好みの条件で動画配信サービスを探す
- 動画配信サービス(VOD)
- 有料放送(BS,CS)
まだ閲覧した作品がありません
作品詳細ページを閲覧すると「閲覧履歴」として残ります。
最近の見た作品が新しい順に最大20作品まで表示されます。
動画配信サービスで配信している作品から編集部が厳選した注目作品の一覧です。
注目の映画、アニメ、ドラマがどこの動画配信サービスで配信されているかをチェックしてみよう。
旧校舎にすみつく妖怪たちを退治せよ!民俗学者・文筆家である常光徹の小説『学校の怪談』をもとにした、テレビアニメ作品。母を亡くした小学生の姉弟が、転校先の学校の旧校舎でさまざまな妖怪と遭遇し、知恵を絞って退治していく。アニメーション制作は、スタジオぴえろ。大好きな母を病気で亡くした小学生の姉弟、宮ノ下さつき(川上とも子)と敬一郎(間宮くるみ)は、父とともに祖母の旧宅に引っ越してきた。転校先となるのは、かつて父と母のふたりが通っていた天の川小学校。とはいってもさつきたちが通うのは、父や母が通った旧校舎ではなく、その隣に建つ新校舎である。転入初日の朝、登校しようとしていたさつきと敬一郎は、飼い猫のカーヤを追って、立ち入り禁止の旧校舎に足を踏み入れてしまう。そこで出会った同級生の青山ハジメ(本田貴子)と柿ノ木レオ(津村まこと)、そして上級生の恋ヶ窪桃子(佐久間紅美)とともに、カーヤを探すことになる。ところが、その旧校舎には、歩く二宮金次郎像、人面犬、トイレの花子さん、首なしライダーをはじめ、得体の知れない妖怪たちがうごめいていた。そうこうするうちに、さつきたちは天邪鬼に見つかり、追いかけられることになる。窮地に陥ったさつきたちだったが、偶然飛び込んだ校長室で1冊の日記を見つけるのだった。それは、さつきの母が小学生のころに記した「オバケ日記」であった。
アニメ『Dr.STONE 第2期』は、2021年1月14日より放送のアクション作品。全人類が、謎の現象で石化してしまってから数千年後の世界を舞台に、科学の力で世界を再び取り戻そうと奮起する物語である。2019年7月に放送されたアニメ『Dr.STONE』の続編で、原作・稲垣理一郎、作画・Boichiによる漫画作品が原作となっている。今作では、科学王国チームと、武力帝国チームの交戦がメインビジュアルとして公開された。ここは、全人類が謎の閃光によって石化された時代。石化から数千年、目覚めた石神千空(小林裕介)の科学の力によって、原始に戻った世界が再び文明を築き上げたのだ。その後も、新たな仲間を集めて「科学王国」を作り上げようと、石器時代から現代文明まで駆け上がっていく千空たち。しかし、そんな文明の発展を妨げるのが霊長類最強と謳われている高校生・獅子王司(中村悠一)率いる「武力帝国」である。果たして、科学王国と武力帝国のどちらが勝利を手にするのか。今、壮絶な戦いが幕を開ける。
アニメ『約束のネバーランド 第2期』は、2021年1月7日よりフジテレビのノイタミナなどで放送のダーク・ファンタジー作品である。さまざまな孤児が集まる「グレイス=フィールドハウス」を舞台に、「鬼」の存在を知った主人公・エマ(諸星すみれ)たちが孤児院を脱出する頭脳戦が繰り広げられる。原作の同名漫画は、原作・白井カイウ、作画・出水ぽすかが手掛けており、「週刊少年ジャンプ」で連載されていた。2020年12月の時点で、世界累計発行部数2,600万部を突破するほどの人気作品である。舞台は、さまざまな孤児が集まる「グレイス=フィールドハウス」。院のシスターであり、みんなのママであるマム・イザベラ(甲斐田裕子)との生活は、幸せそのものであった。しかし、鬼の存在を知ったエマとノーマン(内田真礼)は、自分たちが鬼の食糧になっていることに気付いてしまう。さまざまな頭脳戦を繰り広げ、エマたちは最低2年は出荷されないことを見越し、5歳以上の総勢15名で脱出をする。偽りだらけの世界から抜けだすも、鬼がはびこる外の世界はあまりに残酷だった。しかし、図書館で見つけた「ミネルヴァ」からのメッセージを頼りに、希望への道を探して突き進んでいく。
アニメ『真・中華一番! 第2期』は、2021年1月より深夜枠で放送の料理バトル作品。1990年代に人気を集めた、小川悦司が手掛ける漫画『中華一番!』シリーズのアニメである。今作では、中華料理界を守護する「伝説の厨具」を巡り、マオこと劉昴星(リュウ・マオシン)と裏料理界最高幹部・五虎星との全面対決がはじまる。主人公のマオ役には、アニメ『アイカツスターズ!』などさまざまな作品に出演している藤原夏海が抜擢。そのほかにも、茅野愛衣や中村悠一など人気声優陣たちが登場している。舞台は、19世紀の中国。四川にある「菊下楼」の料理長のひとり息子で、史上最年少で中国の頂点である料理人資格・特級厨師試験に合格した劉昴星(藤原夏海)。その超人離れした味覚と発想力で、さらなる高みを目指してシロウ(藤井ゆきよ)とメイリィ(茅野愛衣)と西南中国を旅していた。そんななか、料理で人を支配しようと企む「裏料理界」の存在を知り、立ち向かおうと奮起する。亡き母の遺志を継ぎ、伝説の厨具を魔の手から守る闘いが今、幕を開ける。
アニメ『転生したらスライムだった件(第2期/第1部)』は、2021年1月より放送の異世界アクション物語である。今作は2部構成となっており、第2期の第2部は2021年7月から放送。人間界で通り魔に刺されて亡くなった男が、異世界でスライムに転生!多種多様な種族が集まる異世界で、身に着けたスキルを使い仲間を増やしていく。原作は、川上泰樹・伏瀬・みっつばーが手掛けており、コミックス・ライトノベルで展開されている。シリーズ累計2,000万部を超える人気作である。これは、ドワーフやゴブリンなど多種多様な種族が入り混じる異世界の物語。人間界で亡くなり、この異世界にスライムとして転生してきたリムル=テンペスト(岡咲美保)。「大賢者」の能力を持つ最強のスライムで、この地の魔王と恐れられてきた暴風之王ヴェルドラ(前野智昭)と友達になり、「捕食者」のスキルで体内に取り込むことで魔王に近い力を秘めたのだ。その後、さまざまな仲間たちと出会い、仲間を守るために王として建国。リムルの人間の姿の土台となっているシズエ・イザワ(花守ゆみり)の心残りであった教え子のケンヤ・ミサキ(朝井彩加)たちには、上位精霊を宿らせ死を回避することに成功した。そんなリムルたちの目の前に、新たなる刺客が現れるのであった。
『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画』はインドで実際に起きた、火星探査機打上げを描いた作品である。主役となるのは少ない予算で火星への航行を可能にした、女性主体の科学者チームだ。彼女たちはアイデアと技術力で、予算と開発期間をカバーし、ロケットに搭載できる火星探査機を作り上げた。また、主演と制作スタッフは2018年に大ヒットした『パッドマン 5億人の女性を救った男』から引き継いでいる。主演のアクシャイ・クマールはインドを代表するアクションスターだが、今作ではチームを指揮する科学者を演じた。インドの宇宙事業の命運をかけた大プロジェクトが失敗に終わり、科学者のラケーシュ(アクシャイ・クマール)は左遷をいい渡される。彼の次の任務は不可能ともいわれていた、火星探査をおこなうことだった。一方、ラケーシュのチームにいた科学者のタラ(ヴィディヤ・バラン)は、揚げパンを作る過程で新たなアイデアを思いつく。それは少ない燃料と、月探査に使うはずだったロケット技術で、火星探査を可能にする画期的なアイデアだった。
『ここは今から倫理です。』は、2021年1月からNHKの「よるドラ」で放送。高校で倫理を教える教師・高柳が、さまざまな問題を抱える生徒たちに寄り添っていく姿を描く。原作は雨瀬シオリによる漫画であり、2016年に「グランドジャンプPREMIUM」で連載がスタートした作品。亡くなった叔母が遺した倫理の教科書や日記などに、深く感銘を受けた作者が丁寧に描き上げたストーリーには、偉大な哲学者たちの名言が多数散りばめられており、読者の心を大きく突き動かす。脚本を担当するのは、早稲田大学在学中に「タカハ劇団」を旗揚げし、その後10年以上にわたって劇団の上演作品すべての脚本と演出を手がけてきた、演劇界でその名の知られている高羽彩である。主人公の教師・高柳役を演じるのは、『海賊戦隊ゴーカイジャー』でデビューし、舞台や映画、大河ドラマ『おんな城主 直虎』やNHK連続テレビ小説『なつぞら』など、多数の作品で活躍してきた山田裕貴。演技の幅が広く、カメレオン俳優とも呼ばれている山田裕貴が、一風変わったミステリアスな主人公・高柳を演じる。高校3年生になった逢沢いち子(茅島みずき)たちは、選択科目として倫理の授業を受けることになった。どこかミステリアスな雰囲気を漂わせている担当教師・高柳(山田裕貴)は、さまざまな悩みを抱えている生徒に倫理と哲学の言葉を投げかけていく。
『ゲキカラドウ』は、2021年1月6日からテレビ東京系列の「ドラマホリック!」枠で放送開始のテレビドラマ。主演はジャニーズWESTの桐山照史で、テレビドラマの単独主演は今作がはじめて。ほかにも泉里香、平田満、中村嶺亜、森田甘路、前川泰之が出演する。これまで『孤独のグルメ』『忘却のサチコ』『きのう何食べた?』といった、人気グルメドラマを生み出してきたテレビ東京が、完全オリジナル脚本で新感覚のグルメドラマを手がける。飲料メーカー・ロンロンで働く猿川健太(桐山照史)は、仕事での実力が認められ、大阪本社から東京支社の営業促進室に異動となった。東京への栄転でやる気に満ちあふれる猿川だったが、異動初日、営業先である老舗酒店の店主を怒らせてしまうという大失態をおかしてしまう。その日の夜、営業促進室のメンバーにより猿川の歓迎会が開かれた。室長の⾕岡和彦(平田満)、⼤河内友⿇(泉里香)らに歓迎される猿川だったが、目の前に出てきたのは驚愕の激辛料理! その辛さに圧倒される猿川に向かって、谷岡は自身の唱える“ゲキカラドウ”なるものを語りだす…。「激辛道=ゲキカラドウ」を突き進むことで、男として、仕事人として、大きく成長をしていく! 超激辛料理をとおして、猿川がどのように成長していくのか!?
