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今作はエルトン・ジョンの半生を描いた、ミュージカル映画だ。劇中ではエルトンの楽曲が使用され、トリップ感のあるミュージカルシーンが生み出された。タイトルの『ロケットマン』はエルトンの代表曲であり、彼の代名詞ともなった曲名である。監督を務めたのは『ボヘミアン・ラプソディ』の代行監督でもあった、デクスター・フレッチャー。主演は『キングスマン』シリーズでブレイクした、タロン・エガートンが務めた。天性のピアノの才能を持っていたレジナルド・ドワイトは、厳しい家庭に生まれながらも、名門音楽学校に入学する。卒業後もバンドを組み、音楽界で頭角を現していく。そしてエルトン・ジョン(タロン・エガートン)と改名し、数々の名曲を生み出していった。独特のファッションに身を包み、熱狂的な支持を得たエルトンだったが、プライベートではアルコール依存症に悩んでいた。さらにはドラッグ中毒にも陥り、キャリアにも影響が出てしまうのだった。
アップルの創業者のひとりであり、現在流通している電子機器の礎を築いた、スティーブ・ジョブズ。今作はジョブズの大学時代から、画期的な電子機器を生み出してきたアップルの誕生。そして挫折を描いた、伝記映画である。主人公となるジョブズを演じたのは、『ニューイヤーズ・イブ』に出演したアシュトン・カッチャー。ジョブズとアップルを創業したウィズニアックは、『アナと雪の女王』のオラフ役でおなじみ、ジョシュ・ギャッドが演じている。大学を中退し、アジアを旅していたスティーブ・ジョブズ(アシュトン・カッチャー)は、ゲーム機の開発をおこなっていた。しかし上司と喧嘩し、たったひとりでゲームを作ることを余儀なくされてしまう。そんなジョブズが頼ったのは、天才エンジニアのウィズニアック(ジョシュ・ギャッド)だった。彼の働きでゲームは無事に完成。上司からも認められたが、ウィズニアックが開発していたコンピュータがジョブズの目に留まる。ジョブズはそのコンピューターを「Apple I」と命名し、企業へ売り込みに行くのだった。
今作は名作冒険小説『タンタンの冒険』シリーズを原作とした、3D映画である。監督は『インディ・ジョーンズ』シリーズなど、冒険映画を撮影してきたスティーヴン・スピルバーグ。全編モーションキャプチャーを用いたアドベンチャー映画であり、2011年に公開された。撮影方法は非常に独特で、実写映画と同じように俳優に演技をさせている。そのため、ヌルヌルと動き回る特徴的な映像となっており、アクションシーンも実写さながらの迫力を楽しめる作品だ。子どもでありながら、世界中を冒険しているタンタン(ジェイミー・ベル)は、市場で古い船の模型を目にする。船の名はユニコーン号。その船はかつて金銀財宝を乗せたまま、海に沈んだいわくつきの船だった。そんなユニコーン号に目を付けたサッカリン(ダニエル・クレイグ)が、タンタンが買い取った模型を奪いにやってくる。しかし模型のなかにあった手がかりに気がつくことができず、タンタンはユニコーン号のヒントを手に入れるのだった。
『アニー・ホール』や『マンハッタン』など、ニューヨークを舞台にした映画を撮り続けていたウディ・アレン。しかし今作は、ホームであるニューヨークを飛び出し、ヨーロッパで撮影されたミステリーコメディとなっている。ウルヴァリン役でおなじみのヒュー・ジャックマンや、スカーレット・ヨハンソンが出演し、監督のウディ・アレンも不思議なマジシャン役を演じている。ジャーナリスト志望の女子大生・サンドラ(スカーレット・ヨハンソン)は、友人に会うためロンドンを訪れる。現地ではマジックショーを楽しむが、亡くなったジャーナリスト・ジョー(イアン・マクシェーン)の亡霊と遭遇する。ジョーは巷で話題となっている、連続殺人事件の犯人を知っていると語り出す。犯人の正体は大富豪のピーター(ヒュー・ジャックマン)であり、若い女性を殺していたのだった。その事実を知ったサンドラは、マジシャンのシド(ウディ・アレン)と協力し、スクープをつかもうとするのだが…。
『カメラを止めるな!』のヒットで、日本を代表する監督のひとりとなった上田慎一郎。『イソップの思うツボ』は、そんな上田監督が脚本を執筆した、サプライズたっぷりのコメディ映画だ。監督には上田慎一郎のほかに、『カメラを止めるな!』の助監督だった中泉裕矢、同映画のスチールを撮影した浅沼直也が参加している。『カメラを止めるな!』のスタッフが再集結した作品だけに、観客を驚かせる仕掛けにも注目だ。カメが親友で引っ込み思案の美羽(石川瑠華)は、通っている大学に赴任してきた八木(髙橋雄祐)を好きになる。一方、同じ大学に通う早織(井桁弘恵)も八木に惚れてしまい、強気なアタックを繰り返していた。しかし当の八木は、早織の母親と隠れて付き合っており、とある計画を遂行していく。その裏ではヤクザによる早織たち家族の誘拐計画が動いており、事態はさらに悪化してしまうのだった。一家を狙った誘拐計画と、八木の思惑が絡み合い、物語は予想もできない展開をむかえるのだが…。
『ジーサンズ はじめての強盗』はタイトルどおり、老人たちが銀行強盗に挑戦するクライム映画だ。映画には実際に年齢を重ねたベテラン俳優が出演し、キャスト面でも楽しめる作品である。主演はマイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、アラン・アーキンの3人。それぞれアカデミー賞受賞経験を持ち、ハリウッドの大御所俳優といえる。特にマイケル・ケインは、『ダークナイト』や『インセプション』など、数々の映画で活躍する名優だ。また脇役として、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドク役でおなじみの、クリストファー・ロイドも出演している。ブルックリンに住むジョー(マイケル・ケイン)は、のんびりと暮らしている老人だ。彼の楽しみは同僚のウィリー(モーガン・フリーマン)、アル(アラン・アーキン)とローンボウリングをすることだった。しかし、3人が長年勤めていた会社の所有者が変わり、年金がもらえなくなってしまう。さらにジョーの家が差し押さえられる寸前になってしまい、後がなくなる。ジョーは偶然遭遇した銀行強盗からアイデアを得て、現金強奪を計画するのだった。
戦前から戦後の大阪、貧しく育った少女が女優を目指す!『おちょやん』はNHK連続テレビ小説の第103作で、2020年11月30日から放送された。脚本家は八津弘幸。テレビドラマ『半沢直樹』や『ルーズヴェルト・ゲーム』など数々のヒット作を担当した脚本家でもある。主題歌は「ひまわりの約束」で知られる、秦基博の新曲「泣き笑いのエピソード」。『おちょやん』の主人公・千代のモデルは、上方女優で、松竹新喜劇で活躍した浪花千栄子。主演は杉咲花。そのほかに篠原涼子、成田凌、井川遥、名倉潤が出演している。大正5年、竹井千代(毎田暖乃)は大阪の南河内で父親のテルヲ(トータス松本)、弟のヨシヲ(荒田陽向)と3人で暮らしていた。母親は千代が幼いときに亡くなっている。千代は貧乏なため、小学校も通えない状態で、弟の世話や家事で忙しかった。そんなある日、父親のテルヲは新しい母親の栗子(宮澤エマ)を連れてくる。千代は小学校に行けると喜ぶが、それも束の間、栗子は家事をまったくしないため、千代は小学校に通えなくなってしまった。栗子の家庭内権力が強く、千代は奉公に出されてしまう。大阪の道頓堀の奉公先・芝居茶屋「岡安」で働きはじめるようになり、千代には「女優になりたい」という思いが湧き出していた。
『青天を衝け』は、NHKで2021年2月14日から放送のテレビドラマ。1963年から放送が始まった大河ドラマシリーズとしては、第60作の作品となる。主演は、連続テレビ小説『なつぞら』や映画『キングダム』への出演などで、演技力も高く評価されるイケメン俳優の吉沢亮。ほかにも小林薫、和久井映見、竹中直人、草彅剛、堤真一、成海璃子、田辺誠一、平泉成、木村佳乃、玉木宏、川栄李奈といった豪華な俳優陣が出演する。幕末から明治にかけて活躍した、「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一の生涯を描く。1840年(天保11年)、武蔵国・血洗島村に渋沢栄一(吉沢亮)は生を受けた。藍玉づくりと養蚕を営む百姓の家で、おしゃべりでやんちゃな栄一は、父・市郎右衛門(小林薫)の影響を受けながら商売の面白さに感化されていく。そんなある日、栄一の人生の行く末を変える、事件が発生する。御用金の取り立ての代官に盾突いたことが原因で、理不尽な罵倒を受けたのだ。いまだはびこる官尊民卑の身分制度に怒りを覚えた栄一は、「虐げられる百姓のままでは終われない」と武士になることを決意するのだった!百姓から武士を志した青年が、どのような挑戦と挫折を経て、日本を代表する実業家となっていったのか? のちに「日本資本主義の父」と称されるほどになった、渋沢栄一の激動の人生から目が離せない!
『閉鎖病棟 それぞれの朝』は、精神病院を舞台としたヒューマンドラマである。原作は帚木蓬生の小説であり、2001年にも映画化されている人気作だ。今作では笑福亭鶴瓶や、綾野剛、小松菜奈が出演している。監督は『エヴェレスト 神々の山嶺』を制作した、平山秀幸が務めた。映画化にあたっては時代設定が変更されているが、閉鎖的な病院の雰囲気などは原作を忠実に再現している。とある罪で死刑を宣告されていた梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)は、刑を受けても死ねず、精神病院にその身を置くことになる。病棟内にある部屋で焼き物を作りながら、のんびりと余生を送っていた。そんな秀丸と仲のいい塚本中弥(綾野剛)もまた、社会で孤立した精神病患者だ。患者たちは毎日同じような生活を送り、治療を続けていた。ある日、引きこもりの少女・島崎由紀(小松菜奈)が、精神病院に入院する。会話をしようとしない由紀を心配する秀丸だったが、当の本人は自殺未遂を起こしてしまうのだった。
『セブンティーン・アゲイン』はうだつの上がらない中年男が、17歳に戻ってしまうコメディ映画だ。主人公をザック・エフロンとマシュー・ペリーの、世代の違うふたりが演じ、話題となった。監督は『17歳の処方箋』を制作した、バー・スティアーズである。高校界トップクラスのバスケプレイヤーだったマイク(ザック・エフロン)は、将来を決める大事な試合に臨んでいた。しかし試合の直前に、付き合っていた彼女の妊娠が発覚。そのまま試合を放棄し、働くことを決めるのだった。それから20年後。ふたりの子どもに恵まれたマイク(マシュー・ペリー)は、仕事もクビになってしまい、妻との離婚裁判の最中にあった。住む家もなく、高校時代の同級生であるネッド(トーマス・レノン)の家に居候をしている。ある日、母校で出会った不思議な用務員との出会いにより、マイクの身体が17歳に戻ってしまう。歓喜するマイクは、ふたたび高校に通いはじめ、栄光の青春時代をやり直そうとするのだった。
『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』で第161回直木三十五賞を受賞した、大島真寿美の同名小説が原作。監督・脚本を『火星のカノン』や『せかいのおわり』を監督した、風間志織が務めた。作中では、映画史にその名を轟かす巨匠・フェデリコ・フェリーニの代表作『道』へのオマージュが、随所に見受けられる。不器用に生きる主人公ふたりの青春を描いた作品でありながらも、どこかファンタジー的な要素も含まれた作品だ。主人公のチョコリエッタこと知世子を、『渇き。』『劇場版 零 ゼロ』で女優としても注目を集めている森川葵が演じ、知世子とともに旅をする先輩を菅田将暉が演じた。幼いころに母親を交通事故で亡くした、知世子(森川葵)。母の死後、心の拠りどころだった愛犬のジュリエッタも半年前に亡くなり、知世子はすっかり意気消沈してしまう。そんなとき、映画研究部の卒業した先輩・正宗(菅田将暉)に映画に出てほしいと頼まれたことによって、ふたりの一夏の冒険が始まる。
2013年10月に公開された日本映画。原作は山内泰延のギャグ漫画で、実写映画以外にも、2012年1月から3月までテレビ東京でアニメ版が放送されていた。実写映画の監督は、『ふたつのスピカ』でNHKの連続ドラマ脚本では最年少記録でデビューした松居大悟。脚本家だけでなく、『君が君で君だ』『アズミ・ハルコは行方不明』といった作品の監督としても、名を知られている若手新鋭監督でもある。男子高校生のバカバカしいながらも愛おしい日常をコメディタッチで描いた作品で、見ていると誰しもが自身の高校時代に思いを馳せてしまう作品だ。タダクニ(菅田将暉)、ヨシタケ(野村周平)、ヒデノリ(吉沢亮)の3人はどこにでもいる普通の男子高生。男子校に通うモテない3人は、グダグダと高校生活を送っている。ある日、彼らの男子校と隣の女子校と共同で学園祭がおこなわれることになり、女子に免疫のない男子高校生たちは大騒ぎ。マンネリ気味だった3人の生活も、女子高生たちの登場によって大きく変わっていく。
