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動画配信サービスで配信している作品から編集部が厳選した注目作品の一覧です。
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『がんばれ!チョルス』は、2019年にクロックワークスによって制作された韓国映画。日本では2020年6月から劇場公開がされた。監督は映画『LUCK-KEY/ラッキー』で知られるイ・ゲビョクが務めており、主演は映画『毒戦 BELIEVER』や『リベラ・メ』などで知られ、幅広い役柄をこなすマルチ俳優のチャ・スンウォン。ほかにも、天才子役のオム・チェヨンやパク・ヘジュン、キム・ヘオクといった実力派の俳優が出演する。道行く人が思わず足を止めるほどの完璧な容姿と、極限まで鍛え上げられた肉体を持つチョルス(チャ・スンウォン)。しかし、うどん屋で働いているのにお客さんに「小麦は体に悪い」といってみるなど、彼の頭脳は幼いまま。それでも、持ち前の明るさで街のみんなから愛される人気者だ。ある日、チョルスは見た目よりもずっと大人びた少女・セッピョル(オム・チェヨン)と出会う。彼女は難病と闘っており、チョルスと出会った病院に入院していた。すると、セッピョルの祖母・ヒジャ(キム・ヘオク)から衝撃の一言が!? 「チョルスがあなたの父親よ」。初めて出会った少女が自分の子どもだと知らされ、動揺を隠しきれないチョルス。チョルスの謎に包まれた過去とは!? そして、父と子・チョルスとセッピョルに、衝撃の展開が待ち構える!
アニメ『乙女はお姉さまに恋してる』は、2006年10月からU局ほかで放送された恋愛学園ドラマ。原案はPCゲームの、女装潜入ロマンティックラブコメディ『処女はお姉さまに恋してる』。祖父の遺言の通りに、女学院に女装して編入した男子の波乱万丈な学園生活が描かれている。主演キャストには、アニメ『魔法先生ネギま!』など、数々の人気作に出演している堀江由衣や、アニメ『SDガンダムフォース』に出演している松来未祐が抜擢されている。名家に生まれ育った宮小路瑞穂(堀江由衣)は、成績優秀で偏差値が高い名門学校に通っていたり、キレイな長髪の美貌の持ち主だったりと非の打ち所がない優秀な男子学生である。しかし主体性がなく、親が敷いたレールの上を歩くだけの人生を送っていたのだ。そんな彼にある災難が訪れた。それは、祖父の遺言にあった女学院の編入だった。しかも、編入するだけでなく女学院の寮に入るようにと付け加えられていたのだ。性別を偽って、入学を決意した瑞穂に待ち受けるものとは―?
映画『ラマになった王様』は、2001年7月に日本で公開されたディズニーの長編アニメーション。ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話にある『裸の王様』をモチーフにしており、ディズニー作品らしいコミカルで笑えるコメディ要素を加えた作品に仕上がっている。富・権力・美貌を兼ね備えているひとりの若き国王が、ある日突然ラマにされてしまうというファンタジーもの。主役・クスコの日本語吹替の声優を務めるのは、後に映画『カイジ』などに出演する演技派俳優の藤原竜也である。南米のジャングルに君臨する、若き王・クスコ(藤原竜也)。富・権力・美貌と人間が欲しいと望むものすべてを手に入れた国王であったが、イジワルで傲慢な性格なため民からの信頼は絶望的であった。ある日、クスコは自分の気まぐれで魔法使いのイズマ(京田尚子)を解雇したことから恨みを買い、毒薬を飲まされてしまう。毒薬はクスコを殺害するものではなく、ラマに変えてしまうものだったのだ。ラマとなったクスコは城から追い出され、農村へと運ばれていくのであった―。
ドラマ『闇芝居(生)』は、2020年9月9日からテレビ東京で放送されている短編ホラーミステリー。7期にわたってテレビ東京で放送されてきた、アニメ『闇芝居』が軸となっている。期間限定でYouTubeで配信された動画の再生回数はなんとシリーズ累計1,800万回再生を超えており、国内外問わず人気を集めている。今作では、今まで放送された100話ほどのストーリーのなかから、アニメで特に人気が高かった作品を抜粋して実写化されている。監督には、映画『惡の華』などの人気作を手掛ける井口昇が担当。これは、新しいアパートに引っ越してきたばかりの男性が遭遇した話である。アパートに引っ越してきたばかりの伊藤(髙﨑俊吾)は、快適な生活を送るもののひとつ、気になっていることがあった。それは、なぜか天井に1枚のお札がひらひらとしているのである。気味が悪くなった伊藤は、お札をはがそうと手を伸ばすと向かいのアパートから視線を感じた。そして次の日、またはがしたはずのお札が同じ場所に貼ってあるのであった―。
2020年8月、読売テレビが制作し、日本テレビ系列「プラチナイト 木曜ドラマF」枠で放送された連続ドラマである。原作は、ウェブコミックを配信しているサイト「COMIC ポラリス」で連載中の同名漫画で、作者はツトム。主人公で、カワイイものが大好きなオジサン・小路三貴を演じるのは眞島秀和。これまで多くの作品で陰のある役から陽気な役まで巧みに演じ分け、名バイプレイヤーと呼ばれている眞島秀和が、ダンディーな外見からは予想もつかないカワイイもの好きのオジサンを、リアルに演じている。そんな主人公のよき理解者となるオジサン、河合ケンタを演じるのは、闘病を経て2020年に舞台復帰した今井翼。ラテンの雰囲気が漂ういかつい外見なのに、カワイイものに目がないという、ケンタ役にマッチしている。主にオフィスの内装などを手がけている会社COTRIに勤める、小路三貴(眞島秀和)は43歳。第一営業課課長としてバリバリと仕事をこなし、渋くてダンディー、そして容姿端麗なイケてるオジさん“イケオジ”だ。そんな小路課長にはある悩みがあった。それは、カワイイものが大好きで仕方ないのだが、そのことを恥ずかしくて誰にも公表できないことだ。小路は自宅で推しキャラ・犬の「パグ太郎」のぬいぐるみと戯れながら、密かな趣味を楽しんでいたのだが…。
『ラブ・アゲイン 2度目のプロポーズ』は、2019年に韓国で製作された映画作品。映画『美しき野獣』や『探偵なふたり』が代表作の人気俳優クォン・サンウが主演。ドラマ『美しき日々』で日本でも一躍有名となったイ・ジョンヒョンと、ドラマ『紳士の品格』で存在感を示したイ・ジョンヒョクが共演している。日本でも2020年6月に公開された。映画『ウェディングドレス』の脚本を手掛けたパク・ヨンジプが監督を務め、離婚した夫婦のちょっと変わったラブコメディを描きだす!妻ソニョン(イ・ジョンヒョン)と別れたいヒョヌ(クォン・サンウ)は、離婚の条件として出された離婚式に、恥を承知で了承する。離婚式も無事終わり、ヒョヌは晴れて自由の身に! 夢にまで見ていたシングルライフを謳歌する。しかし、その半年後、事態は一変。もう二度と会うことはないと思っていた元妻に再会し、なぜか怪我をした彼女の世話をすることに!? それだけでも大事件だが、さらに波乱は巻き起こる。久しぶりに会ったヒョヌの同級生の旧友のサンチョル(イ・ジョンヒョク)から恋愛相談をされるが、その相手はなんとソニョン!? 離婚した元夫婦とその旧友、3人のシングルたちによる奇妙な三角関係はどうなっていく!?
オタク少年だった主人公が自転車競技に出会い、大切な仲間のために自転車で坂道を駆けあがるー。原作は渡辺航の漫画『弱虫ペダル』で、「週刊少年チャンピオン」にて2008年から連載。現在までに漫画は68巻まで販売され、2,500万部を突破した作品だ。映画の主題歌はKing & Princeの「Key of Heart」。監督は多くのバラエティ番組を手掛け、テレビドラマの監督や脚本も務める三木康一郎が担当した。漫画の世界から出てきたかのような、キャストの再現率の高さが話題となっている。また、全国劇場で舞台挨拶のライブビューイングも実施された。主人公はママチャリに乗って登下校する、オタク少年の小野田坂道(永瀬廉)。運動は苦手だったが、自転車で秋葉原まで行くなど元々のポテンシャルが高かった坂道。同級生の今泉俊輔(伊藤健太郎)に、レースを挑まれたことをきっかけに自転車に興味を持ち、自転車競技部へと入部する。ロードレーサーに乗りチームで戦う自転車競技に少しずつハマっていき、クライマーとして成長していく。仲間たちに恵まれた坂道は、県大会でレギュラーに選ばれて、今泉や鳴子(坂東龍汰)、部長の金城(竜星涼)、巻島(栁俊太郎)、田所(菅原健)とマネージャーの寒咲(橋本環奈)と一緒にインターハイ出場を目指していくー。
青年となった大空翼が、今まで歩んできた道を振り返っていく物語。漫画家・高橋陽一の大ヒット漫画『キャプテン翼』の、アニメ化シリーズ第3弾。第1弾のリメイクにあたり、声優の一新や、版権や商標の問題でチーム名に変更が加えられている。監督は『タッチ』などを手がけた、杉井ギサブローを起用。キャラクターデザインは、『ドラゴンボールZ』などで作画監督の経験がある前田実が務める。シリーズ構成は『チャンス~トライアングルセッション~』などに携わった、相馬和彦が担当した。今の俺がいるのも、みんなのおかげだ。俺の故郷、南葛で出会った、みんなの…。大歓声のなか、大空翼はスタジアムを走りながら昔を思い出していた。大空翼(井上喜久子)は、南葛小に転校してきた。そんな翼は石崎了(高乃麗)に「今日は大事な試合がある」といわれ、見学することになる。それはグラウンドをかけた南葛小と修哲小との試合だった。だが南葛メンバーでやる気があるのは、石崎と応援サポーターの姐御こと中沢早苗(榎本温子)だけだった。修哲には若林源三(鈴村健一)という鉄壁のゴールキーパーがおり、彼から1点取れば南葛にグランドを使わせるという約束だった。だが、そんな大事な試合で、レギュラーのひとりの怪我が発覚し、代わりに翼が出場することになる。
妄想大好きな腐女子が、激ヤセしたとたん美女に変身。タイプの違う4人のスーパーイケメンにモテまくる、萌えストーリー。漫画だけでなくテレビアニメとしても人気の作品が、ミュージカル調の抱腹絶倒「ミラクル☆ラブコメディ」になって登場する。2020年7月に公開された。主題歌はGirls²の「私がモテてどうすんだ」。監督はモデルや俳優経験もある、平沼紀久が務める。原作は、「別冊フレンド」で連載の累計発行部数300万部を突破した漫画『私がモテてどうすんだ』。同作品は、第40回講談社漫画賞・少女部門を受賞した。主人公は男性同士の恋愛、ボーイズラブでの妄想を楽しむぽっちゃりヲタク系女子の花依(富田望生)。ある日、アニメキャラが死んだショックで1週間寝込んだところ、激やせして超絶美少女(山口乃々華)に変わっていたことに気づく。すると、タイプの違う4人のイケメンからいい寄られるようになる。サブカル系の六見先輩(吉野北人)、スポーツ系の五十嵐くん(神尾楓珠)、チャラい系の七島くん(伊藤あさひ)、ツンデレ系の四ノ宮くん(奥野壮)のイケメン4人だ。花依は誰が一番好き? そして誰とつき合う? また、BL好きの腐女子としてイケメン同士、誰と誰のカップリングを期待してしまうのか?