インドネシア制作のNetflix独占配信映画で、日本では劇場上映されていない。『ヘッド・ショット』『KILLERS キラーズ』で知られるティモ・ジャヤントが、監督・脚本を手がけた本格バイオレンスアクション映画である。格闘技アクション映画『ザ・レイド』に出演していたジョー・タスリムとイコ・ウワイスの2人が、今作でも主要キャラクターとして出演している。劇中の大半が、本格的なアクションシーンで構成されている。アジアを牛耳る巨大犯罪組織「トライアッド」の幹部で殺し屋だったイトウ(ジョー・タスリム)は、業務中に少女・レイナ(アシャ・クニェリ・ベルムデス)を見逃したことが原因で組織から追われる身となる。イトウは少女を連れて昔の友人たちのもとに身を寄せるが、トライアッドはすぐに彼の居場所を突き止めてしまう。少女を守りながら、次々に襲いかかる刺客たちを倒していくイトウ。そんな彼の前に、3年前に一緒に組織に入った幼なじみのアリアン(イコ・ウワイス)が殺し屋として差し向けられる。
1959年に初演され大ヒットした同名ミュージカルの映画版で、1965年に公開された。原作は主人公のモデルであるマリア・フォン・トラップの自叙伝『トラップ・ファミリー合唱団物語』である。原作の自叙伝、ミュージカル、そして映画ともに世界中で大ヒットし、今もなお世界中の老若男女から愛されている名作だ。劇中では「エーデルワイス」「私のお気に入り」「ドレミの歌」など、誰もが一度は聞いたことがある名曲が使用されている。物語も主人公の成長ストーリー、恋愛、そして子どもたちとのふれあいなど、ほのぼのする展開から、迫り来る戦争の影や緊張感あふれる脱出劇まで幅広く展開する。歌うことが大好きで自由に憧れる修道女見習いのマリア(ジュリー・アンドリュース)は、そのおてんばぶりから、ほかの修道女たちにからかわれつつも愛される存在だった。ある日、修道院長(ペギー・ウッド)から、トラップ大佐(クリストファー・プラマー)の子どもたちの家庭教師になるようにすすめられる。修道院長のすすめを最初は断るマリアだったが、最終的にトラップ邸に向かう。そこでマリアを待っていたのは、何人もの家庭教師がさじを投げた7人の子どもたちだった。子どもたちからの「手厚い」歓迎もマリアは動揺せず受け入れ、次第に子どもたちもそんな彼女に心を開き始めていくのだが…。
第72回カンヌ国際映画祭の最優秀ドキュメンタリー賞を受賞し、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされた作品である。批評サイトのロッテントマトで批評家99%、観客97%といった驚異の高評価を記録し、世界各国でさまざまな賞を受賞している話題作だ。アメリカでは2019年3月に、日本では2020年2月29日に公開された。2012年から2016年の、シリアにある都市アレッポが舞台である。激化していくアレッポの内戦の様子をカメラが隠すことなく捕らえており、目が離せない。ただ戦場の悲劇だけをクローズアップしたのではなく、死と隣り合わせで生きる人々の生活、そして戦場の地で妻として母として生きる主人公の思いも隠すことなく映し出したドキュメンタリー作品だ。アレッポ大学に通うワアド(ワアド・アルカティーブ)は、ジャーナリストに憧れている学生だった。独裁政権へのデモ行進に参加したことがきっかけとなり、ワアドはスマホを使って反体制派の活動の撮影を始める。内戦が激化していくなか、ワアドは反体制派の仲間であり親友でもある医師のハムザ(ハムザ・アルカティーブ)と結婚し、新しい命を授かる。戦場で妻となり、母となった彼女は、生まれてきた娘のためにも、戦場で生きる自分たちの姿を記録に残すことを決意するのだった。
『おんなのこきらい』は「かわいい」に憑りつかれてしまったOLを描く、ヒューマンドラマだ。恋愛要素も含まれているが、全編をとおしてひとりの女性の成長物語に仕上がっている。厳しい女社会をリアリティーたっぷりに描き出し、特に女性からの共感を集める作品だ。主演は、『賭ケグルイ』での怪演が記憶に新しい森川葵。「かわいい」状態から、少しずつ落ちぶれていくまでを体当たりで表現した。彼女は今作の演技で、「MOOSIC LAB 2014」の最優秀女優賞を受賞している。和泉キリコ(森川葵)は、かわいい物が大好きなOLだ。自分のかわいさを自覚し、会社では男に取り入り、手玉に取ることで自分を保っている。しかし男に媚を売るような言動から、同性の社員たちにはことごとく嫌われてしまう。そんなキリコにも好きな人がいた。行きつけのバーで働いているユウト(谷啓吾)だ。ふたりは友達以上の関係であるが、なかなか恋人関係には発展しなかった。諦めずユウトにアタックを続けるキリコだったが、バーの新人店員のさやか(井上早紀)が現れてから状況が一変する。
『ブライダル・ウォーズ』は結婚式のブッキングをめぐって、親友同士が争いあうコメディ映画である。『プラダを着た悪魔』に出演したアン・ハサウェイと、『あの頃ペニーレインと』で熱狂的な支持を集めたケイト・ハドソンの共演作。監督は『シャーロットのおくりもの』を手がけた、ゲイリー・ウィニック。また、後年に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でアクションスターの地位を確立する、クリス・プラットが出演している。大親友のリヴ(ケイト・ハドソン)とエマ(アン・ハサウェイ)は、大人になったらプラザホテルで結婚式をすることを約束していた。大人になったふたりは、それぞれの恋人からプロポーズされ、結婚式の準備をはじめる。場所はもちろん、子どものころから思いをはせてきたプラザホテルだ。しかし、ふたりは同じブライダルプランナーに依頼してしまい、結婚式が同日の同じ場所となってしまう。自分の結婚式にこだわりを見せるふたりには、合同結婚式などもってのほか。お互い1歩も譲らず、プライドをかけた「戦争」がスタートすることに…。
『ダークナイト』や『ブロークバック・マウンテン』など、映画界に多大な功績を遺した名優・ヒース・レジャー。彼は28歳という若さでこの世を去ってしまうが、死後もアカデミー賞を受賞するなど、映画界の伝説的な存在となっている。そんな彼が、最期に遺した作品が『Dr.パルナサスの鏡』だ。主演を務めたヒースが撮影中に亡くなったため、彼の役は3人の友人に引き継がれた。それぞれジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが代役を務め、お蔵入りの可能性もあった今作を完成させている。悪魔との賭けに勝利し、不死身の体となったパルナサス(クリストファー・プラマー)は、仲間たちとショーを開催しながら旅をしていた。彼は不思議な鏡を持っており、その鏡に入った見物客を誘惑し、悪魔と勝負していたのだ。ある日、娘のヴァレンティナ(リリー・コール)たちが橋の下で首を吊っていた男を助ける。トニー(ヒース・レジャー)と名乗るその男は記憶を失っていたが、話術の才能があり、ショーは大盛況。悪魔との勝負にも勝てると思われたが…。
『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』は、小津安二郎が監督したサイレント映画だ。のちに『東京物語』で世界中に注目される安二郎の、初期の代表作のひとつである。30年代に製作された作品だが、デジタル修復が施され、現代でも美しい状態で鑑賞することができる。劇中で描かれるのは、地に足をつけて生きる民衆の姿だ。サイレントではあるが、ストーリーも用意されており、現代にも通じる「サラリーマンとして生きる辛さ」が描かれる。吉井一家は父の仕事のため、上司の家の近くに引っ越しをする。長男の良一(菅原秀雄)と弟の啓二(青木富夫)は、仕事熱心な父(斎藤達雄)を尊敬していた。そんなふたりは新しい学校のガキ大将と喧嘩ばかり。学校も休んでしまうが、そのことが父の耳に入り、ふたりはこっぴどく叱られてしまう。しかし、厳格だった父が仕事先の上司にぺこぺこ頭を下げているのを目撃。しかも上司がガキ大将の父親というのだから、兄弟は面白くない。ふたりは父への反抗心をしめすため、食事のボイコットを始めるのだった。
忘れられた旧都を舞台に繰り広げられる、謎解きアクションストーリー!原作・万城めいと、作画・若山晴司の漫画『素敵探偵☆ラビリンス』をもとにした、テレビアニメ作品。旧都の洋館に住む金髪の少年が、人智を超えた力を駆使して、都市で起こる怪事件の数々を見事に解決していく。原作の漫画は、全8巻が刊行されている。かつて日本の首都として栄えていた街・東京は、30年前に起きた「大崩壊」と呼ばれる巨大地震により、壊滅的な被害を受けた。大多数の人々は新都に移住し、東京は捨てられた街と化した。それでも少数の人々は、住み慣れたその街を捨てることができず、今もなお住み続けるのだった。ところが、廃墟がそのまま残された旧都・東京では、ちまたで「幻夢事件」とうわさされる怪事件が頻発するようになった。人智を超えた不可解な事件の数々には、警察ももて余すしかなく、住民たちは不安を抱えながら生活していた。そんなとき、警察に1本の電話がかかってきた。電話の主は、旧都の大邸宅に住む金髪の少年、日向マユキ(沢城みゆき)。人智を超えた力を持つ彼は、わずかな手がかりを再構成して、怪事件を見事に解決してみせるのだった。その電話の主に興味を持った警察は、マユキの居場所を特定し、彼のもとを訪れる。それをきっかけに、マユキとメイドの三重野初実(植田佳奈)らが、次々と起こる怪事件に挑むことになる。
運命で結ばれた者たちが繰り広げる、超常バトル!高河ゆんの漫画『LOVELESS』をもとにした、テレビアニメ作品。兄を亡くした少年が、兄の知り合いだったという美男子と出会い、超常バトルの世界に巻き込まれていく。原作は、一迅社の女性向け漫画雑誌「コミックZERO-SUM」で連載された。猫耳としっぽがついた小学6年生の少年・青柳立夏(皆川純子)は、唯一の理解者だった兄・清明(成田剣)が殺されて以来、すっかり心を閉ざしていた。転校先の学校でも、クラスメイトとなれ合うことなく、それどころか立夏に興味を持った少女・羽渡唯子(植田佳奈)をすげなくあしらうのだった。立夏にとって、清明のいない世界には、もはや灰色の日常しか残されていなかったのである。しかしそんな立夏は、下校時に校門でひとりの美男子と出会う。我妻草灯(小西克幸)と名乗る彼は、なんと亡くなった清明の知り合いだという。慕っていた兄の知り合いということで、草灯に心を許した立夏は、ふたりで思い出づくりをするのだった。だが、その途中で立夏は草灯に唇を奪われ、彼から自分のすべてを捧げると告げられることになる。いったいどういう意味なのかと、立夏は突然の事態にとまどってしまう。しかし草灯の口から事情を聞く暇もなく、ふたり組の追っ手に襲われ、超常バトルに巻き込まれることになる。こうして立夏と草灯の運命が大きく動き出すのだった。
今作は、見た目がそっくりな王女と菓子職人の入れ替わりを描いた、ラブコメディーである。前作『スイッチング・プリンセス』では、ふたりの入れ替わりがおこなわれたが、今作では3人に増え、コメディ要素もパワーアップした。主演は『ハイスクール・ミュージカル』などに出演した、ヴァネッサ・ハジェンズ。今作では1人3役を演じており、それぞれの演じ分けにも注目だ。王女と入れ替わり、エドワード王子(サム・パラディオ)と結婚したステイシー(ヴァネッサ・ハジェンズ)は幸せな生活を送っていた。しかし、本来の王女であるはずのマーガレット(ヴァネッサ・ハジェンズ)は、恋人のケビン(ニック・サガル)と別れてしまう。ステイシーはそんなマーガレットを気にかけ、ケビンとの仲を修復しようと決意する。マーガレットの戴冠式にケビンを招待し、ふたりの関係は修復するかに思えた。しかし、マーガレットの親戚であるフィオナ(ヴァネッサ・ハジェンズ)が、ある計画を企てていて…。
『それでも夜は明ける』は1800年代のアメリカを舞台に、奴隷制度の残酷さを描いた伝記映画である。実際に奴隷だったソロモン・ノーサップの体験記をもとにしており、当時の奴隷たちの暮らしをそのまま描き出した。また、今作は2013年のアカデミー賞で作品賞を受賞するなど、多大な評価を受けている。主演は『ドクター・ストレンジ』などの大作映画にも出演する、キウェテル・イジョフォー。そのほかにも今作でアカデミー賞助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴ、『X-MEN』シリーズのマイケル・ファスベンダー、プロデューサーとしても名を連ねるブラッド・ピットが出演した。自由黒人のソロモン(キウェテル・イジョフォー)は、友人だった男に奴隷として売られてしまう。自分の立場を奴隷商人に説明するが聞き入れてもらえず、ついに白人のフォード(ベネディクト・カンバーバッチ)の「所有物」となる。故郷に残してきた妻子に会うため、脱出する方法を考えるソロモン。読み書きができることを隠しチャンスを狙っていたが、フォードは知り合いのエップス(マイケル・ファスベンダー)にソロモンを売ってしまうのだった。
タイトルにもなっている「リリー」は、人類ではじめて性転換手術を受けた女性の、リリー・エルベからきている。今作は男性の体に生まれながらも、本当の自分を求め続けたひとりの女性の物語だ。監督は『英国王のスピーチ』でアカデミー賞を獲得している、トム・フーパ―。主演は『博士と彼女のセオリー』でオスカーを受賞した、エディ・レッドメインが務めた。画家のアイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は、同じく画家である妻のゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)と仲睦まじく、幸せな生活を送っていた。しかし、アイナ―の内側には「リリー」という女性がいて、肉体と心の差に違和感を感じはじめる。ある日、ゲルダの作品のモデルになるため、アイナ―は女性用ストッキングを穿く。それ以降、アイナ―はリリーと名乗り、女性として生活をはじめるのだった。ゲルダの協力もあり、社交の場でもリリーの姿で溶け込むことに成功する。リリーが認められたことに喜ぶゲルダだったが、彼女が美しくなるにつれて、少しずつ夫婦の関係に溝が生まれていく。
キュートなへんてこ女子小学生が、さまざまなトラブルを巻き起こす!?『サイボーグ009』や『仮面ライダー』で知られる石ノ森章太郎が原作を務める、漫画『さるとびエッちゃん』のテレビアニメ化作品。人間離れした特技を持つ不思議な女の子・エッちゃんが、周囲の人たちを巻き込み、ハプニングを引き起こしていく! 原作は、「週刊マーガレット」(集英社)にて連載された。テレビアニメ放送は1971年10月から1972年3月。大都会の片隅にある三つ葉小学校。自動車が頻繁に行き交うなか、朝の通学路には元気な小学生たちがあふれていた。仲良し女子グループのリーダー的存在であるミコ(千々松幸子)も、そのひとり。友達と楽しい雑談をしながら、学校へと向かうのだった。ところが、その日はいつもと少し違っていた。なんとガキ大将の同級生・大山タケシ(田中亮一)とその子分たちが、ミコたちを通せんぼする嫌がらせをしてきたのだ。その状況を見かねた床屋の息子・天下大平(野島昭生)が、悪ガキたちに立ち向かうものの、タケシが手なずけた猛犬に震え上がってしまう。そんなとき、ミコたちの前にひとりの女の子が現れた。彼女の名は、猿飛エツ子(野村道子)。「エッちゃん」という愛称を持つ彼女は、なんと猛犬と会話して説得し、逆にその猛犬をタケシにけしかけるのだった。こうしてエッちゃんをめぐるドタバタな学校生活が始まることになる。
2012年3月10日に公開された日本映画で、監督は本木克英。JAXA宇宙航空研究開発機構の全面協力のもと、撮影された。2010年にはやぶさが無事に帰還すると、翌年の2011年10月には『はやぶさ/HAYABUSA』、2012年2月には『はやぶさ 遥かなる帰還』と続けて、はやぶさ関連の映画が公開された。今作は、そんなはやぶさ映画の3作品目として知られている。先に公開された2本と大きく異なるのは、当時最新の3Dが駆使されていることだ。そのため映画のキャッチコピーは、「宇宙体感の3Dで贈る、機械と人の冒険の旅」となっている。主演を務めるのは藤原竜也で、優秀だが少々生意気なJAXAエンジニア助手を演じている。2003年5月9日に小惑星探査機はやぶさが、「小惑星イトカワのカケラを拾って地球に持ち帰る」というミッションのもと打ち上げられた。打ち上げから2年が経ち、はやぶさはついに小惑星イトカワの付近に到着する。しかし着地の失敗や燃料漏れなどの、さまざまなトラブルがはやぶさとJAXA職員に襲いかかる。