2001年にイアン・マキューアンが発表した小説『贖罪』を原作としており、忠実に実写化されている。監督のジョー・ライトと、主演のキーラ・ナイトレイは『プライドと偏見』以来、二度目のタッグ作となった。また、今作は当時子役として活躍していた、シアーシャ・ローナンの出世作である。ほかにもジェームズ・マカヴォイや、ベネディクト・カンバーバッチなど、多くの有名俳優が出演している。1930年代のイングランド。大きな屋敷に住んでいるセシーリア(キーラ・ナイトレイ)は、使用人の子どもであるロビー・ターナー(ジェームズ・マカヴォイ)に恋をする。ふたりは身分がまったく違うため、ひっそりと関係を深めていった。そんなふたりを間近で見ていたブライオニー(シアーシャ・ローナン)は、その恋愛関係に不快感を抱く。ある日、ロビーからセシーリアに宛てられた手紙を盗み見してしまい、ふたりに対する嫌悪感はさらに増していき…。
名優ロビン・ウィリアムスが主演を務め、当時最先端のCGを使ったことでも話題となった『ジュマンジ』。今作は、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』の続編となる映画だ。第1作目はボードゲームが舞台だったのに対し、前作からはテレビゲームの中の世界が舞台となっている。主演は、大ブレイク中のアクションスター・ドウェイン・ジョンソン。今回も肉体美を披露しており、過激なアクションも楽しめる。共演は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズに出演したカレン・ギラン、『スクール・オブ・ロック』に出演したジャック・ブラックが名を連ねた。前作の戦いから数年後。無事ゲームから脱出したスペンサー(アレックス・ウルフ)たちは、大学生となっていた。しかし、ゲームの世界の活躍を忘れられなかったスペンサーは、仲間を差し置いて、ひとりだけゲームの世界へ突入。そんなスペンサーを助けるため、恋人のマーサ(モーガン・ターナー)や親友のフリッジ(サーダリウス・ブレイン)が、ジュマンジの中へと足を踏み入れる。しかしゲームはバグを起こしており、家にたまたまいた、おじいちゃんたちが吸い込まれてしまうのだった。
タイトルにもなっている「マレフィセント」とは、ディズニーを代表する悪役の名前だ。彼女は悪い妖精であり、嫉妬からオーロラ姫に呪いをかけ、最後にはドラゴンに変身するなど、見せ場の多いヴィランとしても知られている。今作は悪役だったマレフィセントを主人公に、『眠れる森の美女』では描かれなかった物語の裏側が語られる。前作は『眠れる森の美女』をなぞるストーリーだったが、『マレフィセント2』では完全オリジナルのストーリーとなった。幸せに暮らしていたオーロラ姫(エル・ファニング)は、フィリップ王子(ハリス・ディキンソン)からプロポーズを受ける。快くプロポーズを承諾したオーロラ姫だったが、妖精であるマレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)は人間との結婚をよく思わなかった。しかしオーロラ姫の気持ちを汲み、マレフィセントはフィリップ王子との結婚を祝福することに決める。一方フィリップ王子の母・イングリス王妃(ミシェル・ファイファー)は、妖精に偏見を持っており、マレフィセントと敵対してしまうのだった。
『パラサイト 半地下の家族』で、アカデミー賞を獲得したポン・ジュノ監督。『Okja/オクジャ』は、そんなポン・ジュノが監督した、アメリカと韓国の合作映画だ。韓国人キャストはもちろん、ティルダ・スウィントンやジェイク・ギレンホールなど、ハリウッドの大御所キャストも出演している。ストーリーは動物と少女との絆を描いたものだが、ポン・ジュノらしい描写も充実した作品だ。大人向けの動物映画となっており、現代社会への皮肉が随所にこめられている。南米で発見された、巨大な豚・スーパーピッグ。それに目をつけたミランド社は、育成コンテストを実施。全世界でスーパーピッグが育てられることになる。それから数年後。韓国の山奥で育てられていたスーパーピッグはオクジャと名付けられ、ミジャ(アン・ソヒョン)と幸せに暮らしていた。オクジャは知能が高く、ミジャの言葉を理解していたのだ。そんなオクジャに注目したミランド社は、ミジャの反対を押し切り、ニューヨークへ運ぼうとするのだった。
大学のボート部で輝かしい青春を過ごした男女7人が、大学を卒業してから3年。理想と現実の差を感じながらも前を向き、それぞれの道を歩みはじめる。『愛という名のもとに』は、1992年1月から3月までフジテレビ系列で放送された。『高校教師』や『ひとつ屋根の下』を手掛けた野島伸司が、脚本を担当。主題歌は浜田省吾の「悲しみは雪のように」。挿入歌でも浜田省吾の「愛という名のもとに」や「ラストショー」、「J.BOY」が使用されている。ボート部の監督が亡くなり、葬儀に参列したのは大学時代のボート部のメンバー7人だった。メンバーのひとり貴子(鈴木保奈美)は、私立高校の英語教師になっていた。健吾(唐沢寿明)は代議士である父親の秘書、時男(江口洋介)はフリーターをしていた。また公務員になった純(石橋保)や、証券会社社員の篤(中野英雄)、デパート社員の則子(洞口依子)と、それぞれの道を歩んでいた。しかし社会に出て、仕事に抱いていた理想と直面する現実の間に苦労する7人。悩みつつも一生懸命な、若者の姿を描く。
2010年に公開された日本映画。『世界の中心で愛を叫ぶ』『北の零年』などの人気作品を手がけた、行定勲の監督作品である。藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、小出恵介、林遣都といった俳優陣が出演。原作は、第15回山本周五郎賞に輝いた吉田修一の同名小説である。ルームシェアをする4人の男女の普通の生活が、ひとりの男が加わったことにより、少しずつ歪み始める。意外すぎる結末を迎えるまでの過程が、じっくりと描かれている。都内のマンションでルームシェアしている直輝(藤原竜也)、未来(香里奈)、琴美(貫地谷しほり)、良介(小出恵介)。それぞれが問題や不安、悩みを抱えながらも、表向きは明るく共同生活を続けていた。そんなある日、サトル(林遣都)という青年が共同生活に加わることになる。同時期に、女性を狙って暴行事件が世間を賑わせていた。そして、次第に彼らが怠惰に続けてきた共同生活に少しずつ歪みが生じてくる。
2004年公開の日本映画。新宿歌舞伎町で生きるヤクザの青年と、難病を患う弟、そんなふたりを献身的に支える女性の、悲しくも美しい物語である。監督は『HERO? 天使に逢えば…』などで知られる鶴見昴介。主人公のセイジを藤原竜也が演じた。また障害を持ったセイジの弟・ミチオを、難しい役どころながらも、木村了がしっかり演じているのにも注目したい作品だ。早くに両親を失った寺沢セイジ(藤原竜也)は、難病を患っている弟・ミチオ(木村了)とふたりきりで生きていた。生活のために、暴力団の構成員として裏社会に生きていたセイジは、ある日歌舞伎町のバーで、酔っ払いに絡まれていた看護師の桂子(岡本綾)を助ける。その翌日、偶然にもミチオの担当看護師になった桂子と再会し、ふたりは少しずつ距離を縮めていく。その一方で、セイジが属する山下組とほかの暴力団との争いが勃発。桂子と出会い、新しい生活を夢見たセイジに悲劇が襲う。
今作は若杉公徳の同名漫画を実写映画化した作品だ。ポップミュージシャンを目指す主人公が、なぜかデスメタルバンドのボーカルをしてしまう、コメディである。タイトルの「デトロイト・メタル・シティ」とは、劇中で主人公が組むデスメタルバンドの名前だ。主演の松山ケンイチは、ヨハネ・クラウザーII世を演じるため、素顔がわからないほどのメイクに挑戦している。クラウザーが歌う暴言、下ネタ満載の楽曲にも注目だ。「デトロイト・メタル・シティ」は、一部の人たちから圧倒的な人気を誇るバンド。ボーカルのヨハネ・クラウザーII世(松山ケンイチ)は、ファンたちから神格化され、数々の伝説が噂されていた。しかしクラウザーの中身はひ弱な青年、根岸崇一であった。根岸本人はデスメタルに抵抗を感じているものの、周りに持ち上げられ、クラウザーを演じざるをえなくなる。今日もまったく別人といえるクラウザーになりきり、ステージで大暴れするのだった。
ドラマ『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』は、2015年1月から放送された。普段は冴えないが常人離れの身体能力を持つ刑事と、頭脳明晰かつクールな立ち振る舞いで裏社会を牛耳るヤクザが、法では裁けない事件の真相に迫っていく!主演の生田斗真と小栗旬は、約8年ぶりの連続テレビドラマ共演となる。今作では、互いの背中を任せられる「相棒」という設定。ほかにも上野樹里や吉田羊、広末涼子など名だたる俳優陣が集結している。児童養護施設・まほろばで、ともに育った龍崎イクオ(生田斗真)と段野竜哉(小栗旬)。身寄りのなかったふたりにとって、母親のように愛し、育ててくれた施設職員の柏葉結子(広末涼子)の存在はとても大きかった。そんな結子先生は突然何者かに殺害され、ふたりはその現場を目撃してしまう。犯行の目撃情報を警察に話すも、なぜか金時計を身に着けた警察関係者に握りつぶされ、事件は闇に葬られてしまう。そんな事件から20年。イクオは刑事となり、竜哉は持ち前の頭脳で裏社会をのし上がっていた。どちらも20年前の金時計の男を探すため、真実へと迫る!
『アド・アストラ』はブラッド・ピットが主演を務めたSF映画だ。人類が宇宙に進出した近未来を舞台にしており、はるか彼方の惑星にいる父を助けに行くスト-リーが展開する。今作ではSF要素以外にも、父と息子の絆が重要視されており、SFジャンルを超えた作品となった。主演のブラッド・ピットのほかにも、トミー・リー・ジョーンズやドナルド・サザーランドなどの名優が出演。監督は『エヴァの告白』を製作した、ジェームズ・グレイが務めている。近未来、宇宙から降り注いだ「サージ電流」によって、地球は大きな被害を受けていた。事態の収拾を急いでいた宇宙軍は、その原因がかつて自軍が使っていた反物質装置だと知る。その装置は海王星付近を周回しており、死んだと思われていた宇宙飛行士・クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)が生きている可能性も浮上した。そこで宇宙軍は、クリフォードの息子・ロイ(ブラッド・ピット)を招集。電波の届く火星まで行き、父と通信する任務を課したのだった。
『太陽と月に背いて』『ソハの地下水道』などの、センセーショナルな作品で知られるポーランド出身の女性監督・アグニェシュカ・ホランドの最新作品。隠されたソビエト連邦の闇に迫る実在したイギリス人ジャーナリストの姿と、スターリン体制によってもたされた人為的飢餓(ホロドモール)で苦しむ人々が、力強い映像で淡々と描かれている。主人公のガレス・ジョーンズを、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』などで知られるジェームズ・ノートンが演じた。また、ガレスの敵役ともいえるウォルター・デュランティを、名バイブレーヤーとして知られるピーター・サースガードが好演している。1933年、世界恐慌によって、多くの国が深刻な経済危機に陥っていた。しかしスターリン率いるソビエト連邦だけが、その影響を受けず、繁栄を極めていた。そのことに疑問を持った、若きジャーナリストのガレス・ジョーンズ(ジェームズ・ノートン)は、単身でモスクワに乗り込む。当局の監視の目を逃れて、ウクライナに辿り着いたジョーンズが見たのは、あまりにも恐ろしく、そして酷い光景だった。
ドラマ『美咲ナンバーワン!!』は、2011年1月から放送された学園ドラマである。六本木のキャバクラでNo.1に輝いた元キャバ嬢が、さまざまな問題を抱えた生徒たちが通う御堂学園高校2年Z組の担任教師になる! 誰もが匙を投げてしまった落ちこぼれ生徒たちに、くじけずぶつかっていくストーリーである。主演に抜擢されたのは、後に『PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜』や『SUMMER NUDE』などに出演する香里奈。2年Z組の生徒役には、ジャニーズでも人気が高いアイドルグループ・Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔や北山宏光が選ばれている。ここは、六本木にあるキャバクラ「SOUTHERN SEA」。競争率が高い六本木のお水の世界で、No.1の座に輝いていた天王寺美咲(香里奈)は、あるきっかけで職場を辞め御堂学園高校の教師となった。その背景には、どん底の美咲を救った「SOUTHERN SEA」のママの姿があったのだ。素人同然の美咲をNo.1キャバ嬢へと導いたママの頼みで、新任教師として配属された2年Z組だが、なんと問題児が集まるとんでもないクラスだった! 大人を信用しない生徒たちを相手に、美咲は心を開かせることができるのだろうか?
ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』は、2016年1月に放送された恋愛群像劇である。「若者たちは、生きるために、全力で恋をする」を題材に、6人の男女の想いが複雑に絡み合う。ドラマは、第3回コンフィデンスアワード・ドラマ賞作品賞・脚本賞など、次々と賞を受賞している。主演には朝ドラ女優として老若男女から親しまれている有村架純と、映画『蛇にピアス』など個性のある役柄で注目を集めている高良健吾が抜擢。ほかにも、高畑充希や坂口健太郎などの人気俳優陣が出演している。これは北海道で暮らす女性・杉原音(有村架純)と、東京の運送会社で働く曽田練(高良健吾)という、普通では関わり合うことのないふたりが出会う恋愛物語である。福島県から上京してきた練は、東京にある柿谷運送で先輩の佐引穣次(高橋一生)にこき使われながらも、必死に働いていた。そんなある日、練の友人である中條晴太(坂口健太郎)が北海道で拾ってきたカバンのなかから、「音へ」と書かれた手紙を見つける。「もしこの手紙が本人に届かなかったら」と責任を感じた練は、手紙の送り主へ会いに、北海道へと足を運ぶ。
ドラマ『スターマン・この星の恋』は、2013年7月に放送されたラブロマンス作品。夫に逃げられてしまったシングルマザーが、記憶喪失になった青年に一目惚れ! 3人の息子の父親として同居させるも、さまざまな障害が待ち受けている。主演には、その後『鍵のない夢を見る』や『望郷』など、さまざまなドラマの主演を務めている実力派女優・広末涼子が抜擢。ほかにも相手役の福士蒼汰をはじめ、小池栄子や有村架純など人気の俳優陣たちが出演している。スーパーマーケットやまとで働きながら、3人の息子を育てているシングルマザーの宇野佐和子(広末涼子)。祖母の手を借りながらも、なんとか息子たちを育て上げてきた。そんな佐和子の目の前に、おぼつかない足取りで現れた謎の青年・星男(福士蒼汰)。ふらふらした足取りで車へと突っ込み、轢かれそうになってしまう。間一髪で助かるものの、危険な行為をする星男に激怒する佐和子。しかし、星男の顔を見るなり一目で恋に落ちてしまう! 記憶喪失であることをいいことに、本名のわからない彼を「星男」と名付け、3人の息子の父親として同居するようになる。
『花束みたいな恋をした』は2021年1月29日に公開された日本の映画作品。『映画 ビリギャル』や『ハナミズキ』などで知られる、土井裕泰が監督を務める。人気俳優の、菅田将暉と有村架純のW主演作品。ほかにもオダギリジョーや戸田恵子、小林薫などが共演する。映画『世界の中心で、愛をさけぶ』で知られる、脚本家・坂元裕二のオリジナル脚本。終電後に恋に落ちた2人が辿った、5年間の軌跡を切なく描く。大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、終電を逃したことがきっかけで偶然出会う。話のなかで、音楽や映画の趣味が嘘みたいに一致し、短い時間であっという間に恋に落ちた2人。やがて2人は同棲をはじめ、大学を卒業しても就職はせずにフリーターとして働きはじめる。慎ましくも穏やかな暮らしに2人は満足していたが、2人の親はそんな状況を許さなかった。安定した収入を求め営業として働きはじめた麦は、日々の仕事に追われ、あんなに大切にしていた2人だけの時間がどんどん失われていく。すれ違いの増えていく2人。2人の間には、見えない溝がどんどんと広がっていく。胸が締めつけられるような、切ないラブストーリーをあなたに――。
『ファーストラヴ』は島本理生が執筆した、同名小説を原作とするミステリー映画だ。過去にはテレビドラマ化もされた人気作であり、これまでにない形で「初恋」を描いたスト-リーが展開する。今作の主演を務めたのは、『約束のネバーランド』での演技が記憶に新しい北川景子。相棒となる弁護士役は、中村倫也が演じている。また、ミステリアスな殺人犯である女子大生役を芳根京子が務め、ほかでは見られない怪演を披露した。とある美術大学にて、画家である聖山那雄人(板尾創路)の死体が発見される。犯人は那雄人の実の娘・聖山環菜(芳根京子)であった。しかし警察にも環菜の動機がわからず、マスコミは女子大生の殺人犯として大きく報道した。環菜の弁護士を務めるのは、知名度の高い庵野迦葉(中村倫也)だったが、情緒不安定な環菜に手を焼いていた。ときを同じくして、迦葉の同級生であり、臨床心理士の真壁由紀(北川景子)が環菜の取材をはじめる。ふたりは環菜の過去を調べていき、犯行の動機を探ろうとするのだった。
イギリスの放送局BBCが制作した、『LUTHER/刑事ジョン・ルーサー』シリーズの第3弾で、2013年に放送された。主人公のルーサーを演じるのは、イドリス・エルバ。アメリカで公開されたマーベルコミック・ヒーローの実写映画版『マイティ・ソー』でのヘイムダル役や、映画『マンデラ 自由への長い道』では主演のネルソン・マンデラを好演し、その演技力が高く評価されている実力派俳優である。シーズン3は全4話で構成され、それぞれ2話完結で2つの事件を追っている。ひとり暮らしの女性が自室で襲われ、絞殺される事件が発生した。女性の遺体には80年代の服やウィッグ、そして顔には当時のメイクをほどこした仮面がつけられていた。ロンドン警視庁の警部、ジョン・ルーサー(イドリス・エルバ)は、女性の遺体の様子や靴がなくなっていることなどから、30年前に起きた未解決の連続殺人事件・ショーディッチ事件を思い出す。さっそくショーディッチ事件をもう一度調べ、事件の捜査を開始しようとしたルーサー。しかし別の事件も担当するよう、命じられてしまう。それはルーサーの不正を突き止めるために、ひそかに調査しているスターク(デヴィッド・オハラ)たちの仕業だったのだ…。2つの事件を同時に捜査しなければならなくなったルーサーは…?
イギリスの放送局BBCの大人気ドラマ『LUTHER/刑事ジョン・ルーサー』シリーズの第4弾であり、2015年に放送された。主人公のルーサーを演じるイドリス・エルバは、映画『マンデラ 自由への長い道』で主演のネルソン・マンデラを演じ、多くの称賛を受けた実力派俳優である。犯人逮捕のためならばどんな手段もいとわず、大きな陰を背負ったルーサーを魅力たっぷりに演じており、新シーズンのスタートを多くのファンが待ち望んでいた。シーズン4は、全2話で構成されている。シーズン3の最後の事件後、ロンドン警視庁を離れ、休職中だったルーサーが再び捜査に乗り出すところから始まる。ロンドン警視庁の警部・ジョン・ルーサー(イドリス・エルバ)は、休職してロンドンを離れ、海沿いの断崖に建つあばら屋でひっそりとひとり暮らしをしていた。ある日警視庁の同僚・セオ・ブルーム(ダレン・ボイド)とエマ・レイン(ローズ・レスリー)がルーサーを訪れ、アリスがベルギーのアントワープで死んだ事件を調べていると伝えた。アリスの死を信じることができないルーサー。真相を調べるためにロンドンへ戻り、アリスが最後に会ったという男・ジョージ(パトリック・マラハイド)を探し出す。アリスとの取引に失敗し、行方がわからなくなったと話すジョージをルーサーは自宅に監禁し、問い詰める。ジョージのいうことは真実なのか? アリスの行方は…!?
アニメ『みゆき』は、1983年3月から放送された青春ラブコメディ作品。原作者は後に、『タッチ』や『H2』と数々の名作を手掛けたことで有名なあだち充である。『みゆき』は、1980年から「少年ビッグコミック」にて連載された。今作では、主人公の少年とふたりのみゆきによる三角関係が、コメディを織り交ぜつつ描かれている。主人公の若松真人役を演じるのは、アニメ『あらいぐまラスカル』で声優デビューをした鳥海勝美。ほかにも、荻野目洋子や鶴ひろみといった有名どころがヒロイン役に抜擢されている。青華高校に通う高校1年生の若松真人(鳥海勝美)。夏休みのある日、真人は友人と一緒に海辺の民宿でアルバイトをしていた。そのバイト先には、クラスメイトのアイドル的存在であり、密かに好意を抱いていた鹿島みゆき(鶴ひろみ)も来ていた。話のなかでみゆきが自分に好意を抱いていることを知った真人は、想いを伝えるためにデートにこぎつけたものの、なぜかフラれてしまう! 落胆していた真人を慰めるべく、友人は海辺にいた美少女を誘うようそそのかすのだが、なんと彼女は海外から帰国したばかりの妹・若松みゆき(荻野目洋子)だった!
2015年5月に公開された日本映画。もともとは2011年に劇団ブラボーカンパニーが恵比寿のエコー劇場で初演した、福田雄一による戯曲のシチュエーション・コメディだった。映画も福田雄一が、脚本と監督を担当している。品川にある場末のホストクラブを舞台に、落語の『芝浜』『明鳥』『品川心中』といった演目がベースになった物語が繰り広げられる。福田作品の常連役者であるムロツヨシや佐藤二朗、そのほかにも吉岡里帆が出演する。品川の場末のホストクラブで働くナオキ(菅田将暉)は、野球賭博でボロ儲けをしたことで、これまでの借金が返済できると浮かれていた。しかし翌朝起きると、金庫に入れたはずのお金がない。前日、前祝いだと一緒に飲んだ店長のアキラ(ムロツヨシ)、アオイ(城田優)、ノリオ(若葉竜也)は知らないの一点張り。お金のことは夢だったと気づき、迫り来る返済時間に焦るナオキ。しかし周りにいる人間は、誰ひとり頼ることができない。絶対絶命のナオキの前に現れたのが、家出少女の明子(吉岡里帆)だった。
2019年に公開されたアメリカ映画で、日本では2020年8月7日に公開された。監督は、今作が初の長編映画となるアルマ・ハレル。今作は、ドラマ『おとぼけスティーブンス一家』や映画『コンスタンティン』、『トランスフォーマー』シリーズで知られるシャイア・ラブーフの自伝的映画であり、彼自身が父親役を演じたことでも話題になった。父と息子の複雑すぎる愛と確執、そしてトラウマを抱えたまま成長してしまった息子の葛藤が描かれた作品である。ハリウッドのトップスターとして活躍するオーティス(ルーカス・ヘッジズ)は、仕事のストレスからアルコールに溺れる生活を送っていた。そんなある日、オーティスは泥酔して交通事故を起こしてしまう。事故後に、更生施設に送られたオーティスは、そこでPTSDの兆候があると指摘される。その原因を探るために、過去を振り返る彼が真っ先に思い出したのは、父親・ジェームズ(シャイア・ラブーフ)と暮らした日々のことだった。
『キラー・メイズ』は、ダンボールでできた巨大迷路を探索するファンタジー映画だ。ダンボール迷路には数々のアイデアが詰まっており、奇想天外な展開が楽しめる。実際のセットもダンボールが使用され、異質のファンタジー映画となった。監督は今作がデビュー作となる、ビル・ワッターソン。比較的低予算の映画ではあるが、ストーリーやセットをはじめ、随所に監督のこだわりが感じられる。彼女が旅行に行ってしまい、暇を持て余していたデイブ(ニック・サン)は、ダンボールを使って巨大な迷路を作りはじめる。彼は迷路制作にのめりこむあまり、みずから作った迷路で迷ってしまい、外に出ることができなくなってしまった。旅行から帰宅したアニー(ミーラ・ロフィット・カンブハニ)は、自宅のリビングにある巨大迷路を発見。デイブに声をかけるも、なかから声が響くだけで姿は見えない。そこでアニーは友人たちを呼び、デイブを探しにダンボール迷路のなかへと足を踏み入れるのだった。
木下半太の同名小説が原作で、原作に惚れ込んだ品川ヒロシによって映画化された。品川ヒロシにとって『ドロップ』『漫才ギャング』に続く、3作品目の監督作品となる。また、これまで自身の小説を映画化してきた品川にとって、他者の作品を実写化した初めての作品でもある。シリアスな会話のなかにも、どこか笑える要素が程良いさじ加減で加わっている。金銭的な問題を抱えたシュウ(藤原竜也)、コジ(田中聖)、健(小杉竜一)の3人は、シュウの誘いに乗って銀行強盗をおこなう。銀行強盗後に、シュウとコジの職場であるキャバクラ「ハニーバニー」に逃げ込んだ3人。奪った金の取り分で揉めるなか、それぞれが自分の取り分を増やすために、仲間を出し抜こうとする。そんな3人の様子をモニターで眺める人物がいた。実はこの計画は、3人だけのものではなかったのだ。1億6千万円の金を巡って、アンダーグラウンドに生きる人間たちの騙し合いがはじまる。
『テラフォーマーズ』は近未来を舞台にした、SFアクション映画である。原作は「進化したゴキブリと戦う」という設定が注目され、大ヒットを記録した同名漫画だ。実写版ではビジュアルだけでゾクッとするゴキブリたちが、最新のCGで再現されている。今作の監督を務めたのは、日本を代表する映画監督・三池崇史。海外でのロケをおこない、漫画の世界観をそのまま実写化している。キャストは伊藤英明や山田孝之が起用され、脇役にいたるまで、著名な俳優が使われた。地球の資源が枯渇している近未来。人類は火星に移住するため、苔とゴキブリを地表に放ち、テラフォーミングの準備をはじめる。それから数百年後、ゴキブリ駆除のため、15人の人間が火星に送り込まれる。しかしそこにいたのは、500年の間に進化をしていたゴキブリたちだった。ゴキブリは人型に進化し、道具を扱えるほど知能も発達している。そして人間に敵意をむき出しにし、乗組員たちに襲い掛かるのだった。
少年のみならず、老若男女に人気の高い週刊少年ジャンプ。『ドラゴンボール』や『ジョジョの奇妙な冒険』、『鬼滅の刃』など多くのメガヒット作を生み出してきた。『バクマン。』はそんな週刊少年ジャンプで漫画を連載する漫画家たちを描いた、ヒューマンドラマである。原作を手掛けたのは、『DEATH NOTE』の作者としても知られる、大場つぐみと小畑健のコンビだ。実写版は『モテキ』を手掛けた大根仁が監督を務め、画期的な演出が多用されている。絵を描くことが好きなサイコー(佐藤健)は、将来の展望もなく生きている普通の高校生だった。しかし、漫画家志望のシュージン(神木隆之介)に誘われ、漫画家の道を歩み始める。サイコーには結婚を約束した女性・亜豆(小松菜奈)がおり、「自身の漫画をアニメ化すること」を約束する。ふたりはペンネーム「亜城木夢叶」を名乗り、少年ジャンプ編集室に持ち込みをおこなう。しかし漫画家になる道のりには、想像以上の苦難が待ち受けているのだった。
『名も無き世界のエンドロール』は、2021年1月29日に公開された日本の映画作品。原作は第25回小説すばる新人賞を受賞した行成薫の同名小説で、映画『脳内ポイズンベリー』や『ストロベリーナイト』の監督で知られる佐藤祐市がメガホンを握る。岩田剛典と新田真剣佑の共演は、今作が初めてとなる。キダ(岩田剛典)とマコト(新田真剣佑)は、小さいころからの腐れ縁。のちに転校生のヨッチ(山田杏奈)も加わり、複雑な環境で育った3人は、いつも一緒にいて家族以上の強い絆で結ばれていた。しかし、20歳のときにヨッチは2人の前から姿を消してしまう。そんななか、板金工場で働く2人のもとに現れたのは、政治家令嬢でトップモデルのリサ(中村アン)だった。リサに惹きこまれたマコトは、猛烈なアプローチをしかけるもまったく相手にされない。「住む世界が違うんだからあきらめろ」とキダは声をかけるが、その後マコトは姿を消してしまう。2年後――。マコトを探すために裏社会に手を染めたキダは、失踪していたマコトの行方をつきとめる。マコトはリサに釣り合う男になるために、必死に金を稼いでいたのだ。キダは、マコトのために命がけで協力することを誓い、キダがプロポーズするまでの道のりをサポートする。そして、運命のクリスマスイブ。2人が企てた壮大な計画が幕を開ける。
『家政婦のミタ』『同期のサクラ』『過保護のカホコ』など、多くのヒットドラマを手がけてきた遊川和彦の脚本・監督作品。お互いに想い合いながらも、すれ違う男女の30年間の3月のとある1日が描かれている。30年の間に、昭和、平成、令和と移り変わる時代が描かれる。正義感が強くまっすぐな弥生の10代から50代までを、波瑠が好演している。また太郎役の成田凌が、お調子者の高校生が多くの壁を乗り越え、「大人」になっていく姿をしっかりと演じているのにも注目だ。ほかにも、黒木瞳や小澤征悦などのベテラン勢がしっかり脇を固めている。エンディングロールのあとには、この映画の真髄ともいえるメッセージと、主人公ふたりの運命的なファーストコンタクトが描かれ、見終わったあと、じんわりとした感動と余韻に浸れる作品だ。弥生(波瑠)と太郎(成田凌)は想い合いつつも、難病を患っているサクラ(杉咲花)のことを気にかけ、お互いの気持ちを秘めていた。高校卒業後、それぞれの夢に向かって別々の人生を送るふたり。しかしその人生は、ふたりが描いた未来とは大きく異なるものだった。運命に翻弄され、すれ違ってばかりいるふたりのもとに、30年の月日を超えてサクラからのメッセージが届く。