多くの話題のドラマを輩出し続けている、韓国のケーブル放送局tvNで2017年に放送された今作は、同時間帯に放送されたドラマのなかでトップの座をキープし、話題性ランキングでも上位につけた人気作。原題は『付岩洞<プアムドン>の復讐者たち』。タイトルの通り、復讐ドラマではあるがドロドロした復讐劇ではない、新感覚のドラマとして大きな話題を呼んだ。『パスタ~恋ができるまで~』などのヒット作の演出で有名となったクォン・ソクチャンが演出を務め、ストーリーの主軸となる“復讐クラブ”のメンバーには、イ・ヨウォン、ラ・ミラン、ミョン・セビンといった個性あふれる実力派女優たちが勢ぞろいした。財閥の娘であり、政略結婚させられたキム・ジョンへ(イ・ヨウォン)は後継ぎを産むことができず、夫のイ・ビョンス(チェ・ビョンモ)との仲も冷え切り、悩んでいた。そんなある日、夫が高校3年生のイ・スギョム(イ・ジュニョン)を家に連れて帰ってくる。自分の息子だというスギョムを勝手に同居させる夫に嫌気がさすジョンへ…。一方、魚屋の女主人ホン・ドヒ(ラ・ミラン)は息子のヒス(チェ・ギュジン)が同級生にケガを負わせてしまったと連絡を受け、偶然出会ったジョンへの車で高校へと向かう。しかし息子のケンカ相手の母親はドヒ親子のことをひどく侮辱し、不当な要求をせまるのだった。ひたすら謝罪し、耐えるドヒだったが…。
今作は韓国SBSで2004年に放送され、その年のSBS演技大賞で、主演のチソンとユジン、そしてリュ・スヨンの3人がそれぞれ受賞を果たした話題作である。韓国のみならず、アジア各国でも放送された。2015年のドラマ『キルミー・ヒールミー』では、多重人格障害の主人公として、1人7役を見事に演じ切ったチソン。今作は、高くて幅広い演技力から“ゴッド(神)チソン”とも呼ばれるようになった彼の、まだ20代だったころの姿を見られる作品である。ヒロインを演じたユジンは、K-POPブームが日本に到来する先駆けとなった、女性人気アイドルグループS.E.S.の元メンバー。今作は歌手としてだけでなく、女優としての知名度を上げるきっかけとなった。ウンス(ユジン)は父とふたり、緑に囲まれた自然豊かな場所で小さなペンションを経営していた。ある夜遅く、道路わきでひどいケガを負ってふらついている若い男・ヒョヌ(チソン)を発見する。彼をひとまず介抱するため、ペンションに連れ帰るウンス。事故に遭い、その衝撃で自分の記憶を失ってしまった彼をチャンホと名付け、ペンションの仕事を手伝ってもらいながら、ともに暮らすようになった。ふたりは次第に惹かれ合い、永遠の愛を誓ったのだが、ウンスの父(パク・イナン)が持病のため急死してしまい、その数日後、チャンホの姿も突然消えてしまったのだった…。
世界中を興奮と感動で包んだ、記念すべき第1作! フィラデルフィアのしがない4回戦ボクサー、ロッキーに突然チャンスがやってくる。世界ヘビー級チャンピオンのアポロが人気取りのため、格下の相手と戦うことを宣言したからだ。かくして、薄汚れた下町の中、ロッキーのトレーニングが始まった…。
フローラ女学院で立派な魔女を目指す、ティアラたちLiGHTsのメンバーの活躍を描く物語。KLabとKADOKAWAによる、Project PARALLELを原作としたアニメーション作品。メディアミックス展開のひとつであり、ゲームやコミックなどでは物語の展開が違っているのも特徴。2020年7月放送開始。全12話。アニメーション制作は、横浜アニメーションラボ。監督は『SHIROBAKO』などに携わった経験がある、畑博之を起用。キャラクターデザインは、『Re:ゼロから始める異世界生活』で作画監督などを務めた池上たろう。シリーズ構成は『ネコぱら』で脚本経験のある土田霞と、ライトノベル作家・あさのハジメが担当した。「私の元気を少しわけてあげただけです」。ティアラ(安齋由香里)が口笛を吹き鳴らすと、枯れていた薔薇は生気を取り戻した。ティアラは暁の魔女が創設した、フローラ女学院へ通うためにやってきた見習いの魔女だった。緊張しながら、学院の理事長クロエと面会するティアラ。意外にもあっさりと入学の許可をされる。さらに幼なじみで先に入学していたロゼッタ(久保田梨沙)と再会し、ロゼッタの班にティアラも加わることになった。ロゼッタに班のメンバー、リネット(山本瑞稀)、ラヴィ(向井莉生)、アシュレイ(佐伯伊織)を紹介される。そしてティアラは、4人に学院内を案内されることになり…。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』は思春期ならではの葛藤や、男女の違いについて悩む女子高生たちを描いたドラマである。今作はアニメの脚本を手掛けている岡田麿里と、漫画家の絵本奈央による同名漫画が原作であり、2019年にはアニメ化もされた人気作だ。ドラマ版では山田杏奈や玉城ティナなど、若手女優がキャスティングされている。「思春期の性」といったセンシティブなテーマを扱う作品なだけに、若手キャストの大胆な演技にも注目。文学小説を朗読している文芸部の5人は、元子役で部員のひとりである菅原新菜(玉城ティナ)の発言から、性について考え始める。しかし、文芸部員は曲者ばかりで教師たちからも快く思われておらず、廃部の危機に瀕していた。そんなときに文芸部員の小野寺和紗(山田杏奈)は、幼なじみの男子・典元泉(井上瑞稀)が密かにおこなっていた自慰行為を目撃する。これまで意識してこなかった「性」の問題に直面した和紗は、驚きのあまり逃げ出してしまうのだが…。
「ドカベン」こと山田太郎を中心とした、鷹丘中学野球部および明訓高校野球部の活躍を描いた物語。水島新司原作の大ヒット野球漫画『ドカベン』を、アニメ化した作品。アニメ化するにあたり、連載中の漫画にアニメが追いついてしまったため、中学3年生から高校2年生の夏までのエピソードとなっている。また序盤の柔道編なども、大幅に短縮されている。1976年10月に放送開始。全163話。アニメーション制作は土田プロダクション、製作は日本アニメーション。撮影監督は黒木敬七、諫川弘、佐藤均、熊瀬哲郎、萩原享の5人が担当した。これは制作期間が、長期間におよんだためである。キャラクターデザインは、『侍ジャイアンツ』などに携わった経験を持つ近藤英輔と、『魔法使いサリー』などで作画監督をしている小華和ためおのふたりが担当した。シリーズ構成は、『ど根性ガエル』などを手がけた岡部英二が務めた。鷹丘中学に転校してきた山田太郎(田中秀幸)は、初日から問題児の岩鬼正美(玄田哲章)に絡まれることになる。しかもその岩鬼と同じクラスで隣の席。山田のことが気に入らない岩鬼は、自分の弁当箱より山田の弁当箱が大きいからという理由だけで決闘を申し込んでくる。そんな理不尽な内容でも山田は岩鬼に詫びようとするが、居合わせた野球部主将の長島(伊武雅之)の提案で野球勝負することになり…。
花菱財閥の跡取り・花菱薫と、許婚の桜庭葵の純愛を描いた青春ラブストーリー。青年漫画雑誌に連載されていた、文月晃による漫画『藍より青し』をアニメ化した作品。アニメ化にあたり、学園祭の時期の変更などがおこなわれている。2002年4月放送開始。全24話。2003年には、『藍より青し~縁~』が続編として放送された。アニメーション制作はJ.C.STAFF。監督は、『BOYS BE…』などを手がけた下田正美を起用。キャラクターデザインは岩倉和憲で、『魔術士オーフェン』 などでも作画監督を務めている。シリーズ構成は、『シスター♥プリンセス』などに携わったあみやまさはるが担当した。「あ、あの~、大丈夫ですか?」。花菱薫(保志総一朗)は、駅の改札口で倒れ込んでしまった着物姿の女性にそう声をかけた。彼女が許嫁の桜庭葵(川澄綾子)だと知らずに…。倒れたときに草履の鼻緒が取れてしまい、困る葵。しかし、薫はそれを簡単に直してしまう。偶然にも葵の目的の場所が薫の住むアパートの近くということがわかり、案内することにする。電車のなかで会話がはずむふたり。薫はなんとなく葵に東京へきた目的を尋ね、その目的が彼氏であることを知って少しがっかりする。薫は約束通り目的の場所に案内したものの、そこは空地になっていた。薫は落ち込む葵を自分が住むアパートに案内し、そこで彼氏だという人物の写真を目にして…。
豹頭の戦士であるグインが、キレノア大陸を舞台に活躍する物語。小説家・栗本薫によるヒロイック・ファンタジー小説『グイン・サーガ』を、アニメ化した作品。小説は130巻を越えてもまだ完結していない。原作者が亡くなった後も続編が刊行されている。今作は小説の1巻~16巻までをアニメ化している。2009年4月に放送開始。全26話。アニメーション制作はサテライト。監督は『NARUTO -ナルト- 疾風伝』などで演出や作画監督を務めた、若林厚史を起用。キャラクターデザインは漫画家の皇なつき。アニメーションデザインは、村田峻治が務めた。シリーズ構成は、『ルパン三世』などを手がけた米村正二が担当した。リンダ(中原麻衣)がレムス(代永翼)を起こした瞬間、地面が激しく揺れ、轟音が響いた。パロ国の首都クリスタルに新興国モンゴールが、奇襲攻撃をしかけてきたのである。国王や王妃は、すでにモンゴール兵に殺害されてしまっていた。家臣は、王子レムスと双子の姉リンダを、太古より伝わる転送機を用いて友好国アルゴスへ逃がそうとするが、誤って違う場所へ転送してしまう。そこはモンゴールの辺境にある森だった。身を潜めるレムスとリンダに迫るモンゴール兵。そこに豹頭の男グイン(堀内賢雄)が現れ、ひとりでモンゴール兵を倒してしまうのだった…。
行方不明の父を探す星渡ゴローが宇宙旅行会社「YAT」で働くことになり、旅をしながら父を探すギャグコメディアニメ。漫画家・西川伸司の原案で、制作されたアニメーション。アニメとほぼ同時期にコミック化されている。1996年10月に放送開始。全50話。1998年には、第2期も放送された。アニメーション制作はグループ・タック。監督は、『ぼのぼの』などを手がけた難波日登志を起用。キャラクターデザインは工藤裕加。『忍たま乱太郎』などの作画監督を務めている。シリーズ構成は、『サザエさん』などの脚本経験がある林民夫が担当した。「ここがYAT!? マ、マジかよ…」。汚く壊れそうなビル、放置されたゴミ、星渡ゴロー(くまいもとこ)は、宇宙旅行会社YATの看板を見て声をあげた。宇宙歴5808年。人類は手軽に宇宙旅行を楽しむ時代になっていた。ゴローはゴールド星へのツアーに参加するべく、ツアーを企画した宇宙旅行会社「YAT」を訪れたのだった。お金を払うと、契約書にサインさせられ、いきなり宇宙船に乗せられるゴロー。しかもオンボロ宇宙船。不満をもらすが、添乗員の天上院桂(椎名へきる)の登場で、すべてを忘れてしまう。次元トンネルを通過し、無事にゴールド星へ到着。そこに現れたお爺さんを見てゴローは驚くことになる。ゴローの父と写真に写っている人物が、そっくりだったからだ。
帝都東京を破壊するために暗躍する邪悪な魔人・加藤保憲(嶋田久作)と、それを阻止する者たちの戦いを描いた物語。作家荒俣宏のデビュー作で、大人気小説『帝都物語』をアニメ化。オリジナルビデオアニメーション(OVA)として発売した。小説『帝都物語』の、「神霊篇」から「龍動篇」の4巻分をアニメ化したものである。主人公の加藤保憲の声優を、映画版と同じく俳優・嶋田久作が担当したことでも話題となった。アニメーション制作はマッドハウス。シリーズ監督を『銀河鉄道999』など数々のヒットアニメを手がけている、りんたろうが務めた。監督は1巻ごとに片山一良、千明孝一、久米一成、池田成が担当している。キャラクターデザインは、『バオー来訪者』などに携わっている摩砂雪。脚本は、『銀河英雄伝説』などを手がけた遠藤明範が担当した。「将門…なぜ目覚めーん!?」。平将門の力を欲する魔人・加藤保憲は、そう叫んだ。帝都東京を軍事的にも霊的にも、世界で最も強い都市にするために立てられた「東京改造計画」実業家の渋沢栄一(阪脩)が中心となり、天皇家に関わる陰陽師・平井保昌(納谷悟朗)らも加わる一大プロジェクトである。だが、そんな帝都東京に暗雲が立ちこめていた。帝都東京に降り立った平井の前に現れたのは、帝都破壊を目論む加藤だった…。
神魔に魅了された人間の悲劇を描いたストーリー。『吸血姫美夕』は1997年に、テレビ東京で放送されたテレビアニメ。原作は、平野俊貴・垣野内成美のオリジナルビデオアニメーションで、漫画やノベル、CDドラマなどメディアミックス展開された。全26話だが、実際には第2話の放送が中止されたため、放送されたのは計25話。アニメーション制作は、AICが担当した。モチーフとなっているのは欧米の吸血鬼だが、そこに和テイストが組み込まれることで、独特の世界観が作り上げられている。主人公の美夕(長沢美樹)は普段女子中学生として生活しているが、実は人間世界に紛れ込んでいる“はぐれ神魔”を見つけ出し、闇の世界へ戻す任務を請け負っている監視者でもある。しかし美夕は完全に人間の味方というわけではなく、神魔に魅入られた人間を積極的に助けることはしない。そんな美夕は、時輪女子学園に転校する。そこで千里(白倉麻子)という少女に声を掛けられ、次第に仲良くなっていく。しかし美里が転校して以来、時輪女子学園周辺は神魔が次々と出没していた。やがてクラスメイト達は、美里の素性に疑問を抱き始め…。
鳴海孝之と恋人の涼宮遙、そして鳴海のことをずっと想っていた速瀬水月の三角関係を描いた切ないラブストーリー。株式会社アシッドのアダルトゲームブランドâge(アージュ)より発売された、恋愛アドベンチャーゲーム『君が望む永遠』をアニメ化した作品。ゲーム作品をアニメ化するにあたり、物語や設定の変更点が存在する。2003年10月に放送開始。全14話。アニメーション制作はスタジオ・ファンタジア。監督は『∀ガンダム』などで演出経験のある、渡邊哲哉を起用。キャラクターデザインは、『アークザラッド』などの作画監督務めた菊地洋子が担当する。シリーズ構成には、『藍より青し』などで経験のある金巻兼一が担当した。「えっと…好きです、私と付き合ってください!」。速瀬水月(石橋朋子)に行くようにいわれた場所で待っていた鳴海孝之(谷山紀章)は、現れた涼宮遙(栗林みな実)に告白されたのだった。孝之は一瞬、水月のことが頭をよぎるが、遙と付き合うことにした。翌日、校門前で孝之を待っている遙のことをクラスメイトたちに茶化され、羨ましがられる孝之。だが、ふたりの交際はうまくいかず、お互いにどうしたらよいのがわからない状態になっていった。そんなふたりに遙の親友であり、孝之との仲をとりもった水月が…。
廃部寸前だった瑞穂高校男子バスケットボール部が、転校してきた哀川和彦によってインターハイ制覇を目指す物語。累計単行本発行部数4,500万部を突破している、八神ひろき原作のバスケットボール漫画『DEAR BOYS』をアニメ化。アニメ化にあたり、瑞穂高校は県立から私立の高校に設定が変更されている。2003年4月に放送開始。全26話。アニメーション制作はA・C・G・T。監督は『炎の蜃気楼』などを手がける工藤進を起用。キャラクターデザインは、『天使な小生意気』で作画監督を務めた加野晃。シリーズ構成は『HUNTER×HUNTER』などで経験のある、岸間信明が担当した。「あんな立派な体育館があるのに、女子だけしか使ってなかったみたいなんですけど、男子バスケット部はどうしたんですか?」。今日転校した哀川和彦(喜安浩平)の質問に、教室は静まりかえった。私立瑞穂男子バスケットボール部は、部員が4人まで減り、活動すらままならない、廃部寸前の状況だった。そうなった原因は、藤原拓弥(松風雅也)が起こした暴力事件だった。事情を知らない哀川に藤原はくってかかり、教室を出て行ってしまう。放課後、男子バスケットボールが廃部寸前であることを顧問の先生に聞かされる。それでも哀川は、男子バスケットボール部へ入部することを希望した。
どんな願望も具現化するアイテム「ケース」を巡る、ヒーローたちの戦いを描いたフル3DCGアニメーション。タツノコプロ55周年記念作品として制作された。2017年10月に放送開始。全12話。アニメーション制作はタツノコプロ、およびデジタル・フロンティア。監督は『バビロン』などを手がけた、鈴木清崇を起用。キャラクターデザインは漫画家の大暮維人と、TIGER & BUNNYで監督経験もあるさとうけいいちのふたりが務めた。シリーズ構成は、アニメやドラマに携わっている脚本家の大野敏哉が担当した。「なんだおまえたちは…ギャラクターの新兵器か?」。ギャラクターに乗っとられた原子力空母を、鷲尾健(関智一 )は追っていた。ガッチャマンに変身して戦うも、いつもと何かが違うことに気がついていた…。ある日、孤独な女子高生・界堂笑(茅野愛衣)は、怪しい光に貫かれ、どこか見覚えのある鉛筆を手に入れる。それを目撃した鎧武士(鈴村健一)は、危険を察知し、笑を連れてその場から去ろうとするが、一筋の光が笑を襲う。武士が飛び込み間一髪で避けるも、笑は突如現れた謎のロボット兵器に狙われてしまう。この絶体絶命の状況に、超戦士ポリマー、ガッチャマン、テッカマン(櫻井孝宏)が現れ、少女は世界の存亡を賭けた戦いに巻き込まれていく…。
『エジソンズ・ゲーム』は2017年にアメリカで製作、2019年に公開された映画作品。アメリカの人気テレビドラマシリーズ『glee/グリー』や『アメリカン・ホラー・ストーリー:魔女団』を手掛けたアルフォンソ・ゴメス=レホンが監督を務める。実在する発明家・トーマス・エジソンと実業家・ジョージ・ウェスティングハウスが繰り広げた電流戦争が描かれる。2020年6月から日本でも公開された。日本で公開されたのはディレクターズ・カット版で、今作では描かれなかったシーンが追加されている。19世紀、アメリカには天才として周囲から、羨望の眼差しを受ける1人の発明家がいた。彼の名は、トーマス・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)。白熱電球の事業化を成功させた人物だ。一方、技術者としての顔も持つカリスマ的な実業家ジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)は、エジソンの事業に疑問を持っていた。エジソンの提唱する直流送電方式は大量の発電機が必要となる。それよりも、遠くまで電気を送れて安価である交流送電方式が優れているのではないか? 1886年、ウェスティングハウスが開催した交流送電方式の実演会は大成功を収める。そのニュースにエジソンは大激怒。ウェスティングハウスの交流送電方式の、危険性を世間に訴えていく。天才発明家とカリスマ実業家。世紀の「電流戦争」が勃発する!