現代でもマスコミによる過剰な取材が問題となっているが、戦後期を生きた黒澤明監督もマスコミに憤りを感じていた。そんな黒澤の思想が反映された作品が、『醜聞』だ。劇中では雑誌記者にでたらめな記事を書かれた画家が登場し、現代人でも共感できるテーマが盛り込まれている。主演は世界的な役者である三船敏郎。共演には、『生きる』で主演を務めた伝説的な俳優・志村喬が名を連ねた。また、黒澤映画の常連俳優である左卜全、千石規子、三井弘次なども出演している。画家の一郎(三船敏郎)は、画になる風景を求めてバイクで旅をしていた。一郎が絵を描いていると、偶然その場に居合わせた声楽家の美也子(山口淑子)と意気投合。ふたりで同じ宿に向かい、部屋で会話を楽しんでいた。しかし、その場の写真を雑誌記者に撮られてしまい、「スキャンダル」として雑誌に載せられてしまう。ふたりの関係は世間の知るところとなったが、当の一郎は嘘まみれの記事に怒り、出版社を襲撃。その結果、さらに事態は悪化。取り返しのつかない状況となってしまい…。
『晩春』は、戦後期の日本映画を代表する傑作。監督・小津安二郎の作家性が反映され、「小津映画」の特徴を決定づけた作品でもある。また『東京物語』や『麦秋』など、その後の小津映画にも立て続けに出演した原節子は、今作が小津との初タッグとなった。主演は、『秋刀魚の味』『東京物語』に出演した笠智衆。「娘とふたり暮らしの父親役」と、笠の代名詞ともいえる役を演じた。そのほかにも、『ひろしま』に出演した月丘夢路、小津作品常連の杉村春子など多くの昭和スターが出演している。大学教授の周吉(笠智衆)は、娘の紀子(原節子)とふたりで暮らしていた。紀子は25歳を過ぎていたが、結婚の予定はなく、妻を亡くした父を支えている。しかし、父の再婚の話を知り、ふたりの間に溝が生まれてしまう。父への心配がなくなった紀子は、お見合い相手との結婚を決める。父との間には依然として気まずい空気が流れていたが、ふたりは結婚前最後の旅行として京都に向かうのだった。
記憶喪失から始まる、ボーイズラブストーリー!女性向けゲームブランド・プラチナれーべるから発売された、BLゲーム『好きなものは好きだからしょうがない!!』をもとにしたテレビアニメ作品。部分的な記憶喪失である少年が、幼なじみで二重人格のルームメイトの少年に振り回される! 原作ゲームは、2000年にPC版が発売された。とある男子校に通う少年・羽柴空(緑川光)は、ある日4階の校舎から転落し、しばらくの間入院することになってしまう。しかし、奇跡的に大きなけがはなかったため無事退院し、学園の寮に戻ることになる。退院したその夜、空が自室で寝ていると、「らん」と名乗る美少年に襲われそうになる。驚いた空は、その美少年を突き飛ばして拒絶し、自室から逃げ出す。次の日の朝、空と親しい寮長の本城祭(千葉進歩)から、その美少年が空の幼なじみ・藤守直(保志総一朗)であることを告げられる。祭は粋な計らいから、久しぶりに再会したふたりをルームメイトにしていたのだった。ところが記憶喪失の空は、直を目の前にしてまったく覚えていないと告げる。怒りが爆発した直は、空を思い切り殴ってしまう。その一方、空はまるで別人格のように自分に迫ってきた昨夜の直の様子を気にかけるのだった。
イケメン男子生徒たちの、さわやかBLスクールライフ!BL系アドベンチャーゲーム『学園ヘヴン BOY'S LOVE SCRAMBLE!』を原作とした、テレビアニメ作品。ごく平凡な少年が、イケメンのエリート男子生徒たちが集う名門校で、さまざまな先輩や同級生たちと出会い、親密な関係を築いていく。原作ゲームは2002年にPC版が発売され、その後PlayStation 2版などが製作された。全国から選ばれたエリートたちが集う男子校、ベルリバティスクール。「BL学園」という通称で知られるその名門校には、個性豊かなイケメン男子生徒たちが通っていた。学園内の寮に暮らす彼らは、学費と食費がすべて免除されるという好待遇を受け、卒業後には有名企業への就職も約束されていた。そんな夢のような名門校から入学が許可されたごく平凡な少年・伊藤啓太(福山潤)は、転入初日に不安を抱えながら学園に向かっていた。頭に浮かぶのは、自分なんかが入学していいのかという悩みばかり。これは、何かの手違いではないかとさえ思っていた。しかし、迎えに来た生徒会長の丹羽哲也(小西克幸)にその不安を打ち明けると、「そんなことか」と笑い飛ばされてしまう。丹羽の笑顔に勇気づけられた啓太は、BL学園でもうまくやっていけるかもしれないと自信を持つようになる。ここからさわやかで、情熱的な学園生活が始まるのだった。
『ラブジェネレーション』は、1997年10月から12月に放送されたフジテレビ系列「月9」枠のドラマ。ドラマの名前を略して、「ラブジェネ」とも呼ばれる。第15回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で、木村拓哉が主演男優賞を受賞したほか、永山耕三、木村達昭、二宮浩行が監督賞を受賞した作品だ。主題歌は大滝詠一の「幸せな結末」で、12年ぶりの新曲として話題になった。木村拓哉と松たか子の2人は、『ロングバケーション』以来の共演を果たした。片桐哲平(木村拓哉)は、広告代理店で働くサラリーマン。ある日鉄平は、デート中にケンカをして車を降ろされる上杉理子(松たか子)と出会い、ホテルで一夜をともにする。その後、哲平が異動した営業部に理子がいたり、合コンで偶然出会ったりとさまざまな偶然が重なる。クリエイティブ部から営業部になった哲平は、慣れない営業の仕事をこなしながら、上司の黒崎(平田満)に仕事を教えこまれる。哲平と理子の2人は、同じ職場で時間を過ごしながら、プライベートでも会う回数が増え、運命の恋を育んでいく。そんなとき哲平は、高校時代の元カノの水原さなえ(純名里沙)と久しぶりに再会し、デートの約束をしたところ、水原さなえが自分の兄である荘一郎(内野聖陽)と婚約したことを知らされる…。
DCエクステンデッド・ユニバース初の女性スーパーヒーロー映画として打ち出された、『ワンダーウーマン』から3年。ついに続編である『ワンダーウーマン 1984』が公開された。今作では1984年を舞台に、再び表舞台で活躍するワンダーウーマンを描く。ワンダーウーマンは2017年の『ジャスティス・リーグ』にも、ヒーローたちの一員として参加していた。今回は単独作であり、ほかのシリーズとの関連は薄いが、DCエクステンデッド・ユニバースの作品群のひとつとして位置づけられている。第一次世界大戦が終結し、1984年になってもダイアナ(ガル・ガドット)はワンダーウーマンとしての正体を隠していた。ある日、ダイアナが働く博物館にFBIから証拠品が届く。ダイアナの同僚であるバーバラ(クリステン・ウィグ)が調査をおこなうが、そのなかには「どんな願いでも叶える石」があった。ダイアナはその石に「死んだ恋人を生き返らせる」願いをし、実現させる。バーバラは「ダイアナのような強い女性」になることを願い、これも実現した。しかし、世界を支配する野望を持つマックス(ペドロ・パスカル)に石が渡り、世界中で混乱が起きてしまうのだった。
『約束のネバーランド』は少年ジャンプではめずらしい、ダークなストーリーが話題を呼んだサスペンス漫画。今回の映画版では浜辺美波や、北川景子、渡辺直美といった豪華キャストによる実写化が実現した。映画では役者にあわせてキャラクターの年齢設定12歳から16歳に引き上げられたが、ストーリーに大きな変更はない。原作に登場する「鬼」もCGを使って細かく再現され、クオリティの高い実写版となった。広大な敷地を有するグレイス=フィールドハウスでは、たくさんの子どもたちが幸せに暮らしている。子どもたちは心優しいママ(北川景子)を慕っており、里親が見つかり「外の世界」に行ける日をずっと待っていた。ある日、6歳になったコニー(浅田芭路)に里親が見つかり、施設を去ることになる。笑顔で送り出した子どもたちだったが、コニーはウサギのぬいぐるみを忘れてしまう。成績優秀なエマ(浜辺美波)とノーマン(板垣李光人)はコニーを追いかけるも、そこで目撃したのは鬼の食料として出荷されるコニーの姿だった。
『エンジェル伝説』は、1996年12月に全2巻で発売されたオリジナルビデオアニメ。心優しいが、とても怖い顔の高校生・北野誠一郎(飛田展男)が繰り広げる、学園コメディアニメである。そして転校した高校で不良と勘違いされた北野が、さまざまな偶然から伝説の番長になっていく姿を愉快に描いていく作品だ。原作は「月刊少年ジャンプ」で、1993年から7年間連載された同名の人気漫画。作者である八木教広は、次回作『CLAYMORE』もアニメ化されている人気漫画家である。あるとき成績優秀といわれる生徒が、碧空高校に転校してきた。しかしその生徒である北野は、周りを恐れさせる怖い顔の男子生徒だった。高校の番長である黒田(石井康嗣)に、目をつけられてしまった北野。しかし北野はその怖い顔だけで黒田を逃走させ、さらにその後も偶然が重なり黒田を恐怖に陥れてしまったのだ。こうして碧空高校の番長となった北野の、周りを巻き込んだ伝説が始まるのだった。
『天使な小生意気』は、『今日から俺は!!』で有名な西森博之原作の学園ラブコメディアニメ。子どものころに小悪魔の魔法で女にされてしまった女子高生・天使恵(林原めぐみ)と、その仲間によるドタバタで愉快な学園物語を描いた作品だ。アニメは2002年から2003年までテレビ東京系で全50話が放送され、原作漫画は「週刊少年サンデー」で1999年から2003年まで連載された。コミックの累計発行部数が、820万部となっている作品である。また主人公・天使恵の声優を、『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイの声で有名な林原めぐみが担当している。高校生・天使恵は、高校入学してすぐに周りが騒ぐほどの絶世の美少女だった。そんな恵にはある秘密があった。実は子どものころ、本から出てきた小悪魔に女の子にされてしまった元男の子だったのだ。その恵の周りには幼なじみの少女・花華院美木(大本眞基子)以外に、お茶目な不良の蘇我源造(高木渉)や普通男子脱却を目指す藤木一郎(田中一成)など、楽しい仲間が集まって来る。そうして恵は、個性豊かなメンバーたちと痛快な高校生活を繰り広げるのであった。
『天上天下』は、主人公・凪宗一郎(保志総一朗)が所属する柔剣部と、学園を支配する執行部との戦いを描いた学園バトルアニメ。特殊能力や必殺技を交えた激しい戦いに、ちょっとエッチな展開が魅力の作品である。アニメは2004年4月から9月までテレビ朝日系列で放送され、原作漫画は1997年から2010年まで「ウルトラジャンプ」で連載された。またコミック累計発行部数が、1,300万部以上の大人気作品である。そして原作者の大暮維人は、アニメ化もされている『エア・ギア』も手掛けた。また『化物語』のコミカライズが、「週刊少年マガジン」にて連載されている人気作家だ。桜が舞うころ2人組の男子生徒が、文武両道を誇る統道学園に入学した。その男子生徒たちは凪宗一郎とボブ牧原(三木眞一郎)といい、この学園を力で制覇しようとする。そのため学校で暴れるが、1人の女子生徒・棗真夜(久川綾)に倒されてしまった。さらに暴れたことで学園を支配する執行部に制裁され、手も足も出ず、自分の未熟さを痛感する。その後自分たちを鍛え直すため、真夜の所属する柔剣部に入部した宗一郎とボブ。そうして宗一郎たちは、さまざまな思惑が交差する戦いの渦に巻き込まれていくのだった。
今作は男性恐怖症のオタク女子を描いた、コメディ映画である。原作は東村アキコの『海月姫』で、映画以外にもアニメ化、ドラマ化がされてきた人気作だ。クラゲオタクや、三国志オタクなど、さまざまなジャンルのオタクが登場し、オタク文化を詰め込んだ作品である。主演は『あまちゃん』や『ホットロード』など、話題作への出演が続いたのんが務めた。共演は菅田将暉や池脇千鶴が名を連ね、それぞれがオタク役としてコミカルな演技を見せている。重度の人見知りである倉下月海(のん)は、オタクたちが集まる「天水館」でひとり暮らしをしていた。月海は幼いころからクラゲオタクで、ペットショップにいたクラゲと会話するほどであった。ある日、ペットショップの店員といい争いになっていたところを、美しい女性に救われる。家に泊めてあげる月海だったが、美女の正体は女装男子の蔵之介(菅田将暉)だったのだ。男子禁制の「天水館」で、男を連れ込んだことがバレたら一大事。なんとか逃がすことに成功したが、蔵之介は女装して再び天水館にやってくるのだった。
『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』は、米澤穂信の小説を原作としたミステリー映画である。今作はいわゆる「デス・ゲーム」と呼ばれるジャンルであり、ひとつの場所に集められた参加者が、ルールに則って殺し合いをするストーリーだ。キャストは主演の藤原竜也をはじめ、石原さとみ、綾瀬はるか、北大路欣也など豪華なキャストが集結した。また、今作は『リング』や『仄暗い水の底から』などホラー映画を手掛ける、中田秀夫監督作品である。フリーターの理久彦(藤原竜也)は、偶然出会った女性から時給10万円を超えるバイトを紹介される。バイトの内容は、日本のどこかにある「暗鬼館」で1週間を過ごすだけ。理久彦は怪しさを感じながらも暗鬼館を訪れると、そこには10人の男女がいた。真っ先に目に入ったのは、円形のテーブルにセットされた10体の不気味な人形。そのうちのひとつが突然話し始め、10人が7日間生活するためのルールを説明する。それは殺し合いを想定しているような、物騒な内容だった。
タイトルにもある「シックス・センス」とは、人間が持っている第6感のことである。今作は第6感によって死者が見えるようになった少年と、精神科医の交流を描いた映画だ。そのため、幽霊が登場するものの、一般的なホラー映画とは異なった作風である。今作は後に『ミスター・ガラス』や、『スプリット』など数々のホラー映画を手掛けることになる、M・ナイト・シャマラン監督の出世作だ。芯の通ったストーリーと、ラストのサプライズが見どころである。ベテラン小児精神科医のマルコム(ブルース・ウィリス)は、多くの少年たちを救ってきた名医だった。しかし、患者であるヴィンセントに家を襲撃されてしまう。自信をなくしたマルコムは、その事件以来、一緒に暮らしていた妻からも無視されるようになってしまう。事件からしばらくして、少年のコール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)がマルコムのもとにやってくる。コールは「死者が見える」と語り、ひどいトラウマを抱えていたのだった。
『レベッカ』はダフニ・デュ・モーリエの小説を原作とした、サスペンス映画である。かつてはアルフレッド・ヒッチコック監督によって映画化されており、アカデミー賞作品賞に輝くなど、名実ともにヒッチコックの代表作となった。また今作は劇場での上映はなく、Netflixオリジナル映画として制作されている。主演はイギリス人女優のリリー・ジェームズ、『君の名前で僕を呼んで』に出演するアーミー・ハマーが務めた。監督はホラーやサスペンスを制作してきた、ベン・ウィートリーが担当している。ホッパー夫人(アン・ダウド)の使用人として働く「わたし(リリー・ジェームズ)」は、旅先でお金持ちのマキシム(アーミー・ハマー)と出会う。彼は妻のレベッカを事故で亡くしており、意気消沈していた。しかし、次第に「わたし」と親密になり、ついには結婚に至るのだった。庶民の生まれである「わたし」は、上流階級のマキシムとの結婚を喜ぶが、屋敷の住人には歓迎されない。メイドのダンヴァース夫人(トム・グッドマン=ヒル)にも、ことあるごとにレベッカと比較されてしまう。幸せな生活を送るはずが、「わたし」は亡くなったレベッカの幻影に囚われていくのだった。