2002年に制作されたフランス映画。『百貨店大百科』『ニューヨークの巴里夫』などの作品で知られる、セドリック・クラピッシュが監督した。今作はクラピッシュの、「青春三部作」の1作品目にあたる。主人公のグザヴィエを演じたのは、クラピッシュ作品の常連であるロマン・デュリス。日本公開は2004年4月だが、その年の2月のゆうばり国際ファンタスティック映画祭の招待作品として上映された。また、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞では、作品賞、監督賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞にノミネートされ、イザベル役のセシル・ドゥ・フランスが新人女優賞を受賞した。パリの大学院生・グザヴィエ(ロマン・デュリス)は、父の友人からのアドバイスもあり、就職のためにスペイン留学を決意する。恋人のマルティーヌ(オドレイ・トトゥ)をパリへ残し、バルセロナに降り立ったグザヴィエは、ヨーロッパの各国から集まった、個性豊かな留学生たちとの共同生活を始めることになった。
『ホーンテッドマンション』はディズニーランドに設置されている、ホラーアトラクションを映画化した作品だ。アトラクション同様、ホラーでありながらも、ユーモラスな仕上がりとなっており、印象的な楽曲も使用されている。完全オリジナルストーリーだが、水晶玉の女性やヒッチハイクゴースト、ダンスホールの幽霊など、アトラクションの要素もふんだんに盛り込まれた。またディズニー作品らしく、「家族愛」がテーマになっているのもポイントである。不動産会社を経営するジム(エディ・マーフィ)は、家族サービスをほとんどせず、毎日仕事に明け暮れていた。たまの休日に家族旅行に出かけようとするが、「広大な屋敷を売りたい」と1本の電話が入る。電話の主は館に勤めるラムズリー(テレンス・スタンプ)であり、張りきったジムは家族を連れて、館へと向かうのだった。しかし、突然の大雨で館から出られなくなってしまう。家族からも呆れられるが、屋敷には多くの亡霊がうごめいていて…。
『脳内ポイズンベリー』は、同名の漫画作品を原作とした、コメディ映画である。独身女性と、その脳内にいる男女を描いた作品で、ピクサー映画『インサイド・ヘッド』の大人版といえるストーリーだ。主演を務めたのは『ベロニカは死ぬことにした』に出演した、真木よう子。今作では恋に悩む奥手な女性を演じている。主人公の脳内キャラクターたちは吉田羊、西島秀俊、神木隆之介など、豪華なキャストが揃った。ケータイ小説家のいちこ(真木よう子)は、偶然行った合コンで年下でイケメンの亮一(古川雄輝)に恋をする。その日はほとんど会話をせずに終わるが、後日偶然にも亮一と再会し、いちこは声をかけるか悩んでしまう。一方、いちこの脳内では議長の吉田(西島秀俊)や、ポジティブ担当の石橋(神木隆之介)、ネガティブ担当の池田(吉田羊)ら5人が会議を繰り広げていた。会議の結果、声をかけることに決まり、いちこは勇気を振りしぼって、亮一に挨拶をするのだが…。
『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』は、『20世紀少年』の実写映画化シリーズ3作目であり、完結編にあたる作品だ。原作漫画の『21世紀少年』の部分までが実写化されており、「ともだち」との戦いの結末が描かれる。キャストは第1作目から出演している平愛梨、豊川悦司、常盤貴子が出演。2作目ではほとんど出演していなかった唐沢寿明も、メインキャストとして出演している。「ともだち」は暗殺されたはずだったが、死の淵から蘇り、神として崇められていた。そして「世界大統領」となり、世界は完全に「ともだち」に支配される。そんななかでカンナ(平愛梨)や、オッチョ(豊川悦司)は地下に潜伏し、「ともだち」を倒そうと活動していた。一方の「ともだち」は世界を滅亡させるべく、新種のウイルスを開発。世界中にばら撒く計画を立てていた。そして、バイクで日本各地を走る謎の男(唐沢寿明)の曲がひそかなブームとなり、カンナの耳にも入るのだが…。
『ロマンスは別冊付録』は、2019年1月から3月にかけて韓国tvNで放送された。第55回百想芸術大賞でウィ・ハジュンが最優秀新人俳優賞、第21回Mnet Asian Music AwardsでJANABIが最優秀OST賞にノミネートされた。ウォンビンの妻としても知られるイ・ナヨンが、カン・ダニを演じる。また『君の声が聞こえる』や『ドクター異邦人』などで知られる、イ・ジョンソクがチャ・ウノを演じた。離婚によって家も夫も失ってしまった、37歳のカン・ダニ(イ・ナヨン)。人気コピーライターだった経歴を活かして再就職の面接に挑むものの、キャリアが途絶えた“経断女”は50回もの面接に落ちてしまう。住む家にも困り、弟同然の出版社編集長のチャ・ウノ(イ・ジョンソク)の家に家政婦としてもぐりこむ。出版界で最年少の編集者チャ・ウノは、天才作家でもある。運良く出版社の社員になれたダニは、久しぶりの仕事で活躍できるのか!?
『モダン・タイムス』はサイレント映画で活躍していた、チャールズ・チャップリンがはじめて言葉を発した記念碑的作品である。今作ではじめてチャップリンの肉声を聴いたという人も多く、映画ファンにとっても外すことのできない1作だ。作風はチャップリンおなじみのコメディでありながら、オートメーション化された現代文明を揶揄するストーリーが特徴である。特にチャップリンが歯車に巻き込まれてしまう場面は、映画史に残る名シーンだ。機械仕掛けの工場で働いているチャーリー(チャールズ・チャップリン)は、毎日同じように繰り返される仕事に疲れ切っていた。今日もネジをしめ続ける仕事をおこなっており、少しずつ精神を病んでしまう。工場側はさらに効率を追求した、「自動給食マシン」を開発する。そしてチャーリーが実験体となり、事態はさらに悪化。ついにチャーリーは気が狂ってしまい、病院送りとなってしまうのだった。チャーリーの不幸はまだまだ続き、病院を出たのも束の間、労働者たちのリーダーに担ぎ上げられていく。
しゃべるやかんでタイムスリップ!?1989~90年にフジテレビで放送された、オリジナルテレビアニメ作品。明るく元気な少年と少女が、しゃべるやかんのタイムマシーンで、時空を超えた大冒険を繰り広げる。全39話からなる。サッカー少年のはやと(三ツ矢雄二)とバンド少女のゆみ(西原久美子)は、同じ学校に通う幼なじみ。放課後になるとどちらが校庭を使うのかをめぐって毎度争うという、騒がしい日常を過ごしていた。ある日、ふたりと親交のある変わり者の発明家・レオナルド博士(千葉繁)から、ついに約束していたとある発明品が完成したと連絡が入る。そこでふたりは急いで博士の家へと駆けつける。博士が発明したのは、関西弁でしゃべるステンレス製やかん型の装置・トンデケマン(千葉繁)。なんとこのやかんはタイムマシーンだったのである! はやととゆみはさっそくトンデケマンの力で、過去へとタイムスリップすることになる。そうしてふたりは、9世紀のバグダッドへとたどり着く。ところが、そこでふたりはトンデケマンとはぐれてしまい、現代へと戻ることができなくなってしまう。しかも、ふたりはバグダッドで出会った王子・ダンダーン(神谷明)とともに、シャララ姫(佐久間レイ)の誘拐事件に巻き込まれるのだった。果たしてふたりは、もとの時代に帰ることができるのか!?
鳥獣戯画で描く日本の歴史!?鳥獣戯画をモチーフにした、オリジナルテレビアニメ作品。鳥獣戯画風の動物と化した戦国武将たちが、シュールな日常を送る! 5分枠のショートアニメとして放送された。それぞれ全13話の「甲」と「乙」のふたつのシリーズからなる。1574年のある日、豊臣秀吉(村井良大)と徳川家康(和田雅成)は、織田信長(中村橋之助)に呼ばれて岐阜城にやってきた。どうやらふたりに見せたいものがあるらしい。またグロテスクで悪趣味なものを見せられるのかとうんざりしつつも、秀吉と家康は仕方なく信長のもとを訪れる。待っていた信長は、いつにもまして上機嫌。なにごとかと思えば、その手にはわざわざポルトガルから取り寄せた火縄銃が握られていた。感想を聞かれた秀吉と家康は、興味がないものの、適当にほめることにする。すっかり気分がよくなった信長は、今度は火縄銃を試し撃ちしたいといい出す。そこで茶碗とかを撃ったらどうかと家康が提案する。だが、茶碗を撃ってもたいして面白くないらしく、信長はどうも気乗りしない様子である。すると、信長は唐突にじゃんけんをしようといい出す。なぜこのタイミングでじゃんけんなのかと、身の危険を感じた秀吉と家康は、なんとかじゃんけんを阻止しようとする。けれども、信長の強引なかけ声により、ふたりはじゃんけんをせざるをえなくなってしまうのだった…。
十数年ぶりに再会した兄妹のラブストーリー!吉田基已の漫画『恋風』をもとにした、テレビアニメ作品。両親の離婚で離れ離れになった兄と妹が再会し、互いに惹かれ合っていく純愛ストーリー。原作は、講談社の漫画雑誌「イブニング」で連載された。結婚相談所に勤務する職員・佐伯耕四郎(三宅健太)は、28歳の冴えない独身男性。なにごとにも本気で打ち込むことができず、無難に日常を過ごすことを繰り返してきた。だがそんな冷めた態度は、恋人の秋本宵子(柚木涼香)に見抜かれてしまう。宵子から「耕四郎って心の底から、誰かを恋しいと思ったことあるのかしら?」といわれ、別れを告げられるのだった。耕四郎は失恋のショックを、酒でまぎらわせるしかなかった。そんなとき、耕四郎は偶然ひとりの女子高生と知り合う。彼女の名は、小日向七夏(中村有岐)。あどけない表情で素直な思いをぶつけてくる彼女に、耕四郎はどこか癒されていた。ある日、ひょんなことから耕四郎は七夏と2人で遊園地に行くことになる。元気にはしゃぐ七夏に、体力的についていけない耕四郎だったが、久しぶりに心の底から楽しむことができた。それをきっかけに、耕四郎は七夏に惹かれ始める。ところがその日の晩、耕四郎は自分と七夏が両親の離婚により離れ離れになっていた実の兄妹だと知ることになるのだった…。
原作はノンフィクション作家・高橋秀実による『「弱くても勝てます」 開成高校野球部のセオリー』。東京都に実在する進学校・開成高校の、野球部の活動の様子が描かれている。今作はこの作品をモチーフに、フィクションとしてドラマ化したものである。2014年に日本テレビ系列で放送され、二宮和也が主人公の野球部監督を演じることで、大きな話題を呼んだ。また主題歌は嵐の「GUTS !」で、口ずさみやすい応援歌として幅広い年代層の人々に親しまれている。名門進学校・小田原城徳高校から東大に進学し、卒業後、そのまま東大で生物学の研究に没頭していた田茂青志(二宮和也)。しかし突然、研究室が閉鎖されてしまうことになり、青志は1年間だけ母校・城徳高校で理科教師として働くことになった。高校時代、野球部員として活躍していた青志だったが、現在の城徳高校野球部の衰退ぶりに驚き、落胆する。部員はマネージャー・柚子(有村架純)を含めてたったの6人、練習でグランドを使えるのは週にたった一度の3時間だけ…。そんな状態の野球部には関わらないつもりでいた青志だったが、柚子と柚子の母・楓(薬師丸ひろ子)から強引に誘われ、いつの間にか野球部に関わることに…。青志は真面目な部員・白尾(中島裕翔)らとともに、まずは部員を9人そろえることから始めるのだが…。
2012年にフジテレビ“月9”ドラマとして放送された。脚本には2010年にフジテレビヤングシナリオ大賞を受賞した野木亜紀子も参加しており、東京の北品川にある小さな探偵事務所を舞台に、個性豊かな探偵たちが奔走する姿を生き生きと描いている。主人公を演じたのは、松本潤。『ごくせん』での頭脳明晰な不良生徒役、『花より男子』でのイケメン男子高校生役など、その華やかなルックスを活かした演技で俳優としても活躍する松本潤が、新米探偵役に挑戦している。また、探偵事務所のボスに松嶋菜々子、同僚の探偵に永山瑛太、大泉洋などの豪華俳優陣が出演することも大きな話題となった。気の向くままに自由に生きていたフリーターの時多駿太郎(松本潤)は、ホテルで人妻との密会を楽しむ日々を送っていた。しかし、相手の夫が雇った探偵によって密会現場の写真を撮られ、そのことが原因で別れを告げられてしまう。駿太郎は密会現場のホテルで出会った怪しい男・新田輝(永山瑛太)のことを思い出し、偶然再会した新田を追い、「北品川ラッキー探偵社」を突き止める。駿太郎は事務所内に乗り込むやいなや新田に殴りかかり、たちまち大騒動に…。騒然とするなか、騒動を冷静に観察していた事務所社長・藤崎瞳子(松嶋菜々子)は、なぜか駿太郎を探偵としてスカウトするのだった…。
『20世紀少年』は浦沢直樹による長編漫画だ。昭和中期から近未来までを舞台とし、世界を牛耳ろうと画策する「ともだち」と、対抗勢力との戦いを描いている。2008年からは唐沢寿明主演で実写化され、今作はその第2章にあたる。1章では主人公ケンヂが「ともだち」の策にはまり、行方不明になるまでが映画化された。2章からは新たに高校生になったカンナが登場し、舞台は「ともだち」が世界を手に入れた後の近未来となっている。2015年。ケンヂ(唐沢寿明)は「ともだち」に攻撃を仕掛けたテロリストとされ、仲間たちも行方がわからなくなる。残されたケンヂの姪・カンナ(平愛梨)はユキジ(常盤貴子)に育てられたが、「ともだち」が支配する世の中に反抗心を抱いていた。平和に暮らしていたふたりだったが、ついにカンナが洗脳施設・ともだちランドに送られてしまう。遊園地の裏側を探っていたカンナは、現地で清掃員に扮していた、かつての仲間ヨシツネ(香川照之)と再会するのだった。
われらがズヴィズダーの光を、あまねく世界に!2014年に放送されたA-1 Pictures制作のオリジナルアニメ作品。ごく平凡な少年が、秘密結社の総帥を務める銀髪幼女と出会ったことから、結社の戦闘員となり、ともに世界征服を目指す! 監督は、『青の祓魔師』や『七つの大罪』で知られる岡村天斎。総帥ヴィニエイラ率いる秘密結社・ズヴィズダー。彼らの目的は、いまだかつて誰も達成したことのない、真の世界征服を実現すること。そのために、彼らは着々と足がかりを築いていた。そんなある日、ズヴィズダーのメンバーが夜の街でうっかり巨大生物を出現させてしまう。それに対処するため、日本政府は戒厳令を敷き、自衛隊を出動させた。緊迫した状況のなか、夜の街に取り残された家出少年・地紋明日汰(花江夏樹)が、迷子らしき銀髪幼女・星宮ケイト(久野美咲)と出会う。その幼女を保護しようとする明日汰だったが、そこで彼女から衝撃の事実を聞かされる。なんとこの幼女こそが、秘密結社ズヴィズダーの総帥ヴィニエイラだったのである。こうして明日汰はなりゆきから、下っ端の戦闘員としてズヴィズダーに加入。日本刀を振り回す女子高生・鹿羽逸花(伊瀬茉莉也)ら、個性的すぎるメンバーと世界征服を目指すことになる。
アニメ『MIDNIGHT EYE ゴクウ』は、1989年にOVAとして発売されたSFハードボイルドアクション作品。2014年の東京を舞台に、左目に「神の目」と呼ばれるすべてのコンピューターにアクセスできてしまう端末が埋め込まれた探偵・風林寺悟空の活躍が描かれている。アニメが制作された1987年では、まだコンピューターの普及が進んではなかった。しかし当時から見た、コンピューターにリンクされた近未来が丁寧に描かれており、後のIoT化が進んだ社会を先取りした世界観が話題となっている。原作を手掛けたのは、『コブラ』で漫画家デビューを果たした寺沢武一である。時代は、2014年の東京。私立探偵・風林寺悟空(松田重治)は、元々メガロポリス東京都警で腕利きの刑事として活躍していた。刑事時代、同僚の刑事たちが次々と自殺していく奇怪な事件に遭遇。自殺の原因となっていたのは敵の刺客による催眠術だった!悟空は催眠術を防ぐため、左眼を刺してなんとかその場をおさめた。そんな事件の一部始終を見ていたある人物は、全世界のネットワークにアクセスができる小型端末機が組み込まれた義眼と制御装置・如意棒を悟空に与えたのだ。いきなり世界を制する力を与えられた悟空は、義眼と如意棒の力を使ってさまざまな事件を調査していく!