目指せ、H友達100人っ!?さんりようこの4コマ漫画『B型H系』の、テレビアニメ化作品。恋愛経験はないものの、エロ妄想全開の美人女子高生が、初体験を済ませるため、平凡で手ごろそうな童貞男子に猛アタックをかける! 原作は「週刊ヤングジャンプ」(集英社)に連載されていた。超絶美少女の女子高生・山田(田村ゆかり)は、学園の男子たちのあこがれの的。彼女が校内を歩くたびに、男子たちはその可憐な姿にうっとりと見とれて足を止めるのだった。そんな彼女には、高校生になったら叶えたい野望があった。それは、H友達を100人作ること。頭のなかではいつも、女子高生とは思えないほどのエロ妄想が繰り広げられていた。けれども、彼女は実は処女。エッチの経験どころか、男子とキスしたことさえない恋愛初心者だった。そのため、男子を前にエロ妄想が止まらないものの、いざ男子からアプローチを受けると、途端に臆病になってしまう。男たちを手玉にとるには、なんとか無難に初体験を済まさなければならない――。そう考えた彼女は、本屋で偶然出会ったクラスメイトの凡庸な童貞男子・小須田崇(阿部敦)を、勝手に初体験の相手と決めて、猛アタックし始める。ところが恋愛経験がまったくない崇は、彼女のアプローチになかなかピンとこない様子。こうして彼らの、ハチャメチャな恋愛攻防戦が幕を開けることになる。
アニメ『かりん』は、2005年11月にWOWOWで全24話が放送されたサスペンス学園もの。原作は、『大正小町事件帖 櫻の一番!』を手掛けた影崎由那が担当しており、2003年5月から「ドラゴンエイジ」にて連載された。女子高生・真紅果林(矢作紗友里)は、自分が吸血鬼であることを秘密にし、人間界で人間同様の生活を送っていたのだが、あることがきっかけで覚醒するという学園ファンタジーとなっている。主演キャストには、今作で声優デビューを果たした矢作紗友里が抜擢された。椎八場市に住んでいる真紅果林は、ごく普通の女子高生として日常を送ってきたのだが、実は誰にもいえない秘密があった。それは、果林が吸血鬼一家の一族であり、自身も吸血鬼であることだった。幼少期のころから稀な増血鬼として覚醒したものの、吸血鬼の弱点がないのと引き換えに、特殊能力が使えないため落ちこぼれだといわれ続けてきた。そんなある日、果林の学校に転校してきた雨水健太(小西克幸)により、果林は胸の奥に秘めた力が湧き出てくるのであった。
アニメ『プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ』は、2016年1月にTOKYO MXなどで全12話が放送された青春疾走学園ストーリーもの。原作は曽我部修司による『プリンス・オブ・ストライド』で、「電撃Girl's Style」に2012年8月号から約2年間ほど連載されていた人気作である。架空のスポーツである「ストライド」に心を奪われた男子高校生と、女子高校生の青春模様を描いた青春学園ドラマとなっている。主演キャストには、アニメ『黒子のバスケ』などの人気作に出演していた木村良平や、アニメ『とある魔術の禁書目録』シリーズの一方通行役を務めた岡本信彦が抜擢されている。6人1組で障害物を飛び越えながら街をさっそうと駆け抜け、その速さを競いあう競技・ストライド。そのストライドの魅力に心を奪われた桜井奈々(花澤香菜)は、北海道からストライドの走りがかっこよかった方南学園高校に入学を果たした。しかし奈々が入部したときには部員が少なく、廃部寸前にまで陥っていたのだ。奈々は、ともに新入生でストライド部に入部した藤原尊(岡本信彦)と新入部員の呼びかけをおこなうが、ストライドだけはやりたくないと、頑なに断り続ける八神陸(木村良平)と出会うのであった―。
TBS金曜ドラマ枠で9月から放送がスタートした今作は、TBS連続ドラマ初主演となるHey! Say! JUMPの山田涼介が、田中圭と初共演することで大きな話題を呼んでいる。原作は、2010年に江戸川乱歩賞を受賞したミステリー作家・横関大による小説『K2 池袋署刑事課 神崎・黒木』である。主演の神崎を演じる山田涼介は、初主演映画『暗殺教室』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、ドラマ『金田一少年の事件簿』シリーズ、『もみ消して冬』シリーズなどでも人気を誇り、俳優としてもその実力が高く評価されている。主人公の“K2”こと、神崎と黒木が配属されている池袋署刑事課・強行犯係のメンバーには、八嶋智人、江口のりこ、SixTONESのジェシーなどの個性的な俳優陣が揃っている。池袋署刑事課・強行犯係に新たに配属された神崎隆一(山田涼介)の初出勤日。尊敬する父と同じ憧れの刑事となった神崎は、意気揚々と出勤する。やる気に満ちた神崎に与えられた最初の任務は、無断欠勤し居場所のわからない先輩刑事・黒木賢司(田中圭)を探すことだった。黒木の前夜の動向を調べたところ、ガールズバーを訪れ、マイと名乗る女性店員(関水渚)と店を出た後からの足取りが分からなくなっていた。神崎が周辺を調べると、血のついた黒木の警察手帳が…。そして強行犯係には、監禁されたという黒木からの電話が…。黒木の身に一体何が!?
直木賞作家・西加奈子の短編小説『サムのこと 猿に会う』が、乃木坂46の4期生メンバーら出演で、2020年4月10日よりdTVにてオリジナル実写ドラマ化! 女子大生3人組が日光東照宮に旅行へ行ったところ、殺人事件に巻き込まれた!?これはクラス内でもちょっと冴えない3人の女子大生が事件を乗り越え、自分たちだけの大切な何かに気づく物語。主人公は、人の話を聞かない癖のある普通の女子大生まこ(賀喜遥香)。中学1年生から仲良し3人組な、しっかり者のきよ(清宮レイ)、おとなしいさつき(柴田柚菜)といつでもどこでも一緒に行動していた。さつきが日本にある霊ラインと呼ばれる、一直線に結べる神聖な場所に関してのオカルト話をしていると、「またそんなことで盛り上がってるの?」ときよがそれをたしなめる。というのも、彼女らはみんな実家暮らしであり、このままではパラサイトシングルと呼ばれる、実家暮らしをし続ける未婚者になってしまうからだ。きよ以外恋愛経験もなければ、将来の見通しもつかないそんな3人組が春休みに向かったのは日光への旅行。しかし、そこでとある殺人事件に巻き込まれてしまい…?
アニメ『ヤンキーハムスター シーズン1』は、自主制作アニメーションとして手掛けられたシュールなホームコメディもの。動物好きの高校生が飼っている、ヤンキー気質のハムスターたちが繰り広げるツッパリ物語。アニメーション制作は、Piso Studio制作がおこなっており、監督・脚本・声優・キャラクターデザインなどをほぼ2人で手掛けているという低予算アニメ。1話あたり約2分のショートアニメのため、サクサクストーリーが進むと人気を博している。これは動物が大好きな高校生が自宅で飼っている、ヤンキー魂を持つハムスターたちのつっぱりエピソードを描いた物語である。ハムスターは全部で3匹。リーゼントヘアでバッチリ決めているリーゼント(いくピソ)、モヒカン頭が特徴のモヒカン(ゆうピソ)、赤毛の天然パーマが印象的な後輩ハムスター(いくピソ)。「つっぱることが毛玉のたったひとつの勲章」をモットーに、今日もつっぱり精神で日常の気になることや物事につっぱるのである―。
アニメ『夢色パティシエール』は、2009年10月から全50話で放送された。原作は松本夏実による同名漫画で、「りぼん」で2008年10月号から2011年7月号まで連載されていた人気作品である。スイーツ好きのとある女子学生が、フランスの著名なケーキ店の御曹司にスカウトされたことをきっかけに、学園一のパティシエールになるために奮闘するストーリー。主人公の天野いちご役を演じるのは、後にアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の主人公・鹿目まどか役を演じる悠木碧。ケーキを食べることだけが取り柄の天野いちご(悠木碧)は、スイーツフェスタでケーキを食べていたとき、フランスの著名なケーキ店の御曹司・アンリ・リュカス(岸尾だいすけ)と出会う。いちごの鋭い味覚や感受性に可能性を感じたリュカスは、製菓専門学校である聖マリー学園日本校に推薦したのだった。自分には取り柄がないと思っていたいちごだったが、リュカスの推薦で自信がつき、編入を承諾。しかし、食べるのは専門だが作るのは初心者。過酷なパティシエールの道が今、始まるのであった―。
『JKめし!』は、2015年10月からTOKYO MXで全26話が放送されたグルメアニメ。アニメは5分枠の放送で、登場人物たちが試験勉強の合間に作る簡単B級グルメが食欲をそそる作品となっている。簡単に手に入る食材で作れるため、「マネしたい」「自分も試してみたい」と話題となった。また、料理はただ美味しいだけでなく、美容やダイエット効果など女性にとって嬉しい効果も考えて作られているメニューが多く、その点も視聴者から好評である。キャストには、原奈津子、藤田奈央、徳井青空など、駆け出しの声優やアイドルが抜擢されている。高校2年生の受験を控えた女子高生3人組が、受験勉強の合間にB級グルメを作る物語。自宅で仲良く勉強をしていた佐伯麗奈(原奈津子)、麗奈のクラスメイトの朝比奈涼香(藤田奈央)、麗奈の隣の家に住む幼なじみの五十嵐ルリ子(徳井青空)。試験勉強で疲れた脳と心を癒すため、今日も麗奈は簡単に用意できる食材でぱぱっと料理を作るのであった。
『アイドル事変』は、2017年の1月から全12話で放送された、アイドル議員による選挙バトルアニメ。コミックスも発売されていて、原作は MAGES.が手掛けており、「電撃G'sコミック」で2016年9月号から掲載された。OP曲「歌え!愛の公約」と、ED曲「Respect」の作詞・作曲はつんく♂が担当した。アイドルと国会議員を組み合わせたアイドル政党が、日本を明るく活性化させていくという、斬新なストーリーが人気である。不況や貧困といった先の見えない世の中に対し、人々は不満を募らせていた。そんななか、歌とダンスで世の中に光をもたらす国会議員・アイドル議員たちの存在があった。新進気鋭のヒロイン党に所属する近堂幸恵(上田麗奈)は、新潟県の補欠選挙をおこなう議員をスカウトするため、県内を視察していた。そんな彼女の目に飛び込んできたのが、天真爛漫な少女・星菜夏月(八島さらら)であった。夏月は、幸恵のスカウトを受けヒロイン党の門を叩くも、そこには想像を絶する戦いが待ち受けていたのだった―。
アニメ『ミリオンドール』は、2015年7月から全11話で放送された、アイドル群像劇。原作者・藍の代表作品で、2013年12月から約3年間「GANMA!」で連載されていた。引きこもりで、ご当地アイドルを推しているオタク女子と、アイドルライブのカリスマ王子的存在で、地下アイドルを推しているオタク男子がそれぞれの推しを売り出すためにしのぎを削る。オタクの実情を、リアルに描いた作品となっている。主人公のアイドルヲタク女子を演じるのは、2013年に放送が開始され、一躍アイドルアニメの代表格となった『ラブライブ!』で、東條希役を演じた楠田亜衣奈。家に引きこもっていたすう子(楠田亜衣奈)は、テレビで見ていた元同級生にそっくりなアイドルを有名にするため、ファンブログを開設。瞬く間にそのアイドルが有名になったことから、「ブログの匠」と称されるようになる。そんなある日、姉に無理やり連れ出されたすう子は、ショッピングモールでライブをしていたアイドルグループ「イトリオ」に出会い、一目惚れしてしまう。すう子は自分が立ち上げたブログを駆使し、全力を尽くして彼女たちを売り出そうとするも、アイドルライブのカリスマ王子的存在・リュウサン(梅原裕一郎)の存在が壁となって立ちはだかる―。
アニメ『この男子、人魚ひろいました。』は、『この男子、宇宙人と戦えます。』の『この男。』シリーズ第2作目で、業界でも注目を集めているラブストーリー作品。今作は当時22歳の超若手実力派監督・山本蒼美が、原作・脚本・監督・アニメーションとほぼすべてを自身で担当をしている。前作よりもさらにパワーアップしたストーリー構成や、斬新な色彩に心を奪われること間違いなしの作品に仕上がっている。主演キャストには、アニメ『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役などの人気作で注目を集めている梶裕貴や、アニメ『新機動戦記ガンダムW』など数多くの人気作品に登場している緑川光が抜擢されている。男子高校生・川内洲(梶裕貴)は、小さいころに両親が離婚してしまったことをきっかけに、海のそばにある祖父のもとに引き取られていた。そんな唯一の肉親である祖父が他界し、海辺でひとり泣いていたところ、足を滑らせて溺れてしまう。そんな州を助けたのは、神話に出てくるような美しい人魚(緑川光)だった! 出会った人魚に「イサキ」と名前をつけ、一緒に暮らし始めることに。初めはよそよそしかった州も、次第にイサキに心を開くようになり、ある変化が訪れたのだった―。
互いの体を求め合う、ふたりの女子高生――。エンタメコンテンツ制作会社・プリマステアから発売されたOVA作品。ふたりの女子高生が惹かれ合い、互いの体を求めてイチャイチャする百合アニメ。もとは自主制作アニメとして構想された。前編と後編からなる2本立て。17歳の女子高生、川上紀衣子(今井麻美)は、離れたものを少しだけ動かすことができる念動力の持ち主。1年前に交通事故に遭い、病院で目覚めたときから、この能力が使えるようになっていた。ある日紀衣子は、木から降りられなくなっている猫を助けるために、こっそり念動力を使う。ところが、その様子は転校生のクラスメイト、斉藤亜綾(一色みく)に目撃されていた。紀衣子の能力に興味をもった亜綾は、その能力を口外しない代わりに、紀衣子を使って念動力の研究をし始める。亜綾と出会って以来、彼女のことが密かに気になっていた紀衣子は、ふたりだけの秘密ができて、内心うれしく思うのだった。念動力の研究を通して、ふたりでいる時間が増えるにつれて、彼女たちは互いに惹かれ合っていく。そうしてついに放課後の校舎や夏休みの無人のプールで、キスをしたり体を求め合ったりするようになる。激しく互いを慰め合う彼女たちにとっては、世界はふたりだけのもの。しかしそんな彼女たちは、亜綾が隠していた秘密のせいで、あるときを境にして決定的にすれ違ってしまうのだった。