『プロメア』は2019年に公開された、長編アニメ映画である。かつて『天元突破グレンラガン』を制作した、今石洋之監督作品とあって、上映前からアニメファンの期待が高まっていた。今作は興行収入12億円を超えるヒットを記録し、前日譚であるガロ編、リオ編も含めた特別版も劇場公開されている。アニメーションは『キルラキル』、『キズナイーバー』を手がけたTRIGGERが制作した。TRIGGER作品ならではの、カラフルな世界観にも注目だ。また脚本は『劇場版 天元突破グレンラガン』シリーズを執筆した、中島かずきが担当している。炎を操る突然変異体、「バーニッシュ」が誕生して30年。バーニッシュは完全に抑え込まれたものの、世界中で迫害を受けていた。そんなバーニッシュたちが起こす事件を解決するのが、高機動救命消防隊の役目だ。新人隊員のガロ(松山ケンイチ)は、バーニッシュたちが起こしたテロの鎮静化にあたっていた。次々とバーニッシュたちを倒していくガロは、親玉であるリオ(早乙女太一)と対峙するのだが…。
韓国で1987年1月に起こった学生運動家拷問致死事件から、6月民主抗争に至るまでの民主化闘争を描いた、実話に基づく社会派ドラマ。事件から30年後の2017年に韓国で公開された。『ファイ 悪魔に育てられた少年』を手掛けたチャン・ジュナンが、監督を務めた。『チェイサー』で知られるキム・ユンソクや、『お嬢さん』に出演したハ・ジョンウ、『華麗なるリベンジ』などで有名なカン・ドンウォンなど、豪華キャストが集結した。1987年、翌年にオリンピック開催を控えた軍事政権下の韓国。南営洞警察のパク所長(キム・ユンソク)が指揮する署内で、ソウル大学の学生が行き過ぎた取り調べにより死亡する。警察は事件を隠ぺいするため遺体を火葬しようとするが、異変を感じ取ったチェ検事(ハ・ジョンウ)が検死解剖を命じ、拷問による死亡だったことが判明した。事件を担当刑事ふたりの責任に終わらせようとする動きに対し、新聞記者や刑務所看守らが真実を明らかにしようと動き出す。そして事態は、韓国全土へと波及する民主化闘争へと発展していく。
中学生同士が殺し合うという過激な内容から、公開当時、賛否両論を巻き起こした『バトル・ロワイアル』の続編。高見広春による小説を原作とした前作と異なり、完全オリジナルストーリーとなっている。前作の監督・深作欣二が撮影開始直後に入院し死去、息子である深作健太が監督代行として作品を完成させた。前田愛、忍成修吾、酒井彩名、末永遥、加藤夏希、竹内力らが出演。そして前作に引き続き、藤原竜也、前田亜季、ビートたけしも登場する。七原秋也(藤原竜也)と中川典子(前田亜季)が、「BR法」による同級生同士が殺し合うプログラムから生き残った3年後。テロの時代に突入した世界で、七原率いるテロ組織・ワイルドセブンは、「すべての大人たちに宣戦布告する」と宣言。BR法の被害者などとともに、戦いを繰り広げていた。新世紀テロ対策特別法「BRII」を成立させた政府は、鹿之砦中学校3年B組の42名の生徒たちを拉致する。3年前に七原に父・キタノ(ビートたけし)を殺されたキタノシオリ(前田愛)や、青井拓馬(忍成修吾)ら生徒たちは、迷彩服に着替えさせられ、担任である教師RIKI(竹内力)からBRIIへの参加を命じられてしまう。
南米のチリには、かつて宗教団体が建設した「コロニア・ディグニダ」と呼ばれる施設があった。政権に反抗的な人物はこの場所に送られ、拷問されていたのだ。『コロニア』はチリのクーデターと、「コロニア・ディグニダ」の内部を描いた作品である。主演は『ハリー・ポッター』シリーズでハーマイオニーを演じた、エマ・ワトソン。相手役として『グッバイ、レーニン!』などで知られる、ダニエル・ブリュールが出演した。1970年代初頭。ジャーナリストであるダニエル(ダニエル・ブリュール)は、取材のためチリに潜伏。反政府デモにも参加し、数々の工作をおこなっていた。しかし、突如としてクーデターが発生。ダニエルは拷問施設でもある「コロニア・ディグニダ」に囚われてしまう。ダニエルの恋人であるレナ(エマ・ワトソン)は、ダニエルを助けるため「コロニア・ディグニダ」に向かう。教祖のパウル(ミカエル・ニクヴィスト)の面接を突破し、潜入したレナはダニエルと再会。ふたりで脱出の方法を考えるが…。
映画には「POV」と呼ばれる撮影方式がある。これはキャラクターの目線をそのままカメラで写し出す手法のことで、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『REC/レック』などホラー映画との相性が抜群だ。今作もほぼ全編がPOVスタイルで撮影され、より臨場感を高めている。劇中ではキャラクターたちの緊迫感を表現するため、手ぶれや素人らしいカメラワークもある。まるでドキュメンタリーを観ているかのような、映像にも注目だ。舞台はカナダ。大学の映画学科に所属する4人は、学校から与えられた課題に取り組むため、とある街を取材する。街に入る前から不穏な雰囲気が流れ、高速の料金所は無人。その街では伝染病が流行っているとされるが、4人は気にも留めなかった。街にたどり着いた一行は、事前に連絡していた小学校を訪れ、取材を開始する。順調に進んでいるように思えたが、カメラが捉えた生徒のランチボックスのなかには正体不明の生肉が…。小学校の取材を終えた4人は、少しずつこの街の異様さに気がついていく。
近年、急速な発展を続けている人工知能。現在でも人々の日常をサポートしているが、『her/世界でひとつの彼女』ではさらに進化した人工知能が登場する。今作は人工知能とバツイチの男との恋愛を描いた、新時代の恋愛映画だ。AIに恋をする主人公には、『ジョーカー』でオスカーを獲得したホアキン・フェニックスが抜擢。AIであるサマンサの声は、スカーレット・ヨハンソンが演じた。声だけでも伝わってくる、セクシーな演技に注目だ。妻と別居中のセオドア(ホアキン・フェニックス)は、孤独に耐え切れず人工知能のソフトをインストールする。そこにはサマンサ(スカーレット・ヨハンソン)と名乗るAIがいて、優しくセオドアに話しかけてくれた。サマンサはセオドアとやり取りを重ねていくうちに、少しずつ人間的な感情を学習していく。一方のセオドアは知人に紹介された女性とデートをするも、妻が忘れられず交際にはいたらなかった。そんなセオドアに対して、サマンサのなかでは「嫉妬」の感情が芽生え始めていく。
『君の名は。』と『天気の子』のヒットにより、日本を代表する映画監督となった新海誠。そんな彼の長編デビュー作が『雲のむこう、約束の場所』だ。今作では監督・脚本を新海誠自身が担当しており、初の長編映画とは思えないクオリティに仕上がっている。声優陣は萩原聖人や吉岡秀隆などの俳優から、石塚運昇や井上和彦といったベテラン声優までが幅広く起用された。またヒロインを演じた、南里侑香のみずみずしい演技にも注目だ。津軽海峡を境に南北に分断された、もうひとつの日本。ソ連から派生した国家「ユニオン」は、北海道に巨大な塔を建設。本土からも見えるほど高くそびえる塔は日本にとっても謎の建築物であり、建造された目的もわからなかった。そんな北海道からほど近い青森に住んでいるヒロキ(吉岡秀隆)と、タクヤ(萩原聖人)は、謎の塔にあこがれを持っていた。ふたりは自分たちで飛行機を作り、津軽海峡を越えて塔まで行こうとするのだが…。
『ストレイヤーズ・クロニクル』は本多孝好の小説を原作とした、SF映画である。超能力といえる力を手にした若者たちの、善と悪の戦いを描いたストーリーだ。メインキャストには、岡田将生や染谷将太、成海璃子、松岡茉優が抜擢された。監督はピンク映画出身の瀬々敬久が務めた。近年は今作のようなSF大作映画から、『楽園』などの社会派作品までを手掛ける監督として知られている。90年代の人体実験の結果、超能力を有した子どもたちが生まれる。彼らはチームスバルとチームアゲハに分けられ、順調に能力を伸ばしていった。しかし、実験が凍結。チームスバルのメンバーは養子に出され、チームアゲハは行方がわからなくなってしまう。それから数年後。チームスバルは政治家の下で暗躍していた。彼らは長生きすることができず、延命を条件に働いていたのだ。行方不明のチームアゲハも、能力の負荷により20歳前後に死ぬことが判明。解決方法を聞き出すため、チームスバルサイドにいる科学者を襲撃するのだった。
『スワロウテイル』は岩井俊二監督の代表作であり、独自の世界観を構築した映画だ。日本語や中国語が混ざり合ったストーリー、荒廃した世界を表現した大規模セットなど、岩井俊二の作家性が細部にまでにじみ出た作品となった。主演は、今作の主題歌も担当したChara。彼女は『PiCNiC』でも岩井俊二とタッグを組んでおり、今作が2度目の映画主演となる。共演は当時若手だった伊藤歩や江口洋介をはじめ、山口智子や桃井かおりなど、豪華なメンバーが揃った。舞台は架空の都市「イェンタウン」。ここは「円」が支配している街であり、近隣諸国からの不法移民であふれかえっていた。そんなイェンタウンで体を売って生計を立てているグリコ(Chara)は、身寄りのない少女と出会う。少女をアゲハ(伊藤歩)と名づけ、イェンタウンでの身の振り方を教えるグリコ。ふたりは懸命に働いていたが、ある日グリコの客が死んでしまう。彼が持っていたのは1万円札を量産できる、偽札のデータだった。
長めの襟足、サスペンダーに黒のスーツがトレードマークの警部補・古畑任三郎が活躍する大人気推理サスペンスドラマ。 真犯人を突き止めることが目的ではなく、冒頭部分で真犯人を明かし、犯行にいたる経緯や実行までを推理する「倒叙ミステリー」。 気脚本家の三谷幸喜が手掛け、1994年から1999年まで3シーズン放送された。 警視庁刑事部捜査一課の警部補である古畑任三郎は、その容姿や捜査方法から風変わりな人物とされている。 いつも捜査現場に一番最後に現れ、死体や証拠品などの調査は一切しない。 捜査員や目撃者の証言に隠されている矛盾を見つける観察眼、そしてその矛盾を納得のいくまで捜査し続ける執念深さを武器に、着実に真犯人を追い詰めていくのが彼のスタイルなのだ。 毎回、彼の前には一癖も二癖もありそうな個性豊かな犯人たちが姿を現す。そんな犯人たちの犯した悲しく苦しい罪に、きょうも古畑は真摯に向き合うのであった。
『血を吸う粘土』は特殊メイクアーティストの梅沢壮一が監督した、ホラー映画である。『桐島、部活やめるってよ』や『暗殺教室』などの大作映画に携わってきた梅沢だが、今作が監督デビュー作となった。劇中では呪われた粘土を表現するため、梅沢の得意分野でもある特殊メイクが多用されている。キャストは、『ミスiD 2017』受賞者のなかから抜擢された。主人公の日高を演じた武田杏香は、今作が映画初主演である。とある田舎町にある小さな美術専門の予備校。わずか5人の生徒だが、彼女たちは美術大学進学を目指し、日々腕を磨いていた。東京で講習を受けていた日高(武田杏香)は、教室の隅に置き去りにされた粘土を発見。自分の粘土として作品制作を始める。しかし、その粘土は講師である藍那ゆり(黒沢あすか)が偶然に掘り起こしたものであり、なぜ埋められていたのかも不明だった。順調に作品制作を続けていた日高だったが、謎の粘土は少しずつ本性をあらわし、生徒たちを襲っていく。
『片腕マシンガール』は一部の観客から熱狂的な人気を集めている、スプラッター映画だ。日本人の監督が、日本人のキャストを使って制作した作品ではあるが、アメリカの映画会社が出資したため「アメリカ映画」となっている。低予算で作られており、いわゆる「B級」といえる作品だが、その人気は本物だ。海外での知名度も高く、「日本のスプラッター映画の代表」として知られている。2019年には小林勇貴によるリブート版も作られ、今作が再評価されるきっかけにもなった。弟を殺され、復讐に燃える日向アミ(八代みなせ)は、首謀者である木村翔(西原信裕)の家に忍び込む。翔の両親はヤクザであり、アミは捕まった上に拷問され、左手を切り落とされてしまった。それでも復讐心を失わないアミは、同じく翔に息子を殺された杉原夫妻の家で特訓を開始する。夫妻の助けもあって、アミは着実に力をつけていった。しかし、突如襲撃してきた忍者に夫妻が襲われる。アミは失った左腕に改造されたマシンガンを装着し、忍者たちに戦いを挑むのだった。
『カクレンボ』は、2005年にOVAとして発売されたホラーアニメ。退廃した中華風の町を舞台に、子どもたちと謎の鬼との命懸けの追いかけっこを、フル3DCGによって独特な雰囲気で表現している。主人公・ヒコラの声を、『NARUTO -ナルト-』のうずまきナルトや『HUNTER×HUNTER』のゴン=フリークス役で有名な、竹内順子が担当している。またヒコラの兄貴分的な存在・ヤイマオを『テニスの王子様』や『DEAR BOYS』などで知られる植木誠が担当している。あるところに退廃した暗い町があり、鬼が出るとの噂があった。そこでは「オトコヨ様のお遊戯」と呼ばれる危険な遊びがおこなわれており、そこに8人のさまざまな事情を持つ狐のお面を被った子どもたちが集まっていた。そのなかの1人であるヒコラ(竹内順子)は、行方不明になった妹を探すために兄貴分のヤイマオ(植木誠)とともにその遊びに参加する。そうして遊戯がはじまり、町を散策する子どもたち。しかしその子どもたちに、謎の鬼たちの影が忍び寄るのだった。
『HARELUYA II BOY』は、1997年4月から9月まで全25話で放送されたヤンキーアニメ。最強の高校生・日々野晴矢(三木眞一郎)が、フライパンやボーリングの球などを使用した奇想天外な戦い方で、不良たちを倒していく姿が痛快な作品だ。また個性的なキャラクターたちの、人間模様を交えた展開も魅力のアニメになっている。原作は「週刊少年ジャンプ」にて1992年から1999年まで連載されており、全33巻が刊行された大人気漫画。高校生・岡本清志朗(うえだゆうじ)は、画家になる夢のため工事現場でバイトをしていた。その途中岡本は、世界征服を目標とする不思議な人物・日々野晴矢と出会う。その帰り道、不良たちに岡本が絡まれていると、晴矢が現れあっという間に不良たちを倒してしまう。しかし年上だと思っていた晴矢は、岡本の同級生で入学早々2週間の停学を受けている人物だったのだ。こうして晴矢と知り合った岡本は、破天荒な行動を繰り返す晴矢とともにドタバタ劇を繰り広げていくのだった。
『pupa(ピューパ)』は、2014年1月から3月まで全12話で放送された短編ホラーアニメである。カニバリズムや子どもの虐待など、倫理的な面で問題が多いシーンを、アニメで表現した衝撃作。人を食べる化け物になった妹・長谷川夢(木戸衣吹)と妹の生き餌になった兄・長谷川現(島﨑信長)との禁断の関係を、謎多き展開を交えながら印象的に描いている。またアニメーション制作を担当するのは、『らんま1/2』や『ひぐらしのなく頃に』などを手掛けたスタジオディーン。あるところに仲の良い兄弟である妹・夢と兄・現がいた。夢が兄を公園で待っていると、そこにはたくさんの真っ赤な蝶が飛んでいた。そこで夢は怪我をして弱った犬を見つけ、近寄っていくと、突然犬が化け物へと変貌する。その後、現が公園に着くと夢が倒れていた。現が夢に駆け寄ると、夢の体からなにかが飛び出し血が飛び散る。そして夢が気がつくと、兄が自分を恐怖の表情で見ている。なんと夢は犬と同じように、醜い化け物に変貌したのだった。
『ヴァルキリードライヴ マーメイド』は、2015年10月から12月にかけて放送されたテレビアニメ作品。これは、「VALKYRIE DRIVE(ヴァルキリードライヴ)」というメディアミックス・プロジェクトのアニメ版であり、ほかにコンシューマーゲーム、ソーシャルゲームなどでも展開されている。プロジェクトはゲームクリエイターの高木謙一郎、アニメ監督の金子ひらく、脚本家の黒田洋介によって考案され、「女の子が興奮すると武器になってしまう」という設定が柱となっている。アニメ版の制作はアームス。アニメ版、コンシューマーゲーム版、ソーシャルゲーム版では、それぞれ別の島の物語となっている。あるとき、世界中の若い女性の間でウイルス性の病が流行。このウイルスは「感染者が興奮すると身体が武器に変わる」という性質を持っており、アームド・ウイルスと呼ばれた。アームド・ウイルスに侵された女性は人工の島へ隔離されるが、そのひとつ・マーメイドが物語の舞台。16歳の処女まもり(井澤美香子)はウイルス保有者としてマーメイドに移送されてきたが、本人にはまるでその自覚がなかった。そこで能力を測るためと沿岸警備をサボっていた者が攻撃を仕掛けるが、間一髪でこちらも移送されてきた敷島魅零(井口裕香)がまもりを救出。そしてまもりにキスするや、まもりのエクスターとしての能力が覚醒し、身体が剣となった…!