アニメ『星のカービィ』は、2001年10月からTBS系列で放送されたアクションファンタジー作品。任天堂が発売した、ゲームソフト『星のカービィシリーズ』が原作。プププランドに降り立った伝説の戦士・カービィが、邪悪なる闇の帝王・ナイトメアを討伐するために冒険へと繰り出す。ゲーム版の設定とは異なり、アニメ独自のキャラクターや設定も多く展開している。星型の宇宙艇・ワープスターに乗って旅をしていた、ピンク色の丸い物体・カービィ(大本眞基子)。そんな旅の途中、突然ワープスターが発火! 着いた先は、デデデ大王(緒方賢一)が治めている国・プププランドであった。プププランドの物知り博士・カブー(飛田展男)は、カービィがプププランドを救う「伝説の戦士」だと予言。あまりに間の抜けたキュートな見た目だけに、住人は疑いのまなざしを送っていた。そんなとき、デデデ大王が飼っているペットのオクタコンが突然巨大化! 果たして、カービィはオクタコンを止めることができるのだろうか?
アニメ『サイボーグ クロちゃん』は、1999年にテレビ東京系列で放送されたアクションギャグ作品。二足歩行できるネコが、武器を片手に町を破壊して回るというハチャメチャな展開が面白いと話題になった。原作は横内なおきが手掛けており、「月刊コミックボンボン」にて連載。連載当時は読み切り作品として掲載されたが、あまりの人気で連載を続行することになった代表作品である。元々普通の野良猫だったクロが、世界征服のマシンとして改良されたという斬新さで、子どもから大人まで楽しめるような展開となっている。ここは山奥にあるドクター剛研究所。世界征服を企む剛万太郎(古澤徹)は、雑種の黒猫であるクロ(坂本千夏)を改造し、サイボーグ兵器へと変えた。クロはもともと、フジ井家に住む老夫婦を野良猫とは思えない超人離れした能力で、怪盗や泥棒たちから守っていたのだ。そんなある日、恋焦がれていた犬のプーリィ(笹本優子)に愛の告白をしようと気をそらしていたとき、剛につかまってしまう。サイボーグとなったクロは、並外れた身体能力と武器を使って今日も町で大暴れする!
アニメ『花さか天使テンテンくん』は、1998年10月からフジテレビ系列で放送されたギャグファンタジー作品。原作は小栗かずまたが手掛けており、1997年から2000年まで「週刊少年ジャンプ」にて連載されていた。小栗かずまたにとっては初の連載作品であり、代表作でもある。ゆるい見た目の天使・テンテンと、サイダネを授からなかった小学生男児との交流を描いたコメディ要素たっぷりのギャグ漫画である。天界から降り立った、能天気な天使・テンテン(鈴木晶子)。その日は、暇を持て余していたので空中散歩に出ていた。そこへ、一筋の光が! 好奇心旺盛なテンテンはその場へと向かうも、サイダネを授けていた神様のハゲ頭が光っていただけだった。がっかりしたテンテンは、食べていたおにぎりの梅干しの種を吐き出し、その場を立ち去ったのだ。それから10年後、サイダネを授からずに育ってしまった桜ヒデユキ(摩味)は、頭も悪く運動神経も芸術的な才能にも恵まれなかった。そんなヒデユキだったが、下校途中の道端で偶然にもテンテンに出会う!
『バベル』や『レヴェナント: 蘇えりし者』で知られる、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督。今作はそんなイニャリトゥの代表作であり、彼が初のアカデミー賞監督賞、作品賞を受賞した作品である。演技面でも評価されており、特に主演を務めたマイケル・キートンは今作をきっかけに再ブレイク。また、共演のエマ・ストーンやエドワード・ノートンの演技も高く評価されている。かつてスーパーヒーロー「バードマン」を演じたリーガン(マイケル・キートン)は、完全に落ちぶれていた。家族との生活もうまくいっておらず、精神面ではもうひとりの自分「バードマン」の幻影に悩まされ、彼の精神状態は危ういところまで達してしまう。そしてリーガンは、無謀にもブロードウェイの舞台に立つことを決意する。この舞台が成功すれば、スターの道をふたたび歩めるからだ。しかし、内なる「バードマン」の声は次第に大きくなっていき、極限まで追い詰められたリーガンは奇跡を呼び起こす。
『シークレット ウインドウ』は、スティーヴン・キングの中編小説『秘密の窓、秘密の庭』を実写化した作品だ。盗作を疑われた作家が、嫌がらせを受け続けるストーリーとなっている。主演は『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズに出演した、ジョニー・デップ。濃いキャラクターを演じることが多いジョニー・デップだが、今作では比較的地味なキャラクターを演じた。監督は『ジュラシック・パーク』の脚本家としても知られる、デヴィッド・コープが務めている。妻との離婚問題で悩んでるモート(ジョニー・デップ)は、ひとり家に籠って小説を書いていた。ある日、モートが書いた小説に対して「盗作だ」と難癖をつける男、シューター(ジョン・タトゥーロ)がやってくる。すぐに追い返したモートだったが、玄関にはシューターの書いた小説『シークレット ウインドウ』が置かれていた。その日以降、モートは何者かに嫌がらせを受けるようになる。シューターを疑い、探偵に事件を調べさせるのだが…。
『フル・モンティ』はストリッパーとなった、中年男性たちを描くコメディ映画だ。ストリッパーを主人公にした作品だが、家族でも楽しめるハートフルな作品となっている。日本でも主演・山田孝之、演出・福田雄一で舞台化され、過激な演技が話題となった。また今作は、アカデミー賞監督賞にノミネートされ、アカデミー賞作曲賞を受賞した。ブロードウェイでミュージカル化もされており、幅広い世代から愛されている。長年の不況により、荒廃してしまったイギリスのとある街。かつては栄えていた場所だったが、現在は失業者が増え、重苦しい空気が漂っていた。そんな街に住むガズ(ロバート・カーライル)は、女性たちの注目を集めている、男性ストリッパーを目撃する。失業者だったガズは、自身がストリッパーとなり金を稼ぐことを思いつくのだった。そして同じく失業した男たちのなかから、選りすぐりのメンバーを集め、ストリップの練習を開始。しかし練習風景が監視カメラに映ってしまい、メンバーたちに羞恥心が芽生えはじめる。
しゃべる謎の防具が仲間になった!?斐宮ふみのウェブ漫画『おとなの防具屋さん』をもとにした、テレビアニメ作品の第2期。剣と魔法の世界で、セクシーな防具を販売する防具屋のドタバタな日常を描く。アニメはテレビ放送版のほか、HKT48のメンバーである田島芽瑠、神志那結衣、竹本くるみが出演するラグジュアリー版も制作されている。原作はウェブコミック配信サイト「GANMA!」で配信中。さまざまな種族とモンスターがいる、剣と魔法の世界。そんな世界の片隅に、セクシーな防具ばかりを販売するちょっと変わった防具屋があった。防具屋の店主・ナーデン(櫻井孝宏)は、エロに関しては妥協を許さない男。エロに対する情熱から、店員の美少女・リリエッタ(東山奈央)と少年・カウツ(石井マーク)とともに、日々新たな防具の仕入れにいそしんでいた。ある日、防具の素材集めに出かけていたナーデンたちは、空から降ってきた謎の防具・マモリ(降幡愛)を拾う。驚いたことに、マモリは防具でありながら生きており、人間の言葉をしゃべることができた。マモリを持ち帰ったナーデンたちは、マモリから事情を聞くことにする。ところが、マモリは自分がなぜ空から降ってきたのか、まったく覚えていないという。そこで行き場がないマモリは、しばらく防具屋で過ごすことを決める。しかし、まもなくナーデンたちが変態だと知ることになるのだった…。
『しあわせはどこにある』は、精神科医の「しあわせ探しの旅」を描いたロードムービーだ。中国の派手な街並みや、一面の雪景色が広がるチベット、アフリカの貧困地域など、多くのロケーションが登場する。主人公の精神科医は、『ショーン・オブ・ザ・デッド』で一躍有名になったサイモン・ペッグが演じた。共演は『ヘレディタリー/継承』に出演したトニ・コレット、『ゴーン・ガール』での演技が高く評価されたロザムンド・パイクが名を連ねる。精神科医として、多くの人の悩みを聞いてきたヘクター(サイモン・ペッグ)は、ルーティン化された人生に疲れ切っていた。そんなある日、精神科医であるはずのヘクターは、「しあわせ」の正体がわからなくなってしまう。いても立ってもいられなくなったヘクターは、イギリスを飛び出し、中国へと「しあわせ探しの旅」に向かう。そして恋人のクララ(ロザムンド・パイク)からもらった手帳に記録を取りながら、世界中を旅していくのだった。
フランシス・フォード・コッポラの監督作品で、1997年11月に公開されたアメリカ映画。日本公開は1998年6月。ジョン・グリシャムの小説『原告側弁護人』が原作である。主人公の新人弁護士を、マット・デイモンが演じている。今作は、彼の出世作となった『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』と同時期に撮影された。今では、ベテラン俳優となったマット・デイモンだが、この作品では正義と理想に燃える若者を好演している。苦学生のルーディ(マット・デイモン)は、アルバイトしているバーのマスターの紹介で、悪徳弁護士として有名なブルーザー・ストーン(ミッキー・ローク)の事務所で働くことになった。彼の初仕事は、保険金支払いを拒否している大手保険会社・グレート・ベネフィットを訴えることだった。ブルーザーからは、保険会社勤めの経験がある弁護士見習いの先輩・デック(ダニー・デヴィート)と組んで進めるよう命じられる。グレート・ベネフィットの起訴と並行して、デックから新しい仕事を得るコツを病院で学んでいたとき、ルーディは夫の虐待で大怪我をした人妻・ケリー(クレア・デインズ)と出会い、打ち解けていく。一方で、グレート・ベネフィットの控訴では、ルーディと相手側の弁護士・ドラモンド(ジョン・ヴォイト)の攻防戦が白熱していた。
1986年に公開され、世界中で物議を醸したフランス制作の映画。長編デビュー作品である『ディーバ』がセザール賞の新人作品賞、撮影賞、音楽賞、録音賞の4部門を受賞したジャン=ジャック・ベネックスの監督作品である。ジャン=ジャック・ベネックスは、ニュー・フレンチ・アクション・シネマといった新しいジャンルを築いた監督だ。主演は、今作がデビュー作となったベアトリス・ダル。モデル活動をしていたときに監督に見出され、デビュー作とは思えないほどの怪演を見せている。リゾート地のバンガローで、ひとり気ままに生きるゾルグ(ジャン=ユーグ・アングラード)。ある日、彼は風変わりの少女・ベティ(ベアトリス・ダル)と出会う。勤めていたレストランに嫌気が差したベティは、ゾルグのもとに身を寄せる。本能のままに生きるベティに溺れていくゾルグ。刹那的に愛をむさぼるふたり。エキセントリックなベティとの生活で、ゾルグ自身の言動、そして人生も次第に変わっていくのだった。
今作は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の監督として知られる、ロバート・ゼメキスが制作したアニメ映画だ。全編がモーションキャプチャを使用した3Dアニメで構築され、俳優の演技がそのままアニメーション化されている。原作となったのは、児童向け絵本『急行「北極号」』である。ゼメキス監督との親交があるトム・ハンクスが複数のキャラクターの声優を務め、主人公の少年を含む5役のモーションキャプチャも担当した。サンタを信じない男の子(ジョシュ・ハッチャーソン)は、クリスマスイブの夜に「ポーラー・エクスプレス」に乗り込んだ。この列車は男の子の前に現れた不思議な列車で、社内には風変わりな車掌(トム・ハンクス)と、大勢の子どもたちが乗っていた。男の子は列車内で幽霊に遭遇したり、チケットを探したりと、数々のトラブルに巻き込まれる。そして「ポーラー・エクスプレス」は、サンタクロースの住む北極点へと向かうのだった。
『復讐法廷』は、2015年にテレビ朝日系で放送された法廷サスペンスドラマ。娘(柳生みゆ)を殺された父親・中原誠司(田村正和)による復讐殺人事件をテーマに、現代司法の問題点を問う作品になっている。『新ニューヨーク恋物語』以来約10年ぶりに共演する、竹内結子や田村正和などのキャストを中心に物語が進んでいく。裁判所で、ある強姦殺人事件の判決が下されていた。その裁判では警察の尋問による自白が証拠として採用されず、容疑者である岩崎健二(中尾明慶)は無罪になる。判決を聞いた岩崎は笑みを見せ、被害者の父親である中原誠司の反論があるなか、裁判結果は警察の捜査に大きな影響を与えていた。その後誠司は娘の復讐を誓い、岩崎を射殺。そして警察に捕まった誠司は、自分は岩崎を無罪にした国の代わりに死刑を執行したといった。そのころ、検事を辞めて弁護士になっていた緒方信子(竹内結子)。父の親友である吉岡勇(岸部一徳)の紹介で、誠司の弁護をしようとする。しかし誠司は、自分の罪を軽くするつもりはなく、信子の弁護に消極的だった。
『セブン』は猟奇的犯罪と、犯人を追う刑事たちを描いたサスペンス映画だ。「七つの大罪」になぞって人が殺されていく殺人事件は、当時の観客に大きな衝撃を与えた。映画そのものがダークな雰囲気を纏っており、残虐的な事件とマッチした画面作りがなされている。監督のデビッド・フィンチャーは今作の成功により、一流監督の仲間入りを果たした。主演はブラッド・ピットとモーガン・フリーマンが務めている。当時のピットはまだ若手であり、現在ほどの知名度はなかったが、今作への出演をきっかけに注目されるようになった。とある街で殺人事件が発生。被害者は犯人に銃を突き付けられ、過剰に食べ物を食べさせられていた。事件を担当するのは定年間近のサマセット(モーガン・フリーマン)と、新任のミルズ(ブラッド・ピット)であった。あまりにも悲惨な現場に衝撃を隠せないふたりだったが、すぐさま2番目の事件が起きる。次の事件は被害者に自らの贅肉を切り取らせており、壁には「強欲」の文字が書かれていた。先の事件にも「暴食」の文字が現場にあったため、サマセットは「七つの大罪」になぞらえて殺害していることを推測するのだった。
ドラマ『謎解きはディナーのあとで』は、2011年10月から12月まで放送された。原作は、東川篤哉による同名小説。脚本を務めたのは、『LIAR GAME Season 2』などを手掛けた黒岩勉。宝生グループの令嬢でありながら、国立署に勤める刑事・宝生麗子を北川景子が演じ、毒舌だが有能な執事・影山を櫻井翔が演じた。警視庁国立署の刑事として働く女性・麗子(北川景子)。麗子は風祭モータースの御曹司で、上司である風祭(椎名桔平)の、ナルシストかつ頭の悪い推理にウンザリしていた。そんなある日、コーポ国立というアパートで、吉本瞳(木南晴夏)が殺害された事件が起こる。瞳の遺体には、室内でブーツを履いているという不自然な点があった。風祭の見当違いな推理を聞きつつ、捜査を進めていく麗子。そんななか、瞳の元恋人・田代博之(戸次重幸)という怪しい人物が浮上する。しかし彼にはアリバイがあり、謎が解けぬまま帰宅する。そこで麗子は、新しい執事・影山(櫻井翔)と遭遇する。巨大財閥・宝生グループの令嬢である麗子は、迎えの車に乗って帰宅し、ディナータイムを迎える。麗子は影山と話しながら、吉本瞳殺害事件について説明をしていく。すると影山の口から、「この程度の事件も推理できないとは。お嬢様はアホでいらっしゃいますか?」という驚きの言葉が発せられる…!