極秘研究によって生み出された新たな生命体ZETであるジンと、ZETを研究していたアマギ社の御曹司コウガの正義の物語。漫画家・桂正和が、「週刊ヤングジャンプ」で連載していた『ZETMAN』をアニメ化。漫画に関しては読み切り版も存在するが、設定などがかなり異なっている。またアニメ化にあたり、原作者が脚本の制作会議に参加している。2012年4月に放送開始。全13話。アニメーションの制作はトムス・エンタテイメント。監督は『D.Gray-man』などで監督経験のある、鍋島修を起用。キャラクターデザインは高谷浩利。『遊☆戯☆王ZEXAL』などで、キャラクターデザインを務めている。シリーズ構成には『FAIRY TAIL』などで脚本経験のある、冨岡淳広が担当した。近未来において大企業「アマギコーポレーション」は、プレイヤーという意志を持たない生命体を生みだし、莫大な利益をあげていた。ホームレスの少年ジン(朴璐美)は、不思議な力を持っていた。そしてアマギコーポレーション御曹司・天城高雅(甲斐田ゆき)と、妹の小葉(花澤香菜)は3人で困った人たちを助ける正義の味方をやっていた。ジンはいつものように人助けをして家に戻ってくると、ほかのホームレスたちは殺されており、一緒に暮らすお爺さん(千田光男)の様子もおかしいことに気づいた。
忍者・伊賀野影丸ことカバ丸が、田舎から大都会東京の金玉学院へ転入し、そのとんでもない能力とバカさで周囲を巻き込んでいくドタバタコメディ。少女漫画誌に連載されていた、亜月裕の『伊賀野カバ丸』をアニメ化。1983年10月に放送開始。全24話。アニメ化にあたり、漫画とは一部設定に変更が加えられている。アニメーションの制作はグループ・タック。チーフディレクターに『野球狂の詩』などで監督経験のある、小華和ためおを起用。キャラクターデザインは細谷秋夫。『マジンガーZ』の作画監督などを務めている。シリーズ構成には、『さすがの猿飛』などで脚本を務めた土屋斗紀雄が担当した。金玉学院の学院長・大久保蘭(山田栄子)は初恋の人である伊賀野才蔵(緒方賢一)より、孫の伊賀野影丸(中尾隆聖)の面倒を見て欲しいと書かれた手紙を受け取るが…。大久保蘭は伊賀野才蔵と再会できることを楽しみに村を訪れるが、才蔵は数日前に亡くなっていた。なぜか村の人たちは、蘭に才蔵の喪主をお願いしてきたのである。蘭は才蔵の孫・影丸の名を出すが、村人はカバ丸とバカにしていた。たしかにカバ丸は、祖父である才蔵が亡くなったことよりも食べ物を気にするような野生児ではあったが、若かりしころの才蔵そっくりだった。蘭はカバ丸を引き取ることを決意する。
映画『水曜日が消えた』は、監督・脚本を担当する吉野耕平によって手掛けられたヒューマンドラマ作品で、2020年6月19日に公開された。幼いころの事故の影響により、解離性同一性障害を患う、曜日ごとに7人の異なる人格を持つひとりの青年の物語。「火曜日」の人格を主軸に、物語が展開されていく。主演の解離性同一性障害を持つ青年・斎藤数馬(火曜日)を演じるのは、ドラマ『凪のお暇』や『半分、青い。』などでおなじみのカメレオン俳優・中村倫也である。7人の個性ある人格をすべてひとりで演じきるなど、その実力が発揮されている作品である。これは幼いころに遭遇した交通事故により、解離性同一性障害を患ってしまったひとりの青年の物語である。斎藤数馬(火曜日)(中村倫也)は、曜日ごとに異なる7人の人格を持つ青年で、お互いの人格を分けて呼んでいた。なかでも、火曜日の人格は生真面目で地味な性格であった。家の掃除やごみ捨て、みんなが嫌う病院への通院など、地味な役回りはすべて火曜日が請け負っていた。同級生の一ノ瀬(石橋菜津美)からもつまらないといわれるほどの人格であるが、次に火曜日が目覚めたときは、いつもの火曜日の景色ではなく、次の日の水曜日だった―。
『ピアノの森』はNHK総合で放送された、テレビアニメシリーズ。「シーズン2」については、2019年1月から4月まで放送された。原作は、『花田少年史』で知られる一色まことの青年漫画『ピアノの森 -The perfect world of KAI-』。大人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの製作にも携わってきた、山賀博之が監督を務める。斉藤壮馬、諏訪部順一、花江夏樹、中村悠一、坂本真綾といった人気声優が配役されている。森に捨てられていたピアノを、おもちゃ代わりに遊び育った一ノ瀬海(斉藤壮馬)。かつて天才ピアニストと呼ばれた阿字野壮介(諏訪部順一)にその才能を見出されたことで、弟子入りする。さらには、ピアニスト家系で育ち英才教育を受けて育った親友の雨宮修平(花江夏樹)の影響も受け、潜在するピアニストとしての才能を開花させていく。「シーズン2」となる今作では、ショパン・コンクールがおこなわれ、その第1次予選の審査が難航していた。一度通過者が発表されるも、そのリストは破棄。通過者の再審査を待つ間、カイをライバル視する修平も心中穏やかにはいられない時間を過ごしていた。そして、予定する時刻を大幅に過ぎたとき、衝撃の第1次予選通過者が発表される。
『ピアノの森』は、2007年に公開されたアニメーション映画。原作は一色まことの青年漫画で、コミックスは26巻まで発売されている。第12回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞しており、アニメーション映画は第31回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞を受賞。楽譜すら読めないのに天才的なピアノの腕を持った少年が、周囲の協力でその才能を開花させていく物語で、人気女優の上戸彩が主人公の声優を務め、女優でピアニストとしても有名な松下奈緒が主題歌を担当したことも大きな話題となっている。ある日、世界的なピアニストを父に持つ雨宮修平(神木隆之介)が、家の都合で田舎町へと引っ越してくる。そこで修平は、同じクラスの一ノ瀬海(上戸彩)と友人になり、「森のピアノ」の存在を知る。それは、交通事故によってピアニストとしての道を閉ざされた阿字野壮介(宮迫博之)が、かつて捨てたものが森の奥深くに残っていたものだった。そのピアノは壊れていてまともに音が出なくなっていたが、海が弾くとなぜか美しい音色が響き渡り、それを聴いた瞬間、修平は海の素質を直感する。その後、修平は海にピアノを習うようすすめていくが、海は「ピアノは遊び」だとまるで取り合わない…。
『スパイ in デンジャー』はコメディ要素がたっぷり含まれた、アクション映画である。3Dアニメで表現されるスパイアクションと、往年の2Dアニメーションを感じさせるドタバタコメディが魅力の作品だ。主人公ふたりの声は『バッドボーイズ』シリーズのウィル・スミス、『スパイダーマン:ホームカミング』のトム・ホランドが務めている。そのほかのキャラクターについてもカレン・ギランや、ベン・メンデルソーンなど、アクション映画で活躍する俳優が起用された。極秘任務にあたっていたスパイのランス(ウィル・スミス)は、大きな仕事を片付け、本部へと凱旋した。しかし、取り戻したはずのドローン兵器が見当たらず、証拠映像からランスが犯人と疑われてしまう。仲間のスパイに追われる身となったランスは、自身がクビにした科学者のウォルター(トム・ホランド)の家を訪ねる。ウォルターは姿を消す薬を開発しており、それを勘違いしたランスが開発段階の薬を飲んでしまう。薬のなかにはハトの遺伝子が含まれていたため、ランスの身体はハトの姿に変化していくのだった。
「不老不死」は人類の夢でもあるが、楽しいことばかりではない。死ねないということが、マイナスに働く場面も往々にしてあるのだ。『オールド・ガード』は、不死身になることの恐ろしさを真正面から描いた作品である。今作には意図せず不死身になってしまった人間たちが登場し、数百年もの間、人知れず活躍してきたヒーローとして描かれる。主演は、『スキャンダル』に出演したシャーリーズ・セロン。共演には『ライオン・キング』などで知られるキウェテル・イジョフォーや、『ハリー・ポッター』シリーズで有名なハリー・メリングがキャスティングされた。何百年も前から生きているアンディ(シャーリーズ・セロン)は、同じく不死身の男3人を率いて、歴史の裏で暗躍していた。そんな彼女たちに元工作員のコプリー(キウェテル・イジョフォー)から、依頼が舞い込む。アンディたちは現場に駆け付けるが、そこで待ち伏せに遭い、銃撃されてしまう。不死身のため、すぐに目を覚ますアンディたちだったが、その様子は記録されていた。そのころ中東で米軍女性兵士・ナイル(キキ・レイン)がゲリラに殺害される。しかし死ぬことはなく、彼女は自分が不死身であると気がつくのだった。
ベトナム戦争の悲惨さと、今もなお続いているPTSDの問題を描いた映画が『ザ・ファイブ・ブラッズ』だ。今作は『ドゥ・ザ・ライト・シング』などで黒人差別を多く扱ってきた、スパイク・リー監督の作品である。60年代に起きたベトナム戦争の空気感を再現するため、今作では回想シーンに限り16mmフィルムが使われた。デジタルで撮影される現代のベトナムとの対比が、より戦争の残酷さを強調する。また、前半と後半で大きく変化するストーリーも評価されているポイントだ。かつてベトナム戦争でリーダーを失った4人の男が、再びベトナムの地に降り立つ。目的は放置されてしまった戦友の遺体と、隠してそのままになっている金塊だった。変わり果てたベトナムに驚き、かつての戦場を思い起こす4人。現地人に対しても複雑な思いを抱きながら、ジャングルの奥地を目指していく。しかし、メンバーのひとりであるポール(デルロイ・リンドー)は重度のPTSDを抱えていた。彼はジャングルのなかで幻聴を聴き、戦場の記憶が呼び覚まされていくのだった。
『素顔の私を見つめて…』で、鮮烈なデビューを飾ったアリス・ウー。彼女は中国系アメリカ人、同性愛者などマイノリティーの問題を映画に取り入れ、多大な評価を受けた監督だ。しかし2020年まで実に16年もの期間、映画を作ることはなかった。そんな彼女が映画業界に戻ってきて、第2のデビュー作ともなる作品が『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』である。今作の主人公もアジア系であり、さまざまな愛の形をシナリオに取り入れている。感性豊かな若者たちが、悩み葛藤する姿を監督独自の視点で描いているのだ。恋心と理性との間で揺れ動く主人公を演じた、リーア・ルイスの演技にも注目したい。アメリカの田舎町に住むエリー・チュー(リーア・ルイス)は、お金を受け取ってレポートの代筆をおこなっていた。ある日、同じ学校に通うポール(ダニエル・ディーマー)が、ラブレターの代筆を依頼してくる。エリーはレポート以上に重い依頼に最初は断るも、50ドルの報酬のために代筆をおこなうのだった。ポールが想いを寄せているアスター(アレクシス・レミール)への手紙を書いていくうちに、エリーは知的なアスターに惹かれてしまう。しかしラブレターのおかげか、ポールとアスターの仲は急接近していく。
市民を守るはずの警察の汚職を暴く、ふたりの男を描いた作品が『スペンサー・コンフィデンシャル』だ。今作は『パトリオット・デイ』や『マイル22』などで組んできた、ピーター・バーグとマーク・ウォールバーグの5回目のタッグ作である。マーク・ウォールバーグの相棒役に抜擢されたのは、『ブラック・パンサー』で知られるウィンストン・デュークだ。彼はホラー映画の『アス』でシリアスな演技を披露し、1人2役を見事に演じきった。共演は『リトル・ミス・サンシャイン』に出演したアラン・アーキン、ラッパーとして活躍するポスト・マローンが名を連ねる。上司を暴行したことで逮捕された、警察官のスペンサー(マーク・ウォールバーグ)は5年ぶりに刑務所から出てくる。家族も地位も失った彼を拾ったのは、友人のヘンリー(アラン・アーキン)だった。スペンサーはヘンリーが持つシェアハウスで、格闘家のホーク(ウィンストン・デューク)と共同生活を送ることになる。そんなときにスペンサーが収監される原因にもなった、上司のボイラン(マイケル・ガストン)が遺体で発見される。スペンサーに疑いの目を向けた警察は、かつての相棒ドリスコル(ボキーム・ウッドバイン)を派遣するのだが…。
忙しい仕事の手を休め、幼いときの楽しかった日々を思い出してみると、心に変化があるばかりか人生にも変化が生まれる。『プロヴァンスの贈りもの』は、2006年公開のアメリカ映画。原題は『A Good Year』で、ワインの当たり年の意味を持つ。名だたる有名映画『エイリアン』や『ブラック・レイン』、『ハンニバル』を手掛けた巨匠・リドリー・スコットの作品。フランス南部にぶどう農園を所有していた、監督自身の体験から着想を得た映画で、作家のピーター・メイルに話をし、小説を書いてもらい、リドリー・スコットが映画化した作品だ。主人公のマックス・スキナー(ラッセル・クロウ)は、ロンドンで金融トレーダーをしていた。しかしおじのヘンリー(アルバート・フィニー)が亡くなった知らせを受けて、おじが保有していたシャトーにやってくる。テニスではおじと真剣勝負し、ぶどうの生育をおじのそばで見ていた少年時代の記憶がよみがえり、遺産を売却することを思いとどまる。また、地元のレストランで働くファニー(マリオン・コティヤール)と恋に落ちた。独身で、1人気ままな時間を楽しんでいた彼のなかでの、人生観の変化まで起きる。独身を謳歌していた彼の人生を変えていく、自然豊かな南仏プロヴァンスでの日々を描く。