ヘンテコ改造車たちが挑む、ルール無用のカーレース!アメリカのアニメ制作会社・ハンナ・バーベラ・プロダクションによる、テレビアニメ作品。個性豊かなキャラクターたちが操縦するヘンテコな改造車が、砂漠や荒野、大都市などのさまざまなコースでルールお構いなしのレースを繰り広げる! 日本では1970年に放送された。11台のレーシングカーが、砂漠、荒野、雪山、大都市など、バラエティーに富んだコースでルール無用の競走を繰り広げる、チキチキマシン猛レース。そのクレイジーなレースに参加するのは、ヘンテコな改造車を操縦する個性的すぎるキャラクターたちである。自在に変形するレーシングカーに乗る発明家ドライバーもいれば、改造戦車でライバルを蹴落とそうとする軍人風のドライバーもいる。果ては、そこらへんの岩石で作った石器時代風の車を操る原始人たちも参戦するなど、まさになんでもありのレースである。そんなレースのなかでひときわ個性的なのが、近未来的なレーシングカー・ゼロゼロマシーンを操るひとりと1匹。どんな卑怯な手段もいとわない悪党、ブラック魔王(大塚周夫)と、その相棒の犬、ケンケン(神山卓三)である。悪知恵だけはよくはたらく彼らは、コースにダイナマイトを仕掛けたり、橋を崩落させようとしたりと、毎回ライバルたちに妨害を企てようとする。こうしてレースはますます混戦を極めるのだった。
小説家・若竹千佐子のベストラー小説が原作。原作の小説は、第158回芥川賞と第54回文藝賞をダブル受賞したことでも話題になった。監督は『横道世之介』『モリのいる場所』などで知られる沖田修一。1人の女性の半生を丁寧に描いた作品であり、男女問わず、懐かしい気持ちになれたり、自分の生き方をあらためて振り返りたくなる作品になっている。主役の桃子を演じるのは、今作が15年ぶりの主演となる田中裕子。そして若かりし日の桃子を、蒼井優が好演している。子育ても一段落つき、夫婦水入らずの暮らしが始まると思っていた矢先に、夫に先立たれて1人ぼっちになってしまった桃子(田中裕子)。75歳にして1人で生きることになった桃子だが、桃子の心の声である寂しさ1(濱田岳)・寂しさ2(青木崇高)・寂しさ3(宮藤官九郎)やどうせ(六角精児)、そして亡くなったばっちゃん(大方斐紗子)が次々と目の前に現れ、孤独ながらも賑やかな日々を送っていた。寂しさたちとのやりとりのなかで、桃子は自分の幼少期、そして夫・周造(東出昌大)との出会いや結婚生活など、自分の半生に思いをめぐらしていく。
タイムトラベル映画は過去に何作も作られてきたが、『LOOPER/ルーパー』ほど奇抜な設定を取り入れた作品は少ない。今作のタイムマシンは「処刑の道具」として使われ、これまでの使い方とは大きく異なる。それでいてシナリオの完成度は高く、新鮮な作品を求めていたSFファンをも虜にした。そんな今作の監督は、のちに『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を撮るライアン・ジョンソン。主演は『インセプション』に出演したジョゼフ・ゴードン=レヴィット。共演はブルース・ウィリス、エミリー・ブラントが務めた。近未来。とある組織の執行人であるジョー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は、未来から「転送」されてくる人間を処刑する仕事をしていた。未来では全人類にチップが埋め込まれており、殺人はすぐに通報されてしまう。そこで組織はタイムマシンを悪用して罪人をチップのない過去に送り、刑を執行していたのだ。ジョーはいつものように仕事をこなそうと、罪人が転送されてくる場所に足を運ぶ。しかし、今回のターゲットは30年後の自分自身だった。
『スイートプールサイド』は、高校生の男女ふたりのコンプレックスを描く青春映画だ。原作は『惡の華』など「青春の痛み」の部分を取り入れることで知られる、押見修造の同名コミック。今作も「キラキラな青春」ではなく、思春期特有の痛々しさが演出された。10代中盤に差し掛かっても「毛」がまったく生えてこない太田年彦(須賀健太)は、男らしく生える毛に憧れていた。毛が生えていないことで同級生にも馬鹿にされ、よりコンプレックスを感じるようになっていく。一方で同級生の後藤綾子(刈谷友衣子)は、体毛が濃いことに悩んでいた。ある日、綾子が部室で体毛を剃っていたところを、年彦に目撃されてしまう。綾子は戸惑う年彦に対し、コンプレックスを告白。年彦も、毛深い綾子を憧れの存在として見るようになる。そんななか、綾子は年彦に自分の毛を剃るようお願いをする。毛に対する執着心を持つ年彦は、その願いを承諾。ふたりは放課後に集まり、人気のない橋の下で脱毛を始めるのだった。
『こみっくパーティー』は、2001年4月から6月にかけて放送されたテレビアニメ作品。原作はLeafから発売された恋愛シミュレーションアドベンチャーゲームで、主人公の男子が同人誌を描きながら女子と仲良くなっていくというストーリーである。アニメ版の制作はOLM TEAM IGUCHI。アニメ版は、主人公たちが大学生から高校生になっていることをはじめ、絵柄やストーリー構成が原作のゲームとはかなり変わっている。また、アダルトゲームである原作とは異なり、お色気シーンなどはほぼなく、基本的に主人公の成長物語となっている。ある日、主人公の高校生・千堂和樹(菊池正美)は、幼いころからの腐れ縁である友人・九品仏大志(遠近孝一)に無理やり「こみっくパーティー」という同人誌即売会へと連れていかれる。友人の高瀬瑞希(茶山莉子)とともに会場へ迷い込んだ和樹は、はじめての同人誌世界に驚愕。あまりの人混みで瑞希とはぐれてしまった和樹は、成り行きで同人作家・猪名川由宇(茂呂田かおる)のスペースを手伝うことに。そして、和樹はその圧倒的なエネルギーに自然と惹かれていき、自らも同人誌に携わる決心をしていく…。
『明日のよいち!』は2009年1月から3月にかけて放送されたテレビアニメで、剣の修行に励む少年とその周囲の少女たちによるラブコメ作品。原作はみなもと悠の漫画で、2006年から2011年にかけて「月刊少年チャンピオン」にて連載されていた。アニメ版の制作はAICで、監督は『はぐれ勇者の鬼畜美学』や『世界でいちばん強くなりたい!』などを手掛けた、久城りおんが務めている。幼いころから山で剣の修行をしていた烏丸与一(岡本信彦)は、師匠の父親を凌ぐほどに強くなったため、都会へ精神修行に出ることになる。与一は、同じ浮羽神風流の斑鳩道場を目指して都会を彷徨うが、まるで道が分からずデパートに迷い込む始末。エスカレーターなどの近代設備に戸惑う与一は、いたるところで騒ぎを起こしていくが、そのなかで斑鳩家の次女・斑鳩あやめ(戸松遥)と三女・斑鳩ちはや(田村ゆかり)などとも遭遇し、迷子になっていた四女の斑鳩かごめ(花澤香菜)を助けたことで、無事に長女・斑鳩いぶき(佐藤利奈)と出会うに至る。斑鳩家に居候することになった与一は、いぶきらとともに学校へも通うようになり、いぶきに思いを寄せる鷲津涼(中井和哉)からライバル視されるなど、都会での新たな修行がここにはじまった!
『おへんろ。~八十八歩記〜』は、2014年5月から2015年3月にかけて放送された、アニメと実写をコラボレーションさせた情報番組。実写による取材をベースにして、3人の女性アニメキャラが四国八十八箇所や道中のスポットなどを巡り、名所やご当地グルメなどを紹介するという内容になっている。原作はアニメ制作会社ufotableの企画による新聞のコラム記事で、2013年から徳島新聞朝刊にて継続的に連載されている。アニメ版もufotableが企画・制作を担当しており、四国エリアの放送局がおこなっている「四国遍路開基1200年記念番組」のひとつでもある。実写の風景に合成されてお遍路を楽しんでいくのは、まお(山下七海)、ちわ(江原裕理)、めぐみ(高野麻里佳)の3人。このなかでめぐみだけは、父親がお遍路好きということもあってお遍路知識が少しはあり、道中の解説役を担っている。まおは観光名所などにやたらと寄りたがり、ちわは食べることに目がない元気者。さらには、めぐみにも分からないようなことがあれば登場する先達さん(奥村翔)が3人の旅を見守っており、お遍路の魅力をたくさん教えてくれる。3人の旅は第一札所である霊山寺からはじまり、四国観光を存分に楽しみながら八十八箇所の霊場を陽気に巡っていく。
『課長の恋』は、2010年3月にOVAとして発売されたフラッシュアニメ作品。原作は九州男児の漫画で、2003年にビブロスから単行本が発売された。内容はある会社の課長と部下が中心となったBL(ボーイズラブ)であり、素朴なタッチとギャグまじりの展開により、ある種さわやかな印象となっている。アニメ版の制作はパンダ工場。フラッシュアニメということで簡素な作りではあるが、人気の男性声優が多数出演していることもあり、女性のアニメファン・声優ファンからの支持も高い。カンパニーI.O.に勤務する課長・大宝和彦(置鮎龍太郎)は、デスク周りにゲイのポスターや雑誌を散りばめており、部下たちから「ゲイ」ではないかと疑われている。しかし、和彦自身にまったく自覚はなかった。それは、過去にプラトニックな付き合いをしていた男性を九州男児に寝取られてしまったトラウマから、自らの性癖とは裏腹に同性愛者を嫌悪してしまっていたのだ。そんなとき、部下の原田龍(野島健児)が和彦に「好きだ」と告白し、和彦も素直にゲイである自分を受け入れた。晴れて恋人同士になった和彦と原田だったが、そこへ九州から熊谷之雄(神谷浩史)が転勤してくる。この熊谷もまた「ゲイのなかのゲイ」であった…。
『スクールランブル』は、2004年10月から2005年3月にかけて放送されたテレビアニメ作品。原作は小林尽のラブコメ漫画で、2002年から2008年まで「週刊少年マガジン」に連載されていた。高校生同士のさまざまな恋愛模様がギャグを交えて描かれるが、タイトルは「スクールライフ」と「ロイヤルランブル(プロレス団体・WWEの時間差バトルロイヤル)」を組み合わせたものである。ストーリーを追うごとに、多くのキャラクターが登場する。アニメ版の制作はスタジオコメットで、監督は『こちら葛飾区亀有公園前派出所』や『銀魂』などを手掛けた高松信司。物語の舞台は矢神学院高等学校。高校2年生となった塚本天満(小清水亜美)は、片想いしている烏丸大路(小西大樹)と同じクラスになるかどうかでやきもきしながら、妹の塚本八雲(能登麻美子)とともに登校した。親友である沢近愛理(堀江由衣)、周防美琴(生天目仁美)、高野晶(清水香里)とはめでたく同じ2年C組に。そして烏丸も同じC組と分かり天満は大はしゃぎ。しかし、烏丸が3日後に転校すると知って落ち込んでしまう。一方、同じく2年C組となった不良の播磨拳児(高橋広樹)は、片想いしている天満と同じクラスになったことを大いに喜ぶ。なんとか天満にアプローチしようとする播磨。烏丸に自分の思いを伝えようとする天満。それぞれの思いがスクランブルしていく!