井上ひさしの小説『東慶寺花だより』を原案としており、『クライマーズ・ハイ』『突入せよ! あさま山荘事件』などの人気作品を多数手がける原田眞人が、監督・脚本を担当した。江戸時代に幕府公認の縁切寺だった鎌倉の東慶寺を舞台にし、離縁を求めて寺に駆け込んだ女性たちの、それぞれの物語を描いている。2015年5月16日に公開された。江戸時代、老中・水野忠邦が発案した「天保の改革」によって、人々は娯楽を奪われた上に、厳しく取り締まられていた。当時女から離縁することは許されておらず、女が夫と別れるための唯一の方法は、縁切寺の東慶寺に駆け込むことだった。しかし東慶寺に匿われるためには、女たちは御用宿の柏屋にておこなわれる、聞き取り調査を受けなくてはならない。そんなある日、それぞれ事情を抱えたお吟(満島ひかり)とじょご(戸田恵梨香)のふたりの女が、離縁を求めて東慶寺に駆け込んできた。柏屋の居候の医師見習い、かつ戯作者を夢見る中村信次郎(大泉洋)は、柏屋主人・源兵衛(樹木希林)とともに、駆け込んできた女たちの手助けをはじめる。
織田信長亡き後の織田家の後継者を決めるために開かれた、日本初の会議・清須会議を題材にした日本映画。原作は三谷幸喜が17年ぶりに書き下ろした小説であり、今作の監督・脚本も三谷自らがおこなった。三谷にとっては初の時代劇映画となる。出演は三谷作品の常連である佐藤浩市や阿南健治、小日向文世以外にも、剛力彩芽や松山ケンイチ、伊勢谷友介など三谷作品初出演の役者たちも多くキャスティングされた。また坂東巳之助、中村勘九郎ら歌舞伎役者が重要な役柄を演じており、その立ち振る舞いの美しさは一線を画している。従来の三谷作品らしいコメディ要素もふんだんに盛り込みながらも、戦国の時代に生きる人々のたくましさや切なさまでも描かれており、老若男女が楽しめる作品である。本能寺の変で織田信長(篠井英介)亡き後、織田家の筆頭家臣である柴田勝家(役所広司)はしっかり者の三男の信孝(坂東巳之助)、そして明智軍を討った羽柴秀吉(大泉洋)は次男ではあるが、うつけ者として有名な信雄(妻夫木聡)を、それぞれ織田家の後継者として推していた。そして織田家の宿老が中心となり、次期後継者を決定すべく清須会議が開かれる。さまざまな人々の思惑が混じり合い、繰り広げられる駆け引き。会議も終盤にかかったころ、秀吉の一言が大きく状況を変えてしまう。
『バック・アロウ』は、2021年1月から放送開始となったオリジナル・テレビアニメ。壁に囲まれた世界「リンガリンド」を舞台にした、ファンタジー・ロボットアニメとなっている。制作はスタジオヴォルンで、監督は『無限のリヴァイアス』『コードギアス 反逆のルルーシュ』などを手掛けた谷口悟朗。シリーズ構成は、舞台脚本で著名であり『仮面ライダーW』『仮面ライダーフォーゼ』の脚本でも知られる中島かずきが務めている。また、LiSAが歌うオープニングテーマも注目どころ。物語の舞台は「リンガリンド」なる、壁に囲まれた世界。そこにはブライハイトという、ロボット武力があった。それはバインドワッパーというリングを装着することで、意志の力を具現化するというもの。そして時折宝が入ったラクホウという物体が、空から降ってくる。ある日、辺境の地・エッジャ村に落ちたラクホウから、バック・アロウという男(梶裕貴)が現れた。アロウは「壁の外から来た」というだけで、ほかの記憶は何もない様子。しかしそのことがきっかけで、エッジャ村はデバッガー(松本大)なる賞金稼ぎに襲われる。それをアロウがよく分からないまま、ブライハイトの力で救い出す。それでも村長の孫・エルシャ(小澤亜李)や少年・ビット(小野賢章)は、アロウを怪しむばかり。そこへレッカ凱帝国のシュウ・ビ(杉田智和)とレン・シン(潘めぐみ)がアロウに接触してくる。
世界中で愛され続けているベストセラーが実写映画化に! 『かいじゅうたちのいるところ』はアメリカでは2009年10月、日本では2010年1月に公開された。原作はモーリス・センダックによる同名の絵本。監督は『マルコヴィッチの穴』や『アダプテーション』などを手掛けたことで知られる、スパイク・ジョーンズ。彼は映画監督のほか、ミュージックビデオの制作や俳優として幅広く活躍している。日本語吹き替え版では、主人公のマックスを加藤清史郎、かいじゅうのキャロルを高橋克実、KWを永作博美が務めた。マックス(マックス・レコーズ)は8歳の少年。シングルマザーの母親(キャサリン・キーナー)は恋人(マーク・ラファロ)とラブラブで、母の姉・クレア(ペピータ・エメリッチズ)は遊び相手になってくれない。オオカミの着ぐるみを着たマックスは、いたずらをして母に怒られ、家を飛び出す。偶然発見したボートで、海に出てしまったマックス。たどり着いたのは、かいじゅうたちが住む島だった。島にいるかいじゅうのキャロル(ジェームズ・ガンドルフィーニ)は怒っていて、暴れていた。キャロルに食べられそうになったマックスだが、自分を王様だと嘘をつくことで仲間として迎え入れられる。そしてかいじゅうたちと接していくうちに、強く見える彼らにも悩みがあることを知り…。
今作はゾンビ映画の礎を築き上げた、ジョージ・A・ロメロが監督した作品である。『ゾンビ』や『死霊のえじき』など、数々の名作ゾンビ映画を手掛けてきたロメロは、今作ではモキュメンタリー形式で撮影をおこなった。ほとんどのシーンで主観カメラが用いられており、緊迫感のある映像が楽しめる。また、ギレルモ・デル・トロやクエンティン・タランティーノなど、映画界の大御所がカメオ出演しているのも今作の特徴だ。ジェイソン(ジョシュア・クローズ)と仲間たちは、夜の森のなかで撮影をおこなっていた。大学の卒業制作の一環として、ホラー映画を作っていたのだ。しかし森の外では死者が蘇っており、大事件に発展していた。森のなかで孤立していたジェイソンたちも、ラジオの情報から死体が蘇っていることを知る。ジェイソンは恋人のデブラ(ミシェル・モーガン)を助けるため、女子寮へと足を運ぶ。道中で歩き回るゾンビを目撃し、一行は絶望を味わうことになる。
『映画 えんとつ町のプペル』は、2020年12月に公開された日本のアニメーション映画作品。原作はお笑い芸人の西野亮廣プロデュースによる、絵本作品『えんとつ町のプペル』。発行部数65万部を超える大ヒットとなった絵本作品を、原作者である西野亮廣が脚本・製作総指揮となり映画化。2021年1月時点で観客動員100万人、興行収入14億円を突破し、第44回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞を受賞した。声優は窪田正孝、芦田愛菜、立川志の輔、小池栄子、藤森慎吾、宮根誠司など、実力派俳優からお笑い芸人まで幅広く採用されている。ここは、えんとつだらけの町・えんとつ町。いつも空が黒い煙に覆われているこの町の住人たちは、この黒い煙の先に“星”が存在するということを知らない。ルビッチ(芦田愛菜)は、この町でただひとりだけ、紙芝居にのせて“星”の存在を語っていた人物・ブルーノ(立川志の輔)の息子だ。亡くなってしまった父親の教えを守り、“星”の存在を信じるルビッチだったが、周りからは嘘つき呼ばわりされ、孤立してしまっていた。しかし、ハロウィンの夜にゴミ人間・プペル(窪田正孝)と出会ったことで、ひとりぼっちだったルビッチの運命が大きく変わる。のけもの同士、意気投合した2人は友達となり、一緒に“星”を探す旅に飛び出す。2人は無事に“星”を見つけることができるのか!?