赤影、白影、青影の3人の忍者が、金目教を隠れ蓑にして天下を惑わす幻妖斎率いる忍者との戦いを描いた物語。横山光輝による『仮面の忍者 赤影』を、アニメ化した作品。1987年10月に放送開始。全23話だが18話だけ未放送。同時期、原作者である横山光輝が少年漫画誌で、『新・仮面の忍者 赤影』の連載を開始している。アニメーションの制作はライフワーク。シリーズディレクターとして、『サイボーグ009』などで演出経験のある石崎すすむを起用。キャラクターデザインは金山明博。『鎧伝サムライトルーパー』などを手がけている。シリーズ構成には脚本家の菅良幸、井上敏樹のふたりが担当した。織田信長の時代。貿易で繁栄する栄の街に金目教という怪しげな宗教が現れ、民衆に広がりつつあった。小太郎は頭領に青影(野沢雅子)の名をもらい、一人前の忍者となった。そして、金目教の教祖・幻妖斎(大塚周夫)を探るため、明世寺へ行くことになった。途中、金目教を信じない者の家が金目様の祟りによって焼かれ、住んでいたお爺さんが亡くなるという事件が発生。青影は金目教の使いが怪しいと考えて探りを入れると、祟りの炎に関するカラクリを見破る赤影(古川登志夫)と遭遇する。
光の巫女しぐれと宝玉を保護した牙神獣兵衛が、それらを狙う鬼門衆とヒルコ一味との戦いを描いた物語。1993年に公開された劇場版『獣兵衛忍風帖』の続編にあたる、テレビアニメーション作品。2003年4月に放送開始。全13話。劇場版から継続している登場人物は、主人公の牙神獣兵衛と公儀隠密の濁庵だけである。原作・キャラクター原案は、劇場版と同じく川尻善昭。『風の名はアムネジア』など、さまざまな作品を手がけている。監督は『機動戦艦ナデシコ』などの制作に携わっている、佐藤竜雄を起用。キャラクターデザイン・作画監督は吉松孝博。『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』などの、キャラクターデザインを手がけている。シリーズ構成は仮面ライダーシリーズの脚本で知られる、井上敏樹が担当した。はぐれ忍びである牙神獣兵衛(小山力也)は、夜の山でひとり眠りにつこうとしていた。だが、山奥から聞こえてくる鬼門衆とヒルコ一味との戦いが眠りを妨げるのだった。牙神獣兵衛はとある村へとたどり着いた。そこにはしぐれ(桑島法子)という光の巫女がおり、村の者は全員、忍びであった。そこへ鬼門衆とヒルコ一味が同時に現れ、抵抗するものの壊滅。しぐれだけはどうにか逃すことに成功した。戦いに巻き込まれた獣兵衛は、ある男に宝玉を託され…。
ビャクロ国の忍者の生き残り、サクラたちが一人前の忍者となるべくカボス軍へ潜入し、ある巻物を盗み出す物語。オリジナルアニメ作品で原案、監督、絵コンテ、キャラクターデザインを菅沼栄治が務めている。1996年にOVAとして発売された。全2巻。1997年にDVDが発売され、これが日本で最初に発売されたアニメDVDでもある。アニメーションの制作はAIC。菅沼栄治の初監督作品でもある。菅沼栄治は、『ふしぎの海のナディア』や『万能文化猫娘』などの制作に携わっている。脚本は山田光洋。後に『異次元の世界エルハザード』などで、シリーズ構成を務めている。侵略国家カブスによって、ビャクロ国は滅ぼされてしまった。しかしビャクロ国の忍者たちは、まだ幼い姫を連れ出すことに成功していた。それから十数年…。ビャクロの隠れ里で忍者の修行していた、サクラ(小西寛子)、マツリ(中島麻実)、ユメ(宮嶋ひとみ)、ポチ(宮田幸季)、ハヤシ(石塚堅)、カヲル(鈴村健一)ら6人の少年少女がいた。彼らは一人前の忍者として認められるため、カブス軍の城に潜入し、一族秘伝の巻物を取ってくるよう命令を受けた。一方、カブス軍もビャクロの姫に大いなる力があるということを知り、新手を送り込もうとしていた…。巻物を手に入れたら自分の物にできる。カヲルの言葉に、サクラとポチは期待に胸を膨らませた。
くノ一養成学校「志能備学園」に入学した日向ひまわりと、その仲間たちがくノ一を目指す物語。オリジナルアニメ作品で、のちにコミックやネットラジオなどのメディアミックス展開された。2006年4月に放送開始。全13話。アニメーション制作はアームス。ちなみに2007年に『ひまわりっ!!』として、第2期が制作されている。女優・松本華奈が声優に初挑戦した作品でもある。監督は、『NARUTO -ナルト-』で演出などを手がけた影山楙倫を起用。キャラクターデザインはきしもとせいじ。メカデザインは大河広行。ふたりは『エルフェンリート』で制作に携わっている。シリーズ構成は、『ケロロ軍曹』などで経験のある池田眞美子が担当した。日本にある霞高原町、通称霞の里にはくノ一を養成する学校「志能備学園」が存在した。志能備学園に入学した普通の少女日向ひまわり(松本華奈)は、立派なくノ一になるべく日々奮闘していた。ある日、男子校へ呼ばれたあざみ(白石涼子)が血相変えて戻ってきた。話によると男子校が破壊され、瓦礫の山になっているという。真相を確かめるべくひまわりたちは男子校へ行ってみると、あざみのいう通りになっていた…。
戦国時代より続く命令を現代まで守り、紺若家の末裔である紺若ゆうなを守る凄腕忍者、陰守マモルの物語。作家・阿智太郎の人気ライトノベル『陰からマモル!』をアニメ化。放送開始は2006年1月。全12話。2005年に挿絵担当であるまだらさいによってコミック化されており、ファン待望のアニメ化であった。アニメーション制作はグループ・タック。監督は『万能文化猫娘』などで監督経験のある、ふじもとよしたかを起用。キャラクターデザインは渡辺奈月。今回は作画監督も兼任している。シリーズ構成は金月龍之介。『フタコイ オルタナティブ』などで、シリーズ構成を担当している。戦国時代のお殿様より下された「紺若家を守れ」という命令を、現代まで継承している家があった。それが「陰守家」である。陰守マモル(私市淳)は、ぼさぼさの髪に分厚い丸眼鏡という、一見するとさえない格好をした少年だが、実は凄腕の忍者であった。隣人の紺若家、とくに幼なじみでもある紺若ゆうな(中原麻衣)を守るのが使命であった。しかも紺若ゆうなは天性のトラブルメーカーであり、今日もまた、トイレでニセモノフィギュアを販売しようとしている連中を見てしまい、拉致されてしまうのであった…。
今作はジェニファー・ニーヴンの小説『僕の心がずっと求めていた最高に素晴らしいこと』を原作とした、青春映画である。若者の自殺問題に切り込んでおり、青春ドラマとしてだけではなく、社会問題も取り扱っている作品だ。日本の現状とも共通するような、ティーンエイジャーの問題に焦点を当てている。主演は『マレフィセント』で知られるエル・ファニングと、『名探偵ピカチュウ』に出演したジャスティス・スミスのふたり。自殺願望を持つ若者を、等身大に演じている。監督は、『希望のカタマリ』などで有名なブレット・ヘイリーが務めた。交通事故で姉を失ったバイオレット(エル・ファニング)は、橋の手すりに立ち、今にも飛び降りてしまいそうだった。そこへランニング中のセオドア・フィンチ(ジャスティス・スミス)が現れる。彼はバイオレットを止めるでもなく、自らも手すりに立つのだった。それから学校で再会したふたりは、コンビを組んで課題に取り組むことになる。セオドアはバイオレットのことを心配しており、気分を晴らすために州内の観光名所へと出かける。しかしセオドアもまた、危険な精神状態にあるのだった。
『マクマホン・ファイル』は政府の陰謀を暴こうとする、ひとりのジャーナリストを描いた作品である。ロナルド・レーガン政権時代に実際に起きたスキャンダルとリンクしており、より現実的なストーリーに仕上がっている。さらに今作は、アン・ハサウェイとベン・アフレックの共演が話題を呼んだ。世代こそ違うが、ふたりとも『バットマン』シリーズで主要キャラクターを演じている。監督は『マッドバウンド 哀しき友情』のディー・リースが務めた。南米ニカラグアで取材をおこなっていたエレナ・マクマホン(アン・ハサウェイ)は、奇妙な銃弾を目にする。それは反政府ゲリラが使った物にもかかわらず、「アメリカ製」だった。政府の関与を疑ったエレナは、危機一髪の状況に遭いアメリカへと帰国する。それから2年後。取材は上からの圧力により中止となり、エレナは煮え切らない思いを抱えていた。そんなときに疎遠になっていた父・リチャード(ウィレム・デフォ―)から連絡が入る。彼はすでに年老いており、エレナに自分の抱えていた「仕事」を引き継がせるのだが…。
『ピクセル』や『モンスター・ホテル』など、数々のコメディ映画に出演してきたアダム・サンドラー。軽快な口調と、とぼけた演技が持ち味の俳優だが、そんな彼が新しい境地に到達したのが『アンカット・ダイヤモンド』だ。今作ではまさに、「サンドラーの集大成」ともいうべきキャラクターを演じている。今作のメガホンを取ったのは、『神様なんかくそくらえ』で知られるジョシュア・サフディとベニー・サフディだ。共演にはNBA選手のケビン・ガーネットや、『アナと雪の女王』のエルサ役でおなじみのイディナ・メンゼルが参加している。エチオピアのとある鉱山で巨大なブラックオパールが発掘される。その宝石を手に入れたニューヨークに住むハワード・ラトナー(アダム・サンドラー)は、オークションに出品しようと考えていた。しかし、得意先であるバスケットボール選手のケビン・ガーネットが興味を持ち始める。ハワードは仕方なくケヴィンの持っていた指輪を担保に、1日だけブラックオパールを貸し出す。そしてケビンの指輪を質に入れギャンブルの資金にあてるが、ハワードに金を貸していたアルノ(エリック・ボゴシアン)を怒らせてしまう。
『君に届け 実写版』は、2010年に公開された日本映画で、多部未華子と三浦春馬のダブル主演となっている。原作は椎名軽穂による学園恋愛漫画で、「別冊マーガレット」にて連載されていた。物語は男女の恋愛に加え、女子同士の友情が感動的に描かれている。「実写化してほしい漫画ランキング」では常に上位にランキングされていたこともあり、公開初日2日間で19万人以上を動員、興行収入は2億3千万円を超え、「ぴあ」の初日満足度ランキングでも第2位を獲得している。最終的な興行収入は15億3千万円となった。高校1年生の黒沼爽子(多部未華子)は、長い黒髪と色白な容姿、そして名前の語感によって「貞子」とあだ名され、クラスメイトとなじめない日々を送っていた。一方、爽やかな見た目と性格によりクラスの人気者である風早翔太(三浦春馬)は、そんな爽子の純粋で努力家なところに惹かれていく。爽子は「目を合わせたら呪われる」など根拠のない噂を立てられていくが、クラスで開催したきもだめし大会では「みんなの役に立ちたい」と幽霊役を自ら買って出る。そうしたひたむきさに惹かれたクラスメイトの吉田千鶴(蓮佛美沙子)と矢野あやね(夏菜)もまた、爽子のことを大事に思っていき、次第に固い友情関係が結ばれていく。
2016年に配信が開始された、HBOの犯罪法廷ドラマ『ザ・ナイト・オブ』。スティーヴン・ザイリアンとジェームズ・マーシュが監督を手掛け、リチャード・プライスとスティーヴン・ザイリアンが脚本を手掛けた。2016年のエミー賞では、リミテッドシリーズ/テレビ映画部門で主演男優賞や編集賞を含む5部門にノミネートされ、5部門とも受賞を果たした。また、重厚で濃密な人間ドラマとクライムドラマを融合させたような作風が非常に高く評価され、多くのメディアで2016年の「年間ベストドラマ」と称されている。パキスタン系アメリカ人のナズ・カーン(リズ・アーメッド)はある日、友人からパーティーに誘われ、父親のタクシーを無断で借りて夜中に家を抜け出す。町に出ると、タクシーに乗り込んできたアンドレア(ソフィア・ブラック=デリア)と出会い、彼女の家でドラッグやセックスを楽しんだナズはそのまま寝入ってしまうが、目が覚めたときにはアンドレアは惨殺されていた。恐ろしくなって現場から逃走する途中に、パトロールしていた警察に捕まってしまう。一方、軽犯罪専門の弁護士ストーン(ジョン・タトゥーロ)は、仕事を求めて警察署を訪れたときにナズと目が合う。直感で「彼はここにいるべき人間じゃない」と思ったストーンは、ナズの弁護を請け負うと持ちかけるが…。
日本一愛されるブサかわ犬、それがわさお。わさおが日本を元気にする―。2011年に公開された日本映画『わさお』。監督は、『たたら侍』『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』で知られる錦織良成。見る人の心を温めるハートウォーミングストーリーの『わさお』を見ると、ブサかわ犬として一世を風靡したわさおの魅力をより知りたくなる!主題歌は薬師丸ひろ子の「僕の宝物」。映画は青森県鰺ヶ沢町全面協力。鰺ヶ沢町内、白神山地でロケがおこなわれ、わさお役として本物のきくやわさおが登場している。実際に鰺ヶ沢町で、暮らしていたわさおが主人公。わさおは、元々保護された秋田犬で名前はレオだった。旅行記ブロガーのブログでわさおと名づけられてブサかわ犬として話題になり、数々のメディアに登場。写真集の出版、特別観光大使の任命、特別住民票が出されるほどになった。主人公の菊谷セツ子(薬師丸ひろ子)は、たくさんの犬を育てていた。迷い犬のわさお(きくやわさお)は、そっけない態度の白い秋田犬だった。わさおがよく見つめる少年アキラ(伊澤柾樹)が、母親の入院していた病院から戻る途中の白神山中で迷子になってしまう。わさおはアキラを発見することができるのか? そしてわさおが、少年をよく見つめていた理由が少しずつ解き明かされる!