浮気されて別れたノリで婚活アプリで出会った人と即日婚したら、結婚相手が同じ会社にいた!藤原えみの人気少女漫画『社内マリッジハニー』が、テレビドラマ化。2020年11月より、毎日放送(MBS)で放送されている。OP主題歌は安斉かれんの「Secret Love」、ED主題歌はTHE BEAT GARDENの「マリッジソング」。会ってすぐに結婚した、春田あみ(松井愛莉)と三浦真夏(板垣瑞生)の2人の物語。5年間付き合った彼氏に浮気されて婚約を解消したあみは、婚活アプリに「即日結婚してくれる女性を募集します」と書いていた真夏とマッチングし、すぐに結婚する。お互い、会社すら聞いていなかった2人だったが、結婚相手の真夏は同じ会社で働いていた。経理部所属のあみ、営業部所属の真夏の結婚は、社内の人たちには秘密だった。クールでドSな真夏には社内にファンが多く、あざと可愛いあみを狙っている後輩の山形(押田岳)やあみの同期・堀(宮田龍平)もいて、2人の結婚生活は前途多難だ。営業成績トップでイケメンの真夏が結婚した理由とは? 最初は愛がなくぎこちない2人だったが、少しずつ打ち解けていき…?
相手の顔色をうかがってばかりの主人公が、1人の男性と出会って自分の本音をいえるようになる。『僕らは恋がヘタすぎる』は、橘えいこによる同名漫画をドラマ化した作品で、2020年10月から放送された。主題歌は阿部真央の「Be My Love」。彼氏に2年間浮気されていて、浮気相手に子どもができたため別れた藤原花(川島海荷)。元カレを早く忘れられるよう、友人の片山みずき(浅川梨奈)は、気を利かせて花を温泉旅行に連れていく。旅先の温泉宿で花は携帯電話をなくしてしまい、成田洋介(白洲迅)と一之瀬歩(塩野瑛久)に探すのを手伝ってもらう。成田は、花に人の顔色をうかがっていると指摘する。初対面なのに厳しいことをいわれ、花はつい成田に反論してしまう。みずきが成田狙いだったため、みずきから強引に誘われて旅行後に4人で飲み会を開催するが、徹夜明けの花は気分が悪くなり途中で帰宅する。すると、成田が後ろからやってきて一緒にホテルに入って休憩することに。優しいけれど口が悪い成田に少しずつ惹かれていく花、成田狙いだけど歩と関係を持つみずき、花が好きで直球のアプローチをする成田、優しいけれど優柔不断な歩。彼らによる、四角関係の恋愛の糸はもつれていく…!
ドラマ『探偵学園Q』は、2007年7月に放送された学園ミステリー作品。街にあふれているさまざまな都市伝説を、天性の閃きと推理力を持つ主人公・キュウたち「Qクラス」の天才たちが解き明かす!原作は、推理漫画の代表格である『金田一少年の事件簿』を手掛けた原作・ 天樹征丸、作画・さとうふみやが描いている。『金田一少年の事件簿』とは違い、Qクラスの生徒や先生など、仲間たちとの関わりが多く、切磋琢磨しあって成長する姿が見所のひとつとなっている。キャストには、神木隆之介や志田未来、山田涼介など、映画やドラマに数多く出演している人気俳優陣が選ばれている。伝説の名探偵・団守彦(陣内孝則)が作った探偵養成学校DDS。そこには、団守彦の後継者候補として選りすぐりの天才たちを集めたQクラスが存在した。Qクラスで後継者に選ばれるのはただひとり。そんなQクラスで随一の推理力と天才的閃きを持つ主人公・キュウ(神木隆之介)は、クラスメイトのリュウ(山田涼介)やメグ(志田未来)、キンタ(要潤)たちとともに、数々の試練に立ち向かっていく。
ドラマ『地獄先生ぬ~べ~』は、2014年の10月に日本テレビ系の「土曜ドラマ」枠で放送された学園コメディーアクション作品。凶悪な鬼の力を封印した「鬼の手」を持つ日本唯一の霊能力教師・ぬ~べ~。彼が赴任した童守高校で起こる妖怪や悪霊による事件を解決し、生徒との絆を育んでいく学園ドラマである。原作は、1993年から「週刊少年ジャンプ」にて連載されていた原作・真倉翔、作画・岡野剛による同名漫画。漫画では、妖怪がリアルに描かれていて子どもが読むとトラウマになってしまうほどの怖さであるが、ドラマではコメディ要素も盛り込まれていて、老若男女問わず見やすい作品に仕上がっている。主演には、関ジャニ∞の丸山隆平が抜擢されている。ある日、童守高校に赴任してきた鵺野鳴介(丸山隆平)。通称・ぬ~べ~と呼ばれていて、生徒を想う気持ちは人一倍あるも、少々ドジで頼りない一面があった。新しく、2年3組の担任を受け持つことになるも、生徒たちはイケメンでちょっぴりキザな新任教師・玉藻京介(速水もこみち)に夢中だった。しかも、赴任早々学校の七不思議に興味津々のぬ~べ~に、美人教師で同僚の高橋律子(桐谷美玲)も不審に思っていた。そんななか、2年3組の女子生徒・中島法子(水谷果穂)が、鏡のなかから誰かに話しかけられるという奇妙な体験をする。
ドラマ『金田一少年の事件簿(第1シリーズ)』は、1995年に放送された学園推理物語である。名探偵・金田一耕助の孫である金田一一が、ジッチャンの名にかけて次々と巻き起こる難事件を解決していく爽快ミステリーである。普段は勉強が苦手でスケベなのに、殺人事件になると持前の推理力を発揮していく。そんな天才的推理力を持つ金田一一役を演じるのは、KinKi Kidsの堂本剛である。アーティストとしての活動がメインである堂本剛の貴重な主演ドラマ作品ということで、今でも多くのファンから愛され続けている。不動高校に通う高校2年生の金田一一(堂本剛)。ごくごく普通の高校生だが、名探偵・金田一耕助を祖父に持ち、秘めた推理力はジッチャン譲り。そんなある日の授業中、生徒である時田若葉(遊井亮子)の父・時田十三(三谷昇)が娘を許嫁と結婚させるため、実家がある異人館村へと連れ戻しに押しかけてくる。なんでも、高校の英語教師・小田切進(東根作寿英)との交際が発覚してしまったことが原因であった。名前も知らない男との結婚を可哀想に思った七瀬美雪(ともさかりえ)は、一とともに異人館村へと向かうが、そこで待ち受けていたのは猟奇的な殺人事件であった。
アニメ『しあわせソウのオコジョさん』は、2001年10月から全51話が放送された、ハートフルギャグコメディである。平凡な男子大学生がひょんなことから「オコジョ」を飼うことに。オコジョとの生活に慣れないなか、周りの人間や動物たちによって、さまざまな事件が勃発してしまう。オコジョの可愛さと、クスっと笑ってしまうシュールなエピソードに目が離せない!原作は、『風呂上がりの情事』で漫画家デビューを果たした宇野亜由美が手掛けている。その後も宇野亜由美は数多くの作品を手掛け、『オコジョさん』が『しあわせソウのオコジョさん』の題名で初めて、アニメ化された。北の山奥で誕生したオコジョさん(沢城みゆき)。やや怒りっぽくてちょっとヤンキー気質なオコジョさんは、クマを愛車替わりに森を暴走するほどのわんぱくぶりである。そんなある日、不運にも人間の子どもに見つかり、捕獲されてしまったのだ。流れついたペットショップでは、息苦しい毎日を過ごすことに。限界を迎えたオコジョさんは、ついにを脱出することを決意。見事脱出には成功するも、飲まず食わずで移動したこともあり、町のごみ置き場でオコジョさんは瀕死状態になってしまう。そこへ、通りすがった平凡な男子大学生・槌谷遥(小泉豊)に拾われ、一緒に住むことに! 無口な槌谷と暴れん坊のオコジョさんとの物語が始まる。
『裏切りのサーカス』は冷戦下の情報戦を描いた、スパイ映画である。主演のゲイリー・オールドマンをはじめ、コリン・ファースやベネディクト・カンバーバッチなど、豪華キャストが集結した作品となった。スパイ映画ではあるが、今作は『007』シリーズのようなアクションを多用した作品ではない。現実の情報戦を踏襲し、裏切り、裏切られの濃厚な人間ドラマが展開する。多数のスパイの行動が交差する、綿密に練りこまれた脚本は、多くの観客に衝撃を与えた。イギリスの情報機関に所属するコントロール(ジョン・ハート)は、機関内部に敵対国であるソビエト連邦のスパイがいることを知る。入り込んだスパイ(通称・もぐら)を捕えるため、作戦を実行するも、敵の反撃に遭ってしまう。コントロールは責任を取って引退。彼の腹心だったスマイリー(ゲイリー・オールドマン)も、引退に追い込まれる。しばらくして、工作員のリッキー(トム・ハーディ)のもとにもぐらの情報が入りこむ。その情報を知った機関の上層部は、引退しているスマイリーに「もぐら探し」の任務を与えるのだった。
『JUNO/ジュノ』は、エリオット・ペイジの出世作となったハードフル・コメディだ。比較的低予算の映画ではあるが、その年のアカデミー賞にて4部門にノミネートされるなど、多大な評価を受けた作品として知られている。「10代の女の子の妊娠」という重く扱われがちなストーリーながら、全体を通してハートフルに仕上がっており、心地よい後味を残す作品だ。主人公のジュノを演じた、エリオット・ペイジの演技にも注目。16歳の高校生・ジュノ(エリオット・ペイジ)は、幼なじみのポーリー(マイケル・セラ)と身体を重ねる。ひと夏の思い出になるかと思われたが、その行為によりジュノは妊娠してしまう。突然の出来事に焦るジュノは、中絶手術を受けるため病院を訪れるが、直前で思いとどまり出産を決意する。出産後の子どもを養子に出すため、友人の助けを借りながら1組の夫婦を見つける。出産の準備も順調に進んでいたが、ポーリーとの関係が気まずくなってしまい、ジュノの悩みは増すばかりで…。
『バニラ・スカイ』は顔が変わってしまった大富豪を描いた、サスペンス映画である。主演は『ミッション:インポッシブル』シリーズへの出演で有名な、トム・クルーズ。アクション俳優として輝かしい功績を築いてきたが、今作ではシリアスな役に挑戦した。また、今作はスペインで大ヒットを記録した『オープン・ユア・アイズ』のリメイクである。オリジナル版に出演していたペネロペ・クルスは、『バニラ・スカイ』でも同じ役を演じている。大富豪のデヴィッド(トム・クルーズ)は、車の事故によりハンサムな顔を失ってしまう。仮面をつけて素顔を隠しているデヴィッドは、精神科医のマッケイブ(カート・ラッセル)に自身の半生を話しはじめる。デヴィッドが事故に遭う少し前、彼はパーティーで偶然知り合ったソフィア(ペネロペ・クルス)に一目惚れする。しかし、デヴィッドのガールフレンドだったジュリー(キャメロン・ディアス)はソフィアに嫉妬。ついにはデヴィッドとともに、無理心中を図ろうとするのだった。
釣りバカふたりが贈る、ドタバタコメディ!原作・やまさき十三、作画・北見けんいちの漫画『釣りバカ日誌』の、テレビアニメ化作品。釣りバカのグータラ平社員がひょんなことから社長と意気投合して、一緒にさまざまな釣りを楽しむようになる。原作は、1979年から小学館の漫画雑誌「ビッグコミックオリジナル」にて連載された。コミックス累計発行部数は、2,600万部を突破している。鈴木建設営業部に勤める万年平社員の浜崎伝助(山寺宏一)、愛称「ハマちゃん」は、いつも釣りのことばかり考えている「釣りバカ」。毎日のように出社前に釣りを楽しみ、仕事の外回り中にもサボって釣り堀に行ってしまうほど。上司からはしょっちゅう叱られるものの、マイペースなハマちゃんは一向に釣りバカを改めるつもりはなかった。ある日の早朝、近所の池でバス釣りを楽しんでいたハマちゃんは、犬の散歩にやってきたひとりの初老の男性と出会う。彼の名は、鈴木一之助(大塚周夫)。なんとハマちゃんが勤める鈴木建設の社長だった。ところが会社で互いに接点のないふたりは、まったくそれに気づかず、他愛のない世間話を始める。そんななか、楽しそうに釣りをするハマちゃんの姿を見た鈴木は、ハマちゃんに釣りを教えてほしいと頼むことになる。こうして、出世できないグータラ平社員・ハマちゃんと仏頂面の社長・スーさんとの釣りバカコンビが誕生するのだった。
戦後期の日本映画を代表する映画監督、小津安二郎。代表作『東京物語』では世界中の映画人を虜にし、今現在活躍している多くの映画監督に影響を与えた。そんな小津安二郎の最後の映画となったのが、『秋刀魚の味』だ。主演を務めたのは、小津作品では常連となっている笠智衆。父親役を演じることが多かった智衆は、今作でも妻に先立たれた男を演じている。そのほかにも加東大介や岸田今日子など、当時の日本を代表する役者が多数出演した。太平洋戦争中に海軍の艦長だった平山周平(笠智衆)は、妻に先立たれたサラリーマンだ。子どもふたりと暮らしているが、妻が亡くなっているため、娘の路子(岩下志麻)を嫁に出すことができなかった。ある日、周平は学生時代の先生を招いたクラス会に参加する。ヒョータンと呼ばれていた佐久間先生(東野英治郎)は、周平と同じく妻に先立たれたやもめだった。その姿を自分と重ね合わせた周平は、路子を嫁に出すことを決める。
中国の戦乱期を舞台にした『三國志』は、漫画化やゲーム化によって日本でも親しまれている物語のひとつだ。今作は、そんな三國志を人気映画監督である福田雄一の「新解釈」のもと描き出す、アクションコメディである。ストーリーもかなり奇抜だといえるが、注目すべきはキャスト陣の豪華さだ。主演の大泉洋をはじめ、橋本環奈、山田孝之、小栗旬など、これまで福田雄一作品に出演してきた俳優が集結している。もちろん、福田作品の顔ともいえるムロツヨシ、佐藤二朗のふたりも出演した。三国時代。酒に酔った劉備(大泉洋)が放った言葉に心を動かされた、関羽(橋本さとし)と張飛(高橋努)が義勇軍を結成。集まった仲間たちとともに、反乱軍の陣地を攻める。しかし、当の劉備は乗り気ではなく、戦いもしない怠け者だった。そんな劉備の思想に動かされた人民たちは、連合軍を作り独裁者の根城に攻め込む。仮病を使って戦いを欠席した劉備だったが、独裁者を追い詰める作戦を考え出すのだった。