三重県多気郡多気町に実在する、高校生たちが運営するレストラン「まごの店」。今作は多気町にある県立相可高校の、調理クラブに所属する生徒たちが切り盛りするレストランの活動をモデルに制作され、2011年に日本テレビで放送されたドラマである。脚本を務めるのは、吉本昌弘。アイドルグループ・TOKIOのメンバーであり、NHK大河ドラマなど多くの作品に出演し、俳優としても活躍し続けている松岡昌宏が、主人公の熱血教師を演じている。銀座の一流料亭で板前として働く村木新吾(松岡昌宏)のもとに、幼なじみの岸野宏(伊藤英明)がやってきた。町役場の職員をしている岸野は、地元・三重の町おこしのため、高校生によるレストランを計画しており、生徒たちの調理指導をぜひ村木にやってもらいたいと頼みに来たのだ。友人の依頼を引き受けた村木は、さっそく岸野とともに、地元の相河高校・調理クラブが活動する厨房を訪れた。そこで村木が目にしたのは、思いつくままに好きな料理を作り、文化祭の模擬店のような感覚で料理を楽しんでいるクラブ員たちの姿だった。村木はクラブ員たちを一喝し、まずは調理室の掃除を徹底することを指示する。村木のいきなりの洗礼に、クラブ員たちのなかには帰ってしまう者も…。そんななか、3年生の坂本(神木隆之介)や2年生の米本(川島海荷)は村木の教えを受けるため、掃除を始めるのだった。
ドラマ『華麗なる一族』は、2007年1月にTBS系列で放送されたヒューマンドラマである。1960年代の神戸を舞台に、財閥父子の葛藤と金融業界の闇が色濃く描かれている。TBS開局55周年を記念する番組のひとつとして手掛けられた作品。主演には、ドラマ『HERO』シリーズや『GOOD LUCK!!』など、数々の人気ドラマの主演を務めた木村拓哉が抜擢された。高い演技力とカリスマ性で、多くのファンを魅了している。ほかにも、鈴木京香、山本耕史、相武紗季、吹石一恵、北大路欣也など豪華俳優陣が出演している。万俵財閥が所有する主力企業・阪神特殊製鋼の専務・万俵鉄平(木村拓哉)は、新しい技術の開発に没頭していた。会社として採算が見込める大口契約を取り付けることができ、業績も上々であった。鉄平はさらに事業を拡大するために、阪神銀行の頭取でもある父・大介(北大路欣也)に融資を依頼する。しかし大蔵省が進める金融再編を危惧し、大介は即答することを避けたのだった。
『男はつらいよ お帰り 寅さん』は、2019年12月に公開された日本の映画作品。不朽の名作『男はつらいよ』シリーズの50周年記念作品で、前作『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』から22年ぶりの作品となっている。山田洋次が監督を務める。シリーズおなじみの出演者として、倍賞千恵子、前田吟、吉岡秀隆が名を連ねるほか、本シリーズの看板俳優で96年に亡くなった渥美清も出演している。かつて柴又の帝釈天の参道に、くるまやという草団子屋があった。現在その店舗はカフェになっており、その裏手にある住居は昔のまま残されている。諏訪満男(吉岡秀隆)は、サラリーマンを辞めて小説家という昔からの夢を叶えていた。亡くなった妻の7回忌ということで、法要のために久々に葛飾の実家を訪れる。法事の後、母・さくら(倍賞千恵子)や父・博(前田吟)、親戚や近所の人などと、昔話に花を咲かせる満男。思い出の中心にはいつも、騒々しくも楽しかった伯父・寅次郎(渥美清)の姿があった。その後、イズミ(後藤久美子)と再会した満男は、寅さんの元恋人・リリー(浅丘ルリ子)の店に連れられていく。日本中を旅してまわり、破天荒ながらも、その人情の厚さでみんなから愛される存在だった寅さん。満男は、寅さんの知られざる過去に触れることになる。
1993年、フジテレビの「月9」ドラマとして放送され、最終話の視聴率が31%を超えた大ヒットドラマ。原作は『同・級・生』や『東京ラブストーリー』などの作品が相次いで映像化され、大ヒットした漫画家・柴門ふみによる同名漫画である。脚本はドラマ『素顔のままで』で話題となり、ラブストーリーを得意とする脚本家・北川悦吏子が手掛け、20歳の男女5人が抱く恋愛感情や友情の悩みなどをリアルに描き出している。青教学院大学の入試の日。残り時間もあとわずかとなり、急いで解答を書こうした園田なるみ(石田ひかり)は、運悪くシャープペンシルの芯がなくなってしまったことに気づく。慌てて代わりの筆記用具を探しても見当たらず、なるみはその朝、試験会場に向かう途中でつまづき、バックの中身をひっくり返してしまったことを思い出した。なす術もなく途方に暮れるなるみ…。そのとき先に解答を終え、試験会場を出ていく青年がさりげなく、なるみの机の上にシャーペンを置いて立ち去った。晴れて試験に合格し、憧れの大学生となったなるみは、そのシャープペンシルの持ち主に会えることを期待していた。そんなとき「あすなろ会で一緒に文学やらない?」と気さくに声をかけてきた、青年・掛居保(筒井道隆)。彼の姿を見たなるみは、思わず驚いてしまった。それは試験の日になるみの窮地を救ってくれた、あのシャープペンシルの持ち主だったのだ。
『グランド・ジャーニー』は、絶滅寸前の渡り鳥を保護するために奔走する親子の姿を描いた、フランスとノルウェーの合作映画。鳥類保護活動家で気象学者であるクリスチャン・ムレクの実話をもとに、ムレク自身も脚本に参加。環境保護や親子愛が映画のテーマとなっている。渡り鳥の飛行ルートを、超軽量飛行機(ULM)を用いて撮影しており、リアルな映像も魅力の作品だ。また監督を世界的ベストセラーを実写映画化した『ベル&セバスチャン』で有名な、二コラ・ヴァニエが務めている。夏休みの間、家でゲームばかりしていた少年・トマ(ルイ・バスケス)。彼は母(メラニー・ドゥーテ)の仕事を理由に、残りの夏休みである5週間を田舎の父親(ジャン=ポール・ルーヴ)のもとで暮らすことになった。その父親であるクリスチャンは、絶滅寸前の渡り鳥を保護するために、電波もほとんど届かない田舎暮らしをしており、トマはその退屈な生活が不満だった。しかしあるとき、父親の育てていた雁の卵が孵化する。その可愛いひなに愛着を覚えたトマ。それ以来、鳥の世話に夢中になり、父親とともに鳥の保護活動に積極的になるのだった。こうして親子が協力した、渡り鳥保護のための壮大な計画がはじまった。
ケンカと恋に明け暮れる、ツッパリ高校生たちの青春群像劇!きうちかずひろの漫画『ビー・バップ・ハイスクール』をもとにした、OVA作品。ふたりのヤンキー高校生を中心に、ケンカばかりを繰り返す不良たちの日常を描く。原作は、20年間にわたり「週刊ヤングマガジン」(講談社)で連載されていた。コミックスは全48巻。私立愛徳高等学校に通うふたりの男子高校生、中間徹(立木文彦)と加藤浩志(小野坂昌也)は、典型的なツッパリ。まわりのヤンキーたちと同じく、リーゼントに学ランとボンタンという姿で街中を練り歩いては、他校の生徒とのケンカに明け暮れていた。そんなふたりは、些細なことから揉めてしまい、大食い対決をすることになる。そんななか、舎弟・兼子信雄(後藤敦)が白山高校の高木(千葉繁)にやられてしまったと伝わってくる。ノブオの仇・高木を追いかけて、凶悪の街「白山寺」にたどり着いたトオルとヒロシ。しかしふたりは、ひどい下痢に襲われてしまった。追い込まれたふたりは、一発逆転できるのか…?
忍者の少年とヒミツキチを作る!?バンダイナムコエンターテインメントから発売された、Nintendo Switch用ゲーム『ニンジャボックス』を題材にしたアニメ作品。ヒミツキチに憧れる男の子が、ニンチューバーを自称する忍者の少年とともに、自分だけのヒミツキチを作る!小学5年生のヒロト(潘めぐみ)は、自分だけの空間に憧れる男の子。家のなかに自分の部屋がないことから、仕方なく庭にダンボールとガムテープでヒミツキチを作ることにする。だが、せっかくできた基地も、いざ入ってみるとすぐバラバラになってしまう。ヒロトはそのありさまにため息をつくしかなかった。そんなとき、ヒロトは自宅の物置で、自称・ニンチューバーの不思議な少年・トンカチ(加藤英美里)と出会う。トンカチを相手にドタバタと騒ぐなか、ヒロトは偶然にも伝説の忍具「ニンジャボックス」のスイッチを入れてしまう。その忍具は、なんと好きなものを自在に作ることができるという夢のような道具であった。だがニンジャボックスは、ヒロトの顔認証で登録されてしまう。ヒロトでなければ、ニンジャボックスが使えなくなってしまったのである。そこでヒロトはトンカチに連れられて、トンカチの故郷である「タテマクリの里」を訪ねることになる。その里でヒロトはニンジャボックスの力を使って、念願のヒミツキチの製作に取り組むのだった…。
宇宙海賊の女子高生、亜空間の深淵へ!?笹本祐一のライトノベル『ミニスカ宇宙海賊』(KADOKAWA)を題材にした、劇場版アニメ作品。宇宙海賊の女子高生が仲間たちと大活躍をした、テレビアニメ版『モーレツ宇宙海賊』のその後を描く。2014年2月に公開された。白凰女学院高等部に通う女子高生・加藤茉莉香(小松未可子)は、宇宙空間を滑空するヨットを操縦する「ヨット部」の部長。類まれな操縦テクニックを持つ彼女は、入部直後からヨット部のエースだった。だが、ひょんなことから自分の両親が宇宙海賊だったと知った茉莉香は、両親が乗っていた宇宙海賊船・弁天丸を受け継ぐ。それ以来、彼女は弁天丸の船長として、女子高生をしながら宇宙海賊稼業もこなすようになった。そんな生活を続けていた茉莉香だったが、3年生に進級する直前の春休みのある日、宇宙海賊の営業で乗り込んだ客船で、ひとりの少年と出会う。その少年の名は、無限彼方(下田麻美)。かつて茉莉香の父と親交のあった、有名な亜空間探検家・無限博士の息子だった。茉莉香は亡き父が無限博士と交わした約束を果たすため、彼方が抱える謎を解き明かそうとする。ところが、その矢先に何者かが彼方を奪おうと、茉莉香が操縦する弁天丸にちょっかいをかけてくるのだった。果たして彼方が抱える謎とは何なのか。すべてが明らかになるとき、全宇宙を揺るがす出来事が起こる!
2020年に43歳の若さでこの世を去った、チャドウィック・ボーズマン。彼は『ブラックパンサー』への出演で知られている俳優で、突然の死に多くのファンが衝撃を受けた。今作はそんなチャドウィック・ボーズマンが最後に出演した作品である。今作で描かれるのは、実在した歌手のマ・レイニーとそのバンドたちだ。マ・レイニーはアカデミー賞受賞経験を持つ、ヴィオラ・デイヴィスが演じた。チャドウィック・ボーズマンはバンドのトランぺッター役で、人種差別を訴える力強い演技を披露している。レコーディングのため、マ・レイニー(ヴィオラ・デイヴィス)とバンドのメンバーが、とあるスタジオにやってくる。トランぺッターのレヴィー(チャドウィック・ボーズマン)は、楽屋で自分の野望や出自をメンバーに語りだし、バンドには気まずい空気が流れてしまう。別の場所にいたマ・レイニーはさらに不機嫌で、白人プロデューサーと意見が衝突。レコーディングを進めるのが難しくなってしまうのだった。
『プレイタの傷』は、2021年1月から放送開始となったテレビアニメ作品。原作はフロンティアワークスによるメディアミックス作品『PROJECT SCARD』であり、ドラマCDや漫画、出演声優によるインターネット配信番組などが展開されている。アニメ版はドラマCDの後のストーリーとして描かれており、制作は『生徒会役員共』『COPPELION』などを手掛けたGoHands。監督は『COPPELION』『ハンドシェイカー』などを手掛けた鈴木信吾が務めている。東京の暁特区、そこは国に捨てられ、無法地帯と化した街だった。そのなかで不法居住者たちが集合する「B1」に、孤児となったミナト(山谷祥生)とともに住む甲斐ヤマト(ランズベリー・アーサー)は、逃がし屋として活動していた。そんなある日、ヤマトは街で「英雄」と呼ばれる嵐柴エイジ(髙坂篤志)と出会う。エイジは「ケルベロス」のディヴァイン・タトゥーを宿す男で、その身体は銃弾をも跳ね返す。そんなエイジとヤマトは一戦交えることで心を通い合わせるが、そこへ特区外のマフィアが現れて戦闘に。エイジの仲間、嵐柴カズマ(千葉翔也)、茶木縞カガミ(榎木淳弥)もその戦場に繰り出していくが…。
『蜘蛛ですが、なにか?』は、2021年1月から放送開始となったテレビアニメ作品。蜘蛛に転生した女子高生を中心とした、異世界ファンタジーとなっている。原作は馬場翁によるライトノベルで、「小説家になろう」でのWeb連載を経て、カドカワBOOKSより書籍が発刊されている。かかし朝浩の作画によってコミカライズもされており、アニメ版の制作はミルパンセが担当。蜘蛛に転生した者からの視点、人間に転生した者からの合計2視点によって物語は展開し、それが後に関連し合っていく。ある日、日本のとある高校が謎の強大な力によって破壊された。そこに居合わせた教師や生徒は全員死亡したが、その魂は勇者や魔物が存在する異世界へと転生。前世の記憶を持ったまま、ほとんどの者は人間に転生したが、数人は人間以外の魔物へ転生してしまう。そのひとりが主人公の「私(悠木碧)」で、女子高生だった彼女は蜘蛛に転生。はじめこそ困惑したが、持ち前の楽天的な性格が幸いし「私」は自分が蜘蛛に転生したことを受け入れ、生きるために必死の努力を重ねていく。一方、シュレイン・ザガン・アナレイト(堀江瞬)というアナレイト王国の王子に転生した男子生徒は、公爵家令嬢のカルナティア・セリ・アナバルド(東山奈央)に転生した親友やエルフのフィリメス・ハァイフェナス(奥野香耶)に転生した担任教師などとともに、異世界の生活を受け入れていく…。
『回復術士のやり直し』は、2021年1月から放送開始となったテレビアニメ作品。【癒】の勇者である主人公が世界そのものを回復し、自分を虐げてきた者たちへ復讐していくファンタジー物語である。原作は月夜涙によるライトノベルで、「小説家になろう」でのWeb連載を経て、角川スニーカー文庫から書籍が発刊されている。アニメ版の制作はティー・エヌ・ケー。シリーズ構成は、『ブラッククローバー』『転生したらスライムだった件』などを手掛けた筆安一幸が務めている。ごく普通の少年だったケヤル(保住有哉)は、回復術士のスキルを得たことでジオラル王国の第一王女・フレア(渋谷彩乃)に見出され、ともに戦いの旅をはじめる。ただ、ケヤルの回復術は「対象者が経験した痛みや恐怖」をそのまま追体験するという欠点があり、激しい精神ダメージを伴う。それでもフレアをはじめ、仲間のブレイド(ふじたまみ)やブレット(稲田徹)から回復術を強要され、さらには虐待の限りを尽くされ、果ては薬漬けによって廃人同然にされてしまう。しかし、「薬物耐性」というスキルを後天的に得たケヤルは自我を取り戻し、フレアたちを出し抜いて魔王から「賢者の石」を手に入れる。その石の力によって時間を巻き戻したケヤルは、2周目の人生でフレアたちに残虐な復讐をはじめていく…。