『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』は失踪した息子を捜索する母親を描いた、サスペンス映画である。制作国の韓国でも大ヒットを記録し、満を持して日本への上陸を果たした。『パラサイト 半地下の家族』で外国語映画初となるアカデミー賞作品賞を受賞するなど、波に乗っている韓国映画の真髄が味わえる作品だ。主演を務めたイ・ヨンエは『親切なクムジャさん』以来、14年ぶりに韓国映画界に復帰した女優である。芸能界引退説もささやかれていたが、無事に今作で復帰を果たした。また、今作は短編映画の『Nobody's Here』で注目を集めた、キム・スンウの初監督作品である。幼い息子が行方不明になってしまってから数年。母のジョンヨン(イ・ヨンエ)は、目撃情報を募りながら何年もの間、息子の捜索にあたっていた。そんなときに夫のミョングク(パク・ヘジュン)の携帯電話に、息子と思われる写真が送信されてくる。しかし、単独で現場に向かったミョングクは事故に遭い死亡。息子の写真もいたずらで送られてきたものだった。たったひとりになってしまったジョンヨンは、それでも諦めず息子を探し続けていく。
『星の子』は子役として知名度の高い芦田愛菜の、6年ぶりとなる主演映画である。原作は、『こちらあみ子』などで有名な今村夏子が執筆した小説であり、怪しい宗教にのめり込む両親と、その娘の交流を描いた作品だ。主演の芦田愛菜以外にも、岡田将生、大友康平、原田知世、永瀬正敏などベテランキャストも揃っている。監督と脚本は、『タロウのバカ』『セトウツミ』の監督を担当した大森立嗣が務める。生まれたばかりのちひろ(芦田愛菜)は身体が弱く、命も危ない状況だった。絶望的な状況のなかで、ちひろの父(永瀬正敏)と母(原田知世)は、販売員から勧められた奇妙な「水」にすがりつく。その不思議な水はちひろの命を救い、家族に平穏をもたらした。10年以上の月日が過ぎ、ちひろは無事中学生に成長する。水のおかげか、一度も風邪をひくことなく過ごしていた。しかし、父と母は水を売る団体に心酔しており、姉のまーちゃん(蒔田彩珠)は家を出ていってしまう。ちひろも両親の行動の異常さに気がつき、居心地の悪さを感じているが…。
第123回文學界新人賞、第157回芥川賞を受賞した沼田真佑の同名小説が原作。監督は、『るろうに剣心』シリーズを手掛けた大友啓史。故郷の盛岡を舞台にした原作に、感銘を受けた大友監督自身が映画化の話を進め、実現させた作品でもある。主演は、近年話題作の出演が続く綾野剛と松田龍平。彼らの飾りっ気のない静かな芝居と盛岡の街並みや自然が、この映画の「謎」の部分をよりスリリングに演出している。ほかにも、筒井真理子、國村隼、中村倫也などの実力派たちが脇をしっかり固めており、派手な演出こそはないが、繊細ながらも骨太ささえも感じられる作品だ。2020年2月公開。転勤のため、東京から盛岡に越してきた今野秋一(綾野剛)は、社内で日浅典博(松田龍平)と出会う。同い年ということもあり、次第に打ち解けていく2人。今野にとって、日浅は慣れない街で、ようやくできた心許せる友人だった。一緒に川釣りや祭りを楽しみ、ときには酒を酌み交わす日々が、日浅の失踪によって終わりを告げる。日浅の行方を追う今野は、日浅には自分の知らない顔があることに気づいていくのだった…。
『涼風』は、2005年7月6日から12月28日まで、テレビ東京系列で放送されたテレビアニメ。原作は瀬尾公治による同名漫画であり、「週刊少年マガジン」にて連載された。累計発行部数は約500万部と瀬尾公治のヒット作であり、代表作でもある。『怪物くん』『ハイスクール!奇面組 』『ホイッスル!』などのアニメ監督を務めてきた福冨博が監督を務め、脚本家のときたひろこがシリーズ構成を担当している。秋月大和(中村太亮)は高校1年生。青羽高校へ入学するために、広島から単身、東京へやってきた。「東京に出れば、高校に入れば、何かが変わる!」。そんな期待を胸に、大和の下宿先であり、叔母の綾乃が営む銭湯兼レディースマンション「ハイツ旭湯」へ向かう道中、高跳びの練習をしていた美少女に大和は目を奪われる。その少女がのちに、大和の隣の部屋に住む朝比奈涼風(三橋加奈子)だということを知り、驚きを隠せない大和。さらに同じクラスになったことで大和は涼風のことがどんどん気になっていき、涼風を追いかけて陸上部にも入部する。涼風との出会いによって、平凡だった大和の生活が少しずつ変化していく。これは、高校生たちの明るく、そして、少し切ない青春ラブストーリー。
『アラタカンガタリ 〜革神語〜』は、テレビ東京ほかにて放送されたテレビアニメ。2013年4月から7月まで放送された。原作は『ふしぎ遊戯』や『妖しのセレス』などで知られる、渡瀬悠宇の同名漫画。少女漫画誌でキャリアを積んだ渡瀬にとって、今作は初めての少年漫画誌での連載作品である。現代、日本で暮らす高校生・革が、架空の国「天和国」に暮らすアラタと入れ替わる異世界ファンタジー作品となっている。中学時代に悲惨ないじめを受けて、登校拒否となっていた少年・日ノ原革(岡本信彦)。高校では心機一転、明るく過ごそうとするが、新たにできた親友に裏切られ絶望のどん底に突き落とされてしまう。その一方、異世界「天和国」では、少年・アラタ(松岡禎丞)が天和国を統治する“秘女王”の交代の儀式に、女装をして参加していた。儀式の最中に、秘女王の臣下であるはずの十二神鞘の反逆により、秘女王は重傷を負い、アラタは秘女王暗殺の罪を着せられてしまう。アラタが逃亡した先は、「森に喰われた者は別人のようになって帰ってくる」と呼ばれる神開の森。この森に吸い込まれたアラタは、不思議な力により現代の革と入れ替わってしまい!? 十二神鞘の思惑によって、混乱状態になってしまった天和国。現代からやってきた革と革が目覚めさせた伝説の劍神「創世」が、この国の命運を握る!?
『機動天使エンジェリックレイヤー』は、2001年4月1日から9月30日にかけて、テレビ東京系列で放送されたテレビアニメ作品。原作は、『魔法騎士レイアース』や『カードキャプターさくら』で知られるCLAMPの作品で、1999年から「月刊少年エース」で連載していた『ANGELIC LAYER(エンジェリックレイヤー)』。『とある魔術の禁書目録』シリーズや『かいけつゾロリ』を手掛けた、錦織博が監督を務めている。「天使(エンジェル)」と呼ばれる人形を格闘させる新感覚ゲーム「エンジェリックレイヤー」と、それをプレイし才能を開花させていく少女の物語となっている。鈴原みさき(榎本温子)は、叔母である祥子(三石琴乃)を頼って和歌山県から上京してきた中学1年生。上京初日に、街でたまたま見かけた「エンジェリックレイヤー」に魅了され、“天使の卵(エンジェルエッグ)”を購入する。生まれた天使に「ヒカル」と名付け、公式トーナメントに挑むことに…! エンジェリックレイヤー初心者のみさきだったが、生まれ持った類まれなる動体視力と集中力を駆使し、次々と現われる猛者たちを倒していく!みさきはヒカルとともに、どこまで高みを目指すことができるのか!?
『ホーホケキョ となりの山田くん』は、1999年7月に劇場公開された長編アニメ映画である。原作は朝日新聞の朝刊に掲載されていた、いしいひさいちによる4コマ漫画『となりのやまだ君』で、制作はスタジオジブリ。『火垂るの墓』や『平成狸合戦ぽんぽこ』など人気作品を手掛けてきた高畑勲が監督を務め、これまで数々のスタジオジブリ作品の製作に携わってきた徳間康快が製作総指揮を務めている。主要登場人物の声優は、女優の朝丘雪路や俳優の益岡徹といったベテラン俳優陣が担当している。とある田舎にある平凡な家族、山田家。母のまつ子(朝丘雪路)、父のたかし(益岡徹)、息子ののぼる(五十畑迅人)、娘ののの子(宇野なおみ)、祖母のしげ(荒木雅子)の家族5人、仲睦まじく生活している。一見普通の家族だが、この家族、どこか変? 山田家の日々の生活をのぞき見すると、クスッと笑ってしまうようなほのぼのエピソードがいっぱい。山田家のみんなが織りなす短編のストーリーが、オムニバス形式で描かれる。なぜ山田家はこんなに平和なのか? 心があたたかくなる山田家の日常から目が離せない!
女子中学生が、歴史上の天才科学者たちと出会う!板倉聖宣の名著『磁石と電気の発明発見物語』(国土社)を題材にした、テレビアニメ作品。天才科学者の娘である女子中学生が、タイムスリップしてギルバートやフランクリンをはじめとする歴史上の偉人と出会う!中学2年生の早瀬真理(豊崎愛生)は、天才科学者の父を持つ元気いっぱいな女の子。だが、その父は3年前に研究旅行に出かけたきり帰って来ていなかった。ある日、親友の水城和花(寿美菜子)の家を訪れたとき、和花の兄・旬(木島隆一)の部屋で、1冊の見覚えのある本を見かける。その本は父の研究室にあった本だった。不思議に思ってその本を開いてみたところ、真理は突然光に包まれてしまう。気づくと真理はヨーロッパ風の街のなかにいた。一体ここはどこなのかと疑問に思う真理だったが、まもなく彼女はそこが1600年のロンドンであることを知る。なんと彼女はタイムスリップしてしまったのだ。そして、彼女はそこでひとりの人物と出会う。彼の名は、ウィリアム・ギルバート(大川透)。静電気や磁石の研究をした歴史上の偉人のひとりであった。真理はギルバートと話すなかで、なんと父もタイムスリップして少し前にギルバートに会いに来ていたらしいことを知る。そこで彼女は父の行方を追うため、さらなる手がかりを探そうと決心するのだった。
役場の男性職員に恋する、元気いっぱいな女子小学生!!真島悦也の4コマ漫画『ちとせげっちゅ!!』をもとにしたショートアニメ。明るく元気な11歳の女子小学生が、大好きな役場のお兄ちゃんに毎日猛アタックする! 原作は「まんがライフオリジナル」、姉妹誌の「まんがライフMOMO」で連載されていたもの。小学5年生の桜庭ちとせ(仲谷明香)は、元気いっぱいの女の子。そんな彼女は、小学校の隣にある役場に勤めるお兄ちゃんこと柏原宏志(羽多野渉)に夢中。暇さえあれば、お兄ちゃんに会うために、役場に突撃する毎日を過ごしていた。ところが、ある日お兄ちゃんがお見合いをすることになる。しかもその相手は、行き遅れのクラス担任、藤麻子(三石琴乃)。いい歳をして彼氏のひとりもいない麻子は、さわやかで優しげな柏原のことをすっかり気に入ってしまう。それ以来、彼女はちとせと恋のライバル関係になり、どちらが柏原の心を射止めるのか、ドタバタと大人げなく争うようになる。その様子を見ていた柏原は、秘かにドン引きするのだった。しかし、彼らの日常はそんなものでは収まらない。さらに、パパのことを考えると妄想が止まらない女子小学生・みさき(徳井青空)や、コスプレ好きの無口なお嬢様・柊雛子(MAKO)が登場するのだった。こうして、ちとせのまわりでは、ますますハチャメチャでにぎやかな日常が繰り広げられることになる。
女子高生が、宇宙海賊になる!?笹本祐一のライトノベル『ミニスカ宇宙海賊』の、テレビアニメ化作品。ミニスカートの女子高生が、宇宙海賊の船長となって大冒険を繰り広げるスペースオペラ!鯨座宮タウ星系第3惑星、海明星。開拓民によって発展したこの星は、かつて宗主である星系連合からの独立戦争のとき、脆弱な戦力を補うため、宇宙海賊に対して私掠船免状を発行。これにより、宇宙海賊は合法的に海賊行為ができるようになり、次々と星系連合の船を襲うことで、独立戦争の勝利に大きく貢献したのだった。それから100年ほどが経ち、平和になった海明星に暮らすひとりの女子高生、加藤茉莉香(小松未可子)は、毎日学校のヨット部の活動に精を出していた。宇宙を駆けるヨットを自在に操る彼女には、生まれながらの才能があった。そんな彼女のもとに、ある日母親と旧知であるらしいふたりの人物が訪れ、驚くべき秘密を明かす。なんと茉莉香の母親は、宇宙海賊船・弁天丸の船長の妻で、茉莉香はその娘だったのだ。しかも、その船長が最近食中毒で死亡したため、茉莉香に弁天丸の新たな船長になる権利があるという。急な展開に驚く茉莉香だったが、謎の転校生の少女チアキ・クリハラ(花澤香菜)と出会ったことをきっかけに、茉莉香は宇宙海賊になることを決意する。こうして彼女の波乱に満ちた、宇宙海賊生活が始まることになるのだった。
肉体改造され、魔法使いとなった少女たち。岡本倫の漫画『極黒のブリュンヒルデ』の、テレビアニメ化作品。子どものころに幼なじみを亡くした男子高校生が、手術により魔法使いとなった少女たちの戦いに巻き込まれるバトルアクションアニメ。原作は「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載された。高校2年生の村上良太(逢坂良太)は、NASA研究員を目指す成績優秀な天文部の少年。子どものころに自分のせいで死なせてしまった、幼なじみの少女・クロネコに代わって、宇宙人の存在を証明することを目標としてきた。そんなある日、良太が通う高校にひとりの少女が転校してきた。彼女の名前は、黒羽寧子(種田梨沙)。名前もさることながら、その容姿はあまりに幼なじみのクロネコを思わせるものだった。ところが、寧子は良太とは会ったことがなく初対面だという。良太はクロネコを想うあまり、勝手に寧子にクロネコの面影を重ねてしまったのだと反省する。その夜、天文台で気分転換をしていた良太は、寧子と再会する。そして彼女から、良太は今夜死ぬことになっていると聞かされる。にわかには信じがたい話だったが、実際に良太はその直後、土砂崩れに巻き込まれ、寧子の超人的な力により間一髪で助けられる。そこで良太は改めて、寧子が肉体改造を受けた魔法使いの少女だと知るのだった。こうして彼は、魔法使いの少女たちの戦いに巻き込まれていくことになる。
『隠の王』は、2008年に全26話で放送されたアニメ。原作は、「月刊Gファンタジー」にて連載された。忍が生んだ強力な秘術「森羅万象」を体に宿した主人公・壬晴(釘宮理恵)を巡る、現代の忍たちの争いが中心のアクションファンタジーアニメだ。忍術の飛び交う激しいバトルだけでなく、「森羅万象」によって振り回されるキャラクターたちの心理描写も丁寧に描いた作品である。アニメーション制作に、『バグマン。』や『ゼロの使い魔』のアニメーションを担当したJ.C.STAFF。声優にも『鋼の錬金術師』のアルフォンス・エルリックや、『ゼロの使い魔』のルイズを演じた釘宮理恵や、『E.T.』の主人公エリオット役の吹き替えなども含め、幅広い分野で活躍している浪川大輔らを起用している。あるとき壬晴は、同級生の虹一(日野聡)や学校の英語教師である帷(浪川大輔)に、忍道部に入らないかと誘われる。真面目に相手をしていなかった壬晴だが、謎の忍者たちに襲われた際、体の中から声が聞こえて「森羅万象」という秘術の力の一部が漏れ出してしまった。その後、「森羅万象」の強大な力の秘密を知らされた壬晴。「森羅万象」を持つ者の過酷な運命を知り、力を狙う灰狼衆といった忍者集団との激しい争いに巻き込まれていくのだった。
『おにゃんこポン』は、2017年にTOKYO MXの深夜枠で放送された全12話のアニメ。西アフリカの神様である、猫のようなキャラクター・おにゃんこポンが主人公の、かわいいキャラクターが多く登場する3DCGアニメだ。この作品は、女子高生のカリスマといわれている、まこみなとりかりこのふたつのユニットがプロデュース。さらに主題歌を、女子中高生から人気を集めている「SILENT SIREN」が担当しており、女子中高生をターゲットにした作品になっている。そして歌って踊れる新感覚のアニメとして、アニメ内にダンスシーンを多く取り入れ、5分ほどのショートアニメとしてまとめている。あるとき、天界の神様であるおにゃんこポン(内田真礼)は、部下の精霊たちと一緒に下界の人間たちを見ていた。それは日本の女子高生たちで、文化祭のダンスのことについて悩んでいた。そんな女子高生たちにおにゃんこポンは、魔法の歌とダンスを与え、女子高生たちや精霊たちと一緒に踊り出した。こうしておにゃんこポンやその部下の精霊たちと女子高生による、歌と踊りを取り入れた、明るく楽しい話が始まったのだった。