『サイボーグ009』は、1966年に公開されたアニメ映画。『仮面ライダー』で有名な石ノ森章太郎の漫画を原作としたSFアクションアニメ第1作目で、009(太田博之)を中心とした9人のサイボーグ戦士が、個々の特殊能力を駆使しながら悪と戦っていくストーリー。そしてその後も『サイボーグ009』は、TVアニメやOVA、劇場作品として多くのアニメシリーズが制作された。2010年以降もデビルマンとのクロスオーバー作品である『サイボーグ009VSデビルマン』や『009 RE:CYBORG』、『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』などのフル3DCGアニメーションによる新作アニメも制作され、大人気シリーズ作品となっている。自動車レーサーである島村ジョーは、レース中に事故に遭う。そして悪の組織・ブラックゴースト団によってさらわれ、009と呼ばれるサイボーグにされてしまった。しかしジョーは、組織に所属するギルモア博士(八奈見乗児)や同じく改造された8人のサイボーグとともに組織を脱出。組織から追手が来るが、ジョーたちは各自が持つ特殊能力を駆使して追跡から逃れる。そしてジョーたちは、世界の平和を守るためブラックゴースト団と戦っていくのだった。
『ティン・トイ』は、『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』で有名な、ピクサー・アニメーション・スタジオが制作した短編アニメーション映画。1988年に公開されたアニメながら、全編をCGによって描いたデジタルアニメの先駆けといえる作品だ。ブリキの楽隊人形・ティニーと小さな赤ん坊・ビリーをコミカルに描いており、パントマイムのような動きをするキャラクターたちの愉快な姿が楽しむことができる。また『トイ・ストーリー』の原型になっているアニメで、第61回アカデミー賞短編アニメ賞を受賞している。あるときブリキの楽隊人形のおもちゃであるティニーは、家のなかで小さな赤ん坊・ビリーと出会う。はじめはビリーの様子を笑顔で見ていたティニーだが、近くのおもちゃを乱暴に扱うビリーに恐怖を覚えた。ティニーは自分の身を守るため静かに逃げようとするが、身につけている楽器が鳴ってしまい、興味を持ったビリーに追いかけられてしまう。ティニーはビリーから必死に逃げてソファーの下に逃げ込むと、そこには同じく逃げ込んでいた多くのおもちゃたちがいたのだった。
『ねむれ思い子 空のしとねに』は、宇宙ステーションを舞台に母と娘の不思議な交流を描いたSFサスペンスアニメ映画。死んだ人間を再生する近未来的設定にさまざまな謎を交えながら、命の大切さや、親子の愛を感じることができる感動作品である。また50分ほどのクオリティの高い3DCGアニメを、栗栖直也が7年の歳月をかけてほぼひとりで制作。自主制作映画でありながら世界6カ国で上映され、シュトゥットガルト国際アニメーション映画祭ノミネートなど海外での評価も高いアニメになっている。あるところに、小さな赤ちゃんを連れた夫婦が車に乗っていた。しかし道路を飛び出してきたタンクローリーとぶつかり、事故に遭った。それから19年のときが経ち、ある女性・織音(福島央俐音)は、コンビニでの買い物帰りに、ある組織に出会う。そこで追われている事件から逃亡する交換条件として、実験用宇宙ステーションの調査を依頼された。そしてステーションのなかに織音が入ると、謎の声によってある場所へ誘導される。そこには赤ちゃんのときに死んだはずの母親(井上喜久子)が、若いときと同じ姿で待っていたのだった。
ズボラ女子ライフをのぞき見できる、ドラマ『花のズボラ飯』。原作・久住昌之、絵・水沢悦子による同名漫画を原作としたドラマ。宝島社による「このマンガがすごい!」の、2012年版オンナ編で1位を獲得した漫画で、1巻と2巻合わせて累計発行部数が50万部を突破した人気漫画が実写化された。毎回、ズボラな人にもできるおいしそうなレシピが紹介される。主題歌はNEWSの「ポコポンペコーリャ」で、エンディング曲はcossamiの「花のウクレレズボラ飯」だ。東京に住む30歳の主婦、駒沢花(倉科カナ)は書店で働いている。花は食べるのは大好きだが、家事は大の苦手な主婦だ。夫のゴロさん(バカリズム)は単身赴任中で、一緒には住んでいない。第1話のタイトルは、「シャケトー&ピザトースト・シャンチョビ味」。自分だけのために作る、超簡単な料理が繰り広げられる。花が作ったものは、パンの上に鮭フレークとマヨネーズを混ぜたものを乗せて焼く簡単トーストで、お腹が空いた花は続いてピザトーストも作るのだった。
どんなに遅く帰ったときも、終電で帰ったときも、ごはんは作る。2013年に放送された、テレビドラマ『終電ごはん』。7月1日にパイロット版を放送したあと、10月7日から10月28日に4回が放送された。原案は、梅津有希子と高谷亜由の2人によるレシピ集『終電ごはん』だ。ドラマ『終電ごはん』は、お笑いコンビ・オードリーの若林正恭が主演。ドラマ中ではアドリブの場面もあり、主人公夫婦のほか、マサヤスの姉や客も巻き込んだ掛け合いにも注目。一軒家に住む夫婦、マサヤス(若林正恭)とワカナ(酒井若菜)の2人は、仕事が忙しく、終電で帰ったとしてもご飯は家で作ると決めている。料理は短時間で作れる簡単なものばかりだ。1話ではエピソード1とエピソード2を放送し、「韓国風焼き肉」と「卵かけごはん」をそれぞれ作った。マサヤスとワカナの夫婦2人の家にマサヤスの姉・ヒトミ(佐藤仁美)が客としてやって来たり、まれにほかの客人も巻き込み、料理を取り巻くほっこりした日常を覗くことができる。ミニコーナーの「酒とつまみと悪口と」では、お取り寄せのおつまみを紹介したり、手作りの酒の肴が出てきたりする。
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』は、マット・デイモンを一躍スターに押し上げた名作映画だ。当時はまだ主要な役に抜擢されておらず、ほぼ無名だったデイモンが脚本を執筆、主演も務めた。また、今作はデイモンの盟友ともいえる、ベン・アフレックも出演している。共演は『アラジン』のジーニーの声優でも有名なロビン・ウィリアムズ、今作の演技で助演女優賞にノミネートされたミニー・ドライヴァーが名を連ねる。数学の天才でありながら、大学の清掃員をしていたウィル(マット・デイモン)は、黒板に書かれた難問を一瞬で解いてしまう。ウィルの人並外れた才能を知った数学教授のランボー(ステラン・スカルスガルド)は、ウィルに数学を教えはじめる。しかし、当のウィルは内面的な問題を抱えていた。どんなセラピストにも心を開かず、ランボーも頭を抱えてしまう。最後の頼みの綱として、ランボーの同級生であるショーン(ロビン・ウィリアムズ)を、ウィルのセラピストに抜擢するのだが…。
2005年に日本テレビ・土曜ドラマとして放送され、従来の学園ドラマとは異なる教師の描き方が大きな話題となった作品。平均視聴率は17%を超え、最終回には最高視聴率25.3%を記録している。脚本を担当したのは、ドラマ『GTO』やドラマ『魔女の条件』などを手がけてきた遊川和彦である。彼は今作で、優れたドラマの脚本を手がけた作家に贈られる賞として知られる、向田邦子賞を受賞している。小学6年生の担任となった、冷徹な鬼教師と生徒たちの1年間にわたる闘いが描かれている。ヒロインとなる鬼教師を、元宝塚歌劇団月組のトップスターであり、ドラマ『離婚弁護士』シリーズではヒロインの敏腕弁護士を好演した女優・天海祐希が演じている。生徒役として出演した子役の志田未来や福田麻由子、伊藤沙莉はその後数々のドラマに出演し、女優として成長した姿を見せている。新しく6年生となった神田和美(志田未来)は、自分たちのクラス6年3組の担任教師・阿久津真矢(天海祐希)と初めて出会う。2年ぶりに現場に戻った阿久津は、受け持った生徒の成績を必ず上げ、かなり優秀な教師だという噂される人物だ。始業のチャイムとともに和美たちの教室に入った阿久津は、無表情のままいきなりテストを配り始めた。驚く和美たちにはまるで無関心な阿久津…。さらに彼女は独自のクラスルールを発表する。その衝撃的なルールとはいったい…!?
アニメ『東京大学物語』は、2004年にOVAとしてアニメ化された学園物語。原作は、『まじかる☆タルるートくん』でおなじみの江川達也が手掛けている。1992年から2001年まで、「ビッグコミックスピリッツ」で連載された。単行本はなんと累計1,500万部を突破するなど、江川達也最大のヒット作である。IQ300の頭脳に加え、運動神経抜群でイケメンと3拍子揃った主人公。一目惚れした女子と付き合うことで、人生が大きく左右されてしまう青春学園物語となっている。性的な描写が多く、人間の欲望むき出しの主人公に目が離せない!主人公・村上直樹の声優を務めるのは、アニメ『バビル2世』のレオン役など、数々の名作に出演している森久保祥太郎である。それは、高校3年生のころ。函館向陽高校に通う村上直樹(森久保祥太郎)は、IQ300の頭脳を持ち、容姿端麗で運動神経抜群とモテ男の定義が揃った青年である。彼は、日本一の大学・東京大学を目指して必死に勉強していた。そんなある日、親友の佐野義昭(関智一)に連れられて観戦したテニス部の試合で、巨乳美人の水野遥(榎本温子/酒井若菜)と出会い一目惚れしてしまう。翌日、勢いあまって遥に告白し付き合うも、村上は遥のことが頭から離れず、勉強に集中できなくなっていった。
『海獣の子供』は、哲学的要素を含んだアニメーション映画である。原作は五十嵐大介の漫画であり、いくつもの漫画賞を受賞するほど、人気の高い作品だ。映画版も文化庁メディア芸術祭で大賞を受賞など、高い評価を受けた。声優には子役の芦田愛菜、石橋陽彩、浦上晟周が起用された。主要キャストのみずみずしい演技にも注目だ。また、主題歌を米津玄師が担当し、劇中音楽はジブリ映画でおなじみの久石譲が手がけるなど、音楽にも力を入れている。中学2年の夏休み。安海琉花(芦田愛菜)は、練習中に問題を起こし、部活に参加できなくなってしまう。打ち込めることがなくなった琉花だったが、父の職場である水族館で奇妙な男の子に出会う。彼は水槽のなかを、まるで魚のように泳いでいたのだ。海(石橋陽彩)と名付けられた少年は、兄の空(浦上晟周)と一緒に水族館で保護されていた。水のなかで生活するふたりと出会ったことで、少しずつ変わっていく琉花。ある日、海に「人魂を見よう」と誘われ、不可思議な体験をすることになる。
1927年から90年以上にわたって、都民から親しまれてきたとしまえんは、2020年の閉園まで多く人々を楽しませてきた。『映画 としまえん』はそんなとしまえんを舞台にした、ホラー映画である。劇中ではとしまえんにまつわる噂や都市伝説が語られ、実際にあるアトラクションも登場する。特にとしまえんの名物アトラクションである、メリーゴーランドは物語の鍵を握る場所として使われた。「としまえんにある洋館の扉をノックすると連れ去られる」。そんな噂がまことしやかにささやかれていた。女子大生の早希(北原里英)は偶然手に入れたチケットを使って、高校時代の友人4人ととしまえんに訪れる。ひとしきり楽しんだ早希たちは、遊び半分で「としまえんの呪い」を試すことに。撮影をしながら洋館の扉をノックすると、用務員(竹中直人)が現れる。驚きながらも、笑いあっていた5人だったが、突如謎のブザーが鳴り響き、友人のひとりであるかや(さいとうなり)が失踪してしまうのだった。
『アス』は、ドッペルゲンガーをテーマとしたホラー映画だ。監督は『ゲット・アウト』で衝撃の監督デビューをかざった、ジョーダン・ピール。本来はコメディアンとした活躍するピールだが、彼の作るホラー映画は多大な評価を受けている。監督2作目となる今作では、アカデミー助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴを主演に抜擢。まったく性質の違う2つの役を演じるなど、ニョンゴの演技力が発揮された作品となった。2児の母であるアデレード(ルピタ・ニョンゴ)は、週末に家族4人でビーチハウスを訪れる。しかし、そこはアデレードがかつてトラウマを抱える原因となったビーチだった。子ども時代の彼女は、ビーチにあるミラーハウスで自身にそっくりなドッペルゲンガーを目撃していたのだ。その夜、アデレードは夫のゲイブ(ウィンストン・デューク)に過去の出来事を告白する。そのとき、突如停電が発生。ビーチハウスの外には赤い服を着た、男女4人がたたずんでいた。パニックになる家族だったが、ビーチハウスに侵入した4人を目の前に言葉を失ってしまう。その4人は自分たちとまったく同じ見た目をした、ドッペルゲンガーだった。
マーベルコミックスは「マルチバース」と呼ばれる、多世界解釈を取り入れている。いわゆる並行世界であり、さまざまヒーローが異なった世界で活躍しているのだ。『スパイダーマン:スパイダーバース』は、そんなマルチバースの世界を取り入れたアニメ映画である。コミックを再現するような、独特のアニメーションで制作された。また、アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞するなど、高い評価を受けた作品として知られている。スパイダーマンが活躍しているニューヨーク。ごく普通の高校生だったマイルス(シャメイク・ムーア)は、蜘蛛に噛まれスーパーパワーを手にする。しかし、長年スパイダーマンとして活躍したピーター・パーカー(クリス・パイン)が、目の前でキングピン(リーヴ・シュレイバー)に殺害されてしまう。ピーターは死の直前に、敵を倒すカギとなるメモリーカードをマイルスに託していた。新たなスパイダーマンとして訓練を始めたマイルスだったが、思うように能力が使えず、挫折しそうになる。そんなときに、並行世界から迷い込んだもうひとりのピーター・パーカー(ジェイク・ジョンソン)と知り合うが…。
90年代に連載されていたSF漫画『銃夢(ガンム)』。そのハリウッド実写化映画が、『アリータ バトル・エンジェル』である。今作の実写企画には『タイタニック』や『アバター』で知られる、ジェームズ・キャメロンが大きく関わっている。2000年代初頭から今作の実写化企画は動き出していたが、実現したのは2019年だった。20年近くキャメロンが温めてきた企画であり、紆余曲折あってようやく制作にこぎつけた作品だ。はるか未来。地球は戦争に負け、富裕層が暮らす空中都市と、ゴミが降り注ぐ「アイアンシティ」に分断されていた。アイアンシティは貧困にあえぐ人間が暮らしており、空中都市からやってくるゴミで生計を立てていた。医者のイド(クリストフ・ヴァルツ)は、ゴミ山の中で少女を発見する。その少女は、300年前の戦争で戦ったサイボーグだった。イドはすぐにサイボーグを修理し、アリータ(ローサ・サラザール)と名付ける。記憶を失っていたアリータだったが、イドを守るために戦った際に、わずかだが過去の戦闘を思い出すのだった。