『怪病医ラムネ』は2021年1月から放送開始となったテレビアニメ作品で、悩みによって引き起こる「怪病」を治す医者を主人公とした物語。原作は阿呆トロによる漫画で、「月刊少年シリウス」での連載を経て、ウェブコミック配信サイト「マガジンポケット」にて配信されている。アニメ版の制作はプラチナビジョンで、監督は『おまかせスクラッパーズ』『電光超特急ヒカリアン』シリーズなどを手掛けた大庭秀昭が務めている。主人公を演じるのは、2019年の声優アワードで主演男優賞を受賞した内田雄馬。今作ではオープニングテーマも担当している。泣く演技に定評がある有名子役の柏木琴(鬼頭明里)は、目からマヨネーズや醤油などの調味料が出るという「怪病」に悩まされていた。その原因は、「仕事がつらい、遊びたい、でも母親(小松由佳)の期待を裏切れない」という仕事への過剰なストレスであった。どこの病院も真剣に取り合ってくれず途方に暮れていた琴を、怪病医の弟子であるクロ(永塚拓馬)は、専門医・ラムネ(内田雄馬)のところへ連れていく。そして、ラムネは琴に薬としてお茶と急須を与えるが、この急須でお茶を飲むと「本当にいいたいこと」を口にするようになる効果があった。琴は母親に対して、「仕事をしたくない」という思いを自然と口にしていくようになるが、母親はこれを許さず…。
「深刻なSNSトラブルを専門に捜査する部署が、警視庁に新設されたら」という架空の設定で、現代の日本が抱えるさまざまな社会問題に大きく切り込んでいく。タイトルにある “指殺人”とはインターネット上で簡単に人を傷つけてしまう“キーボードによる殺人”のこと。2021年1月からテレビ東京系で放送開始。この深刻な犯罪に立ち向かう主人公の捜査官・万丞渉を演じるのは、民放ドラマに約5年ぶりの出演となる香取慎吾。SMAPのメンバーとしてデビュー後、俳優として多数の作品に出演し、さらにアーティストとして個展も開催するなど、多彩な才能を発揮してきた香取慎吾が主演を務める。また、万丞のライバルとなる刑事・羽鳥賢三を演じるのは、数多くのドラマや映画、舞台で活躍し続けてきた実力派俳優・山本耕史である。警視庁では、世間にあふれかえる深刻なSNSトラブルに対応すべく、試験的に「警視庁指殺人対策室」を新設することになった。SNSにおける誹謗中傷問題を撲滅するという、大きな理念を掲げてはいるものの、通称「指対」に集められたメンバーは、万丞渉(香取慎吾)をはじめ、ひとクセもふたクセもあるワケあり人物ばかりだった。そんな指対に、ある夫婦が訪ねてきた。ファッションモデルをしていた娘が自殺したのだが、捜査が早々に打ち切られてしまったため、死の真相を詳しく調べて欲しいと指対に依頼し…。
『アイ★チュウ』は2021年1月から放送開始となったテレビアニメ作品で、アイドルを目指す男子学生たちの物語。原作はリベル・エンタテインメント開発によるスマートフォン用音楽ゲームであり、リズムゲームのほかに恋愛アドベンチャーの要素もある。アニメ版の制作は『マギ シンドバッドの冒険』『荒ぶる季節の乙女どもよ。』などを手掛けたLay-duceで、監督は難波日登志。人気男性声優が多数出演しており、彼らが歌う主題歌や劇中曲も大きな見所となっている。物語の舞台は、アイドルを育成する学園であるエトワール・ヴィオスクール。そこへ3期生として入学した男子たちは、はじめからいくつかのグループを組み、そのグループ活動のなかで日々スキルを上げていく。そのうちのひとつ、王道路線のアイドルグループ・F∞F(ファイアーフェニックス)のメンバーは、3人の気持ちがなかなかまとまらない。帰国子女で常にポジティブな愛童星夜(KENN)、元子役で芸歴は長いが少し臆病になっている湊奏多(井口祐一)、そして、元モデルの経歴はあるがアイドル活動に積極的になれない御剣晃(豊永利行)。三者三様のこのグループは、ほかのグループに比べて統一感がなく、プロデューサーの朝比奈柚希(豊口めぐみ)は心配を募らせるが…。
誰もが経験する、大人への迷い道――。佐藤順一が原案・監督を務めるアニメ作品『たまゆら』の、「完結編4部作」と題したOVAシリーズ『たまゆら〜卒業写真〜』の第2作。仲良し4人組の少女たちが、将来の進路に悩みながら、高校最後の夏休みを過ごす! アニメ制作は、テレビシリーズと同じTYOアニメーションズ。瀬戸内海に面する広島県竹原市。情緒漂うその街に住む女子高生の沢渡楓(竹達彩奈)は、少し内気だけれども写真が大好きな女の子。幼なじみの塙かおる(阿澄佳奈)、親友の岡崎のりえ(井口裕香)、桜田麻音(儀武ゆう子)と楽しい時間を過ごしていた。高校3年生の夏休み前のある朝、いつものように通学路を歩いていた楓、かおる、麻音は、妙にハイテンションなのりえと遭遇する。のりえはそこで楓たちに向かって重大な宣言をする。それは「スイーツを封印する」というものだった。スイーツで世界へ進出するという夢を掲げていたのりえが、なぜいきなりスイーツ断ちを始めたのか。事情を聞くと、帰省中の大学生の兄からいわれた一言で、自分のスイーツに対する思い入れの強さに疑いを持ち始めたことが原因らしい。その日以来、のりえはいっさいスイーツを食べず、新作スイーツのレシピを考案することもやめ、進路情報の本とにらめっこする日々を送るようになる。そんなのりえの様子を、楓たちはやきもきしながら見守るのだった…。
原作が50巻を超える大人気シリーズとして今なお連載が続く『三毛猫ホームズ』シリーズが、2012年4月から6月まで『三毛猫ホームズの推理』としてテレビドラマ化。原作を手掛けたのは、『三姉妹探偵団』シリーズなどでも人気のある赤川次郎。主人公の義太郎を嵐の相葉雅紀、推理を導く不思議な三毛猫ホームズをマツコ・デラックスが演じる。主人公は血を見ると気絶してしまい、女性恐怖症かつ高所恐怖症なダメダメ刑事・義太郎(相葉雅紀)。片山家の「一家に一刑事」という家訓に従って刑事になったものの、「自分は刑事に向いてない」と思っている。しょっちゅう辞表を出しては妹の晴美(大政絢)や兄のヒロシ(藤木直人)に阻止されたり、上司の栗原(石坂浩二)に黙殺されてしまう。そんなある日、怪しいお金の動きを調査するために女子大へ向かった義太郎はホームズという名の不思議な猫(マツコ・デラックス)に出会う。さらに、その捜査で義太郎が張り込みをしていたカフェテリアにて、学部長の森崎が殺されてしまった。「自分が現場を離れたせいだ」と自身を責める義太郎だったが、まさかの不思議な猫のホームズが太ったオカマに変身して助言をしてきて…?
『理想の男になる方法』は意中の女性を手に入れるために、時間をさかのぼる男を描いたラブコメディである。タイムトラベルの要素が含まれているが、男女の関係がメインで進むため、恋愛映画としても楽しめる作品だ。主演は『マイ・インターン』に出演した、アダム・ディヴァイン。うだつの上がらないダメ男役で、ディヴァインの持ち味が存分に発揮されている。主人公がタイムトラベルするきっかけとなったヒロインは、アレクサンドラ・ダダリオが演じた。結婚式に参加していたノア(アダム・ディヴァイン)は、花嫁のエイヴリー(アレクサンドラ・ダダリオ)と出会った日のことを思い返していた。「あのときエイヴリーを口説いていれば…」と悔やむノアだったが、とあるバーのフォトブースで「エイヴリーと出会った日」にタイムスリップできることを知る。過去に戻ったノアはさっそくエイヴリーにアタックを仕掛けるも、ストーカー扱いされてしまう。間髪入れず2度目のタイムスリップをおこない、次は「あえて冷たくする作戦」でエイヴリーに近づくのだった。
『12モンキーズ』は、タイムトラベルをテーマとしたSF作品だ。ウイルスによって、人類が滅亡の危機に陥っている未来からやってきた男を描いている。監督はファンタジー映画の巨匠・テリー・ギリアムであり、『許されざる者』などを手掛けたデヴィッド・ピープルズが脚本を担当した。主演は『ダイ・ハード』への出演で知られる、ブルース・ウィリス。過去にタイムトラベルし、人類を救うため奔走していく男を演じた。また、若き日のブラッド・ピットも出演しており、今作の演技で初のオスカー候補となった。新種のウイルスによって、人類のほとんどが死滅した近未来。犯罪者であるジェームズ(ブルース・ウィリス)は、1996年にタイムトラベルして、ウイルスを持ち帰る任務を課せられる。90年代にウイルスを散布したのは「12モンキーズ」と呼ばれる組織で、ジェームズは組織と接触する必要があった。しかしタイムマシンの故障により、1990年に飛ばされてしまう。ジェームズはすぐに逮捕されてしまい、精神病院に入れられることになるのだが…。
『俺だけ入れる隠しダンジョン』は2021年1月から放送開始となったテレビアニメ作品で、架空の貴族社会を舞台にしたハイファンタジー。原作は瀬戸メグルのライトノベルであり、2017年より「小説家になろう」でWeb連載が開始され、Kラノベブックスから書籍が発刊されている。樋野友行の作画によってコミカライズもされており、「水曜日のシリウス」で配信されている。アニメ版の制作は、『あかねさす少女』を手掛けたオクルトノボル。スピラ・スピカによる主題歌も注目されている。身分の差が絶対的な貴族社会。そこでは底辺に位置する準男爵家の三男であるノル・スタルジア(逢坂良太)は、司書への就職が決まっていたが、その座を子爵家の息子に奪われてしまう。そこでノルは、就職を諦めて英雄学校への進学を志すが、自分の実力ではとても合格できない。そんな折、幼なじみのエマ・ブライトネス(富田美憂)が、古文書からノルのスキルである「大賢者」にヒントがあるのではと助言。ノルは「大賢者」から言葉を得て隠しダンジョンを発見し、そこでこっそりとレベルを上げることにした。ダンジョンにはオリヴィア・サーヴァント(堀江由衣)という超一流の女性冒険者が鎖でつながれていたが、ノルはそのオリヴィアのスキルを受け継ぐこととなり、そこから冒険者への道が拓かれていく…。
ちょっと天然な箱入りお嬢様に、父親がすすめた結婚相手はバツイチの44歳だった!? バツイチ44歳男性と、24歳の純真無垢な箱入り娘の新婚生活とは…?2020年12月から放送開始。「めちゃコミック」などで人気の漫画『年の差婚』を、葵わかなと竹財輝之助のW主演で実写ドラマ化。オープニング主題歌は、ボーカルダンスグループ・原因は自分にある。の「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」。エンディング主題歌は、湘南乃風のメンバーでもあるHAN-KUNの「TO-KE-TE」だ。恋愛初心者の箱入り娘・舞衣子(葵わかな)が、父親・源一郎(吹越満)のすすめる20歳年上の晴海(竹財輝之助)とお見合いする。晴海は離婚歴があるため、最初は乗り気じゃなかった舞衣子。しかしお見合いで晴海に会い、声や指、においなど好きな部分が多く、色気あふれる晴海にアタックすることを決める。2回目のデートで結婚を決意し、3回目のデートで記入済みの婚姻届けを晴海に渡す舞衣子。舞衣子に振り回されながらも、楽しい日々を送れそうだと結婚を決意した晴海。20歳もの年齢の離れた2人の結婚生活はどうなる…?
『IDOLY PRIDE -アイドリープライド-』は2021年1月から放送開始となったテレビアニメ作品で、複数の女性アイドルたちが競い合いながら成長していく物語。サイバーエージェントグループ、ミュージックレイン、ストレートエッジによるメディアミックス作品であり、アニメのほかに漫画やライブイベントにもメディア展開している。アニメ版の制作はLercheで、監督は木野目優。シリーズ構成は、『アイドルマスター シンデレラガールズ』『ラーメン大好き小泉さん』などを手掛けた髙橋龍也が務めている。女子高生・長瀬麻奈(神田沙也加)は、ある日街でアイドルのスカウトを受ける。選択に悩む麻奈は、クラスメイトで隣の席の牧野航平(石谷春貴)に相談。ふたりで星見プロダクションの社長・三枝信司(小山力也)のところへ行った結果、航平も一緒で働くという条件で麻奈は星見プロに入ることに。その後、順調にステップアップしていった麻奈は、大人気ソロアイドルとなっていく。そんななか、麻奈はライブ会場へタクシーで向かう途中、あっけなく交通事故で死んでしまう。途方に暮れる航平だったが、なんとその航平の前に麻奈が幽霊となって出現! ここから、麻奈の妹である長瀬琴乃(橘美來)を中心に、新たなアイドルストーリーが幕を開けていく…!
『バッドボーイズ』はマイアミを舞台に、黒人刑事のコンビを描いたアクション映画だ。大ヒットを記録したシリーズ第1作目であり、ウィル・スミスの代表作のひとつである。また、『ラッシュアワー』や『リーサル・ウェポン』などと同様に、バディ映画としての要素も兼ね備えている。監督は『アルマゲドン』や『トランスフォーマー』など、ド派手な演出を好むマイケル・ベイ。監督デビュー作となった今作では、爆発やカーチェイスをはじめとする大規模なアクションシーンを多用している。「バッドボーイズ」はマイアミ署に所属する、マーカス(マーティン・ローレンス)とマイク(ウィル・スミス)が組んだコンビだ。ふたりはこれまでにも多くの事件を解決しており、今回は警察署から盗まれた麻薬を取り返すミッションを任される。事件の犯人は密売人のフーシェ(チェッキー・カリョ)であり、自身の犯行を目撃したジュリー(ティア・レオーニ)を殺そうと画策する。ジュリーはマイクの家に保護を求めにやってくるが、その場にいたマーカスをマイクと勘違いしてしまう。「バッドボーイズ」のふたりは入れ替わりをおこない、マーカスはマイクのふりをしてジュリーに近づくが…。
ジム・キャリーはコメディアンとしてキャリアをスタートさせ、個性的な役を数多く演じてきた俳優だ。近年はシリアス寄りな役も多いが、『ジム・キャリーはMr.ダマー』は彼の「コメディアン魂」が存分に発揮された作品である。また、今作はコメディ映画監督として知られる、ファレリー兄弟の監督デビュー作だ。共演にはジェフ・ダニエルズ、ローレン・ホリー、マイク・スターなどが名を連ねる。リムジン運転手のロイド(ジム・キャリー)は、美人のメアリー(ローレン・ホリー)を空港まで送る。案の定メアリーに一目惚れするロイドだったが、特にイベントもなく空港で別れてしまうのだった。しかし彼女はリムジンから降りると、手に持っていたスーツケースをその場に残し、飛行機に飛び乗ってしまう。親切心からスーツケースを家に持ち帰り、メアリーに届けようとするロイド。親友のハリー(ジェフ・ダニエルズ)とともに車でメアリーのところに向かうが、スーツケースの中身は誘拐犯に宛てた身代金だった。
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