここまで「犯罪」を楽しく見せることのできる映像作家は他にいません。 犯罪夫婦と対照的な主人公カップルの愛おしいやりとり、ジョン・ウィリアムズが唯一ヒッチコック映画で作曲したテーマ曲は最高! ラストのアレにあなたは思わず微笑んでしまうこと間違いなしです。
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10
あらすじ
松本清張の原作「黒い画集」の中の一篇「証言」を橋本忍が脚色した社会派サスペンスの傑作。数多く映画化されている清張原作映画の中でもエンターテイメント色の強い作品となっている。会社の課長・石野は部下で愛人の千恵子との情事の帰りに、保険外交員の杉山に会う。数日後、杉山は殺人容疑で逮捕されてしまった。杉山のアリバイを証言できる石野だったが千恵子との関係が発覚し、社会的地位を追われることを怖れ、証言を拒否する。そして、石野に平穏な日々が戻ったかに見えたが…。(C)1960 東宝
- 作品おすすめ度
- 3.8
ジャガモンド斉藤のコメント
主人公は平凡なサラリーマン。家族にも恵まれ、仕事も上場。 しかし、彼には若い娘と不倫をしているという秘密があった。 ある日、その不倫の帰り道に近所の知り合いとバッタリ会ってしまう。 その知り合いは後日、殺人の容疑で逮捕されてしまう。 帰り道に被疑者と会ったことを証言すれば容疑は晴れるのだが…? カ ーチェイスやアクションがあるわけではなく、静かにジリジリと主人公が追い込まれていく秀作! 一般人が不条理に巻き込まれていく物語が十八番である橋本忍さんの骨太な脚本と僕の大好きな小林桂樹さんが素晴らしいのです! 家族、浮気相手、警察、被疑者…みんなにもみくちゃにされ ていく小林桂樹さん!最高!
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ジャガモンド斉藤のコメント
ある日、女子高生の無残な遺体が発見される。被疑者として逮捕されたのは知的障害を持つトジュン。 彼を女手ひとつで育ててきた母は大事な息子の無実を証明するために奔走するが…母を演じるのは韓国の国民的大女優キム・ヘジャ。 監督のポン・ジュノが「彼女を主役にした作品を撮りたい」と言ったことが納得できる狂った最高の演技で、あの踊りはクセになること間違いなし! 実際、観た当時の僕はシャワーを浴びながら真似しました。 息子トジュンを演じるウォン・ビンはその美しい瞳がよく注目されますが、ここまで彼の瞳が活かされた映画を他に知りません。 ラストの彼の美しい瞳が何を語っているか。あなたならどう受けとめますか?