Amazonプライムオリジナルドラマ『Fleabag フリーバッグ シーズン2』は、2019年に放送開始された。主演・製作総指揮・脚本を務めるフィービー・ウォーラー=ブリッジは、シーズン1公開当初は「シリーズ更新はない」とコメントしていた。しかし「宗教的なアイディアが浮かんだ」として、シーズン2の制作を決定した。シーズン2はエミー賞に11部門でノミネートされ、最優秀コメディ主演女優、最優秀コメディ・シリーズ、最優秀コメディ脚本など6部門で受賞したシーズン1のラストから1年後。父(ビル・パターソン)から食事に呼び出されたフリーバッグ(フィービー・ウォーラ=ブリッジ)は、姉のクレア(シアン・クリフォード)と1年越しの気まずい再会を果たす。食事の席で父から、ゴッド・マザー(オリヴィア・コールマン)との正式な結婚をすることを聞いたフリーバッグだったが、その直後クレアの流産が発覚する。「誰にも知られたくない」と泣くクレアのため嘘をつくフリーバッグだったが、その場でマーティン(ブレット・ゲルマン)とケンカし、それが後に大問題へと発展してしまう。一方、食事の席に呼ばれていた父の結婚式を執りおこなう神父(アンドリュー・スコット)がタイプだったフリーバッグは、家に帰り、「カトリック 司祭 セックス」とインターネットで調べ始め…。
『Fleabag フリーバッグ シーズン1』は2016年に、イギリスBBCで放送が開始されたテレビドラマ。日本ではAmazonプライムで、2017年に配信が開始された。主演・製作総指揮・脚本を務めるのは、イギリスの女優・フィービー・ウォーラー=ブリッジ。フィービー・ウォーラー=ブリッジの非常に高い演技力と、個性が批評家から評価され、シーズン1で英国のアカデミーテレビ賞女性コメディ演技賞を受賞した。現実とフィクションの間に存在する壁、いわゆる“第4の壁”を突破し、こちらに向かって終始自分の感情を吐露しながらストーリーが進行していく。今作は多くの女性の共感を呼び、社会現象とまでいわれるほどになった。フリーバッグ(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)はロンドンでつぶれかけたカフェを経営し、家族とは疎遠。性欲はかなり強めで、誘われれば誰とでも寝てしまう。さらに手癖が悪く、万引きの常習犯。そんな彼女はある日、カフェの融資を願い出るため銀行へ向かう。銀行マンから融資をあっさり断られたフリーバッグは、天敵・ゴッド・マザー(オリヴィア・コールマン)の住む実家へ赴き、高価な銅像を盗む。痛烈で下品なジョークでフリーバッグの痛々しい過去を手繰り寄せる物語。
上京した東京で、高校時代に好きだった同級生を見かけた杜崎拓(飛田展男)。「彼女はたしか高知の大学に行ったのでは?」と思うが、同級生から東京の大学に行ったといわれ…。1993年、スタジオジブリが手掛けたアニメ『海がきこえる』。日本テレビ開局40周年記念番組として制作され、映画館でも上映された。原作は氷室冴子の小説『海がきこえる』。青春時代のほろ苦い恋愛を思い出させる内容で、1995年にはテレビドラマにもなった作品だ。『めぞん一刻 完結篇』を担当した望月智充が監督を務め、田中直哉が美術監督を、『ゲド戦記』『コクリコ坂から』などを後に手掛ける中村香が脚本を任された。高知の高校から、東京の大学へ進学した杜崎拓。吉祥寺駅のホームであるとき、高知の大学に行っているはずの武藤里伽子(坂本洋子)を見たような気がした。高校時代に片思いをしていた相手の里伽子。夏休みに高知へ向かう飛行機で思い出すのは、東京から転校してきた里伽子と過ごした2年前の夏の日々だった。ハワイの修学旅行、里伽子とふたりで行った東京旅行、そして文化祭ー。なつかしい気持ちとともに拓は、同窓会で初恋相手だった里伽子との再会に期待する…。
おませな女子小学生と、初めての教師生活!?私屋カヲルの漫画『こどものじかん』の、テレビアニメ化作品。新米教師の青年が、おませな女子小学生たちに翻弄される学園コメディ! 原作は「コミックハイ!」(双葉社)で連載されていた。23歳独身の青木大介(間島淳司)は、初めて小学校に赴任することになった新米教師。生徒たちの頼れるお兄さん的存在になることが目標である。そんな彼は、病気で休職した前任者の代わりに、いきなりクラス担任を任されることになっていた。大介が担当するのは、多感な年ごろの子たちが多い3年1組。初めての顔合わせで自己紹介をしたところ、おませな女子小学生の九重りん(喜多村英梨)に童貞だとバレてからかわれるなど、さっそく洗礼を受けるのだった。しかし、彼女たちは生意気だけれども、根は素直ないい子たち。そんな印象を受けた大介は、半ば安堵していた。だが同僚の女性教師から、前任者が休職に追い込まれた理由を知り愕然とする。なんと前任者はりんから、執拗な嫌がらせを受けていたのである。明るくてクラスの中心である反面、執拗に大人を追いつめるりんの二面性に驚くものの、大介は彼女と向き合うことを選ぶ。すると、実は前任者がひとりの女子生徒に暴言を吐き、不登校にさせてしまっていた事実が浮かび上がってきた。大介はクラスの問題を解決するため、まずはその女子生徒に会いに行くのだった…。
パチンコ機「CR戦国乙女」をベースに作成され、人気を博したオリジナル戦国乙女アニメ『戦国乙女〜桃色パラドックス〜』。2011年4月から放送が開始された。とある日、普通の女子高生の日出佳乃(日高里菜)は、戦国時代に飛ばされてしまった。現代にいつか帰るため、偶然遭遇したノブナガ(豊口めぐみ)の「伝説の深紅の甲冑」集めに協力する。佳乃は今日も今日とて、持ち前のアンラッキーとドジっぷりを発揮し駅での下車に失敗。高校に遅刻してしまった。伊達先生(平田裕香)には叱られ、試験で良い成績を残さないと補習まみれにするといわれてしまう。散々な思いで下校していた佳乃は、下校途中に思い立って神社を訪れる。しかし謎の青い光に包まれて、大火事の起きている場所へと飛ばされてしまった。見知らぬ女性・明智(喜多村英梨)を発見し話しかけに近づいた結果、武器を持った兵士たちが立ちはだかる。訳が分からない絶体絶命の中、炎の中より燃ゆる大剣を持った女性・ノブナガが現れる。ノブナガはたった一振りで、兵士たちをまとめてなぎ倒しまったのだ。戦国時代と知り、帰れないからとノブナガと明智のもとに泊まることになった佳乃。ノブナガが集めているという「伝説の深紅の甲冑」。暗躍する思わぬ影。佳乃が戦国時代に飛ばされてしまった理由とは? そして佳乃は、無事現代に帰還することができるのか?
2001年10月から12月にかけて放送された、セクシーシーンだけじゃない本格的スパイアクションアニメ『ナジカ電撃作戦』。トップエージェントの七虹香(冬馬由美)は、現場で突然ヒューマリット(人造人間)のリラ(井端珠里)確保へと任務変更を言い渡された。後日、そのリラをまさかのパートナーに迎えて、新たなエージェントとしての任務に赴く。主人公は、トップエージェントとしての裏の顔を持つ女性・七虹香。今日も今日とて、銃の訓練を余念なく終わらせた彼女は、上司からの指令で新たな任務地へと送り込まれる。任務は、巨大な船に捕らわれた1人の少女を救出すること。密かに船内を動き回り情報収集した七虹香だが、船員に見つかってしまい銃撃戦に。逃げ回りながらも目的地を目指し、その先にいた目標の少女は人間ではなく人造人間ことヒューマリットのリラだった。任務前に聞かされていなかった事実。任務中に変更された緊急指令。上司の間島(家弓家正)への不信感を強めながらも帰還した七虹香に待っていた運命は、まさかの確保したヒューマリットのリラを、これから相棒としてエージェントをしていかねばならないという事実だった。
『忍者武芸帳 影丸伝』『カムイ伝』など、日本を代表する忍者漫画を描いた白土三平による忍者漫画『サスケ』。漫画を原作とするアニメ『サスケ』は、1968年9月3日から放送が開始された。主人公サスケ(雷門ケン坊)のもとに、負傷した忍者を追って楓(来宮良子)が襲撃してきた。サスケは母(平井道子)の死を乗り越え、父の大猿(外山高士)から教わった忍術を駆使して、生き延びるための旅に出る。父・大猿から、甲賀流忍術を受け継いだ少年サスケ。ある日、追手に追われ洞窟に迷い込んできた甲賀忍者を、「微塵がくれの術」で助けたことが大冒険の始まりだった。サスケが母とともに住む家に、負傷した旅の人間がやってきた。傷の消毒のため焼酎を外に取りにいった母。しかし木の葉の忍術による知らせが届き、サスケは母が死んでしまったことを理解する。忍者たちの襲撃に「猿飛の術」などを駆使しながら、旅人とともに逃亡し、成功する。そして、主人公・サスケが旅人に「おっちゃんただ者じゃないな」と尋ねると、旅人が変装をはがし出てきたのは、猿飛忍群の顔だった。サスケはその忍者がさらに下に本当の顔を隠し持っていると考えるが、その旅人が実の父親だとは露知らず、彼と別れて追手の楓から逃げる大逃亡劇を始めるのであった。
『カラフル忍者いろまき』は、文化庁が企画している若手アニメーター育成プロジェクト「あにめたまご」によって、2015年に制作されたアニメ作品。『アトム ザ・ビギニング』や『ポケモンジェネレーションズ』などを制作したシグナル・エムディがアニメーションを受け持った。また2016年11月にディレクターズカット版が、劇場にて公開されている。声優としてお笑い芸人のキンタロー。や、『ポケットモンスター』シリーズのニャースの声優で有名な犬山イヌコが起用されている。田舎に家族で引っ越した姫乃と、ユニークで可愛い忍者たちとの愉快な交流を、30分ほどの作品としてまとめている。小学3年生の姫乃(清水葉月)は、田舎の大きなおんぼろ屋敷に家族で引っ越してきた。その屋敷には、姫乃を自分たちが仕える姫だと勘違いした忍者たちがいた。赤・青・黄などの色とりどりの忍者たちが、自分たちの得意技を使用し活躍していく。しかしあるとき、姫乃たちの住んでいる屋敷に巨大な竜巻が近づいてくる。果たして忍者たちは、姫乃を守ることができるのであろうか?
『BLACKFOX』は2019年10月に公開された、劇場アニメーション作品。『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』のアニメーションを担当した、Studio 3Hz制作のSFアクションアニメである。『はじめの一歩』『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』の原画や、『攻殻機動隊 新劇場版』の監督をおこなった野村和也が総監督を務め、忍術に科学・超能力などの要素を盛り込んだ、リアルなアクションシーンが随所に見られる作品。過酷な運命に立ち向かう、少女たちの姿を描いている。また連動企画として、アニメの過去を描いた実写アクション活劇『BLACKFOX: Age of the Ninja』も作られている。代々続く、忍者の一族として生まれた石動家の長女・律花(七瀬彩夏)。本人は祖父・兵衛(津田英三)の後を継ぎ忍者になるよりも、父・アレン(土田大)のような研究者になることを夢見ていた。しかしあるとき父の研究を狙う組織から、研究所が襲われてしまう。それにより家族を失うも、父親の研究であるアニマルドローンの助けで脱出した律花。己のすべてをかけて、家族の復讐を誓うのだった。
2014年9月にドイツで公開され、ドイツ・アカデミー賞6部門にノミネートされた『ピエロがお前を嘲笑う』。ドイツで大ヒットしたサイバースリラー映画で、ハリウッドでのリメイクも決まっている。日本では2015年9月に公開された。監督は「世界で注目すべき監督10人」にも選ばれた、バラン・ボー・オダー。警察の取調室で向き合う青年ベンヤミン(トム・シリング)と、ユーローポールの捜査官であるハンネ・リンドベルク (トリーヌ・ディルホム)。数々のハッキング事件と殺人事件の疑いをかけられたベンヤミンは、自ら出頭し、彼の知る事件の真相をハンネに語り始めていく。ベンヤミンは、幼いころからスーパーヒーローに憧れる冴えない青年だが、その正体は天才的な能力を持つハッカーだった。ある日、彼はマックス(エリアス・ムバレク)、シュテファン(ヴォータン・ヴィルケ・メーリング)、パウル(アントニオ・モノー・Jr)の3人のハッカーと出会い、ハッキング集団「CLAY」を結成する。数々のハッキング事件を起こし、ドイツ中に名を馳せるCLAY。しかし、カリスマハッカー・MRXはCLAYを認めようとしない。自分たちのことを彼に認めさせるため、4人は国際的なハッキングを起こそうと試みるが、ある事件に巻き込まれていく。ベンヤミンから事件の真相を聞いたハンネは、彼の話の辻褄が合わないことに気づき、真相を追い始める。
2019年に公開された『キングダム』、そして2020年8月公開の『狂武蔵』が話題を集めている坂口拓主演の、究極のアクション・ムービー。監督の下村勇二は『GANTZ』『キングダム』など、数多くの作品でアクション監督を務めてきた。坂口拓とは20年来の付き合いということもあり、アクションファンならば唸らずにはいられない演出が施されている。2017年に公開。石川県でコンビニ店員として働きながら、少女・サチ(近藤結良)と一緒に暮らす黒田俊郎(坂口拓)。サチの前では優しい「おじさん」である俊郎だが、実は特殊部隊の傭兵だった過去を持つ男なのだ。平和に暮らす2人のもとに、かつて俊郎が所属し、そして壊滅させた部隊から刺客たちが次々と送り込まれる。現役時代と変わらない戦闘力で、刺客たちを始末していく俊郎だったが、サチが拉致されてしまう。しかしサチの拉致には、俊郎のある考えが隠されていた。サチの奪還と自分を狙う組織の襲撃のため、俊郎は元同僚・真壁健二(斎藤工)の部下であるマサル(賢太)とマックス(望月オーソン)とともに敵のアジトに乗り込む。
実在するアメリカンフットボール選手、マイケル・オアーのエピソードをベースにしたヒューマンドラマ。2009年にアメリカ、2010年に日本で公開された。監督は『オールド・ルーキー』のジョン・リー・ハンコック。また、サンドラ・ブロックがアカデミーの主演女優賞に輝いたことでも話題になった。幼いころに母親から引き離されたマイケルは、里親の元を転々としていた。ある日、恵まれた体格をアメフト部のコーチに見込まれて高校に入学するがなじめず、さらに居心地の悪い里親の元から飛び出てしまう。ホームレス同然の暮らしをしていたマイケル(クィントン・アーロン)の運命を変えたのは、裕福な白人ファミリー・テューイ家との出会いだった。テューイ家の母・リー・アン(サンドラ・ブロック)の愛情と父・ショーン(ティム・マッグロウ)からの理解、そして子ども達との交流の中で、心を開いていくマイケル。しかし期待されていたアメフトの方では、なかなか結果が出せずにいた。そんなときあるアクシデントから、マイケルの本質を見抜いたリー・アンのアドバイスによって、マイケルのアメフトの才能は開花する。マイケルの活躍は国内中の大学がスカウトに来るほど話題になるが、彼が進学するには学業の成績が大きな難問だった。そして進学を目前としたとき、マイケルはある事実を聞かされる。その事実によって混乱するマイケルが、最後に出した答えとは?