『フェイフェイと月の冒険』はアメリカと中国の合作で製作された、長編アニメ映画である。今作は舞台が中国であったり、中国の神話がもとになっていたりと、アジアの要素が強い作品だ。声優にはアメリカで活躍するアジア系の役者が起用されたが、使用言語は英語である。また、今作はディズニーの伝説的なアニメーター・グレン・キーンの初監督作品となった。ディズニーは製作にかかわっていないが、全体を通してディズニーらしい雰囲気のなかで、ストーリーが進行する。中国に住む少女フェイフェイ(キャシー・アン)は、母(ルーシー・アン・マイルズ)が話す「月の女神のおとぎ話」に夢中になっていた。家族で営む月餅屋を手伝い、家族3人で幸せな生活を送っていたが、最愛の母が病気でこの世を去ってしまう。10代に成長し、周りがおとぎ話から卒業してからも、フェイフェイは月に住む女神チャンウー(フィリッパ・スー)の存在を信じていた。そんなときに、父(ジョン・チョー)が美人の再婚相手を連れてくる。彼女には連れ子がおり、フェイフェイの生活は一変してしまった。父への反発から、自分でロケットを作り、月の女神に会いに行く計画を立てるフェイフェイだったが…。
近年Netflixに活動の場を移しているアダム・サンドラー。『50回目のファースト・キス』や『ピクセル』などの大作映画に出演しながらも、近年はほとんどの出演作品がNetflixの作品だ。そんなアダム・サンドラーの最新作が、『ヒュービーのハロウィーン』である。今作では『ドゥ・オーバー: もしも生まれ変わったら』を監督した、スティーヴン・ブリルとの再タッグが実現。ホラー要素を盛り込んだ、コメディ映画に仕上がっている。「魔女の町」と呼ばれ、全米で最もハロウィンが盛り上がる町・セイラム。この町で育ったヒュービー(アダム・サンドラー)は、ハロウィンの準備に取り掛かっていた。彼はまじめな性格だが、その性格がゆえに町中の人間から嫌われてしまう。ハロウィン当日。ヒュービーは治安を守るためパトロールに出発する。しかしハロウィンの数日前、付近にある精神病院からひとりの患者が脱走していた。町の人間が次々と行方不明になるなか、ヒュービーは自分の使命を果たそうとする。
『素晴らしき哉、人生!』は1946年に制作された、ファンタジー映画だ。クラシック作品ながら、現代にも通じるテーマを描いており、今日でも多くの人の心を動かしている。また、クリスマスの定番映画として認知度が高く、ホリデーシーズンには必ず話題にのぼる作品である。監督は数々の映画人に影響を与えた、フランク・キャプラ。今作でアカデミー賞監督賞にノミネートされているが、惜しくも受賞には至らなかった。主演には、名優・ジェームズ・スチュワートを迎えた。ある年のクリスマス・イブの夜。ひとりの男が自殺しようとしていた。彼はジョージ・ベイリー(ジェームズ・スチュワート)といい、保険金目当てに自殺を考えていたのだ。一方天界では、羽を持たない天使のクラレンス(ヘンリー・トラヴァース)がジョージを助ける使命を与えられる。彼は不思議な力でジョージの人生を振り返る。そして翼をもらうため、彼の自殺を食い止めようとするのだが…。
『ブラック・スワン』『レクイエム・フォー・ドリーム』などのダーレン・アロノフスキーが監督を務め、かつてスターだった中年プロレスラーの悲哀を描いた人間ドラマ。主演は、『シン・シティ』『白いドレスの女』などに出演するミッキー・ローク。ミッキー・ロークの演技が好評を得て、ゴールデングローブ主演男優賞などを受賞。作品もヴェネツィア映画祭で金獅子賞を受賞した。1980年代、人気を博したプロレスラーのランディ(ミッキー・ローク)は、今ではすっかり落ち目となり、マイナー団体で細々とプロレスを続けている。スーパーでアルバイトをしながら、ストリッパーのキャシディ(マリサ・トメイ)のもとへと通う、冴えない毎日を送っていた。ある日、長年のステロイド剤使用による心臓発作を起こしたことで、リングを降りることを決意する。疎遠になっていた娘のステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)との関係を修復し、人生をやり直そうとするランディ。しかし、自らの失態により娘から絶縁を宣告され、やけになり仕事も辞めてしまう。すべてを失ったランディは、体調の悪化をかえりみず再びリングに戻ることを決意する。
宇宙で活躍する3人のスポーツ美少女と謎の生物!?2018年4月から6月に、TOKYO MXで放送された5分枠のショートアニメ。宇宙を股にかけるプロスポーツ賞金稼ぎの美少女3人組が、さまざまなスポーツに挑戦していく。『リコーダーとランドセル ド♪』や『はいたい七葉』で知られる、木村寛が監督を務める。舞台は今とは別の時代の宇宙。全銀河の覇権をかけて勃発した宇宙戦争は、結局だれも勝者になることができないまま、終結を迎えた。そうしたなか、銀河中の指導者たちは、今後すべての争いをあるルールによって決着させることを宣言した。そのルールとは、スポーツの試合結果によって物事を決めるというものだった。そこで銀河中の各勢力は、さまざまなスポーツの試合に勝てるように、プロ選手を育成したり、スポーツロボットを投入したりした。それとともに、クライアントに雇われて試合に出場する賞金稼ぎも登場することになった。そうした賞金稼ぎのチームのひとつが、謎の生物モコ(青柳みさと)が管理する「チームハーツ」。そこに所属するアリゲッティ(島田紗希)、コルピ(上原あかり)、サビーナ(木下鈴奈)は、今日も全力で試合に臨むのだった。しかし彼女たちの前には、マリー(楠田亜衣奈)率いる強豪のライバルチーム「チームマリー」が立ちはだかることになる。果たしてアリゲッティらは、試合を制することができるのだろうか?
イギリスを代表するアニメ制作会社「アードマン・アニメーションズ」が制作し、2007年にイギリスで放送されたクレイアニメーション作品。イギリスのみならず、全世界の子どもたち、そして大人をも魅了し、約170カ国で放送される大人気シリーズとなった。日本ではNHK Eテレで2007年に放送が始まり、「ストップモーション・アニメーション」と呼ばれる、粘土でつくられた人形を1コマずつ撮影していくという手法で作られた独特の映像が大きな魅力となっている。アードマン・アニメーションズの代表作ともいわれている、『ウォレスとグルミット』シリーズを制作してきたニック・パークが原作を手がけている。1話あたり約7分のショートストーリーとなっている。今作の主人公である羊のショーンは、1995年に公開されたアカデミー賞受賞作品『ウォレスとグルミット、危機一髪』に初登場しており、その後スピンオフ作品として、ショーンを主人公にしたテレビアニメシリーズが制作された。ある日、ショーン(ジャスティン・フレッチャー)と仲間たちが暮らしている牧場に凧が飛んできた。緑の怪獣が描かれた凧に仲間の羊たちは大騒ぎ!風に舞う凧をつかまえるため、追いかけ回したショーンだったが、凧は高い木に引っかかってしまった…。凧を取るためにショーンと仲間たちは知恵をしぼるのだが…。
『ファースト・マン』は人類初の月面着陸を描いた、伝記映画である。アメリカの宇宙飛行士・ニール・アームストロングを主人公とし、彼が月面に降り立つまでを描く。今作はアカデミー賞で視覚効果賞を受賞しており、映像表現も高く評価された。主演は『ドライヴ』に出演した、ライアン・ゴズリング。監督には『ラ・ラ・ランド』や『セッション』などで知られる、デイミアン・チャゼルが抜擢された。『ラ・ラ・ランド』ではミュージカルを制作したチャゼルだが、今作では静かなドラマを作り上げている。テストパイロットのニール(ライアン・ゴズリング)は、はるか上空で飛行実験をおこなっていた。猛烈な回転に襲われ、命の危険すらあったものの、ニールは動揺することなく任務を成し遂げる。彼には病弱の娘がおり、任務中でも娘の安否が頭をよぎっていた。これまでの成果から、ニールは「ジェミニ計画」への参加を打診される。ジェミニ計画はアポロ以前におこなわれた、宇宙飛行計画だ。ニールにとっても名誉ある話だったが、娘の病気を理由に計画への参加を拒否。宇宙計画からも離れてしまうが…。
インドとパキスタンの関係は非常に複雑だ。両国は一部地方をめぐっての争いがあり、その関係は現在に至るまで改善していない。『バジュランギおじさんと、小さな迷子』は、そんなインドとパキスタンの関係に焦点を当てた、ハートフルな映画である。今作は国内外で絶賛され、インド以外の映画祭で賞を獲得した。映画大国であるインドでも、歴代の記録を塗り替えるほどのヒットを記録。日本でも口コミで話題になるなど、世界的に評価されたインド映画となった。パキスタンからインドへと巡礼にやってきた少女・シャヒーダー(ハルシャーリー・マルホートラ)は、帰りの列車に乗れずインドに取り残されてしまう。シャヒーダーは事故のショックで話すことができず、絶望的な状況だった。そんなシャヒーダーを保護したのが、インド人のパワン(サルマン・カーン)だ。彼は困っている人を放っておけず、シャヒーダーを自分の家に連れ帰る。しかし、パワンはまだシャヒーダーがパキスタン人であることを知らなかった…。
ベビーシッターは日本ではなじみの薄い職業だが、アメリカでは一般に浸透している。学生がバイトとしておこなうことも多く、夫婦の時間を作るために欠かせない職業である。今作はタイトル通り、ベビーシッターがテーマとなる作品だ。「信用していたベビーシッターが、実は悪い奴だったら…」と、想像したくもないストーリーを描く。残酷な描写も多いが、コメディ部分も含まれており、大人版『ホーム・アローン』ともいえる作品となっている。コール(ジュダ・ルイス)は、12歳でもベビーシッターがつけられている少年だ。彼のシッターは女子高生のビー(サマラ・ウィーヴィング)であり、コールを助けてくれる心優しい女性だった。ある夜、両親が外出し、ビーとふたりきりで過ごしていると、コールの頭にある疑問が浮かぶ。「ビーは自分が寝た後、なにをしているのだろう?」。コールは寝たふりをし、リビングにいるビーの様子をうかがいに行く。そこにはビーと、その仲間たちがおり、悪魔崇拝の儀式をおこなっていたのだった。
戦国時代末期、東北を制し、その後は豊臣秀吉、徳川家康と天下人に仕えた戦国武将・伊達政宗の波乱に満ちた生涯を描いたNHK大河ドラマ。原作は山岡荘八による歴史小説『伊達政宗』。脚本は『西遊記』や『澪つくし』などで知られる、ジェームス三木が務めた。主演は当時、まだ新進気鋭の俳優だった渡辺謙を起用。彼はこの大河ドラマの大ヒットにより、有名俳優の仲間入りをすることになる。またドラマの監修は、伊達家の子孫である伊達泰宗が担当した。平均視聴率39.7%という大河ドラマでは歴代トップを誇っており、その人気の高さから俳優陣が『紅白歌合戦』にも出演した。「梵天丸もかくありたい」。不動明王について聞かされた梵天丸は、そう語った。織田信長が天下布武を掲げて支配地域を広げ始めたころ、東北ではまだ各大名が所領の拡大を巡って小競り合いを続けていた。そんな東北の大名のひとつ・伊達家の当主伊達輝宗(北大路欣也)と、義姫(岩下志麻)の間に、待望の長男が誕生した。梵天丸(藤間勘十郎)と名づけられたその子は、伊達家の跡継ぎとして大切に育てられた。しかし疱瘡(天然痘)を患い、右目を失明してしまう。それが原因で内向的な性格になるが、父・輝宗の英才教育と守役の喜多(竹下景子)の支えもあり、立派な武将へと成長する。後の伊達藤次郎政宗(渡辺謙)、またの名を独眼竜政宗である。
浜田廣介の『泣いた赤鬼』を原案とし、決して切れぬ友情と人間ともののけの和平を描いた、ハートフルストーリー。2011年12月17日に公開。もののけ島に、人間の赤ん坊・コタケ(新堂結菜)が迷い込んでしまった。人間に対して強い復讐心を抱く、赤鬼のナキ(香取慎吾)はコタケの世話を任され、苦労しながらもコタケとの間に強い絆が生まれていく。人間の少年・竹市(庄子裕衣)は、母親(湯屋敦子)の病気の治療代を稼ぐため、村の掟を破ってもののけ島に上陸する。しかし知らない間に、弟で赤ん坊のコタケがついてきてしまっていた。さらに、珍しいキノコを採集している最中に、鬼のもののけたちに見つかってしまう。慌てて逃げ出す竹市は、コタケをもののけ島に残してきてしまった。鬼たちは1人残されたコタケを連れていき、まさかの島一番の乱暴者の赤鬼・ナキが面倒を見ることになる。もちろん、子どもの面倒など見たことないナキは四苦八苦でてんてこ舞い。しかしナキはコタケに気に入られ、ナキも徐々にコタケに愛情を抱いていく。人間ともののけという、本来相容れないはずの2人に生まれた絆。しかし、コタケはやはり自分のお母さんのことを忘れられずにいて…。
『ジョゼと虎と魚たち』は、田辺聖子の小説をアニメ化した作品である。2000年代に妻夫木聡、池脇千鶴主演で実写化されており、今作が2度目の映画化となった。原作、実写版ともにエロティック描写に力を入れていたが、アニメ版では全年齢が楽しめるストーリーに変更されている。主演には中川大志と清原果耶のふたりが抜擢された。両者とも若手俳優ではあるが、のびのびとキャラクターを演じている。ジョゼの独特な話し方にも注目だ。留学のための資金を貯めている大学生・恒夫(中川大志)は、アルバイトの帰り道に足の不自由な女性・ジョゼ(清原果耶)と出会う。彼女は誰にも心を許さない性格で、命を助けた恒夫に対しても冷たく接していた。しかし、恒夫はジョゼの世話係として雇われることになり、不本意ながらふたりの生活がスタートする。最初は恒夫を警戒していたジョゼだったが、海に行った日を境に、心に秘めていたわがままをぶつけるようになっていく。
※配信されている作品は、サービス各社の状況によって配信スケジュールが変更される場合がございますので詳しくは、動画配信サービス各社のサイトにてご確認ください。