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』は、2014年に公開されたアメリカのハートフル・コメディ映画。主演ジョン・ファヴローが、監督・脚本・製作を含め4役を務めた。ジョン・ファヴローといえば『アイアンマン』シリーズが有名だが、「自分のパッションに正直な映画を作りたい!」という思いから、大作のオファーを蹴ってこの作品に取り組んだ。物語は、腕のいい一流レストランの料理長がオーナーや評論家と喧嘩して店を辞め、フードトラックを始めるというもの。これは、アメリカでフードトラックブームを生んだロイ・チョイの実話にインスパイアされた作品。カール(ジョン・ファヴロー)はロサンゼルスの一流レストランで働く腕利きシェフ。ある日、大物評論家・ラムジー(オリヴァー・プラット)が店にやってくるということで、自慢の創作料理を振る舞おうとするが、オーナーに定番コースを出せと命じられる。そのメニューを食べた評論家は、冒険心のない料理をネットで酷評。頭にきたカールは、息子・パーシー(エムジェイ・アンソニー)に教わったTwitterで評論家に反論する。それが瞬く間に拡散され、オーナーと揉めたカールはレストランを解雇。さらに、レストラン内での口論の様子が動画アップされてしまい、カールは窮地に陥る。そんな失意のカールに、元妻であるイネス(ソフィア・ベルガラ)がフードトラックの営業をすすめていき…。
アニメ『FF:U 〜ファイナルファンタジー:アンリミテッド〜』は、2001年10月より全25話で放送されたファンタジーアクション。スクウェアが開発したRPGゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズを原作としており、アニメの設定については『ファイナルファンタジーⅦ』をベースにしている。今作では、ゲームの設定はベースにしているものの、アニメオリジナルの設定も盛り込まれている。元々は52話の超大作であったが、スクウェアの業績悪化により、25話で打ち切り。続編はいまだ未定となっている。新潟県佐渡島。沖合で突如発生した「闇の柱」は、なんと異界と繋がっていた。突如発生した異界の空間の謎を解明すべく、異界研究の第一人者であるハヤカワ夫妻は「異界に行ってくる」とだけ残し、姿を消してしまった。ふたりを捜すべく、ふたりの子どもで双子のアイ(桃井はるこ)とユウ(今井由香)は異界へ向かうことを決意する。だが、自分たちが住む地球と異界を結んでいるのは、謎の「地下鉄」ただひとつ。ふたりは、地下鉄へと向かい、さまざまな仲間たちとともに多くの敵へと立ち向かっていくのであった―。
映画『劇場版 艦これ』は、2015年1月より放送されたアニメ『艦隊これくしょん-艦これ-』の劇場版シリーズ。アニメで放送された作品の続編で、実在する艦隊を擬人化した「艦娘」たちが、「深海棲艦」と呼ばれる人類を破壊しようとする敵と立ち向かう艦船擬人化アクション物語。2013年に角川ゲームス開発・ DMM.com運営のゲームが人気を博し、アニメ化された。アニメに引き続き、主人公の吹雪役を務めるのは、『中二病でも恋がしたい!』などで知られる上坂すみれ。そのほかにも、井口裕香や藤田咲など人気声優陣が主要キャラクターの声優を務めている。深海棲艦と呼ばれる謎の敵が、海を支配する世界での物語。そんな悪しき敵と唯一対抗できる存在が、艦娘たちだといわれている。艦娘たちは、自分たちの拠点とする「鎮守府」の存亡をかけ、対立した「MI作戦」では見事、特型駆逐艦・吹雪(上坂すみれ)の活躍で勝利する。この戦いにより、さらに勢力の進出を図るため敵泊地の侵略を進め、拡大傾向にあった。戦いを重ねることで艦娘たちは成長し、新たな戦力も加わる中、目標としていた海域に大きな異変が訪れていたことが発覚する―。
アニメ『赤ずきんチャチャ』は、1994年1月から全74話で放送された魔法少女ファンタジー作品。原作は彩花みんにより、「りぼん」で連載されていた人気ギャグファンタジー漫画である。失敗続きのドジっ子見習い魔法使いの少女が、ボーイフレンドでありペットの狼男とともに、師匠から世界一の称号を奪おうとする魔女のもとへと向かうストーリー。主人公のチャチャ役を今作で声優デビューを果たした鈴木真仁、チャチャのボーイフレンド・リーヤ役を元SMAPの香取慎吾が担当。世界一の魔法使い・セラヴィー(泉類亨)の弟子に、ドジっ子見習い魔法使いのチャチャ(鈴木真仁)がいた。ある日、そんなセラヴィーの地位を狙おうとする魔女・どろしー(大坪純子)の手によって、セラヴィーが連れ去られてしまう。チャチャは、師匠を助け出そうと、ボーイフレンド兼ペットの狼男・リーヤ(香取慎吾)とうりずり山にそびえたつ城へと向かう。そこには、どろしーの一番弟子・しいね(日髙のり子)が現れるも、チャチャに一目惚れする。その出会いを経て、リーヤ・チャチャ・しいねの3人は、さまざまな地へと旅をするようになるのであった―。
アニメ『この男子、魔法がお仕事です。』は、アニメ『この男子、宇宙人と戦えます。』に続く『この男。』シリーズの第5作目。監督・山本蒼美が手掛ける最新作であり、最高傑作のラブストーリー作品となっている。今作では、「魔法男子」がモチーフとなっている。まじめで努力家のイケメン魔法使いに、一目惚れをしたフリーター男子が告白することで物語が発展していくジェットコースターラブ。主人公の魔法使いを演じるのは、人気アニメ『黒子のバスケ』で火神大我役を演じた小野友樹。相手役には、アニメ『銀の匙 Silver Spoon』でデビューを果たした八代拓が抜擢されている。これは、ある日の運命的な出会いから始まったー。魔法局・危機対策課で隊長の座を任されている、優秀な国家公務員の神島千晴(小野友樹)。人一倍努力家でまじめに仕事をこなす千晴は、仕事以外にとりえがないつまらない人間だと不安を抱いていた。そんなとき、行きつけのバーで出会った気さくで明るい青年・内海十四日(八代拓)と意気投合する。帰り道、千晴は出会ってその日のうちに十四日に告白されてしまう。その日を境に、十四日のペースに巻き込まれてしまう千晴は、次第に気持ちが傾いていくのであった―。
アニメ『この男子、石化に悩んでます。』は、アニメ『この男子、宇宙人と戦えます。』など、『この男。』シリーズを手掛ける監督・山本蒼美のオリジナルアニメーション第4弾である。ストレスで石化してしまうという変わったコンプレックスに悩む青年と、石好きな男性地学教師との切なくも甘い青春ラブストーリー作品。物語は、監督・山本蒼美のオリジナル作品で、その独特な色彩とデザインタッチがより物語の内容の濃さを引き出す後押しとなっている。石化してしまう主人公の青年役を、アニメ『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズでおなじみの蒼井翔太が務める。相手役の男性地学教師役を、アニメ『亜人』の田中功次役に抜擢された平川大輔が担当している。留年してしまった高校3年生の田万里歩(蒼井翔太)は、ストレスや極度の緊張を感じた瞬間、石化してしまうという特異体質のせいでクラスになじめずにいた。そんなコンプレックスに悩んでいる歩のことを気にかけていたのが、石好きのクラス担任・穂仁原鉱也(平川大輔)である。穂仁原は、歩が悩みを唯一相談できる相手であり気が許せる存在でもある。だんだんと穂仁原に気持ちが芽生える歩だが、自分に自信がないことで告白できずにいた。果たして、歩の恋は無事実るのか?
心を閉ざした少女・杏奈。夏休みに、海辺の親戚宅へ行き、不思議な少女・マーニーと出会う―。原作はイギリス作家のジョーン・G・ロビンソンの『思い出のマーニー』。原作をモチーフにスタジオジブリ制作で、2014年7月19日に公開された作品がアニメ『思い出のマーニー』だ。第32回シカゴ国際子供映画祭の最優秀アニメーション作品賞を受賞した。また第88回アカデミー賞の、長編アニメ映画賞ノミネート作品でもある。監督は『借りぐらしのアリエッティ』を手掛けた米林宏昌。キャッチコピーは「あなたのことが大すき。」。愛を信じたい人に贈るスタジオジブリ作品だ。杏奈(高月彩良)は孤児で、養女として育てられた。母や祖母が早くに死んだことを憎み、養母の頼子(松嶋菜々子)が養育費を市からもらっていることを知ると養母も憎みはじめる。喘息を患った杏奈は夏休みに海辺の村の親戚宅に行き、そこで不思議な少女・マーニー(有村架純)と出会う。マーニーは杏奈の夢に出てきた少女に似ていたこともあり、ふたりは急速に仲良くなり大好きな存在になっていく。そんな中、マーニーと急に会えなくなる杏奈。そしてマーニーの日記を見つけるが、なぜか日記の一部が破られていた…。
1920年代の日本に、1人の航空技術者を目指す青年がいた―。2013年に公開された、スタジオジブリのアニメ映画『風立ちぬ』。第37回日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞、第17回トロント映画批評家協会賞ほかを受賞した作品。個人では宮崎駿が第41回アニー賞の脚本賞、久石譲が第37回日本アカデミー賞の最優秀音楽賞を受賞した。主題歌は松任谷由実の「ひこうき雲」。音楽は久石譲。実在の航空技術者・堀越二郎がモデルで、堀辰雄の小説『風立ちぬ』から宮崎駿監督がインスピレーションを受けて作った作品といわれる。堀越二郎(庵野秀明)が飛行機に憧れ、飛行機設計家になるまでが描かれる。幼いころから飛行機に憧れていた二郎は、飛行機の設計家になることを志し、東京帝国大学で飛行機の設計学を学んでいた。そんなある日、二郎は汽車の中で関東大震災に遭う。その際に二郎は、里見菜穂子(瀧本美織)という資産家令嬢を助ける。その後ふたりは、偶然再会をした。そのときに菜穂子は、結核を発症していたがやがてふたりは婚約する。そんな中、二郎が設計した飛行機も完成した。しかし、戦火で一機も戻らなかったと落胆する二郎。菜穂子は結核の症状がひどくなり、サナトリウムに行くが…。
『シークレット・ミッション』は、2013年に公開された韓国映画。原作は韓国第2位のポータルサイト「ダウム」に掲載されたWeb漫画で、日本での映画公開は2014年。北朝鮮のエリートスパイたちが、極秘任務を受けて南朝鮮に潜入。彼らの孤独で過酷な戦いが、笑いと涙を交えて展開される。主演は、『太陽を抱く月』『星から来たあなた』に出演したキム・スヒョン。作品は韓国での観客動員数が600万人を超える大ヒット作となり、スヒョンも百想芸術大賞映画部門・男性新人演技賞を受賞した。北朝鮮の若きエリートスパイであるウォン・リュファン(キム・スヒョン)は、北朝鮮当局の大掛かりな作戦実行に備えて南朝鮮に潜入。リュファンはパン・ドングと名乗り、バカのふりをして貧しい集落に溶け込んでいた。作戦実行命令を待ちながら、日々住民たちの観察に余念がないリュファン。潜入から2年が経過したある日、訓練時代のライバルであったリ・ヘラン(パク・ギウン)がロックミュージシャンを目指す若者として近所に現れる。さらには、かつて部下だったリ・ヘジン(イ・ヒョヌ)も、高校生に扮して送り込まれてきた。3人は互いに牽制や協力を繰り返しながら、集落に溶け込んでいく。そしてある日、ついに祖国からの命令が下った。しかし、それは予想外の命令であり、3人の運命をより過酷な状況へと導いていくものだった…。
『パパはわるものチャンピオン』は、2018年に公開された日本映画。原作は2011年および2014年に発売された作・板橋雅弘、絵・吉田尚令による絵本で、悪役プロレスラーとして活躍する父とその息子の絆を描いている。主演は新日本プロレスの現役プロレスラーである棚橋弘至が務め、ほかにも新日本プロレスのレスラーが多数出演。2019年1月には、新日本プロレスの後楽園ホール大会で、映画の世界観を再現するスペシャルマッチも実施された。かつては団体のエースとして活躍していた大村孝志(棚橋弘至)だが、大きな怪我をきっかけに一線から外れ、ここ10年ほどは悪役覆面レスラーのゴキブリマスクとして試合に出場していた。孝志の息子である祥太(寺田心)は「大きくなったら教えてやる」といわれ、これまで父の仕事を知らなかったが、ある日ひょんなことから父がゴキブリマスクであることを知る。ショックを受けた祥太は、同級生たちに父がゴキブリマスクだとはいえず、現トップレスラーのドラゴンジョージ(オカダ・カズチカ)が父だと嘘をついてしまう。そんなとき、最強選手を決めるトーナメント・Z-1へゴキブリマスクの出場が決まり、熱烈なプロレスファンである雑誌記者・ミチコ(仲里依紗)が注目していく。父が悪役であることを恥ずかしく思う祥太は、父・孝志に「わるもの辞めてよ」と懇願するが…。
今作は一世を風靡したアダルトビデオ監督・村西とおるの自伝『全裸監督 村西とおる伝』を、実写化した作品である。80年代の日本を大規模セットで再現し、海外配給による豊富な資金をもって制作された。かなり大人向けな内容ながら、Netflixを通じて世界中で配信され、多くの支持を集めている。そんな今作の総監督を務めたのは、『百円の恋』を手掛けた武正晴。アダルトビデオ店で働いていた経歴があり、今作の雰囲気作りに貢献している。主人公の村西とおるを演じたのは、『勇者ヨシヒコ』シリーズや『闇金ウシジマくん』など、奇抜な役を多く演じてきた山田孝之。『全裸監督』の名の通り、気持ち良いほどの脱ぎっぷりにも注目したい。セールスマンとして確かな成績を残してきた村西とおる(山田孝之)だったが、突如として会社は倒産。妻には浮気され、自暴自棄に陥っていた。絶望的な状況の中、相棒の荒井トシ(満島真之介)とともに、アダルトビジネスに没頭し始める。会社員時代のノウハウを活かし、ビニ本販売に精を出していた村西。逮捕されるリスクを背負いながら、少しずつ勢力を広めていく。そしてついに、アダルトビデオ制作へ乗り出すのだが…。
『スターウォーズ/最後のジェダイ』で挑戦的な結末を用意し、賛否両論を巻き起こしたライアン・ジョンソン。そんな彼がSFから遠のいて、古風なミステリー映画を制作した。それが『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』である。今作はライアン・ジョンソン自らが、書き起こしたオリジナルの脚本を使用。謎が謎を呼ぶ展開を作り出すことに成功した。主演は『007』シリーズでジェームズ・ボンドを演じる、ダニエル・クレイグ。『キャプテン・アメリカ』シリーズのクリス・エヴァンスも加わり、イギリスとアメリカの「ヒーロー」が共演している。とある著名なミステリー作家が自殺した。葬儀に集まった親族たちの前に警察がやってきて、家族に聞き取り調査を開始する。その裏には名探偵と呼ばれる、ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)の存在があった。調査を進めていくうちに、家族にはなんらかの「秘密」があることを確信したブラン。そこに被害者の孫であるランサム(クリス・エヴァンス)がやってきて、事件は思わぬ展開を迎える。
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